カテゴリー: 映画に感動する!

感動した映画を紹介します
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  • 女優が脱ぐとき(女優のヌード)-日本の人気女優が脱いだ 編

    女優が脱ぐとき(女優のヌード)-日本の人気女優が脱いだ 編

    蛇にピアス

    ■人気女優が脱いだ

    かつて、今、人気の女優さんが、大胆に脱いでいます。
    人気絶頂期や人気のきっかけになった作品など、彼女たちの女優魂を感じます。
    宮沢りえさんと菅野美穂さんは、写真集では大胆な(ヘア)ヌードを披露していますが、映画ではフルヌードはなかったかと思います。

    演じること、それを身体全体を使って表現することに対する必然。
    改めて作品を見て感じ取って欲しいと思います。

    宮沢りえ/篠山紀信 写真集『Santa Fe』
    エイベックス
    菅野美穂写真集『NUDITY』

    女優が脱ぐとき-日本の大女優がかつて脱いだ 編 はこちら

    飯島直子

    飯島直子

    1968年2月29日生まれ。
    バラエティ番組からドラマ、映画まで活躍して、その健康的な色気から一世風靡をした女優です。
    1994年のコカ・コーラ「ジョージア」のCM「ジョージアでひと休み」のフレーズで癒やし系女優として大ブレイク。
    その後はドラマに多数出演、主演も務める。

    『ZERO WOMAN 警視庁0課の女』(1995) 27歳頃

    映画『Zero WOMAN~警視庁0課の女~』

    清水美沙

    清水美沙

    1970年9月25日生まれ。
    映画『湘南爆走族』のヒロインオーディションから芸能界入り。
    NHK朝のテレビ小説『青春家族』でヒロインを務め茶の間の人気を掴みます。
    その後は、今村昌平監督作品など、映画を中心に活躍しています。
    現在も、映画にテレビドラマにと活躍中です。

    おこげ

    『おこげ』(1992) 22歳頃

    映画『おこげ』

    『うなぎ』(1997) 27歳頃

    映画『うなぎ』
    Kss

    常盤貴子

    1972年4月30日生まれ。
    テレビシリーズの豊川悦司と競演した「愛していると言ってくれ」(1995)と木村拓哉と共演した「ビューティフルライフ」(2000)の大ヒットさせたのが印象的、この頃は「連ドラの女王」と呼ばれていました。
    妻夫木聡主演のNHK大河ドラマ「天地人」(2009)ではヒロインを演じました。
    現在も、映画にテレビドラマにと活躍中、最近は晩年の大林宣彦監督の映画に出演を果たす。
    ドラマ初出演で初々しいヌード姿を披露しています。

    悪魔のKISS

    テレビシリーズ『悪魔のKISS』(1993) 21歳頃

  • 女優が脱ぐとき(女優のヌード)-日本の大女優がかつて脱いだ 編

    女優が脱ぐとき(女優のヌード)-日本の大女優がかつて脱いだ 編

    松坂慶子

    日本の大女優がかつて脱いだ

    映画でも、テレビドラマで、長く活躍して誰でも知っている日本を代表する女優たち。
    かつて、映画の中でその美しい肉体・ヌードを披露しています。

    演じること、それを身体全体を使って表現することに対する必然。
    改めて作品を見て感じ取って欲しいと思います。

    女優が脱ぐとき-日本の人気女優が脱いだ 編 はこちら

    倍賞美津子

    倍賞美津子

    1946年11月22日生まれ。
    松竹歌劇団から松竹に姉・倍賞千恵子と共に入り、看板女優として活躍、日本の大女優の一人。
    庶民的な姉と違い、都会的な女性を演じることが多い女優。
    プロレスラー・アントニオ猪木さんとの結婚も話題に。
    今村昌平監督、黒澤明監督、五社英雄監督などの大物監督に愛された女優です。
    現在でも、映画・テレビドラマにと活躍中です。

    『復讐するは我にあり』(1979) 33歳頃

    倍賞美津子

    映画『復讐するは我にあり』

    多岐川裕美

    多岐川裕美

    1951年2月16日生まれ。
    テレビドラマでの活躍が印象的で、個性的な瞳が印象的。
    今は娘の多岐川華子とのテレビ共演も多い。
    私の世代にはNHKドラマ「七瀬ふたたび」での火田七瀬役が印象的でした。
    映画のデビューで1度だけヌードを披露していますが、その後は脱ぐ事はNGのようです。

    『聖獣学園』(1974) 23歳頃、映画デビュー作

    映画『聖獣学園』
    東映ビデオ

    松坂慶子

    松坂慶子

    1952年7月20日生まれ。
    1973年のNHK大河ドラマ『国盗り物語』で織田信長(演・高橋英樹)の妻濃姫を演じたのが印象に残った一番最初で、美少女、清純派という感じ。
    1979年のTVシリーズ「水中花」で色気たっぷりの大人の女性にイメチェンした感じ。
    この頃、積極的に映画でも脱いでいるが、1982年の日本アカデミー賞において主演女優賞を受賞するなど、名実ともに日本のトップ美人女優。
    近年はお母さん役が多く、ますますの活躍が続いている。

    女優としても、女性としても一番輝く30歳前後での脱いでいる機会が多く、女優としての成熟度を感じます。
    50代になってからのヌードでの体当たりの演技は、大女優の貫禄を感じますね。

    松坂慶子 るにん

    『事件』(1979) 27歳頃

    映画『事件』 [ 松坂慶子 ]

    『五番町夕霧楼』(1980) 28歳頃

    映画『五番町夕霧楼』 [松坂慶子]

    『青春の門』(1981) 29歳頃

    映画『青春の門』

    『道頓堀川』(1982) 30歳頃

    映画『道頓堀川』 [ 松坂慶子 ]

    『蒲田行進曲』(1982) 30歳頃

    映画『蒲田行進曲』 [ 松坂慶子 ]

    『人生劇場』(1983) 31歳頃

    映画『人生劇場』

    『火宅の人』(1986) 34歳頃

    映画『火宅の人』 [原田美枝子/松坂慶子]

    『るにん』(2004) 52歳頃

    映画『るにん』 [松坂慶子]

  • 広瀬すずをアイコンにした岩井俊二の傑作! 映画『ラストレター』

    広瀬すずをアイコンにした岩井俊二の傑作! 映画『ラストレター』

    映画『ラストレター』

    ラストレター

    君にまだずっと
     恋してるって言ったら
      信じますか?

    堂々のロリコン映画の傑作!

    21歳(1998年生まれ)の広瀬すずと18歳の森七菜(2001年生まれ)が高校生役に!

    本当の岩井俊二監督作品が帰ってきた!という興奮が冷めない、広瀬すずの高校生役が『海街diary』と被ります。
    岩井俊二監督のかつての傑作『Love Letter』と同様に一人二役で、現在と過去を絡めていきます。

    広瀬すずは、作品によって見え方が大きく変わる女優ですが、この作品では彼女の魅力が光ります。
    一方、森七菜の清々しさと広瀬すずとの立ち位置が、映像的にも絶妙で、流石!ロリコン監督岩井俊二の面目躍如といったところです。

    一方で、珍しい『花とアリス』以来の東宝作品、プロデュースは『悪人』『君の名は。』『怒り』『天気の子』の川村元気。
    当初の岩井俊二の持っていた企画を、川村元気Pが大幅に変更を依頼して、今作品に至ったとのこと・・・不倫に近い関係を匂わせた物語や衝撃的な結末も、川村元気の鬱(うつ)の部分がよく現れているような気がします。
    (『世界から猫が消えたなら』は余命宣告をされた若者が鬱になり妄想を見て、『億男』では億万長者になった妄想にとりつかれた鬱男の話でもあり・・・世界が崩壊しようが二人の愛が大切な『君の名は。』等、川村元気Pの作品群はどこか、ズレた若者像が存在します)

    だからこそ、映像で広瀬すずと森七菜の若さが光ると思います。
    そして、今まで岩井俊二監督作品を愛してきた人には、やっとこの立ち位置に戻ってきてくれた、そんな感想を抱く作品になっています。

    タイトルも似ている『Love Letter』との共通性

    『Love Letter』『スワロウテイル』『花とアリス』『リップヴァンウィンクルの花嫁』と数々の名作を世に送り出してきた映画監督・岩井俊二。
    初めて出身地である宮城(や地元仙台)を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描く。

    初期の名作『Love Letter』と通じる世界観があります、その大きな要因は、まず、物語の前半と後半が大きく変わっていきます。
    今作品では、前半は松たか子が演じる裕里を中心に物語が進み、後半は福山雅治演じる鏡史郎、そして広瀬すずが演じる一人二役へと繋がっていきます。

    『Love Letter』は中山美穂が一人二役を演じていたのと同様に、今作品ではより複雑に、一人二役、二人一役と物語が紡がれて行きます。

    そして『Love Letter』とは直接関係はないものの、『Love Letter』の主人公二人、中山美穂と豊川悦司が、夫婦役(内縁)で出てきます。
    但し、『Love Letter』と『ラストレター』では直接、物語のつながりもなく、共通の登場人物や場所もありません。
    ただ、『Love Letter』が撮影された当時は、日本にもまだまだ成長し続け希望もある明るい時代ですが、『ラストレター』ではその後の四半世紀で大きく、挫折や絶望にあふれる時代になったのかもしれません。

    また面白いのは、少し話はズレますが、もう一人の日本の映画界の第一人者・是枝裕和監督との作品との関連性。
    前述の『海街diary』では広瀬すずを高校生役に瑞々しく、一方で縁や血の繋がりを演じさせることでそのキャラクターを輝かせていました。
    この作品では、男に翻弄されて人生を誤った女性と、一人のおじさんのオマージュの対象の少女という二面性に処女性と女性の欲深さを感じさせるところが面白い。

    合わせて、『そして父になる』のエリートビジネスマンでありながら、駄目な父親像とも被る、うだつの上がらない小説家役が、二枚目の福山雅治が演じることで、過去とのギャップという点で、上手く演出している。
    その点で、岩井俊二の中の『Love Letter』と『ラストレター』の時代の流れ、是枝裕和監督との現代の見え方という点で興味深い。

    他に『エヴァンゲリオン』の庵野秀明や神木隆之介が出演という東宝ならではの豪華キャスト。
    私には、岩井俊二監督の過去作品と比べても最も好きな作品となりました。

    映画『ラストレター』

  • エロさだけじゃない!傑作・官能映画トップ5+10(洋画編)

    エロさだけじゃない!傑作・官能映画トップ5+10(洋画編)

    LAST TANGO IN PARIS

    エロい映画?セクシーな映画?

    エロい、セクシーな映画と言えば、なにを想像するのでしょうか?

    アダルト・ビデオが存在するので、そこは今回は捨てておいて(笑)、日本なら日活ロマンポルノもありましたが・・・
    洋画では、私の鮮烈な記憶にあるのは、シルヴィア・クリステル主演の『エマニエル夫人』(1974)でしょうか。
    ただ、シルヴィア・クリステルの裸体の美しさやソフトコア・ポルノと呼ばれる、数々のセックス・シーンは話題になったものの、物語としては退屈なものでした。

    『エマニエル夫人』の監督のジュスト・ジャカンが撮った『O嬢の物語』(1975)もコリンヌ・クレリーの美しさとマゾ的な世界観を持ち込んだことで話題になったものの、こちらも女性を性的な支配するといったもので、映像意外に見どころは少ない。

    イタリア映画もエロチックな映画が数多く・・・その中でも”初体験映画”の代表作として『青い体験』(1973)がありました。
    主演のラウラ・アントネッリの可愛らしい妖艶さが良かったのと、少年が初体験を通して大人に成長していく過程を描き、その後の類似作品を世に多く出すきっかけとなった作品。

    映画『青い体験』『続・青い体験』 Blu-ray セット<無修正版>

    『ニュー・シネマ・パラダイス』の監督ジュゼッペ・トルナトーレの『マレーナ』(2000)も同系統の作品で、主演のモニカ・ベルッチの妖艶さが、子供の憧れと妄想、そして現実を交差させながら描いていた。
    第二次世界大戦の敗戦国イタリアの凄惨さと共に子供の希望が描かれ、好きな作品でもあります。

    映画『マレーナ』 [モニカ・ベルッチ]

    イタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が、主演にマーロン・ブランドを据えて描いた『ラストタンゴ・イン・パリ』(1972)は、パリのアパートの一室で情欲に身を任せる男女の姿を描いた問題作。
    ただただマーロン・ブランドとマリア・シュナイダーが絡み合っているシーンが続くが、内容的には哲学的な部分もあり、セックス・シーンが映画の屋台骨となっている。
    当時は過激なシーンとされていたが、現在ではそれほどでもない、日本ではアナルセックスが話題に、ヨーロッパでは聖書を否定する表現が話題に、このあたりは国民性でしょうか。

    映画『ラストタンゴ・イン・パリ』 オリジナル無修正版 [Blu-ray]

    ハリウッドでは、シャロン・ストーンの登場が衝撃的でした(笑)
    『氷の微笑』(1992年)での彼女の大胆演技とサスペンスのストーリーで大ヒット。
    シャロン・ストーンの完璧なスタイル(顔も美形という意味では完璧)が初めて見ることができた作品。
    また演出に関しても、ヒッチコック風で音楽も煽るようなもので、今見ても、シャロン・ストーンの美しさと共に楽しめる作品ではあります。
    それにしてもマイケル・ダグラスは『危険な情事』(グレン・クローズ)といい、『ディスクロージャー』(デミ・ムーア)、今作品と女優との絡みが多い。

    映画『氷の微笑』 [シャロン・ストーン/マイケル・ダグラス ]

    セクシー路線の映画を撮る監督の一人として、エイドリアン・ラインがいますが、話題になった『ナイン・ハーフ』『危険な情事』といった作品がありますが、個人的には(大好きな)ダイアン・レインが主婦役で、年下の美青年とのセックスに溺れていく『運命の女』(2002)が好きな作品です。
    子役から天才的な演技をしていた彼女だけど、意外にグラマーなボディの持ち主で、映画でも時々そのヌードを披露しています。
    この作品では、もう若くない主婦でありながら、一般世間では美しい部類に入る女性が不倫に走りる情感をダイアン・レインが見事に演じていますが、彼女のセクシーな肢体も一役買っています。

    映画『運命の女』 [ダイアン・レイン主演]

    中国映画界の巨匠チェン・カイコー監督が、初めてハリウッドで撮った英語作品『キリング・ミー・ソフトリー』(2001)は、衝撃的な出会いから結婚した相手に、不審感を持つが、夫との特殊なセックスに溺れていく女性を描いています。
    少女っぽい表情が印象的なヘザー・グラハムが大胆で美しいセックスシーンを演じています。

    映画『キリング・ミー・ソフトリー』 [ヘザー・グラハム]

    巨匠スタンリー・キューブリックが夫婦の愛を描き、遺作となったのが『アイズ ワイド シャット』(1999)です。
    当時、結婚していたトム・クルーズとニコール・キッドマンが出演したこと、そしてニコール・キッドマンのスラッとした肢体とセクシーさの表現は秀逸でした。
    詳しくは、映画『アイズ ワイド シャット』 夫婦の形とセックスについてを読んで頂けると嬉しいです。

    映画『アイズ ワイド シャット』 [ トム・クルーズ /ニコール・キッドマン]

    少女チックなセックスへの憧れ、キレイなセックスシーンをふんだんに盛り込んだ作品としては、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015)があります。
    大富豪だが特殊なセックスの趣味がある美男子と、女子大学生とのセックスの日々。
    ダコタ・ジョンソンのあどけない表情に反するような美しい肢体をいじめ尽くすところが見どころです。
    原作の人気と共にシリーズ化されていて、いずれも主演はダコタ・ジョンソンが演じています。

    映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』

    フランスの名匠フランソワ・オゾン監督が描いた名門の女子高の生徒がSNSを通じた売春に走る衝撃作が『17歳』(2013)でした。
    17歳の少女の複雑な心理とアンバランスなまでに美しい肢体を見せたマリーヌ・ヴァクトでした。
    当時20代前半でしたが、今は結婚出産を経て、シャネルなどのモデル中心で活躍しているみたいです。

    映画『17歳』 (R-18バージョン)

    ちなみに映画ではなく、テレビシリーズでアメリカでは大ヒットした『ゲーム・オブ・スローンズ』では大胆なセックスシーンが、描かれています。
    特にこの作品をきっかけに『世界一キライなあなたに』(2016)や『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でも活躍しているエミリア・クラークが大胆なセックスシーンを演じています。
    これは中世的な世界観の中で、男と力が世界を支配する象徴として、男性が女性をセックスで支配するといった関係性を描いています。
    作品自体は、権謀術数で国を支配していく魔法と剣の世界の物語で、裏切り者が生き残るという、アンチ・ヒーロー的な部分が面白い作品でもあります。

    テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」

    紹介した作品の中で、映画の物語の進行上の必要性や意図としてセックスシーンやエロい方向に進んでいくものが多いですが、その必然性と物語性のバランスと演出と奇抜性という意味では、以下の5作品が私の中ではベストな作品となります。

    それでは、早速・・・

  • 【王様のブランチ】と私のホントにオススメのアクション映画 (洋画編)

    【王様のブランチ】と私のホントにオススメのアクション映画 (洋画編)

    MISSION: IMPOSSIBLE
    MISSION: IMPOSSIBLE

    そもそもアクション映画ってなに?

    新型コロナウイルス感染症が拡大している中で、自宅でオンラインで映画を見る時、アクション映画って気分転換になると思う。
    でも、アクション映画って、幅が広すぎて・・・時代劇でチャンバラがあれば、それも立派なアクションだし、第二次世界大戦ものの戦闘シーンだってアクションの範疇に入る。
    戦闘シーンがアクションなら、『スター・ウォーズ』もアクション映画になってしまう・・・

    なので、SF映画や超人もの(マーベル・コミック系)は外しておくのが順当なところ。
    似た意味では、吸血鬼もの(『ドラキュラZERO』や『アンダーワールド』とか)

    生身の人間が走り回る(笑)映画、ということが基本。
    映画はすべてがアクションで構成されるから、格闘シーンの多い映画というのが近いかもしれない。
    だから、アクションは映画の基本なので、ハリウッドでは数多くのアクション映画が作られている。
    しかも人気が出れば、シリーズ化されて、どんどん過激になってお金もかけられていく傾向がある。

    一方で、日本では予算の関係もあり、邦画にアクション性の高いものを求める傾向は低いような気がする。
    お国柄として、日本国内では銃規制が厳しいので、まずガン・アクションが非日常的なのはある。
    お隣・韓国では、ガン・アクションの映画も多く、軍隊が街中に駐屯してるお国柄とはやはり差がある。

    「王様のブランチ」で紹介された世代別アクション映画・ベスト5

    2020年5月2日に放送された「王様のブランチ」で紹介された世代別アクション映画ベスト5はこちら。

    20代が選んだアクション映画

    1位 『ミッション:インポッシブル』シリーズ

    MISSION: IMPOSSIBLE

    1960年代から’70年代に大ヒットした人気テレビシリーズ「スパイ大作戦(原題はもちろん MISSION: IMPOSSIBLE)」を、トム・クルーズ製作・主演で映画化、そしてシリーズ化された作品。
    記念すべき第1作目は、『殺しのドレス』『スカーフェイス』『アンタッチャブル』の巨匠ブライアン・デ・パルマが監督。
    TVシリーズをモチーフにして、全く別物のアクション映画に進化していったシリーズとも言えます。

    ラロ・シフリンの印象的なテーマ曲とオープニングの定番の指令、そして変装スタイルは、シリーズ全体で引き継がれています。
    そして、トム・クルーズがいくつになっても、自らスタントを買って行くところに、この作品の醍醐味があります。

    最近では、宇宙ステーションでの撮影がされることが発表されて、ますますパワーアップしていくシリーズです。
    全ての世代で、堂々の第1位を獲得した、これぞアクション映画!のシリーズもの。

    「スパイ大作戦」(1966~1973) オリジナルTVシリーズ
    「スパイ大作戦」 フルシーズンセット
    『ミッション:インポッシブル』(1996) シリーズ第1作
    映画『ミッション:インポッシブル』 /トム・クルーズ
    『M:I-2』(2000) シリーズ第2作
    映画『M:I-2』 [ トム・クルーズ ]
    『M:i:III』(2006) シリーズ第3作
    映画『M:i:3』 /トム・クルーズブルーレイ
    『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011) シリーズ第4作
    映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
    『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015) シリーズ第5作
    映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
    『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018) シリーズ第6作
    映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

  • ルキノ・ヴィスコンティ -ビデオグラム-

    ルキノ・ヴィスコンティ -ビデオグラム-

    作品のビデオ

    私の手元にあるDVDやBlue-rayの紹介。
    CD-ROMもこちらに分類。

    既に発売が終わっているものも多いので、参考になればと思ってアップしています。

    ルートヴィヒ 神々の黄昏 完全復元版

    発売日:1997年3月19日
    発売元:EMIミュージック・ジャパン
    収録作品:ルートヴィヒ (1972年)
    仕様:DVD

    LUDWIG1

    LUDWIG2LUDWIG3

    夏の嵐 Senso

    発売日:1998年4月25日
    販売元:アイ・ヴィ・シー
    収録作品:夏の嵐(1954年)
    仕様:DVD

    SENSO1

    SENSO2

    郵便配達は二度ベルを鳴らす

    発売日:1998年12月18日
    販売元:アイ・ヴィ・シー
    収録作品:郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年)
    仕様:DVD

    Ossessione1
    Ossessione2

    白夜 Le notti bianche

    発売日:2002年2月6日
    販売元:紀伊國屋書店
    収録作品:白夜(1957年)
    仕様:DVD

    LE NOTTI BLANCH 2

    LE NOTTI BLANCH 2

  • 映画『ゴッドファーザー』 マフィアを描いた伝説の名作にしてアメリカ映画の最高峰

    映画『ゴッドファーザー』 マフィアを描いた伝説の名作にしてアメリカ映画の最高峰

    映画『ゴッドファーザー』 THE GODFATHER

    ゴッドファーザー 三部作

    映画『ゴッドファーザー』シリーズ・ベストバリューBlu-rayセット

    映画『ゴッドファーザー』(1972年)

    ゴッドファーザー

    コッポラ監督の生涯の傑作であり、映画史上に残る作品、この後、PARTⅡ、PARTⅢとシリーズ化される。
    ここで、コッポラ監督の作品に対するテーマは二つ有ると思われる。
    一つは、アメリカ資本主義に対する批判、二つ目はイタリア系アメリカ人に対する差別。
    マフィアと警察、政治家、芸能人との関わりを、アメリカ資本主義の一つの側面と捉え、権力・金のためには手段を選ばず、プライドも無い人々が描かれる。
    またアメリカの差別社会、アメリカ社会の頂点に立つイングランド系アメリカ人、その下にアイルランド系やイタリア系、そしてユダヤ系、はるか下の方にアジア系、そして黒人がいる。
    白人社会においては、イタリア系は下の存在に見られる。
    アメリカ資本主義に勝ち残るためには、暴力で力を得ることが必要な事を描いている。
    イタリア系アメリカ人の団結心や故郷シチリアでの家族の絆を描くことによって、一般的アメリカ人に支配されるアメリカ資本主義と比較している。
    お祖父さんから孫まで、一緒に食事を取るシーンなどの大家族主義、絢爛豪華なパーティー・シーン、また衝撃的な殺人シーンなど、本来のテーマよりイタリア・マフィア一家の一大叙事詩的な部分が強まっている。
    そう言った楽しみ方も十分に出来るが...

    マフィア映画としての醍醐味は、その壮絶なシーンの重量感、またそれぞれのシーンの構成の素晴らしさは、見応えか十分。
    冒頭の“ドン”の存在感の演出はもちろん、病院での緊張感溢れる画面構成。
    ラスト近くの洗礼と暗殺シーンが交互にカットバックする見事な演出。

    3時間近くに及ぶ大作でありながら、シーン一つ一つが印象的で、しかも冗長さも感じられない。
    演出、編集の良さ、脚本の面白さ、どれも秀逸、ニーノ・ロータの音楽は映画史上に残る印象的なもの。

    この後、SFXの発達により、殺人シーン等のリアリティーさで、この作品を上回る作品は有るものの、見せ方の巧さで、この作品を上回る作品は無い。
    続編の『ゴッドファーザーPARTⅡ』も、この作品に負けず素晴らしい出来の作品。
    このシリーズは『ゴッドファーザーPARTⅢ』で完結する。

    Reviewed in 03.1999

    映画『ゴッドファーザー』 PART 1 1972年 [ マーロン・ブランド ]

    映画『ゴッドファーザーPARTⅡ』(1974年)

    なんと前作『ゴッドファーザー』に続いて、アカデミー賞作品賞を授賞するという快挙を成し遂げた作品。
    大きなテーマは、前作と同様にアメリカ資本主義の中のイタリア系アメリカ人を描くこと。

    ビトー・コルレオーネのイタリアでの幼少の頃から、アメリカに渡り“ドン”に成り上がるまでの話と、父親からその地位を受け継いだマイケル・コールレオーネの苦悩を同時に描く。

    映画的な楽しみは、第一作を遙かに凌ぐ演出の上手さ。
    2つの時代の出来事を上手く、交互に見せてくる、しかもそれが二人の主人公、若きビトーとマイケルの成長という点で一致している。
    脚本・編集の巧さは、この作品の醍醐味と言える。
    これによって、話に躍動感が生まれて、より一大叙事詩的な面白みが出ている。
    物語が面白く描かれれば描かれる程、本来のテーマから離れ、壮大な人間ドラマになってしまっている点は否めないが、それでも十分(以上)に楽しめる作品。

    前作同様に俳優陣の充実ぶりは素晴らしい。
    アル・パチーノ、ロバート・デュバル、ダイアン・キートン・・・数え切れない程のスターが出演(と言うか、この作品以後に超一流になっている)している。
    しかも全員が素晴らしい演技を披露。
    個々のキャラクターが、その存在感をきっちりと出している。
    極めつけは、若き日のビトー・コルレオーネを演じたロバート・デニーロの圧倒的な存在感。
    また1977年に『ゴッドファーザー・サガ』や、1981年の『ゴッドファーザー 1901-1959/特別完全版』で、PARTⅠとPARTⅡを時代順に並べ替え、監督自らが、再編集したものが出ている。
    こちらの作品も、一つの作品として非常に楽しめる。
    話自体の構成が変わってくるので、違う作品として見ることも出来る。
    機会が有れば、こちらも是非観て欲しい逸品。

    Reviewed in 03.1999

    映画『ゴッドファーザー PART 2』 1974年 [ アル・パチーノ ]

    映画『ゴッドファーザーPARTⅢ』(1990年)

    ゴッドファーザーPARTⅢ

    1974年に公開された『ゴッドファーザーPARTⅡ』から実に16年ぶりに作られた、シリーズ完結編。
    遂にと言う感が強かった作品。

    決してストーリーとしてもつまらない作品ではない。
    マフィア映画の王道を行く作品として現代化され、銃撃シーンもリアリティーも有り迫力も増している。
    ヘリコプターからの銃撃シーンは圧巻。
    また新しく入った俳優陣、アンディ・ガルシアも、第一作のジェームズ・カーンのやった役の血の気の多い、コルレオーネ家の長男の息子役を好演している。

    ただ残念なのが、時代は’90年代に入り、当初、このシリーズが持っていた、イタリア系アメリカ人と言う位置付けが薄らいでいること。
    この作品でも語られているが、この頃になるとイタリア系もビジネス界で認知され、既に社会の一部に組み込まれた存在になっている事。
    従って差別される位置づけではないことや、結局、このシリーズを上手く終結させるためのストーリーになってしまっている事。

    コッポラの演出・編集等には、いささかの衰えは感じないものの、時代の移り変わりが、テーマの存在感を奪い取ってしまったのが、この作品には不幸だったと言える。

    また美男子のアンディ・ガルシアとの連相手は、当初、ヴィノナ・ライダーが出る予定だったが体調を崩して出れず、コッポラの娘が出演。
    残念ながら、その容姿と演技力には疑問点が付いた。
    ヴィノナ・ライダーのような華のある女優が出ることによって、また違った演出も有ったかもしれないが...。

    『ゴッドファーザー』、『ゴッドファーザーPARTⅡ』の続編という宿命と、時代の移り変わりと言うものに翻弄された作品では有るが、十分に作品としては楽しめる一本になっている。

    Reviewed in 03.1999

    映画『ゴッドファーザー PART 3』 1990年 [ アル・パチーノ ]

  • 映画『この森で、天使はバスを降りた』 切なく泣ける隠れた名作

    映画『この森で、天使はバスを降りた』 切なく泣ける隠れた名作

    映画『この森で、天使はバスを降りた』 THE SPITFIRE GRILL

    この森で、天使はバスを降りた

    誰にも言えない過去を抱えて、 彼女はここにやって来た–。
    凍てついた心を癒せるのは 傷ついた心だけ…。

    Amazonビデオで配信中!

    この森で、天使はバスを降りた(字幕版) — Amazonで見る

    人が背負う過去は、果たして癒されていくのだろうか?

    過去とは、未来が一瞬の現在を通り過ぎて生まれていくもの。
    人々は、その一瞬の中に自分の自身の道筋を決めていく。
    人々の決断は何によって行われるのだろうか?それは、その人がそれまで生きてきた人生、そう過去を引きずって生きている。
    人は過去を捨て去ることは出来ない。
    しかし過去の経験から、自分の未来を変えていくことは出来るはず。

    主人公パーシー(アリソン・エリオット)は、自分の過去に重い傷みを感じながら生きている。
    人生の出直しを考えた時、緑深いギリアドの町を選ぶ。
    町と言うには小さい、村という表現があっているかもしれない。

    そこは緑に囲まれた美しい風景が広がる。
    人は美しい自然を目の当たりにした時、自分の存在の小ささに気付き、そして自分の過去の重さが、どれほどのものか、いや如何に小さいものかを自覚する。彼女は自ら、それを自覚することに依って、自分の未来を変えようとする。

    彼女のか細い身体から、そのオーラが発せられたとき、周りの人々も少しずつ変化を無意識のうちに求めていく。
    スピットファイア・グリルの店主ハナ(エレン・バースティン)、息子を失った悲しみから頑なに心を閉ざす姿が、少しずつなにかが変わっていく。
    料理と洗濯しか出来なかったシェルビーも、彼女との出会いの中で、自分自身を見つめ行動を起こす。

    田舎のぼくとつとした青年ジョーも、この森の中の生活に光明を見いだそうと動き出す。
    そして森の住人ジョニー・Bも・・・

    パーシーが森を抜け小高い丘の上で歌を口ずさむ・・・大自然の中で自分の心を口ずさむ、そこへジョニー・Bが現れる。
    人と人の心が共鳴しあい、変化を生み出す瞬間の輝きがそこに存在する。

    この街を守ろうと、部外者の侵入に心を痛めるイーサンは、パーシーの発するオーラに恐怖する。
    彼も、自分の過去に小さな傷を持っている・・・

    作文コンテストの賞金がなくなった事件を境に、人々の暗い過去が、この自然にあふれた街の中に引きずり出される。
    そしてこの事件で、パーシーが命を落とす・・・

    それ自体は悲しい出来事、この事件がギリアドの人々の中に一つの重い過去と言う十字架を背負わせる。
    しかし、その死と同時にパーシーが残したものは、その過去を背負いながらも、自分自身しか未来を変えることは出来ない、人は自分の過去は変えることは出来なくても、未来を変えることが出来ると言うことを教えてくれた事だった。

    ハナとシェルビーは、作文コンテストを最後までやり遂げ、店を手にした親子を街に向かい入れる。
    人は自分の過去と向かい合い、そして未来を創っていく、人にはそれが出来る。
    パーシーは人々にそれを教えてくれた、だからこそその人の姿に感動し涙することが出来る。

    パーシー役のアリソン・エリオットの美しさ、どこか弱々しさと瑞々しさが混じり合った姿、演技が素晴らしい。

    そしてアメリカと言う国土の広さとその美しさに、改めて驚きを感じる。

    『タイタニック』でアカデミー賞を授賞したジェームズ・ホーナーの音楽は『タイタニック』のそれ以上に感動を与える旋律を持っていた。

    Reviewed in 02.2000

    その後のアリソン・エリオット

    アリソン・エリオット
    アリソン・エリオット

    サンダンス映画祭で観客賞をとって、当時の東京でミニシアター系と呼ばれる作品としてヒットをし、隠れた名作として話題になった作品。
    監督のリー・デヴィッド・ズロートフはTVディレクター出身で、この作品の前後でも映画は作ってないらしい。

    主演を演じたアリソン・エリオットは、この後、話題作『鳩の翼』にヘレナ・ボナム・カーターと共演したり、その他主演作もあるが、2000年以降はたまに小さな役で映画に出演しているのみで日本未公開が多く、TVシリーズへの出演が散見されるのみ。
    久々に『20センチュリー・ウーマン』(2016)で小さな役で出演がある。

    彼女はもっと活躍すると期待してましたが、残念ながら大きな役で見ることはありませんでした。
    この作品から20年が経って、1970年生まれの彼女は大人の女性として今も美しいようです。

    アリソン・エリオット
    最近のアリソン・エリオット

    映画『この森で、天使はバスを降りた』のデータ

    この森で、天使はバスを降りた DVD — Amazonで見る

    THE SPITFIRE GRILL 116分 1996年 アメリカ
    監督■リー・デヴィッド・ズロートフ
    製作■フォレスト・マーレイ
    脚本■リー・デヴィッド・ズロートフ
    撮影■ロブ・ドレイパー
    音楽■ジェームズ・ホーナー
    編集■マージ・グッドスピード
    美術■ハワード・カミングス
    出演■アリソン・エリオット/エレン・バースティン/マルシア・ゲイ・ハーデン/ウィル・パットン/キーラン・マローニー/ゲイラード・サーテイン/ジョン・M・ジャクソン/ルイーズ・デ・コーミア

    サンダンス映画祭 1996年
    観客賞授賞

    <ストーリー>

    ある冬の夜、パーシー(アリソン・エリオット)はたった一人、田舎町ギリアドのバス停に降り立った。
    古ぼけたレストラン“スピットファイアー・グリル”で働き始め た突然の来訪者に、住人たちは好奇の目を向ける。
    一人息子を戦争で失ったグリルの女主人ハナ(エレン・バースティン)。
    家庭に悩みを抱えた主婦シェルビー(マルシア・ゲイ・ハーデン)。
    町を囲む美しい森にすら無関心になった人々。
    そんな傷ついた心を、パーシーはその純粋な優しさで包み込み癒していく。
    しかし彼女自身、誰にも言えない過去を抱えていた・・・。

  • 映画『コックと泥棒、その妻と愛人』 食欲と暴力とエロスの究極の映像

    映画『コックと泥棒、その妻と愛人』 食欲と暴力とエロスの究極の映像

    映画『コックと泥棒、その妻と愛人』 THE COOK, THE THIEF, HIS WIFE & HER LOVER

    コックと泥棒、その妻と愛人

    欲望を召し上がれ。

    ブラック・ユーモアの究極!

    あまりに不気味な作品、あまりにもイギリス的なブラック・ユーモアに満ち溢れている。
    傑作とも言えるし、意味の無い作品とも言える、個人的には両方。

    私には、あまりにも人間の欲望をストレートに描きすぎている点がドラマ性を感じさせない。
    そこに描かれる欲望、食欲と性欲だが、この作品では食事をする場所とセックスをする場所を、一つの場所とすることで、表裏一体で有ることを表現しているよう。

    食事をしてはセックスをして、セックスをしては食事をして。
    唯一、欲望を離れて(愛によって)セックスをする場面が、泥棒の妻とその愛人が愛人宅でセックスをするところ。
    しかし、ここでも食事が運ばれてくる。
    結局、愛も欲望の派生物にしか無いのかもしれない。

    泥棒はその味も判らず、一流のフレンチのシェフに料理を作らせ、マナーを知りながらそれを無視して食べ続ける。
    食欲を満足できないと暴れ、性欲を満足できないと暴れる。
    暴力は欲求が満たされない時のはけ口になっている。
    人間の根本をこの監督なりの表現で魅せている。

    もっと俗的な見方をすれば、イギリス人特有のユーモアとも取れる。
    これだけの料理が出ているにも関わらず、イギリス人である泥棒は味も判らない。
    しかしグルメとしての知識が有る、これを皮肉っているとも言える。

    この監督の独特の表現方法は、一見の価値は有る。
    店内を彩るゴシック調、飾られている絵も中世のゴシック画。
    衣装もまたゴシック調のもので、フランスの奇才デザイナー、ジャン・ポール・ゴルチエのもの。
    泥棒の妻が身につけている下着がゴルチエらしいデザイン。

    また部屋によって色彩が変わる。
    レストラン内のブルー、厨房のグリーン、駐車場の暗いブルー、化粧室の白。
    衣装もそれに合わせて色が変わっていく、まるで人間の心を写すよう。
    泥棒の妻の衣装は、レストラン内では赤い衣装、化粧室に行くと白。
    これは反射によるものではなく、衣装自体の配色を変えている。

    ラストは余りにも怖い。
    なんの意味が有るのか?人間を食する、食の究極の姿か?そして食した人間は殺される。

    日本人には生理的に受け付けない、厨房のシーンと共に腐った食材、これらに生理的な嫌悪感を抱く。
    ヨーロッパ人の強烈な文化、肉食文化を感じさせる。

    マイケル・ナイマンの音楽は、この作品の雰囲気をより一層、盛り上げてくれる、秀逸。

    Reviewed in 03.1999

    ヒロインはヘレン・ミレンが演じる

    今更ながらヒロインがヘレン・ミレンであることに気付く、今や大女優。
    1969年に『としごろ』で映画デビュー、舞台女優としての経験も積みながら話題作にも出演、一方で今作品を含む、問題作に出演。

    若い頃の美しさと共にセクシー系女優としても活躍。
    そして2003年にも『カレンダー・ガールズ』でも、60歳目前でのヌードを披露している。

    ご存知のように2006年には、ダイアナ妃の死を巡って窮地に陥った現在のエリザベス女王を見事に演じて米アカデミー賞主演女優賞を受賞している。
    いくつになっても美しく圧倒的な演技力を持った女優。

    映画『コックと泥棒、その妻と愛人』のデータ

    コックと泥棒、その妻と愛人 DVD — Amazonで見る

    THE COOK,THE THIEF,HIS WIFE & HER LOVER 124分 1989年 イギリス=フランス
    監督■ピーター・グリーナウェイ
    製作■キース・カサンダー
    脚本■ピーター・グリーナウェイ
    撮影■サッシャ・ヴィエルニ
    音楽■マイケル・ナイマン
    衣装■ジャン・ポール・ゴルチエ
    美術■ベン・ヴァン・オス/ジャン・ローエルフス
    編集■ジャン・ウィルソン
    出演■リシャール・ボーランジェ/マイケル・ガンボン/ヘレン・ミレン/アラン・ハワード/ティム・ロス/イアン・デューリー/ゲイリー・オルセン/イワン・スチュアート

    <DATA>

     グリーナウェイの名を一躍メジャーに押し上げた作品。

     夜の闇の中、悠然と輝きを放つ高級フランス料理店“ル・オランデーズ”。
     ここではゴシックの食卓画を思わせる絢爛たる厨房で、腕によりをかけたコック達が作る料理が毎夜テーブルに並べられていた。
     この店の一番の顧客は泥棒のアルバートとその美しい妻ジョージナの一行。
     自分の社会的ステータスを人に認めさせたいが為に、アルバートは盗んだ金で贅沢三昧、所かまわず乱行を働く傍若無人ぶりを発揮していた・・・
     この作品は、グリーナウェイの映画が苦手な人でも比較的入りやすい作品であると同時に、人間の持つあらゆる“欲”といったものがいかに醜いかといったことを、絢爛豪華な美術、独特のユーモアセンスで描いた、彼の作品群の中でも「ベイビー・オブ・マコン」と並んで3本の指に入る傑作だ。(一部略) <allcinema>

  • 映画『恋におちたシェイクスピア』 エンターテインメントとしての面白さ!

    映画『恋におちたシェイクスピア』 エンターテインメントとしての面白さ!

    映画『恋におちたシェイクスピア』 SHAKESPEARE IN LOVE

    恋におちたシェイクスピア

    作品がシェイクスピアの劇中劇と融合する

    丹念に錬られた脚本が、この作品を見事なものにした。

    16世紀のイギリス、エリザベス朝を再現してみせる。
    シェイクスピア自身が実在の人物か?とも、言われた時期も有る。
    登場人物も、実在の人物、そして史実に残る行動も描かれている。
    と、同時に大いにその創造の羽を伸ばして、人間関係や出来事を作っていく。
    その真実と虚構を融合させている物語の見事さに目を見張る。

    劇中劇である「ロミオとジュリエット」は、元々、イタリアの説教くさい話がベースになっているとも。
    それを思い切って、シェイクスピア自身の恋と結びつけたアイディアの良さ!シェイクスピアの作った物語を知り尽くしたスタッフが、その世界を見事に(私のようなそれ程、詳しくない人間にも)分かり易 く作品の中に取り入れている、これこそ脚本の上手さ!

    この作品の最も素晴らしい点がここに有る。
    そうシェイクスピアとその恋人ヴァイオラの話すセリフの素晴らしさ!!
    シェイクスピア劇そのままの独特な言い回し、そして劇の中のセリフのような会話。

    「ロミオとジュリエット」のセリフと映画のセリフが見事に融合する。
    セリフが見事に言霊になる。
    そうロミオのセリフが、ジュリエットのセリフが、シェイクスピアとヴァイオラの恋の会話になる。
    劇中劇の「ロミオとジュリエット」がどうやって出来たか?その言葉一つ一つに込められたシェイクスピアの思い、それが伝わってくる。
    映画そのもの以上に、劇中劇『ロミオとジュリエット』に感動する、涙する。

    かつて映画『アマデウス』が、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの作品(音楽)を見事に魅せた作品になっていた。
    と同様に、この作品ではシェイクスピアの劇(ここでは「ロミオとジュリエット」)を見事に魅せてくれる、いや見方を教えてくれる。

    グウィネス・パルトロウが、アカデミー賞主演女優賞を見事に授賞したが、クィーンズ・イングリッシュを駆使して、表情豊かにヴァイオラを演じているのを見ると相応しいのが判る。
    脇役陣はもう素晴らしいとしか言えない。
    ジュディ・デンチは見事としか言いようがない存在感!ジェフリー・ラッシュの道化ぶりも楽しい。
    ラストのヴァイオラが「十二夜」にひも付くところは、ツボを押さえている!

    蛇足:この作品は公開最終週に劇場に行ったけど、観客が1割もいなかった(泣)お陰で一番観やすいところでゆったり静かに観れたけど。

    Reviewed in 07.1999

    恋におちたシェイクスピア
    Miramax/Photofest/ゲッティイメージズ

    「ロミオとジュリエット」から「十二夜」へ

    ワイド・テレビとDVDプレイヤーを購入したので、再度、DVDビデオでこの作品を再見。

    また観ると新しい発見が!
    それにしてもこの作品、本当に脚本が良くできている、つくづく感心させられる。

    そして脚本だけではなく、演出も素晴らしい。
    脚本の出来に良く応えて、見事な画面構成を見せてくれる。
    映画を娯楽と言うなら、この恋愛劇は見事な映画と言えるだろう。

    「ロミオとジュリエット」の物語が出来るまでを、“ウィル”・シェイクスピアとヴァイオラの恋と絡めて進行させていくところは見事。
    と同時に、映画の後半では徐々に「十二夜」の物語もタブって来る。
    このあたりは、う~ん、と感心させられる。※ ちなみにシェイクスピアは好きで本はかなり読んでいる

    それと(おそらく)「ロミオとジュリエット」の物語を知らなくても、何となくその全体像が見えてくる。
    と言うのは、劇中劇の「ロミオとジュリエット」は、シーンをトピックス的に取り上げているに過ぎないのだが、それまでの映画のストーリーとだぶっているので、その悲劇的な物語が伝わってくる。

    面白いのが、この脚本家たちがメイキングで語っているが、物語を書く仕事をする人間の共通の悩みを、天才シェイクスピアにも投影していること。
    シェイクスピアも、一つの物語を生むために悩み苦しみ、そして自らの体験で綴っていく。

    もう一つ、これは劇の舞台裏も描いている。
    劇の俳優達の姿、飲み屋で飲んだくれたり、台詞の練習をしたり、その苦労する姿も楽しめる。

    この入り乱れるような物語を、映像で絡めて一本のストーリーに見せるあたりは、監督ジョン・マッデンの力量がうかがえる。

    このDVDビデオには、映画からカット編集されたシーンが特典映像として付いている。
    その中で重要なのが、もう一つのラスト。
    ここでヴァイオラの乗った船が難波して、漂流した先が“アメリカ”だと台詞で語られる。
    それと、その前のシェイクスピアとヴァイオラが別れるシーンでは、このカットされた方は、別れを惜しみながら悲しみの中に別れていく。
    もちろんオリジナルはご存じのように、シェイクスピアとヴァイオラの会話がそのまま、「十二夜」の物語へと続いていく。
    実はこれ、オリジナルの方が数段優れているのだけど、ここにもこの映画の良さが伝わってくる。

    シェイクスピアの作った物語が、実は彼の人生の一部であることが判るからだ。
    改めてみると確かに面白いし、グウィネスの男優役も結構面白い。
    お勧めできる一本である。

    Reviewed in 05.2000

    2017年から1999年の公開時を振り返ると

    この作品はこの年のアカデミー賞で、実に13部門にノミネートされ、作品賞・主演女優賞(グウィネス・パルトロウ)を含む7部門で受賞した。
    この年は大激戦だったと思う、他に『エリザベス』『ライフ・イズ・ビューティフル』『プライベート・ライアン』『シン・レッド・ライン』と話題作がノミネートされている。

    今振り返ると『プライベート・ライアン』の評価が一番高いように思うし、私個人的にも、どの作品も好きだが、特に『プライベート・ライアン』が後世に残る名作と言えるかも。

    一方でも、映画のエンターテインメント性とアカデミー賞というお祭り、映画をたくさんの人にもらったことによる功労賞的な意味合いで考えると『恋におちたシェイクスピア』の作品賞受賞も個人的には納得の結果ではある。

    映画『恋におちたシェイクスピア』のデータ

    映画『恋におちたシェイクスピア』

    SHAKESPEARE IN LOVE 123分 1998年 アメリカ

    監督■ジョン・マッデン
    製作■デヴィッド・パーフィット/ドナ・ジグリオッティ/ハーヴェイ・ウェインスタイン/エドワード・ズウィック/マーク・ノーマン
    製作総指揮■ボブ・ウェインスタイン/ジュリー・ゴールドスタイン
    脚本■マーク・ノーマン/トム・ストッパード
    撮影■リチャード・グレートレックス
    美術■マーティン・チャイルズ/ジル・クォーティアー
    衣裳■サンディ・パウエル
    ヘア&メイク■リサ・ウェストコット
    編集■デヴィッド・ギャンブル
    音楽■スティーヴン・ウォーベック
    出演■グウィネス・パルトロウ/ジョセフ・ファインズ/ジェフリー・ラッシュ/コリン・ファース/ルパート・エヴェレット/ベン・アフレック/ジュディ・デンチ/トム・ウィルキンソン/サイモン・カロウ/ジム・カーター/マーチン・クラネス/イメルダ・スタントン

    アカデミー賞 1998年
    作品賞授賞
    主演女優賞授賞 グウィネス・パルトロウ
    助演男優賞ノミネート ジェフリー・ラッシュ
    助演女優賞授賞 ジュディ・デンチ
    監督賞ノミネート ジョン・マッデン
    脚本賞授賞 トム・ストッパード/マーク・ノーマン
    撮影賞ノミネート リチャード・グレートレックス 音楽賞(オリジナル・ミュージカル/コメディ)授賞 スティーヴン・ウォーベック
    美術賞授賞 マーティン・チャイルズ/ジル・クォーティアー
    衣裳デザイン賞授賞 サンディ・パウエル
    メイクアップ賞ノミネート ヴェロニカ・ブレブナー/リサ・ウェストコット
    音響賞ノミネート ドミニク・レスター/ロビン・オドノヒュー/ピーター・グロサップ
    編集賞ノミネート デヴィッド・ギャンブル

    ベルリン国際映画祭 1999年
    功労賞授賞 トム・ストッパード/マーク・ノーマン

    NY批評家協会賞 1998年
    脚本賞授賞 マーク・ノーマン/トム・ストッパード

    ゴールデン・グローブ 1998年
    作品賞(コメディ/ミュージカル)授賞
    女優賞(コメディ/ミュージカル) 授賞グウィネス・パルトロウ
    脚本賞授賞 トム・ストッパード/マーク・ノーマン

    <DATA>

     芝居熱が過熱する16世紀終わりのロンドンで、新進気鋭の劇作家シェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)が恋におちた。
     一人の女性ヴァイオラ(グウィネス・パルトロウ)を愛して、愛して、愛して・・・その狂おしさから、あの華麗なる悲劇“ロミオとジュリエット”は生まれた。
     不朽のラブストーリー誕生の陰に存在した本物の恋。

     天才劇作家シェイクスピアが、今、歴史の壁をくぐり抜け、ひとりの“恋する男”になる。
     若き日のシェイクスピアに扮しているのは、「魅せられて」のジョセス・ファインズ。
     射すくめるような瞳で、シェイクスピアの才気と情熱を強烈に演じている。
     一方、運命の女性ヴァイオラには、「エマ」、「スライディング・ドア」で魅力全開のグウィネス・パルトロウ。