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  • 映画『天使にショパンの歌声を』  家を失った少女たちの希望は音楽だった

    映画『天使にショパンの歌声を』 家を失った少女たちの希望は音楽だった

    映画『天使にショパンの歌声を』

    天使にショパンの歌声を

    自然豊かな美しいケベックの小さな音楽学校。
    突然訪れた学校閉鎖の危機に揺れる、教師と生徒たち。
    音楽の力を信じて、いま彼女たちの心は一つになる――

    本年度ケベック映画賞最多6部門受賞!!
    (作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞、衣装賞、ヘアスタイリング賞)

    2017年1/14(土)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他全国ロードショー

    イントロダクション

    カナダを代表するフィルムメーカー、レア・プール。奇蹟の実話『天国の青い蝶』(04)、異色の青春映画『翼をください』(01)に続き、時代に翻弄されながらも、音楽の力を信じて強く生きる女性たちを描き、本年度ケベック映画賞最多6部門受賞、そして世界中の映画祭で大絶賛を博した新たな名作が誕生した。
    1960年代カナダ・ケベックの近代化を社会背景に、つつましくも逞しく、伝統と歴史に立ち向かう女性たちの姿に、生きる勇気と希望が沸いてくる。
    劇中には、ショパンの「別れの曲」、リストの「愛の夢」ほか、偉大なる作曲家による数々の有名曲が登場する。
    少女たちが奏でる未来の音色に、美しく豊かな名曲がもたらす希望の光に、誰もが心を打たれるに違いない。

    心に伝わる音楽の響き

    1950~1960年代のクラシックな香りがする作品、それは音楽がクラシックと言うだけではなく、古き良きハリウッド時代のような作風なのが心地よい。
    最近のハリウッド映画は”ハッピーエンド”が当たり前のような感じもあるが、’50~年代のハリウッドの美男美女(スター)映画は悲劇的で、切ない作品が多い、『慕情』や『哀愁』、『欲望という名の電車』、そしてノクターンが印象的な『愛情物語』など。

    この作品は「泣ける映画」ではなく、どちらかと言う微笑ましいヒューマンタッチな作品ですが、ラストはやはり切なくなる、その味わいを楽しむ作品。

    作品は『天使にラブ・ソングを…』にタイトルも、内容も似ている、修道院が音楽で財政難を乗り切ろうとすると、次から次へと災難が降り掛かってくる、その困難を乗り越えて行く姿と音楽が美しい。

    “LA PASSION D’AUGUSTINE”

    私的『天使にショパンの歌声を』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    人生再生の物語、何らかの事情で修道院に入れられた女性たち、そこにしか行き場のない少女たちが、音楽を通して立ち直っていく。
    その場を守ろうとする校長の想いと、成長していく姿が清々しい。

    一方で、世の中はそんな場所に対して寛容さはない。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    ラストは切ないが、少女たちが成長して巣立っていく姿に、未来への希望を感じる。
    ショパン、リスト、モーツァルトなどの数々の名曲を通して、音楽の持つ力や素晴らしさを感じる。

    それは映画の中での音楽の重要性と言う意味でも、また人生においても・・・

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    日本では無名な俳優たち、修道院の校長を演じたセリーヌ・ボニアーの演技が素晴らしい。
    修道女や生徒たちも個性的で、生き生きと演じている。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    映画にとっては映像は大きな要素となるが、心情と曲が非常に合っている。
    また、一昔前のカナダ・ケベックを舞台にしていて、四季の映像を見るのもこの作品の面白さ。

    ⑤ エンターテインメント性

    苦難を乗り越えて行く姿を見せるストーリーに、素敵な音楽の数々、そして美しい映像があり、それだけでも楽しめる作品。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    実は、監督のレア・プールの演出が良かった。
    シーンを説明するためのセリフが本当に少なくて、代わりに音楽で心情を表現しているようでもあった。

    また、少女に母親が亡くなったことを伝えるシーンを遠景で撮影することでの表現とかが、逆に言葉が聞こえないだけに心に響くものを感じる。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    典型的なハリウッド脚本、起承転結がハッキリしていて、次々と苦難が降り掛かってくる。
    そして、校長と姪の少女との対立と理解・信頼へと続く・・・

    決してハッピー・エンドではないが、登場人物たちは成長して希望へと独り立ちしていく。

    リストの「愛の夢 第三番」が印象的に使われていて、ラストへの感動へと続く。

    ⑧何度も見たくなるか?

    誰が見ても面白いと思う反面、ターゲットがハッキリとはしない。
    女性向けの映画と言えば言えるかも、クラシック音楽が(詳しくなくても)好きであれば心地よい映画。
    音楽を聞くような感覚で見れる作品。

    映画『天使にショパンの歌声を』のデータ

    天使にショパンの歌声を

    原題■La Passion d’Augustine
    監督■レア・プール 『天国の青い蝶』『翼をください』
    出演■セリーヌ・ボニアー/ライサンダー・メナード/ディアーヌ・ラヴァリー/ヴァレリー・ブレイズ/ピエレット・ロビタイユ/マリー・ティフォ/エリザベス・ギャニオン
    カナダ/2015/フランス語/カラー/103分/日本語字幕翻訳:古田由紀子/PG-12
    公開日■2017年1/14(土)より角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他全国ロードショー

    本年度ケベック映画賞最多6部門受賞!!
    (作品賞、監督賞、主演女優賞、助演女優賞、衣装賞、ヘアスタイリング賞)

    公式サイトはこちら

    【ストーリー】
    白銀の世界に佇む小さな寄宿学校。
    そこは音楽教育に力を入れ、コンクール優勝者も輩出する立派な名門校だった。
    しかし、修道院による運営が見直され、採算の合わない音楽学校は閉鎖の危機に直面する。
    校長オーギュスティーヌは抵抗し、音楽の力で世論を動かす秘策を考える。
    一方、転校してきた姪・アリスに天性のピアニストの才能を見出すが、孤独で心を閉ざしたアリスは一筋縄ではいかない問題児だった。
    (c)2015-8212-9294-9759 QUEBEC INC. (une filiale de Lyla Films Inc.)

  • 映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』  今、最高のデート映画、泣ける!

    映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』 今、最高のデート映画、泣ける!

    映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

    たった30日
    恋するために
    ぼくたちは
    出会った

    イントロダクション

    150万部を突破した大ヒット小説「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」が遂に実写映画化!

    主人公・高寿を演じるのは、今、大人気の福士蒼汰、そしてヒロインには、ヒット作に出演し続ける注目の若手女優・小松菜奈。
    初共演の二人が、せつない運命を背負ったカップルを演じます。
    こちらも人気の若手俳優・東出昌大が、高寿の背中を押す親友役を熱演。

    監督・脚本には『ホットロード』『アオハライド』等、多くの恋愛青春映画のヒット作を世に出す三木孝浩監督×吉田智子コンビがふたたびタッグを組み、物語の舞台である京都の風光明媚な景色の中で、20歳のかけがえのない一瞬一瞬をみずみずしく映し出します。

    たまにはアイドル&デート映画で涙してみる!

    今年の日本映画を見ていて気付いたのは、『君の名は。』もこの作品も、そしてテレビドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」でも、モテナイ男の恋愛説明書(トリセツ)が必要なんだなぁ~って。

    それを今、もっとも人気のある若手俳優(山崎賢人くんと二分してるのかな?)の福士蒼汰くんが演じてる訳だから、女の子にとっても「こんな素敵なトリセツ」は無いはず。

    この作品はファンタジーです!

    実は『君の名は。』では、スマホを見るのにカレンダーをチェックしていない!と言う「あり得ない!」設定があるのだけど、アニメだから許される的なところがある。
    この作品は、話の中盤でタネ明かしがあるのだけど、それを受け入れるのか?不自然と感じるのか?で評価が分かれるところ、私はすんなり受け入れることができたけど。

    設定はファンタジックだけど、恋愛のすれ違いのある形、と思えばそれはそれで納得、そしてその恋のすれ違いが本当に切ない!
    後半は本当に泣けてくる、久々に誰も亡くならないのに泣ける映画だった~

    私的『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』・ここからネタバレもあり!

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    青春ラヴ・ストーリーです、初恋って切ないんです!
    昔だったら手紙ですれ違ったり、電話ですれ違ったり、今みたいにケータイ電話やスマホ、LINEで連絡が取れなかったから、恋愛にすれ違いは日常的だった。

    今は便利になり過ぎたから、ファンタジーにして「すれ違いを演出」している。

    そう言う意味では、最近流行りの時空を超えた?恋愛もの、本質は男の子の、女の子の、初恋の切なさ・一瞬の輝きにトキメイてどうしても泣いちゃうのです。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    三木孝浩監督と脚本・吉田智子さんというコンビ、この二人が作り出した青春映画が数多く。
    特に吉田さんの脚本は個人的に大好きで(笑)

    今は新しいラヴ・ストーリーをどう工夫するか?すれ違いの演出をどうするか?
    そう言う意味では、原作から持ってきた新奇性が上手く成功していると思う。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    この手の作品は、どれだけ旬な俳優を使って、若い人たちに届けるか、がポイント。
    少し前なら山崎賢人であり、撮影のタイミングで今度は、福士蒼汰の作品が続きそう。

    小松菜奈も『渇き。』以来、順調に映画やTVドラマで活躍している、この作品では可愛らしさが前面に出てるけど。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    ファンタジーとしての設定が映画ならでは。
    それと方言が無かったから判らなかったけど、舞台は京都、ポイント・ポイントで「あっ、京都だ」と言う雰囲気が味わえる。

    それと、やっぱりこの手の青春ラヴ・ストーリーは、美男美女の人気俳優さんが演じると言うのは、時代が変わっても続いていく。

    ⑤ エンターテイメント性

    今の日本では、恋愛の仕方を楽しく教えてくれる、という点では良い映画。
    福士蒼汰は決して上手い俳優ではないけど、やっぱりカッコイイ男の子がカワイイ女の子と恋に落ちるのは楽しい。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    三木孝浩監督の演出がどんどん上手くなっている(上から目線で失礼)。
    中盤で、小松菜奈演じるヒロインが、秘密を告白するシーンで、イマジナリーラインを背中越しに越えるところは、絶対『グッド・ウィル・ハンティング』と同じ手法だし。

    ラストでタネ明かし的に、物語をプレイバックするところも非常に判りやすい分、二人に共感しやすくなっている。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    吉田智子さんの脚本が今回も良かった、原作の通りかもしれないけど。
    後半は切なくて切なくて、ストンと落ちるものがある。

    人によっては『イニシエーション・ラブ』のようなトリック的な作品にも見えるけど、どちらかと言うとタイムパラドックスもの。
    ファンタジーの部分と純愛的なリアルな部分を、丁寧に描いていることで成功している。

    ⑧何度も見たくなるか?

    脚本・演出が一回見て判るように丁寧に作ってあるけど、もう一度見て確かめてみたいなぁ~
    と同時に、デトックス効果があるので、カップルで何度も見るのによいかも。

    そして最近見た青春ラヴ・ストーリーの中でも良くできてると思う!

    映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』のデータ

    監督■三木孝浩 
    原作■七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(宝島社)
    脚本■吉田智子 
    音楽■松谷卓
    出演■福士蒼汰/小松菜奈/山田裕貴/清原果耶/東出昌大/大鷹明良/宮崎美子
    公開日■2016年12月17日・大ヒット上映中!
    公開情報■全国東宝系にてロードショー
    上映時間■111分
    製作国■日本

    公式サイトはこちら

    ぼくは明日、昨日のきみとデートする Blu-ray豪華版 — Amazonで見る

    【ストーリー】
    京都の美大に通う20歳の学生・南山高寿(福士蒼汰)は、いつものように大学まで向かう
    電車の中で出会った女性・福寿愛美(小松菜奈)を一目見た瞬間、恋に落ちた。
    勇気を振り絞って声をかけ、「また会える?」と約束を取り付けたようとした高寿だったが、
    それを聞いた彼女は、なぜか、突然涙してしまう―。彼女のこの時の涙の理由を知る由もない
    高寿だったが、2人は意気投合し、その後、すぐに交際をスタート。
    初めてのデート、初めて手をつなぎ、初めて名前で呼び合う。そんな初めてのことがあるたびに泣く
    愛美のことを少し不思議に思いながらも、より愛美への愛情を深めていく高寿。
    そんな二人の関係は、誰もがうらやむ程に順調で、すべてがうまくいくものだと信じていた…。
    「わたし、あなたに隠していることがある…」初めてキスをした日、高寿は、愛美から想像も
    できなかった大きな秘密を明かされる…。そして、二人の運命は“すれ違い”始める―――

    (C)2016「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」製作委員会


  • 映画『海賊とよばれた男』  モデルは出光佐三、ビジネスの成功の秘訣

    映画『海賊とよばれた男』 モデルは出光佐三、ビジネスの成功の秘訣

    映画『海賊とよばれた男』

    戦う理由は、未来にある――。

    事業は「いっちょやってやろうやないか」の精神が大事!

    「いっちょやってやろうやないか」は主人公・国岡鐡造の言葉。

    この作品は、最近(2016年12月)、昭和シェル石油との合併話で創業家と経営陣が対立している出光興産の創業者・出光佐三の逸話をベースに、百田尚樹が小説化、山崎貴監督が映像化したものだ。

    これは『永遠の0』のトリオ、原作・百田尚樹、監督・山崎貴、主演・岡田准一が再度タッグを組んだ形、まぁ~柳の下のどじょうは何匹いるか?だけど。

    この作品は、山崎貴監督が脚本・演出・VFXを担当しているだけあって、作品の質も高く戦禍で廃墟と化した東京の街も見事に映像化されている。
    大画面で観るだけの価値のある作品でもある、そしてこの作品を見て改めて2つのことに気付くことができた。

    その一つ目は、百田尚樹と言う作家としての才能に驚かされる、主人公の経営者としての描写が素晴らしく日本人に勇気を与えてくれることだ。
    日本が敗戦から立ち直って、石油メジャーに戦いを挑み生き残ってきたことは、主人公の精神、自ら先頭に立って汗を流し、社員と運命を共にして、リスクを背負って事業を推し進めていく姿にある。
    そこには理想のリーダー像が描かれている。

    現代の日本でも成功しているベンチャーの社長たちの精神も「まずやってやろう」と言う精神があると思う。
    自分でまず行動をとって、出口を決めてそこまで徹底的に突き進むことがビジネスの成功の秘訣。
    成功のための手法はないが、秘訣としたら”行動すること”しかない。
    行動するためには”高い理想”が重要、高い理想に突き進む人を見ると人は付いてくる。

    ビジネスマンには原作は必読の書・この作品は必見の映画と言える。

    国威発揚の物語として

    たびだひ「戦場にいたことに比べれば、こんなこと大したことありません!」的なセリフや戦場で亡くなった人への敬礼と言った部分が多数出てくる。

    海賊というのも”武士の精神”の延長の言葉として使われていたし、戦前に有った日本人の精神性は素晴らしい、日本が戦後復興したのはそう言った精神性の延長上にある、と言った節が散見される。

    個々のエピソードが感動的であり、自分も日本人である以上、日本の独立性も含めて共感できる部分が有ったが、私にとっての違和感は「第二次世界大戦の敗戦をいつまで引きずるのか?」と言う点であることが判った。

    『永遠の0』に対して、宮崎駿監督が苦言を呈したのは、この部分だったということに気付いた。
    私は戦争を仕掛けた日本人はその”業”を背負っていくべきと考えている、だからと言って後ろ向きになる必要はない。

    戦没者に対して哀悼を持つことも、日本のために戦った一兵士たちの命に敬意を表することも必要だと思う、と同時に戦争を起こしたことの”業”を背負うべきと考えている。
    『風立ちぬ』や『この世界の片隅に』に有って、『永遠の0』や『海賊とよばれた男』には無いものだった。

    イギリスのフリーゲート艦に一歩引かない堤真一演じる艦長の姿を見て感動するのと、ハリウッド映画『エアフォースワン』のハリソン・フォード演じる大統領が活躍するのを見て拍手喝采するのは、ある意味同じで気持ち良いものであるが、日本人としては常に背負っているものがあるという想いは持ち続けたい。

    私的『海賊とよばれた男』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    上記の2つのテーマについて考えさせられて、ある意味、非常に見て良かった作品。

    ビジネス成功の秘訣と言う意味では、非常によく出来た作品で勇気がもらえる。

    私個人は敗戦を否定するつもりは無く、最近再見した東野圭吾原作の『手紙』でも、強盗殺人犯の家族(作品では弟)はその罪を背負いつつ、前向きに生きていく姿が描かれていた。
    一方的な戦前を賛美するような表現には違和感を感じた、それを気付けた意味は大きい。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    映画『永遠の0』よりも、より百田尚樹の原作の意図が鮮明に出ている分、非常に作り手の強い意志を感じるが、それは映画の監督や製作者の意図なのかは不明。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    岡田准一は『永遠の0』で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した、それ以上に老けた時の演技に力が入っていた、今回もアカデミー賞あるかな?と思わせてくれたけど、2度目は流石にハードルが上がってる気もする、熱い男は感じるけど、ある意味大仰な演技とも言える。

    染谷将太演じる主人公の右腕役だが、他が老けていくのに彼だけ若いままだったのは何か意図が有るのかな?

    それにしても、綾瀬はるかが、ゲスト出演のような扱いなのがもったいない。
    家族的な経営を支えた女性と言う立ち位置だと思うが、登場シーンが少なく判りにくい。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    戦前・戦中・戦後と言う時代の荒波を映像化すると言う壮大な事業は、映画ならでは。
    白組のVFXは流石で、陳腐さを感じさせない映像。

    ⑤ エンターテイメント性

    映画を観た人に「勇気」や「自信」を与えてくれる、魂が揺さぶられる感動もある作品。
    物語の展開も大きく、その映像の素晴らしさと共に、エンターテインメントの山崎貴監督!と言える作品に仕上がっている。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    山崎貴監督は蛇足が好きな監督なんだと思う、『永遠の0』でもラストの回想的に登場人物が次から次へと出てきて零戦が現代を飛び去るシーンとか、今回はラストに門司沖に船で乗り出すシーンは余韻を残すためにやっているのか、個人的には要らない気がする。

    またこれは個人的な思想の問題でもあるけど、船員にバンザイをさせるシーンが有るが、より感動的にするためなのか、国威高揚のためにあるのか、やり過ぎ感が有った。
    逆に、それが意図的なものかもしれないが。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    残念ながら原作は読んでいないが、ダイジェスト版のような気がする。
    主人公の人物像の深掘りがされていない点が気になる。

    主人公にしても予告で「なぜ男は”海賊”とよばれたのか-」と強調しているが、海賊としての描写が少なく、違法スレスレの商売から日本国のために商売をすることになった心の変化が良く判らなかった。

    描かれ方が少なかった綾瀬はるか演じる最初の妻が、またラストに話として出て来るが、主人公の妻への想いが判りづらい、何故なら、2番目?の妻との間には子供も作って幸せな家庭を作っている。
    逆にここを削ってでも、他の駆け足の部分を丁寧に描いても良かった気がする。

    ⑧何度も見たくなるか?

    ビジネスをやる上で勇気そしてやる気をもらえる作品、ビジネスマンは必見!
    起業論の本を読む、高い起業セミナーに出るなら、この作品を観るほうがためになると思う。

    でも、今話題になりつつある『この世界の片隅に』の真逆の作品。

    映画『海賊とよばれた男』のデータ

    上映時間■145分
    製作国■日本
    公開情報■劇場公開(東宝)
    初公開年月■2016/12/10
    監督■山崎貴
    原作■百田尚樹 『海賊とよばれた男』(講談社刊)

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    脚本■山崎貴
    撮影■柴崎幸三
    特殊メイク■吉田茂正
    美術■上條安里
    衣裳■水島愛子
    出演■岡田准一/吉岡秀隆/染谷将太/鈴木亮平/野間口徹/ピエール瀧/光石研/綾瀬はるか/堤真一/近藤正臣(特別出演)/國村隼/小林薫

    (C)2016「海賊とよばれた男」製作委員会 (C)百田尚樹/講談社

    海賊とよばれた男(完全生産限定盤) Blu-ray — Amazonで見る

    公式サイトはこちら

    【解説】

     百田尚樹の一大ベストセラーを「永遠の0」に続いて山崎貴監督、岡田准一主演で映画化した大作ドラマ。若くして石油業に乗り出し、欧米石油メジャーに果敢に立ち向かって激動の時代を駆け抜けた男の一代記を吉岡秀隆、染谷将太、鈴木亮平、堤真一、綾瀬はるか、小林薫をはじめとする豪華キャストの共演で描き出す。
     石油の将来性に目を付け、石油販売業を始めた青年、国岡鐡造。彼は“店員(従業員)は家族と同然”と店員との絆を大切にし、既得権益が強固な石油業界を相手に、破天荒な発想と行動力で販路を拡大していく。やがてその存在は石油メジャーも無視できないほど大きくなり、ついには石油の輸入ルートをすべて封鎖されるという絶体絶命の窮地に陥る鐡造だったが…。(allcinemaより)

  • 映画『この世界の片隅に』  能年玲奈が「のん」に変わる時

    映画『この世界の片隅に』 能年玲奈が「のん」に変わる時

    映画『この世界の片隅に』

    この世界の片隅に

    昭和20年、広島・呉。
    わたしは ここで 生きている。

    戦争と共に生きるということ

    きっとこの映画を見て涙するのは、ある程度年配の人たち、私のような50代とかそれ以上なんだと思う。
    私の世代は、やはり子供の頃にマンガ「はだしのゲン」を読んで、戦争の悲惨さ・原爆の怖さを知った。
    そして大人になって、野坂昭如原作のジブリアニメ『火垂るの墓』に涙した。

    でも、この作品は本当に若い人たち、特に小中学生の頃に、自分たちの子供の頃に通過したように、必ず見て欲しいと思った作品。
    だから小中学生のお子さんがいるは親は、一緒に映画を見に行くには良い機会かもしれない。
    戦後70年が経過して、自分たちが語り継げない戦争のことを、家族で話をする良い機会になると思う。

    ドキュメンタリーに近い物語。
    主人公すずは、昭和元年生まれ、昭和史をそのまま生きたと言う設定、それは戦争と共に生きると言うことは何か?と言うことを前半は考えさせられる。
    軍港の街・呉、そこには普通に軍艦が停泊している、大和や武蔵が丘から見えるのが日常の風景。

    今の日本では考えられないが、日常の中に軍隊が存在している。(ちなみに海外でも普通の光景、隣国韓国に行ってみると街中に軍隊がいる)
    昭和20年までの日本はそれが普通の日常だった。

    でも戦争と隣合わせで生きていても、人は笑うし、泣くし、怒るし、そこには淡々とも言える日常があるということ。
    ここでは戦争に行かない人たちを描いている、一見のんびりした生活、苦しいけれど、そこをたくましく生きる主人公を描いている。
    たくましさとのんびりさ、この両方を併せ持つ主人公を超えで演じたのが能年玲奈改めのん。

    相反する「たくましさ」と「のんびりさ」を持つ主人公が、のんそのままのような感じさえする融合ぶり。
    きっと、のんでなければ成立しなかったのでは?と思わせるくらい彼女の演技(声)が良かった。

    小さい頃に祖父や父に聞いた地方都市の風景が見事に描かれていて「こうやって市井の人々が戦争に飲み込まれて行くんだ」と感じる。
    そして戦禍はどんどんと身近に近づき、そして運命の日へと続く。

    これはおそらく、アニメだから見れる、見ることのできる映像だろう、実写だったら目を背けたくなる光景が後半は続く。
    そして、昭和20年8月15日を迎え玉音放送を聞く主人公すずが叫ぶ。

    「なんで止めるんだよ~」

    と。
    止めるんだったら最初から戦争なんてするな、そんな無責任なことで戦争を始めるな!と。
    必要な戦争なんてない、自分たちの生活をどれだけ壊してくれたのか?!と。

    この作品には希望がある、戦争が終わって生活が楽になる保証はない、でも戦争のない日々がやってくると言う希望、そしてまたその新しい日常を淡々と生き抜くしかない。

    戦争に打ちのめされても人は強い、そこから立ち直っていく、日常を生き続けることの芯の強さがこの作品にはある。
    だから若い人に是非、見て欲しい作品でもある。

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    私的『この世界の片隅に』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    戦場とはどこにあるものなのか?最近の日本ではそんな「のん気」な議論がされている。
    いったん戦争になれば、戦場というものは果てしなく拡大していく、そして日常の一風景になってしまう。

    戦争をするということは、全ての人を巻き込み、そして不幸にしていく。

    私は小さい頃に祖父から富山大空襲の話を聞いたことがある。
    祖父の家は、富山市街からは離れていたため被害は無かったが、空が真っ赤になったと言っていた。
    この映画を見ていると、そういう戦争体験者の記憶を一つ一つ積み上げた感覚がある。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    原作のマンガをクラウドファンディングを作って映画化。

    多くの人が「あの大戦を忘れてはいけない」と言う思いがこもった作品。
    戦後が70年以上経過して、主人公・すずが生きていたら90年、広島に原爆を投下した国のプレジデントが訪問もした。

    日本はこの出来事を永遠に語り継いで、戦争をしない国として続いていかなければ、と言う想いを感じる。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    NHK連続テレビ小説「あまちゃん」で主役を務め、一躍国民的アイドルとなった能年玲奈。
    「あまちゃん」の直前に映画『ひまわり ~沖縄は忘れない、あの日の空を~』でヒロインをしていた彼女に会った時の印象は”本当におとなしい子”という印象で、小泉(今日子)さんの娘役をやるとは、ビックリしたもの。
    いつの間にか、能年玲奈が”のん”に改名していて、のんとしてはデビュー作にあたる。

    10歳くらいから21歳くらいまでのすずを見事に演じたのん(能年玲奈)、彼女があまりにもピッタリだった。
    周りの声優陣は、ベテランの人々で安定感があった。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    なんとも原作の絵をそのままアニメにしたような感じが良い。

    絵がほんわかとした雰囲気を醸しながら、一方でシビアな現実が描かれる。
    上にも書いたが、このギャップが良い、この作品を見て、二度と見たくなくなる作品では駄目だから。

    この世界の片隅に

    ⑤ エンターテイメント性

    淡々とした日常で、綿密な取材やロケハンをして、戦前・戦中を描いているが、一方で少女から大人の女性への成長を描いている。
    すず一人に起きた出来事は、おそらく色んな人の体験を集めて、演じさせているんだとは思うけど、映像や音楽の持つ柔らかさがマッチしている。

    そして戦争・原爆投下という戦争のある日常をオブラートに包んで私たちの前に提供してくれることで、何度も見たいと思わせる作品に仕上がっている。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    原作の持つ良さをそのままアニメーションにした感じ。

    一方でモノローグ(独り言や心の声)が多い、やはり今の私たちに理解できないところを説明する必要があるから、なのかもしれない。
    その点では、ドキュメンタリーっぽい作りになってしまっている。

    ただ、のんの声(やその雰囲気)に随分、助けられていると言う意味では、キャスティングの妙とも言える。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    脚本というか、原作が素晴らしい、本当に戦前・戦中の暮らしが良く描かれている。

    かつての戦前を描いた日本映画の家族の風景が、この作品にも描かれている、それがごく自然。
    彼女は不幸だったのだろうか?最後は前向きに強く生きていくのだから、きっと幸福になっていくんだと思う。

    そんなすずの姿を見ているだけで涙が出てくる。

    ⑧何度も見たくなるか?

    日本人は、毎年のようにこの作品を見て欲しいと思えるくらい。
    戦争の悲惨さも伝わってくる、でもこのほんわかとした雰囲気の絵が、クッションとなってくれる。

    おそらく実写で見てしまったら、数年は見たくなくなる、それでも心に伝わる作品の強さというものは決して変わらない。
    映画の枠で考えると、個人的には『君の名は。』の方が好きだけど、アニメ、マンガ、映画と言う枠を超えたところにある作とも言える一本。

    映画『この世界の片隅に』のデータ

    この世界の片隅に

    上映時間■126分
    製作国■日本
    公開情報■劇場公開(東京テアトル)
    初公開年月■2016/11/12

    監督■片渕須直
    アニメーション制作■MAPPA
    企画■丸山正雄
    プロデューサー■真木太郎
    原作■こうの史代

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    脚本■片渕須直
    キャラクターデザイン■松原秀典
    作画監督■松原秀典
    音楽■コトリンゴ
    主題歌■コトリンゴ  『悲しくてやりきれない』

    声の出演■のん 北條(浦野)すず/細谷佳正 北條周作/稲葉菜月 黒村晴美/尾身美詞 黒村径子/小野大輔 水原哲/潘めぐみ 浦野すみ/澁谷天外

    (C)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

    公式サイトはこちら

    【解説】
     戦時下の広島の軍港都市・呉を舞台に、この街に嫁いできたのんびり屋のヒロインが、物がなく苦労が絶えない日々の中でも持ち前の明るさとしなやかさで、つましくも心豊かな生活を送っていくさまと、そんなささやかな幸せが徐々に戦火に呑み込まれていく残酷な現実を、丁寧な日常描写の積み重ねで描ききったこうの史代の傑作漫画を「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督が長編アニメ映画化した珠玉の感動作。TV「あまちゃん」で一躍国民的人気女優となった能年玲奈が“のん”名義でアニメ映画に初挑戦し、ヒロインの声を好演。
     1944年(昭和19年)2月。絵を描くことが好きな18歳のすずは、急に縁談話が持ち上がり、あれよあれよという間に広島市から海軍の街・呉に嫁にやってくる。彼女を待っていた夫・北條周作は海軍で働く文官で、幼い頃に出会ったすずのことが忘れられずにいたという一途で優しい人だった。こうして北條家に温かく迎えられたすずは、見知らぬ土地での生活に戸惑いつつも、健気に嫁としての仕事をこなしていく。戦況が悪化し、配給物資が次第に減っていく中でも、すずは様々な工夫を凝らして北條家の暮らしを懸命に守っていく。そんなある日、道に迷っていたところを助けられたのがきっかけで、遊女のリンと仲良くなっていくすずだったが…。(allcinema)

  • 宮崎駿 終わらない人 好きな作品をまとめてみました

    宮崎駿 終わらない人 好きな作品をまとめてみました

    宮崎駿復活? 新作長編に再チャレンジ!?

    終わらない人 宮崎駿

    宮崎駿

    2016年11月13日(日)NHKスペシャル「終わらない人 宮崎駿」が放送された。
    3年前の引退宣言から700日「残された時間をどう生きるのか」を独占密着したドキュメンタリー。

    前半は、CGを使用した短編アニメの制作に四苦八苦する姿が映し出されるが、最後に出した結論は”長編企画 覚書”を鈴木敏夫プロデューサーに渡し「この映画作れるだけの金かき集めてください。こういうことが起きるかもしれないですよ」と笑いながら話す。
    最後に「何もやってないで死ぬより、死んではならないと思いながら死ぬ方が」と締めくくられた。

    えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!

    『風立ちぬ』が最後じゃなかったのかぁ~(汗)
    ちなみに、映画『風立ちぬ』 宮﨑駿監督の最新作にして遺作?そして最高傑作!はこちらからどうぞ!

    スタジオジブリの30年

    ジブリの大博覧会

    先日、六本木の「ジブリの大博覧会」に行ってきたばかりだぁ~
    鈴木敏夫プロデューサー主導でスタジオジブリの30年間の歴史を一気に見せてしまうと言う企画。
    だから宮崎駿の仕事ぶりというよりも、鈴木敏夫プロデューサーが、どのように宣伝をして作品をヒットさせたか?がメインの展示だった。
    ↓↓ スタジオジブリの公式サイトです。

    スタジオの歴史はこちらのサイトが本当に詳しいです(笑)

    映画の難しいところは、一つの作品を作るのに企画から公開まで3年とか5年とか掛かることです。
    宮崎駿監督が、今度撮るかもしれない新作は3年計画で2020年公開を目指しています!
    スタジオジブリは、ある時から制作スタッフを丸抱えします、よい作品を作るためです。
    たくさんのお金がかかります、よく言われるのが「ジブリのアニメは10億~40億円はかかる」と言う噂、あっ噂です、でもこのくらいは掛かると思います。

    少しスタジオジブリの作品とその興行収入(お客さんが劇場で映画見て支払ったお金)を記載してみました。
    そして、ほぼ興行収入の半分は映画館(興行主)が持っていって、残ったものが配給収入となります。
    今は配給収入は発表されていません。

    ghibli

    スタジオジブリ作品の一覧と興行収入

    1984年 『風の谷のナウシカ』 宮崎駿監督
    ジブリ興行収入第18位 14.8億円(配給収入7.6億円) 91万人

    1986年 『天空の城ラピュタ』 宮崎駿監督
    ジブリ興行収入第20位  11.6億円(配給収入5.8億円) 77万人

    1988年 『となりのトトロ』 宮崎駿監督/『火垂るの墓』 高畑勲監督
    ジブリ興行収入第19位 11.7億円(配給収入5.9億円) 80万人

    1989年 『魔女の宅急便』 宮崎駿監督
    ジブリ興行収入第12位 36.5億円(配給収入:21.5億円) 264万人

    1991年 『おもいでぽろぽろ』 高畑勲監督
    ジブリ興行収入第14位 31.8億円(配給収入18.7億円) 216万人

    1992年 『紅の豚』 宮崎駿監督
    ジブリ興行収入第9位 47.6億円(配給収入28億円) 304万人

    1993年 『海がきこえる』 望月智充監督

    1994年 『平成狸合戦ぽんぽこ』 高畑勲監督
    ジブリ興行収入第10位 44.7億円(配給収入26.5億円) 325万人

    1995年 『耳をすませば』/『On Your Mark』 近藤喜文監督
    ジブリ興行収入第15位 31.5億円(配給収入18.5億円) 208万人

    1997年 『もののけ姫』 宮崎駿監督
    ジブリ興行収入第3位 193億円 1420万人

    1999年 『ホーホケキョ となりの山田くん』 高畑勲監督
    ジブリ興行収入第17位 15.6億円(配給収入7.9億円) 115万人

    2001年 『千と千尋の神隠し』 宮崎駿監督
    ジブリ興行収入第1位 304億円 2350万人

    2002年 『猫の恩返し』/『ギブリーズ episode2』 森田宏幸監督
    ジブリ興行収入第8位 64.6億円 550万人

    2004年 『ハウルの動く城』 宮崎駿監督
    ジブリ興行収入第2位 196億円 1500万人

    2006年 『ゲド戦記』 宮崎吾朗監督
    ジブリ興行収入第7位 76.5億円 588万人

    2008年 『崖の上のポニョ』 宮崎駿監督
    ジブリ興行収入第4位 155億円 1200万人

    2010年 『借りぐらしのアリエッティ』 米林宏昌監督
    ジブリ興行収入第6位 92.5億円 750万人

    2011年 『コクリコ坂から』 宮崎吾朗監督
    ジブリ興行収入第11位 44.6億円 355万人

    2013年 『風立ちぬ』 宮崎駿監督
    ジブリ興行収入第5位 約120億円 約1000万人

    2013年 『かぐや姫の物語』 高畑勲監督
    ジブリ興行収入第16位 24.7億円

    2014年 『思い出のマーニー』 米林宏昌監督
    ジブリ興行収入第13位 35.3億円

    『魔女の宅急便』から鈴木敏夫プロデューサーが、宣伝を主体的に取り組んで映画を大ヒットさせました。
    と同時に、スタジオジブリの歴史にあるように「ジブリ第2期スタート」でスタッフを社員にする=固定費が膨らむ → 制作費がかかる、そこまでしてもよい作品を作ると言うことでしょうか。

    宮崎駿、長編作るってよ!(?)

    冒頭にも書きましたが、長編の企画が宮崎監督から鈴木プロデューサーに渡されました、果たして。

    そのキッカケになったのは、ドワンゴ 川上量生会長(カドカワ社長)のプレゼン。

    宮崎駿監督、ドワンゴ川上量生会長を一喝「生命に対する侮辱」

    「人工知能が作った、痛覚がなく頭部を使って歩くCG」を見た時に、宮崎監督が「極めて不愉快」と評した。
    「面白くない」なら第三者的な意見として述べる話だが、宮崎監督の”主観”として「不愉快」と感想を述べ一緒には仕事をしたくないと言う。
    鈴木プロデューサーも「どこへ、たどり着きたいんですか?」と質問をしているように、宮崎監督や鈴木プロデューサーが目指していた方向とは明らかに違う異質なものだった。

    川上量生会長の了解の上でNHKも放送しているので、当然、どちらの方向性が正しいと言う話ではないだろう、でも一つ確かなことは、これも一つの宮崎監督の制作意欲を掻き立てた要因でもあったようだ。

    ワンショット見た瞬間に「これはすばらしい」って、それが映画だと思っているから(宮崎駿)

    ストーリーとかに感動して、ではなくまずはワンショットのすばらしさ!こそが映画の生命線なんだと思う、そして・・・

    世界は美しいって映画を作るんだよね、きがつかないだけで世界は美しいよって、そういう目で見たいだけなんだよ(宮崎駿)

    子供たちに「世界は美しい」と気づいて欲しい、そういう願いと相反するものを見せられた、その思いが強かったのだろうと。
    だから最後に、

    地球最後の日が近いって感じがするね、それは人間のほうが自信がなくなっているからだよ(宮崎駿)

    将来、人工知能がアニメを描く時代がくるのだろうか?
    このおじいちゃん(宮崎監督)は、それに抗うために、再び長編映画への挑戦をするのか?

    どちらにしても、ファンとしては楽しみなのは間違いない。

  • 映画『永い言い訳』  妻が死んでも泣けないアラフィフ男の本音と建前

    映画『永い言い訳』 妻が死んでも泣けないアラフィフ男の本音と建前

    映画『永い言い訳』

    永い言い訳

    妻が死んだ。
    これっぽっちも泣けなかった。
    そこから愛しはじめた。

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    イントロダクション

    妻を亡くした男と、母を亡くした子供たち。
    その不思議な出会いから、
    「あたらしい家族」の物語が動きはじめる。

    『おくりびと』以来7年ぶりに主人公・幸夫を演じるのは、『日本のいちばん長い日』で昭和天皇役が高評価だった本木雅弘。
    今回はタレント小説家を見事に演じてみせた、時にはチャーミングで時には憎々しく。
    主人公・幸夫の亡くなった妻と共に死んだ親友の夫・陽一にはミュージシャンの竹原ピストルを抜擢。
    幸夫の妻には深津絵里、幸夫の愛人役には黒木華、さらに池松壮亮、山田真歩などが共演。

    原作・脚本・監督は『ゆれる』『ディア・ドクター』『夢売るふたり』とオリジナル脚本で勝負し、本作の原作では直木賞候補となった西川美和監督。

    永い言い訳

    アラフィフ男の本音と建前が交差する

    有名作家の妻が死んだ、その時、その夫は若い女性と不倫をしていた。

    西川美和監督の最新作、映画『ゆれる』が衝撃的で、『ディア・ドクター』も本当に好きで、次はどんな作品を見せてくれるのだろうか?と期待していた。
    その西川監督が、それまでは完璧なものが壊れていって、そこに隠されていた人間の本性が露わとなる怖さが詰まっていたが、この作品では西川監督本人がインタビューで「その後を描いている」と言うように、壊れてしまった夫婦関係が妻の「死によって再生」していく、という物語。

    西川監督は、この作品を作るにあたってそのアイディアを、3.11の震災を目の前にした時に、死に別れた家族や友人とどういう別れ方をしたか?それを描きたかったとも言っている。
    そこには人それぞれの別れがあった筈、朝食を食べながら喧嘩してそのまま別れた家族もいるかもしれない、口も聞かずに出かけた子供との別れが有ったかもしれない、人の死はある日突然訪れる。

    無名の作家時代を支えてくれた妻、いつの間にか妻がいるのが当たり前になり、作家として有名になり、お金もあり女性も近づいてくる。
    50も近づき、自分の才能も枯渇してきてるのかもしれない、実は何も思い通りにならない自分がそこにはいる。
    その隙間を埋めるために、若い女性と身体を重ねる主人公、そんなタイミングに妻が事故死する。
    主人公の本音は「自分は何も悪くないのに、妻が死んでしまった」と言う思い。

    周りからは「大変でしたね」と言われ、それを演じなくてはと思う主人公。
    彼は、他人(妻の親友)の子供たちの世話を始める、子供たちとのやり取りが微笑ましく、またその子供たちが可愛い、特に可笑しく苦労もする、幸夫は自然に癒やされていき世間の喧騒から一時離れることができる、が、自分の子持ちのマネージャー(池松壮亮)から
    「子育ては男の免罪符ですから。自分がイヤな、ダメなヤツってことを帳消しにしてくれる逃げ場ですから」
    と言われてしまう。

    主人公の本音は「自分が好き」で誰も愛したことがない。

    永い言い訳

    失った愛を取り戻す

    作家を諦めかけていた時に、自分を励まし、金銭的にも支えてくれた妻。
    でも実際には、自分が有名になったことで少しずつ、彼女に対する思いが変わっていく。

    実際、何が変わったと言う訳ではなく、そこは時間が過ぎていくと言うことなんだと思う。

    妻の死によって失った愛、そして愛人からも捨てられていく。
    子供と接するうちに、妻の死にいつまでもグズグズと泣き崩れる男と接するうちに、自分は誰かを本当に愛せていたのだろうか?と感じ始める。
    そして、愛を取り戻す、寸前でいつも主人公の手からこぼれ落ちていく。

    ラスト、妻の写った写真を見て本当の妻の気持ちを知ることで、主人公は一歩、再生へと歩み始める。

    夫婦ってなに?愛ってなに?そんなことを思い始めた人には考えさせる何かがここにあります、今年一番のオススメ作品。
    渇いた心を少し癒やしてくれる映画、それってやっぱり貴重だと思う。

    永い言い訳

    私的『永い言い訳』ネタバレあり

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    不倫に対する見る人のスタンスで、この作品の解釈が変わってくると思う。

    不倫は絶対に駄目!と思っている人にとっては、主人公が情けなく、赦せない存在で、ラストに妻の本心を知って愛に向かって一歩歩み始める姿に映る。

    夫婦の愛がなくなったとしても、世間体や面倒くさいと言うことで別れずに不倫に走る男、それってあるよね、と思ってしまった人にとっては、「こんな俺でも妻は俺のことを愛してくれてたんだ」と思い、自己中心的な自分愛に自信を取り戻す。

    不倫が良いと言う訳ではないが、私は後者だと思ってこの作品を見た。
    “長い”ではなく“永い”と言う死ぬまで自分のことを言い訳し続ける主人公。

    それはある意味、アラフィフになり、自分の実力の限界も判り、人生と夢とのギャップで自分が何者にもなれなかったことに気付き始める、その心の隙間を埋めるのは「自分を愛する」ことかもしれない、そんな風に感じる。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    西川美和監督が、自ら原作本を書き、それを脚本・演出した作品。
    図らずも、今年、西川監督の師匠・是枝裕和監督の『海よりもまだ深く』も、アラフィフ男の情けなさを描いていて、主人公が同じ作家でもある、そして子供も出てくる点も共通している。

    それまで問題提起をしてきた西川監督が、一歩踏み出して、その人間の本質に右往左往する人々を描いたところに、そして今のアラフィフの姿を描いていた点がとても良かった。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    この作品の番宣で、久々によく本木雅弘がテレビに出ていたが、過去作品より彼本人に近いのでは?感じさせる。
    もちろん彼が実生活で不倫をしてるっぽいとかではなく、どこか飄々としていて、どこかに熱いものを持っていて、そんな感じが主人公とダブる、だからこそなのか、情けなさが板についてるし、そして納得させられる。
    本木雅弘自身が「幸夫の方が(僕より)清いんですよ」と言ってるところが面白い。

    竹原ピストルの妻の死に、いつまでも泣いているトラック野郎と言う役どころが良かった、演技が新鮮で良かった点と、世間で持てはやされたビッグダディと似ているところを感じて、素直な人間性っぽい気もするが、本当は人生(この作品では子育て)から逃げている男の姿が、また良かった。

    深津絵里が登場するシーンは少ないがその美しさが素晴らしい、そしてやはり写真での登場の存在が凄い。
    二人の子供たちも掘り出しもの。
    池松壮亮は、いつもこんな斜に構えた、妙に説得力がある、そしてズルい感じの男が似合ってしまう。

    黒木華が、初めて?濡れ場に挑戦、昭和顔と本人が言っていたが、岩井俊二監督の『リップヴァンウィンクルの花嫁』から少しずつ変わってきて、この作品では色っぽかった!新しい発見であり、彼女はどこまで色んな顔を見せてくれるのか、本当に楽しみな女優。

    永い言い訳

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    今回、16ミリフィルムでの撮影と言うちょっと特殊な画作りをしている。
    ずっとボヤッとしたザラツイた映像が続く。
    きっと、自分を愛してやまない主人公の行き先の判らない人生そのもの、ボヤッとしたものとリンクしている。

    今回、子役を上手く使いつつ、親の本音、子供の本音が垣間見える。
    「子供なんかいなかったら・・・」と、でも一方で本当に子供を愛している、矛盾・・・やっぱりこれは映画で表現するべきことだと思う。

    ⑤ エンターテインメント性

    冒頭の妻の死、以外に何も取り立てて事件はない、それでも、人の本性がそこかしこに垣間見え、そして赦しが差し込まれていく。
    なにも事件はないのに、複雑に話が絡み合い、そして物語は起伏を持ってラストに続く。

    最大のサスペンスは「自分は妻に愛されていたのだろうか?」と自分勝手な男の謎解きが縦軸にしっかり柱がある。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    是枝監督に師事して、ということで非常に演出が似ている。
    そして、西川監督の好きな作品の影響も大きいと思う。

    説明的なセリフやシーン(キャラクターの動作)をできるだけ排した画作りをしてくる。
    タクシーの鏡で髪型を直すところは象徴的。

    今回は、是枝監督並に子供も演出できることが判った(笑)

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    原作・脚本と監督が一緒、完全なオリジナルと言うこと。

    縦に一本「愛される自分」があって、妻を失った家族や愛人、出版社に振り回されながら、本音を撒き散らす主人公の姿が滑稽でもあり、真実でもある。
    女性がこれだけ男の本音の部分を描けるのか?そんなに冷静に男を見てるのか?とちょっと西川監督の頭の中を覗いてみたくなる。

    ⑧何度も見たくなるか?

    2016年も残り数ヶ月、日本のアラフィフ男性は疲れ果てている、そんな作品が数多く出てきたが、一番、男の本音が表現されていて面白かった。
    そこに家族や妻への愛、と言うものを考えさせるものがあった。
    映画としての完成度やストーリーの面白さ、今の自分を見つめ直す機会に見たい作品。

    映画『永い言い訳』のデータ

    永い言い訳

    原作・脚本・監督■西川美和
    撮影■山崎裕
    出演■本木雅弘/竹原ピストル/藤田健心/白鳥玉季/堀内敬子/池松壮亮/黒木華/山田真歩/深津絵里
    公開日■2016年10月14日

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    公式サイトはこちら

    【ストーリー】
    人気作家の津村啓こと衣笠幸夫(きぬがささちお)は、妻が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らせを受ける。
    その時不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできない。

    そんなある日、妻の親友の遺族―トラック運転手の夫・陽一とその子供たちに出会った幸夫は、ふとした思いつきから幼い彼らの世話を買って出る。
    保育園に通う灯(あかり)と、妹の世話のため中学受験を諦めようとしていた兄の真平。
    子どもを持たない幸夫は、誰かのために生きる幸せを初めて知り、虚しかった毎日が輝き出すのだが・・・
    (C) 2016 「永い言い訳」製作委員会 PG-12

  • 映画『何者』  ウザいな、二階堂ふみ!就職戦線はゾンビだらけのホラー映画?

    映画『何者』 ウザいな、二階堂ふみ!就職戦線はゾンビだらけのホラー映画?

    映画『何者』

    何者

    恋愛、友情、就活、裏切り。
    これが僕たちのリアル。

    イントロダクション

    原作は映画『桐島、部活やめるってよ』で大ヒットを飛ばし、平成生まれの作家として初めて直木賞を受賞した朝井リョウのベストセラー「何者」(新潮社)。
    就活活動を通して自分が「何者か?」を模索する5人の大学生たちの青春物語。

    お互いを励まし合いながらも、SNSで表と裏の顔を使い分ける今時の彼ら、“痛いほど圧倒的な現代のリアル”が詰まった問題作を映画化。
    監督・脚本は、演劇界の若き鬼才・三浦大輔。
    演劇ユニット「ポツドール」主宰者として数々の話題作を上演している、映画では『愛の渦』が近年話題になっている。

    主人公・拓人を演じるのは人気絶頂の実力派の若手・佐藤健。
    競演にも、今、旬の若手俳優達、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之といった実力派が並ぶ。

    これから就活を始める人、就職で苦労した人、必見の就活青春エンターテイメント!

    何者

    今の就職戦線とSNSは切り離せない

    2chとかを普通に使っている自分にとっては「なりすまし」や「ネカマ」とか「裏アカウント」とかは普通なので、結構“あるある”感の方が大きくって、2chでの潰し合いを知ってるから、Twitterでの裏の顔も楽しく見れた。

    それにしても、カッコイイよなぁ~映画自体が、作りが洗練されている。。
    これから就職を控える大学生・若者は絶対見ておいた方が面白いし、就職活動を終えたばかりの新人サラリーマンとかは、やっぱり「あるある」だと思う。
    実際、オジサン(私)の周りを埋め尽くした若者からは上映後「ああいう奴、いるよなぁ~」「ウザいな、二階堂ふみ」とか声が聞こえてきた。

    そして、中田ヤスタカ×米津玄師の音楽が最高な訳だし。

    そしてここで語られるのが、SNSの怖さ、就職によって自分が「何者」かを試される、そしてふるいにかけられていく残酷な体験をする。
    本音と建前、お前らゾンビだろ~と言うくらいSNSにはびこっている、こんなヤツらいるよなぁ~意識高い系からそれを裏で悪口を書きまくるヤツと、どんどん怖くなってくる。

    若者にとっては「こんなヤツ周りにいたよ」とか、就職ってこんなもんなんだ~疑似体験できる楽しさ?怖さがある。
    通り過ぎてきた、オジサンを含めた上の世代は、自分の子供たちがこういうところに突っ込んで行く、という大変さが本当に判る、本音を言わない建前のSNS社会でどうやって上手く生きていくか。
    まっ、facebookも、気持ち悪いくらいポジティブなことしか書かないのってどうなの?あっ!(笑)

    就職活動で苦労した人間には”共感ハンパねぇ~”楽しいエンターテイメント。

    私的『何者』ネタバレあり

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    当たり前だけど、大人になる人のほとんどの人が就職活動をする。
    そこで否応なく自分が「何者」かを相手に伝える必要がある、それは本音が伝わる場合もあれば、建前で乗り切れるヤツもいる。
    就職って意外と運だったりするし、甘い青春の終わりの始まりだったりと。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    原作者の朝井リョウがその世代そのものと言うのもあるんだろうけど、『桐島、部活やめるってよ』同様になんかイタイところがそこかしこに出てくる。
    「学生時代にはこんなことに打ち込んでいました!」「友達が沢山いて人脈作りをしてきました!」「慈善活動でこんなに充実してました!」と言ったアピール。

    もう就活から社会の仕組みの競争という歯車に組み込まれていく姿が見事に表現されている。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    佐藤健演じる主人公の冷静に分析しながら裏の顔を・・・と言うのは怖い反面、なんか一番あるなぁ~と。
    それにしても、みんながハマっていて。
    一番好きなことやって、就職に無関心なヤツ=菅田将暉演じるバンドマンが一番最初に内定もらったりと。

    女性二人が対照的で面白い、二階堂ふみは真面目て意識高い系だけど、チラッと胸元を見せながらも、彼氏を紹介してしまう嫌な女・・・

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    顔が出てこない演劇に熱中している主人公の親友が出てくる、あらゆるところで舞台のシーンが出て来る。
    後半の物語の進行と、舞台が混じり合うところが面白いし「まさか!?」と思わせるところがある。

    それと、就職を「横並び」で表現するところが度々出てきて、そうそう学生時代まではなんでも横並びになったなぁ~と思ったりして。

    何者

    ⑤ エンターテインメント性

    ネタバレ!

    で、書くと、この映画は実は映画の予告が「騙し絵」になっている。
    ほぼ、重要なシーンが予告に流れてるのに、予告を見ると絶対見た人は誤解する。

    でも、それとは違う方向性に走っていく面白さは有った、それと上手に伏線が張っていて最後一気にまきとっているところが鮮やか。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    ラストのどんでん返しに向かって、結構、演出の罠がある、まぁ~フィクションだから許して、と言う感じで。
    なんとなく、就職活動経験者(30年前だけど)には「あれ?」と感じさせる。
    そのくらい上手く仕込んでいるので、これは見て騙されるか、何となく気付くか、楽しめる。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    原作は主人公の一人称らしいけど、それが今回はそれぞれの視点で語られていくから、その点で人の表と裏がジワーっと出てきて面白い。
    それと、舞台との融合がちょっと面白い雰囲気がある。

    でも・・・ネタバレ・その2

    どんでん返しが、てっきり「この物語は全部舞台で、舞台に熱中しているイタイやつ」と主人公・拓人が同一人物、くらいの意外性を期待していた~
    人生って就職だけじゃないだろ~くらいの原作にないどんでん返しを入れても良かったのでは?と。

    何者

    ⑧何度も見たくなるか?

    テンポが良くて、音楽と俳優の競演と言う感じでセンスが抜群、ノリの良さで見れる作品。
    一方で、朝井リョウ原作と言うこともあり、今の若者、現代と言うものを意外な切り口で見せてくれる。

    私の世代は、金子修介監督、織田裕二主演の『就職戦線異状なし』(1991年)が懐かしい。

    映画『何者』のデータ

    何者

    原作■朝井リョウ(『何者』新潮文庫刊)
    監督・脚本■三浦大輔
    音楽■中田ヤスタカ
    主題歌■「NANIMONO(feat.米津玄師)」中田ヤスタカ(ワーナーミュージック・ジャパン)
    企画・プロデュース■川村元気
    出演■佐藤健/有村架純/二階堂ふみ/菅田将暉/岡田将生/山田孝之
    公開日■2016年10月15日
    公開情報■全国東宝系にてロードショー

    映画『何者』

    【ストーリー】
    就職活動の情報交換のために集まった、5人の22歳。

    企業に入れば特別な「何者」かになれるのか、そして自分は「何者」になりたいのか。
    それぞれが疑問を抱えながら、就活に立ち向かっていた。

    かつて演劇サークルで脚本を書いていた、人を分析するのが得意な拓人(佐藤健)。
    天真爛漫で何も考えていないようで、着実に内定に近づいていく光太郎(菅田将暉)。
    光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せ続ける、実直な性格の瑞月(有村架純)。
    「意識高い系」でありながら、結果が出ず不安を募らせていく理香(二階堂ふみ)。
    社会の決めたルールには乗らないと宣言しながらも、焦りを隠せない隆良(岡田将生)。
    そんな5人を先輩として見守る、大学院生のサワ先輩(山田孝之)。

    力を合わせて就活を進める中、5人はそれぞれの思いや悩みをツイートするが、それはあくまで表の顔。内定が決まらない中、お互いの就活へのスタンスや取り組み方の違いに嫌悪感を抱き、人間関係に歪みが生じ始める。やがて「内定者」が現れたとき、そこで見えてきたのは、これまで隠されてきた裏の顔だった――。
    (C)2016映画「何者」製作委員会 
    (C)2012 朝井リョウ/新潮社

  • 映画『奇蹟がくれた数式』 『グッド・ウィル・ハンティング』の基になった物語

    映画『奇蹟がくれた数式』 『グッド・ウィル・ハンティング』の基になった物語

    映画『奇蹟がくれた数式』 The Man Who Knew Infinity

    私には二つの偉大な“発見”がある-
    彼の才能と、彼との友情

    奇蹟がくれた数式(字幕版) — Amazonで見る

    人種、人間性、世代、それを乗り越えた友情の物語

    あなたが誰にもない優れた才能を持っていたとしたら、しかも天才と言われるほどの才能、でもそれを活かすことができないところで生まれたとしたら、どうしますか?
    1997年製作のハリウッド映画『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の中に、主人公ウィルが「ラマヌジャン以上」の天才だ!と言う下りがある。
    ウィル自身も、アメリカの貧しい白人層の中で育ち、その才能を生かすことができないところから物語が始まる。(映画『グッド・ウィル・ハンティング / 旅立ち』 人生の選択をする時 の記事はこちら)

    インドで生まれた天才数学者が、運命も味方してイギリスのケンブリッジ大学に留学できることになる。
    しかしそこに待っていたのは、無関心と差別だった。

    主人公のインド人青年・ラマヌジャン(デヴ・パテル)の才能を認めたケンブリッジ大学のG.H.ハーディ教授(ジェレミー・アイアンズ)は彼をイギリスに呼び寄せ、研究を進めるように師事する。
    しかし、ハーディ教授は、ラマヌジャンの研究には興味を示したが、ラマヌジャン本人には興味がなかった。
    ラマヌジャンは研究に没頭するのと同時に、色々な差別を受けながら、研究をし続けるうちに少しずつ病魔に蝕まれていく。

    20世紀初頭のイギリスを舞台に描かれる物語。
    イギリスが7つの海を支配した時代、インドを植民地としていた時代の話、ちょうど第一次世界大戦の頃。
    イギリス人は植民地にしていた人々を差別していた、白人優位主義とでも言うのかな。
    アメリカでの黒人に対する差別は有名だけど、当然のようにイギリス人の有色人種への差別も強い。
    昔、聞いた話では、ヨーロッパでは差別ではなく区別とも言うと、人間ではなくペットと同様に扱うのが有色人種だとも言われいる、そんな時代の話。

    考えてみると、日本人も20世紀初頭は、アメリカやイギリスの帝国主義に向こうを張って、アジアに対して大東亜共栄圏と称して、植民地化を進めていた。
    当然の事ながら、朝鮮や台湾、そして中国、東南アジアの人々を下に見る傾向がある。
    それは、今でもとても感じることである。

    インド人に無関心だったイギリスの教授が、その才能だけではなく、少しずつその人間性にも興味を持ち、そしてその才能はどこから来るのか?と興味を持ち始める。
    そしてそこに友情が芽生え人種間、年代を越えて判り合っていく。

    奇蹟がくれた数式

    私的『奇蹟がくれた数式』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    天才が持つ才能とは何がもたらすのだろうか?神からもらうもの?
    例え天才であったとしても、それを認めてくれる人がいなければ、人は幸福になれない。

    誰にでも自分の才能が何かある、それを見つけて努力して、それを認められるところで発揮することで人は幸せになる。
    主人公・ラマヌジャンは、果たして幸せだったのだろうか?観客は彼の人生に涙する。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    数学という難しいテーマを、人にスポットを当てて判りやすく見せてくれる。
    天才でありながら、生まれた場所だけで差別されて無視された半生、そして認められた後半生に自分の認められるべき場所の重要性を感じる。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    イギリスの紳士を演じたジェレミー・アイアンズは流石、彼もまた天才学者であるが故に対人関係に関しては不器用、そんな繊細な人間性を見事に表現。
    また、デヴ・パテルは『スラムドッグ$ミリオネア』で映画メジャーデビューしたインド人俳優、彼でなければ難しかった役どころ、そして神と接する気持ちが伝わってくる。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    インドとイギリスと言う全く異なる国民性や文化の国を繋ぐことができるのは映像の素晴らしさ。

    ケンブリッジ大学の最高峰トリニティ・カレッジでの撮影が実現、ニュートンの書物が展示されたレン図書館、ニュートンが重力を発見したリンゴの木のある中庭などを映像化、これは映画ならでは。

    奇蹟がくれた数式

    ⑤ エンターテイメント性

    原作が「数学の知識がなくても楽しめる」と絶賛された、それを見事に映像化し、飽きることがない。
    決して派手な作品ではないが、アメリカやイギリスでも、ミニシアターからヒットを記録した作品。

    好奇心とそして感動・最後に涙する、そんな楽しみを与えてくれる。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    ジェレミー・アイアンズらイギリス人のベテラン俳優陣と、デヴ・パテルの若手の演技を見事に引き出している。
    また、イギリスとインドの文化の違い、そして差別の構図を、細かい所作で表現している。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    脚本なのか原作なのか、実は主人公の親子関係、そしてインドの習慣が夫婦の間に微妙な影を落とす。
    これが、インド人としてのアイデンティティがもたらす微妙な人間性を見事に描いている。

    ⑧何度も見たくなるか?

    インド人の若者とイギリス人の老教授との友情、インド人の親子関係・夫婦関係を絶妙に描いている、人が生きるには色々な愛が必要だと感じさせる。
    そして、人生において自分の才能をどう発揮するかで幸せを得ることができる、そんなことをふと考えたい時にまた見たい、人間ドラマとして素晴らしい。

    映画『奇蹟がくれた数式』のデータ

    監督・脚本■マシュー・ブラウン 
    原作■ロバート・カニーゲル著「夭逝の数学者・ラマヌジャン無限の天才」(工作舎)
    出演■デヴ・パテル/ジェレミー・アイアンズ/デヴィカ・ビセ/トビー・ジョーンズ/スティーヴ
    ン・フライ
    2016年/イギリス/英語/カラー/スコープ/5.1ch/108分/字幕翻訳:松浦美奈
    公開情報■10/22(土)角川シネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、角川シネマ新宿他全国ロードショー

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    公式サイトはこちら

    【作品紹介】
    イギリス、アメリカ、世界がふたりの友情に涙した──
    国籍も身分も違う、正反対の天才が証明した「奇蹟」と「友情」
    歴史的数式証明の知られざる実話を描いた感動作。

    1914年、英国ケンブリッジ大学G.H.ハーディ教授のもとに、遠くインドから一通の手紙が届く。差出人はマドラス港の事務員ラマヌジャン。手紙には驚くべき“発見”が記されていた。生まれも境遇も全く違う二人の天才が出会い、世界を変える<奇蹟の数式>を証明した実話が映画化。独学で数学を学び、“アインシュタイン並みの天才”と称えられたラマヌジャンと、ケンブリッジの最高峰トリニティ・カレッジで共同研究に人生を懸けた、もうひとりの天才が発見した、人生で最も素晴らしいものとは?その答えが待つ胸を揺さぶる感動のラストに涙と喝采が止まらない──。
    2015 INFINITY COMMISSIONING AND DISTRIBUTION, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

  • 『君の名は。』  聖地巡礼 東京編

    『君の名は。』 聖地巡礼 東京編

    映画『君の名は。』  your name. のロケ地に行きたい!

    君の名は。

    聖地巡礼(ロケ地巡り)の事前準備に計画書を作成、後日、行ったらInstagramに記録予定(笑)

    (追記)
    東京に関しては、随時、行って写真を撮ってきました。
    平日でも、グループやカップルで聖地巡礼をしている人たちがたくさんいました。
    また外国の人(東南アジアの人)も聖地巡礼をしてました~とても国際的、少しお話もしました!

    東京都と岐阜県飛騨市が中心になるようです。

    映画『君の名は。』の感想はこちらから

    参考文献:もちろん映画!とこちらのビジュアルガイド

    新海誠監督作品『君の名は。』公式ビジュアルガイド

    それと注意ですが、ポケモンGOではありませんが、私有地への勝手な侵入や撮影はNGです。
    撮影する場合は、必ずお店や所有者の人の許可をもらってください。
    早朝・深夜に行くのは止めましょう~周辺の迷惑になります、こちらは責任は負いませんので。

    公式サイトからもアナウンスが出ています、ご確認ください。

    『君の名は。』関連場所訪問(聖地巡礼)についてのお願い

    『君の名は。』関連場所訪問(聖地巡礼)についてのお願い

    拝啓 平素より格別のご愛顧をいただき、厚く御礼申し上げます。
    さて、『君の名は。』公開後、本編中に登場する、または関連のある場所へ、多くのファンの皆様にお越しいただいておりますが、近隣の方々より騒音や早朝深夜の訪問に関する苦情を多数いただきました。関連場所への訪問を予定されている皆様におかれましては、節度のある行動、及びマナーに十分心掛けていただきますようお願い申し上げます。

    敬具
    「君の名は。」製作委員会

    映画『君の名は。』Blu-rayスペシャル・エディション3枚組

    東京編

    Google Map にまとめてみました。

    主人公・瀧くんの自宅マンション以外の撮影ポイントは、かなり正確にマッピングしました。
    瀧くんの自宅マンションと思われる場所は、かなり閑静な住宅街でしたので、正確な場所は載せていませんが、近くに行かれても周りに迷惑をかけないようにお願いします。

    四ツ谷駅周辺

    JR四ツ谷駅から上智大学の背景
    JR四ツ谷駅から上智大学の背景

    君の名は。

    四ツ谷駅赤坂口
    四ツ谷駅赤坂口

    四ツ谷駅赤坂口
    四ツ谷駅赤坂口

    四ツ谷駅で、瀧くんと奥寺先輩が待ち合わせをするシーンなど、何度か出てきます。
    どのシーンも、赤坂口になります。

    紀之国坂から四ツ谷駅方面

    君の名は。

    君の名は。

  • 映画『ハドソン川の奇跡』  初めて起こったことは、みな前例はない

    映画『ハドソン川の奇跡』 初めて起こったことは、みな前例はない

    映画『ハドソン川の奇跡』 SULLY

    ハドソン川の奇跡

    155人の命を救い、
    容疑者になった男。

    実際にあった本当の奇跡の話を、イーストウッド監督の演出力で魅せる

    2009年当時、日本でもニュースが話題になったが、凄い奇跡が有るものだ!と感心した。
    日本人にとっては、ニューヨークという都会のど真ん中の川への不時着がどういうものか?、隅田川か淀川に飛行機が不時着?というくらいのイメージ(怖)

    それを徹底的にリアルにイーストウッド監督は見せてくれる、ドキュメンタリーとは違う、そこがイーストウッド監督の凄いところ!

    で、この作品ではその先が描かれていて、奇跡を起こした機長に過失が有ったのでは?と言うことが調査が始まる。
    それは内部的なもので有って、実際どこまでアメリカのマスコミで報じられたかは日本にいては知らないけど。

    最近製作されたロバート・ゼメキス監督(こちらも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名匠)の『フライト』(’12)に酷似しているなぁ~と思ったけど、『フライト』は“堕ちた英雄”の話でマスコミでも叩かる。
    一方、こちらは事故調査委員会も非常に論理的に行われ、逆にだからこそ主人公・サリーが精神的に追い詰められていく。
    それでも、彼のとった態度は毅然としたものだった、それは何か?

    民間航空史上、予想し得なかった絶望的な状況に突然放り込まれた時、”自分の仕事に誇りを持ち”「自分のやるべきことをやっただけ」と言える、そこにあるのは主人公の責任感=他者に対する思いやりであり、その心情を描くことを見事に実現した作品である。

    ハドソン川の奇跡

    私的『ハドソン川の奇跡』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    飛行機を飛ばすことは主人公・サリーにとっては、いつもやっている仕事であり、人命を最も尊ぶ気持ちを持ち続けることがその仕事を遂行させることができる、自分の強い意志であることを持ち続けている。

    だから一貫して自分の仕事に誇りを持ち、揺るぎない自信を持っている、一方で飛行機を不時着させるという一生に一度経験できるか判らない緊急事態に対する恐怖感、この主人公の心の葛藤が伝わってくる。

    常に人を思いやる気持ちが伝わってくることで、それを受け取った助かった人々と映画を観た観客が一体化して共感し、感動に涙できる作品だった。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    今回のストーリーの基になったのは、チェズレイ・サレンバーガー機長の手記「Highest Duty: My Search for What Really Matters/機長、究極の決断」で、本人は事故後5日後に行われたオバマ大統領就任式にも招待され、様々な表彰を受け、ニューヨーク州知事のデビッド・パターソンは、この件を「Miracle on the Hudson/ハドソン川の奇跡」と呼び、機長を賞賛している。

    その中で、機長自身の知られざる苦悩が有ったことをベースに、映画もそこにスポット当てて描いていることで、極限の状態で人は何をするか?日常からの継続が人の危機を救うと言うことが良く判る。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    主演は名優トム・ハンクス、作品中のほとんどが主人公の心情を描いており、映像としても描かれている部分と、トム・ハンクスの名演によって描かれてる部分が大きい。
    彼も、その奇跡の物語を当然のように知っており、主演が決まった時には、チェズレイ・サレンバーガー機長やアテンダント等の話を聞いて役作りをしたと言う。

     

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    飛行機の不時着シーンが何度か映し出される、その迫力と緊迫感は大画面で見る醍醐味が有る。
    なんと言っても、巨大な旅客機がマンハッタンのど真ん中の川に着水するのである。

    そして緊迫感を出すための演出が散りばめられている。

    ⑤ エンターテインメント性

    アメリカでも何度も再現ドラマとして映像化されていると思う(実際は知らないけど、日本では「ザ!世界仰天ニュース」で再現ドラマ化している)。
    主人公のサリーの心情を映像でどう表現するか?冒頭から見事に表現している。

    公聴会での緊張感も“大逆転”ありと楽しめる。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    90分ちょっとと言う非常に短い作品になっている、近年のイーストウッド監督作品でも短い方だと思うが、それは数十分間の奇跡に対して、主人公・サリーの心の動きに注力して、その心情に合わせて映像化している。

    実際の出来事と物語は時間通りには進まない、時間軸が入れ替わることで主人公の心情の動きが明確になった。

    ハドソン川の奇跡

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    あえて、副機長やその他のクルーの心情、そしてパニックになる乗客を描くことを最低限している。
    更に言うと、サリーの妻とのやり取りは電話で行われるが、こちらも最小限の描き方をしている。
    それでも重要な点をしっかりと取り込んでいる脚本も素晴らしい、サリーと妻との最後のやり取り、妻がサリーに話す言葉が突き刺さる。

    実際に起きた事実が有ることも理由だと思うけど、あえてサリー以外の心情はできるだけ排除しているように思える。

    ⑧何度も見たくなるか?

    主人公の勇気に、自分がどうあるべきか?日常の仕事に対してもどうあるべきか?を考えさせてくれる。
    そんな時に、またこの作品を見ると、自分の仕事に自信を持ったり、迷いを少しでも吹っ切れる気がする。

    そしてこちらが、チェズレイ・サレンバーガー機長夫妻本人。

    ハドソン川の奇跡

    映画『ハドソン川の奇跡』のデータ

    監督■クリント・イーストウッド
    原作■チェズレイ・“サリー”・サレンバーガー/ジェフリー・ザスロウ
    脚本■トッド・コマーニキ
    撮影■トム・スターン 
    衣装デザイン■デボラ・ホッパー
    音楽■クリスチャン・ジェイコブ/ザ・ティアニー・サットン・バンド
    出演■トム・ハンクス/アーロン・エッカート/ローラ・リニー
    上映時間■96分
    製作国■アメリカ
    配給■ワーナー・ブラザース映画
    公開情報■丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他 全国公開中

    ハドソン川の奇跡 ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) Blu-ray — Amazonで見る

    公式サイトはこちら

    【作品紹介】
    2009年1月15日、極寒のニューヨーク上空850mで155名を乗せた航空機を突如襲った全エンジン停止事故。
    160万人が住む大都会の真上で70トンの機体は高速で墜落していく。
    近くの空港に着陸するよう管制室から指示がある中、機長サリーはそれを不可と判断し、ハドソン川への不時着を決断。
    航空史上誰も予想しえない絶望的な状況の中、見事に成功させ“全員生存”の偉業を成し遂げる。
    その偉業は「ハドソン川の奇跡」と呼ばれ、サリーは一躍英雄として称賛されるも、機長の“究極の決断”に思わぬ疑惑が掛けられ、一夜にして殺人未遂の罪に問われることに…。