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  • 女優が脱ぐとき(女優のヌード)-日本の人気女優が脱いだ 編

    女優が脱ぐとき(女優のヌード)-日本の人気女優が脱いだ 編

    蛇にピアス

    ■人気女優が脱いだ

    かつて、今、人気の女優さんが、大胆に脱いでいます。
    人気絶頂期や人気のきっかけになった作品など、彼女たちの女優魂を感じます。
    宮沢りえさんと菅野美穂さんは、写真集では大胆な(ヘア)ヌードを披露していますが、映画ではフルヌードはなかったかと思います。

    演じること、それを身体全体を使って表現することに対する必然。
    改めて作品を見て感じ取って欲しいと思います。

    宮沢りえ/篠山紀信 写真集『Santa Fe』
    エイベックス
    菅野美穂写真集『NUDITY』

    女優が脱ぐとき-日本の大女優がかつて脱いだ 編 はこちら

    飯島直子

    飯島直子

    1968年2月29日生まれ。
    バラエティ番組からドラマ、映画まで活躍して、その健康的な色気から一世風靡をした女優です。
    1994年のコカ・コーラ「ジョージア」のCM「ジョージアでひと休み」のフレーズで癒やし系女優として大ブレイク。
    その後はドラマに多数出演、主演も務める。

    『ZERO WOMAN 警視庁0課の女』(1995) 27歳頃

    映画『Zero WOMAN~警視庁0課の女~』

    清水美沙

    清水美沙

    1970年9月25日生まれ。
    映画『湘南爆走族』のヒロインオーディションから芸能界入り。
    NHK朝のテレビ小説『青春家族』でヒロインを務め茶の間の人気を掴みます。
    その後は、今村昌平監督作品など、映画を中心に活躍しています。
    現在も、映画にテレビドラマにと活躍中です。

    おこげ

    『おこげ』(1992) 22歳頃

    映画『おこげ』

    『うなぎ』(1997) 27歳頃

    映画『うなぎ』
    Kss

    常盤貴子

    1972年4月30日生まれ。
    テレビシリーズの豊川悦司と競演した「愛していると言ってくれ」(1995)と木村拓哉と共演した「ビューティフルライフ」(2000)の大ヒットさせたのが印象的、この頃は「連ドラの女王」と呼ばれていました。
    妻夫木聡主演のNHK大河ドラマ「天地人」(2009)ではヒロインを演じました。
    現在も、映画にテレビドラマにと活躍中、最近は晩年の大林宣彦監督の映画に出演を果たす。
    ドラマ初出演で初々しいヌード姿を披露しています。

    悪魔のKISS

    テレビシリーズ『悪魔のKISS』(1993) 21歳頃

  • 女優が脱ぐとき(女優のヌード)-日本の大女優がかつて脱いだ 編

    女優が脱ぐとき(女優のヌード)-日本の大女優がかつて脱いだ 編

    松坂慶子

    日本の大女優がかつて脱いだ

    映画でも、テレビドラマで、長く活躍して誰でも知っている日本を代表する女優たち。
    かつて、映画の中でその美しい肉体・ヌードを披露しています。

    演じること、それを身体全体を使って表現することに対する必然。
    改めて作品を見て感じ取って欲しいと思います。

    女優が脱ぐとき-日本の人気女優が脱いだ 編 はこちら

    倍賞美津子

    倍賞美津子

    1946年11月22日生まれ。
    松竹歌劇団から松竹に姉・倍賞千恵子と共に入り、看板女優として活躍、日本の大女優の一人。
    庶民的な姉と違い、都会的な女性を演じることが多い女優。
    プロレスラー・アントニオ猪木さんとの結婚も話題に。
    今村昌平監督、黒澤明監督、五社英雄監督などの大物監督に愛された女優です。
    現在でも、映画・テレビドラマにと活躍中です。

    『復讐するは我にあり』(1979) 33歳頃

    倍賞美津子

    映画『復讐するは我にあり』

    多岐川裕美

    多岐川裕美

    1951年2月16日生まれ。
    テレビドラマでの活躍が印象的で、個性的な瞳が印象的。
    今は娘の多岐川華子とのテレビ共演も多い。
    私の世代にはNHKドラマ「七瀬ふたたび」での火田七瀬役が印象的でした。
    映画のデビューで1度だけヌードを披露していますが、その後は脱ぐ事はNGのようです。

    『聖獣学園』(1974) 23歳頃、映画デビュー作

    映画『聖獣学園』
    東映ビデオ

    松坂慶子

    松坂慶子

    1952年7月20日生まれ。
    1973年のNHK大河ドラマ『国盗り物語』で織田信長(演・高橋英樹)の妻濃姫を演じたのが印象に残った一番最初で、美少女、清純派という感じ。
    1979年のTVシリーズ「水中花」で色気たっぷりの大人の女性にイメチェンした感じ。
    この頃、積極的に映画でも脱いでいるが、1982年の日本アカデミー賞において主演女優賞を受賞するなど、名実ともに日本のトップ美人女優。
    近年はお母さん役が多く、ますますの活躍が続いている。

    女優としても、女性としても一番輝く30歳前後での脱いでいる機会が多く、女優としての成熟度を感じます。
    50代になってからのヌードでの体当たりの演技は、大女優の貫禄を感じますね。

    松坂慶子 るにん

    『事件』(1979) 27歳頃

    映画『事件』 [ 松坂慶子 ]

    『五番町夕霧楼』(1980) 28歳頃

    映画『五番町夕霧楼』 [松坂慶子]

    『青春の門』(1981) 29歳頃

    映画『青春の門』

    『道頓堀川』(1982) 30歳頃

    映画『道頓堀川』 [ 松坂慶子 ]

    『蒲田行進曲』(1982) 30歳頃

    映画『蒲田行進曲』 [ 松坂慶子 ]

    『人生劇場』(1983) 31歳頃

    映画『人生劇場』

    『火宅の人』(1986) 34歳頃

    映画『火宅の人』 [原田美枝子/松坂慶子]

    『るにん』(2004) 52歳頃

    映画『るにん』 [松坂慶子]

  • エロさだけじゃない!傑作・官能映画トップ5+10(洋画編)

    エロさだけじゃない!傑作・官能映画トップ5+10(洋画編)

    LAST TANGO IN PARIS

    エロい映画?セクシーな映画?

    エロい、セクシーな映画と言えば、なにを想像するのでしょうか?

    アダルト・ビデオが存在するので、そこは今回は捨てておいて(笑)、日本なら日活ロマンポルノもありましたが・・・
    洋画では、私の鮮烈な記憶にあるのは、シルヴィア・クリステル主演の『エマニエル夫人』(1974)でしょうか。
    ただ、シルヴィア・クリステルの裸体の美しさやソフトコア・ポルノと呼ばれる、数々のセックス・シーンは話題になったものの、物語としては退屈なものでした。

    『エマニエル夫人』の監督のジュスト・ジャカンが撮った『O嬢の物語』(1975)もコリンヌ・クレリーの美しさとマゾ的な世界観を持ち込んだことで話題になったものの、こちらも女性を性的な支配するといったもので、映像意外に見どころは少ない。

    イタリア映画もエロチックな映画が数多く・・・その中でも”初体験映画”の代表作として『青い体験』(1973)がありました。
    主演のラウラ・アントネッリの可愛らしい妖艶さが良かったのと、少年が初体験を通して大人に成長していく過程を描き、その後の類似作品を世に多く出すきっかけとなった作品。

    映画『青い体験』『続・青い体験』 Blu-ray セット<無修正版>

    『ニュー・シネマ・パラダイス』の監督ジュゼッペ・トルナトーレの『マレーナ』(2000)も同系統の作品で、主演のモニカ・ベルッチの妖艶さが、子供の憧れと妄想、そして現実を交差させながら描いていた。
    第二次世界大戦の敗戦国イタリアの凄惨さと共に子供の希望が描かれ、好きな作品でもあります。

    映画『マレーナ』 [モニカ・ベルッチ]

    イタリアの巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督が、主演にマーロン・ブランドを据えて描いた『ラストタンゴ・イン・パリ』(1972)は、パリのアパートの一室で情欲に身を任せる男女の姿を描いた問題作。
    ただただマーロン・ブランドとマリア・シュナイダーが絡み合っているシーンが続くが、内容的には哲学的な部分もあり、セックス・シーンが映画の屋台骨となっている。
    当時は過激なシーンとされていたが、現在ではそれほどでもない、日本ではアナルセックスが話題に、ヨーロッパでは聖書を否定する表現が話題に、このあたりは国民性でしょうか。

    映画『ラストタンゴ・イン・パリ』 オリジナル無修正版 [Blu-ray]

    ハリウッドでは、シャロン・ストーンの登場が衝撃的でした(笑)
    『氷の微笑』(1992年)での彼女の大胆演技とサスペンスのストーリーで大ヒット。
    シャロン・ストーンの完璧なスタイル(顔も美形という意味では完璧)が初めて見ることができた作品。
    また演出に関しても、ヒッチコック風で音楽も煽るようなもので、今見ても、シャロン・ストーンの美しさと共に楽しめる作品ではあります。
    それにしてもマイケル・ダグラスは『危険な情事』(グレン・クローズ)といい、『ディスクロージャー』(デミ・ムーア)、今作品と女優との絡みが多い。

    映画『氷の微笑』 [シャロン・ストーン/マイケル・ダグラス ]

    セクシー路線の映画を撮る監督の一人として、エイドリアン・ラインがいますが、話題になった『ナイン・ハーフ』『危険な情事』といった作品がありますが、個人的には(大好きな)ダイアン・レインが主婦役で、年下の美青年とのセックスに溺れていく『運命の女』(2002)が好きな作品です。
    子役から天才的な演技をしていた彼女だけど、意外にグラマーなボディの持ち主で、映画でも時々そのヌードを披露しています。
    この作品では、もう若くない主婦でありながら、一般世間では美しい部類に入る女性が不倫に走りる情感をダイアン・レインが見事に演じていますが、彼女のセクシーな肢体も一役買っています。

    映画『運命の女』 [ダイアン・レイン主演]

    中国映画界の巨匠チェン・カイコー監督が、初めてハリウッドで撮った英語作品『キリング・ミー・ソフトリー』(2001)は、衝撃的な出会いから結婚した相手に、不審感を持つが、夫との特殊なセックスに溺れていく女性を描いています。
    少女っぽい表情が印象的なヘザー・グラハムが大胆で美しいセックスシーンを演じています。

    映画『キリング・ミー・ソフトリー』 [ヘザー・グラハム]

    巨匠スタンリー・キューブリックが夫婦の愛を描き、遺作となったのが『アイズ ワイド シャット』(1999)です。
    当時、結婚していたトム・クルーズとニコール・キッドマンが出演したこと、そしてニコール・キッドマンのスラッとした肢体とセクシーさの表現は秀逸でした。
    詳しくは、映画『アイズ ワイド シャット』 夫婦の形とセックスについてを読んで頂けると嬉しいです。

    映画『アイズ ワイド シャット』 [ トム・クルーズ /ニコール・キッドマン]

    少女チックなセックスへの憧れ、キレイなセックスシーンをふんだんに盛り込んだ作品としては、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』(2015)があります。
    大富豪だが特殊なセックスの趣味がある美男子と、女子大学生とのセックスの日々。
    ダコタ・ジョンソンのあどけない表情に反するような美しい肢体をいじめ尽くすところが見どころです。
    原作の人気と共にシリーズ化されていて、いずれも主演はダコタ・ジョンソンが演じています。

    映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』

    フランスの名匠フランソワ・オゾン監督が描いた名門の女子高の生徒がSNSを通じた売春に走る衝撃作が『17歳』(2013)でした。
    17歳の少女の複雑な心理とアンバランスなまでに美しい肢体を見せたマリーヌ・ヴァクトでした。
    当時20代前半でしたが、今は結婚出産を経て、シャネルなどのモデル中心で活躍しているみたいです。

    映画『17歳』 (R-18バージョン)

    ちなみに映画ではなく、テレビシリーズでアメリカでは大ヒットした『ゲーム・オブ・スローンズ』では大胆なセックスシーンが、描かれています。
    特にこの作品をきっかけに『世界一キライなあなたに』(2016)や『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』でも活躍しているエミリア・クラークが大胆なセックスシーンを演じています。
    これは中世的な世界観の中で、男と力が世界を支配する象徴として、男性が女性をセックスで支配するといった関係性を描いています。
    作品自体は、権謀術数で国を支配していく魔法と剣の世界の物語で、裏切り者が生き残るという、アンチ・ヒーロー的な部分が面白い作品でもあります。

    テレビシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」

    紹介した作品の中で、映画の物語の進行上の必要性や意図としてセックスシーンやエロい方向に進んでいくものが多いですが、その必然性と物語性のバランスと演出と奇抜性という意味では、以下の5作品が私の中ではベストな作品となります。

    それでは、早速・・・

  • 【王様のブランチ】と私のホントにオススメのアクション映画 (洋画編)

    【王様のブランチ】と私のホントにオススメのアクション映画 (洋画編)

    MISSION: IMPOSSIBLE
    MISSION: IMPOSSIBLE

    そもそもアクション映画ってなに?

    新型コロナウイルス感染症が拡大している中で、自宅でオンラインで映画を見る時、アクション映画って気分転換になると思う。
    でも、アクション映画って、幅が広すぎて・・・時代劇でチャンバラがあれば、それも立派なアクションだし、第二次世界大戦ものの戦闘シーンだってアクションの範疇に入る。
    戦闘シーンがアクションなら、『スター・ウォーズ』もアクション映画になってしまう・・・

    なので、SF映画や超人もの(マーベル・コミック系)は外しておくのが順当なところ。
    似た意味では、吸血鬼もの(『ドラキュラZERO』や『アンダーワールド』とか)

    生身の人間が走り回る(笑)映画、ということが基本。
    映画はすべてがアクションで構成されるから、格闘シーンの多い映画というのが近いかもしれない。
    だから、アクションは映画の基本なので、ハリウッドでは数多くのアクション映画が作られている。
    しかも人気が出れば、シリーズ化されて、どんどん過激になってお金もかけられていく傾向がある。

    一方で、日本では予算の関係もあり、邦画にアクション性の高いものを求める傾向は低いような気がする。
    お国柄として、日本国内では銃規制が厳しいので、まずガン・アクションが非日常的なのはある。
    お隣・韓国では、ガン・アクションの映画も多く、軍隊が街中に駐屯してるお国柄とはやはり差がある。

    「王様のブランチ」で紹介された世代別アクション映画・ベスト5

    2020年5月2日に放送された「王様のブランチ」で紹介された世代別アクション映画ベスト5はこちら。

    20代が選んだアクション映画

    1位 『ミッション:インポッシブル』シリーズ

    MISSION: IMPOSSIBLE

    1960年代から’70年代に大ヒットした人気テレビシリーズ「スパイ大作戦(原題はもちろん MISSION: IMPOSSIBLE)」を、トム・クルーズ製作・主演で映画化、そしてシリーズ化された作品。
    記念すべき第1作目は、『殺しのドレス』『スカーフェイス』『アンタッチャブル』の巨匠ブライアン・デ・パルマが監督。
    TVシリーズをモチーフにして、全く別物のアクション映画に進化していったシリーズとも言えます。

    ラロ・シフリンの印象的なテーマ曲とオープニングの定番の指令、そして変装スタイルは、シリーズ全体で引き継がれています。
    そして、トム・クルーズがいくつになっても、自らスタントを買って行くところに、この作品の醍醐味があります。

    最近では、宇宙ステーションでの撮影がされることが発表されて、ますますパワーアップしていくシリーズです。
    全ての世代で、堂々の第1位を獲得した、これぞアクション映画!のシリーズもの。

    「スパイ大作戦」(1966~1973) オリジナルTVシリーズ
    「スパイ大作戦」 フルシーズンセット
    『ミッション:インポッシブル』(1996) シリーズ第1作
    映画『ミッション:インポッシブル』 /トム・クルーズ
    『M:I-2』(2000) シリーズ第2作
    映画『M:I-2』 [ トム・クルーズ ]
    『M:i:III』(2006) シリーズ第3作
    映画『M:i:3』 /トム・クルーズブルーレイ
    『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』(2011) シリーズ第4作
    映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
    『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』(2015) シリーズ第5作
    映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』
    『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018) シリーズ第6作
    映画『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』

  • ルキノ・ヴィスコンティ -ビデオグラム-

    ルキノ・ヴィスコンティ -ビデオグラム-

    作品のビデオ

    私の手元にあるDVDやBlue-rayの紹介。
    CD-ROMもこちらに分類。

    既に発売が終わっているものも多いので、参考になればと思ってアップしています。

    ルートヴィヒ 神々の黄昏 完全復元版

    発売日:1997年3月19日
    発売元:EMIミュージック・ジャパン
    収録作品:ルートヴィヒ (1972年)
    仕様:DVD

    LUDWIG1

    LUDWIG2LUDWIG3

    夏の嵐 Senso

    発売日:1998年4月25日
    販売元:アイ・ヴィ・シー
    収録作品:夏の嵐(1954年)
    仕様:DVD

    SENSO1

    SENSO2

    郵便配達は二度ベルを鳴らす

    発売日:1998年12月18日
    販売元:アイ・ヴィ・シー
    収録作品:郵便配達は二度ベルを鳴らす(1942年)
    仕様:DVD

    Ossessione1
    Ossessione2

    白夜 Le notti bianche

    発売日:2002年2月6日
    販売元:紀伊國屋書店
    収録作品:白夜(1957年)
    仕様:DVD

    LE NOTTI BLANCH 2

    LE NOTTI BLANCH 2

  • 映画『コックと泥棒、その妻と愛人』 食欲と暴力とエロスの究極の映像

    映画『コックと泥棒、その妻と愛人』 食欲と暴力とエロスの究極の映像

    映画『コックと泥棒、その妻と愛人』 THE COOK, THE THIEF, HIS WIFE & HER LOVER

    コックと泥棒、その妻と愛人

    欲望を召し上がれ。

    ブラック・ユーモアの究極!

    あまりに不気味な作品、あまりにもイギリス的なブラック・ユーモアに満ち溢れている。
    傑作とも言えるし、意味の無い作品とも言える、個人的には両方。

    私には、あまりにも人間の欲望をストレートに描きすぎている点がドラマ性を感じさせない。
    そこに描かれる欲望、食欲と性欲だが、この作品では食事をする場所とセックスをする場所を、一つの場所とすることで、表裏一体で有ることを表現しているよう。

    食事をしてはセックスをして、セックスをしては食事をして。
    唯一、欲望を離れて(愛によって)セックスをする場面が、泥棒の妻とその愛人が愛人宅でセックスをするところ。
    しかし、ここでも食事が運ばれてくる。
    結局、愛も欲望の派生物にしか無いのかもしれない。

    泥棒はその味も判らず、一流のフレンチのシェフに料理を作らせ、マナーを知りながらそれを無視して食べ続ける。
    食欲を満足できないと暴れ、性欲を満足できないと暴れる。
    暴力は欲求が満たされない時のはけ口になっている。
    人間の根本をこの監督なりの表現で魅せている。

    もっと俗的な見方をすれば、イギリス人特有のユーモアとも取れる。
    これだけの料理が出ているにも関わらず、イギリス人である泥棒は味も判らない。
    しかしグルメとしての知識が有る、これを皮肉っているとも言える。

    この監督の独特の表現方法は、一見の価値は有る。
    店内を彩るゴシック調、飾られている絵も中世のゴシック画。
    衣装もまたゴシック調のもので、フランスの奇才デザイナー、ジャン・ポール・ゴルチエのもの。
    泥棒の妻が身につけている下着がゴルチエらしいデザイン。

    また部屋によって色彩が変わる。
    レストラン内のブルー、厨房のグリーン、駐車場の暗いブルー、化粧室の白。
    衣装もそれに合わせて色が変わっていく、まるで人間の心を写すよう。
    泥棒の妻の衣装は、レストラン内では赤い衣装、化粧室に行くと白。
    これは反射によるものではなく、衣装自体の配色を変えている。

    ラストは余りにも怖い。
    なんの意味が有るのか?人間を食する、食の究極の姿か?そして食した人間は殺される。

    日本人には生理的に受け付けない、厨房のシーンと共に腐った食材、これらに生理的な嫌悪感を抱く。
    ヨーロッパ人の強烈な文化、肉食文化を感じさせる。

    マイケル・ナイマンの音楽は、この作品の雰囲気をより一層、盛り上げてくれる、秀逸。

    Reviewed in 03.1999

    ヒロインはヘレン・ミレンが演じる

    今更ながらヒロインがヘレン・ミレンであることに気付く、今や大女優。
    1969年に『としごろ』で映画デビュー、舞台女優としての経験も積みながら話題作にも出演、一方で今作品を含む、問題作に出演。

    若い頃の美しさと共にセクシー系女優としても活躍。
    そして2003年にも『カレンダー・ガールズ』でも、60歳目前でのヌードを披露している。

    ご存知のように2006年には、ダイアナ妃の死を巡って窮地に陥った現在のエリザベス女王を見事に演じて米アカデミー賞主演女優賞を受賞している。
    いくつになっても美しく圧倒的な演技力を持った女優。

    映画『コックと泥棒、その妻と愛人』のデータ

    コックと泥棒、その妻と愛人 DVD — Amazonで見る

    THE COOK,THE THIEF,HIS WIFE & HER LOVER 124分 1989年 イギリス=フランス
    監督■ピーター・グリーナウェイ
    製作■キース・カサンダー
    脚本■ピーター・グリーナウェイ
    撮影■サッシャ・ヴィエルニ
    音楽■マイケル・ナイマン
    衣装■ジャン・ポール・ゴルチエ
    美術■ベン・ヴァン・オス/ジャン・ローエルフス
    編集■ジャン・ウィルソン
    出演■リシャール・ボーランジェ/マイケル・ガンボン/ヘレン・ミレン/アラン・ハワード/ティム・ロス/イアン・デューリー/ゲイリー・オルセン/イワン・スチュアート

    <DATA>

     グリーナウェイの名を一躍メジャーに押し上げた作品。

     夜の闇の中、悠然と輝きを放つ高級フランス料理店“ル・オランデーズ”。
     ここではゴシックの食卓画を思わせる絢爛たる厨房で、腕によりをかけたコック達が作る料理が毎夜テーブルに並べられていた。
     この店の一番の顧客は泥棒のアルバートとその美しい妻ジョージナの一行。
     自分の社会的ステータスを人に認めさせたいが為に、アルバートは盗んだ金で贅沢三昧、所かまわず乱行を働く傍若無人ぶりを発揮していた・・・
     この作品は、グリーナウェイの映画が苦手な人でも比較的入りやすい作品であると同時に、人間の持つあらゆる“欲”といったものがいかに醜いかといったことを、絢爛豪華な美術、独特のユーモアセンスで描いた、彼の作品群の中でも「ベイビー・オブ・マコン」と並んで3本の指に入る傑作だ。(一部略) <allcinema>

  • 映画『恋におちたシェイクスピア』 エンターテインメントとしての面白さ!

    映画『恋におちたシェイクスピア』 エンターテインメントとしての面白さ!

    映画『恋におちたシェイクスピア』 SHAKESPEARE IN LOVE

    恋におちたシェイクスピア

    作品がシェイクスピアの劇中劇と融合する

    丹念に錬られた脚本が、この作品を見事なものにした。

    16世紀のイギリス、エリザベス朝を再現してみせる。
    シェイクスピア自身が実在の人物か?とも、言われた時期も有る。
    登場人物も、実在の人物、そして史実に残る行動も描かれている。
    と、同時に大いにその創造の羽を伸ばして、人間関係や出来事を作っていく。
    その真実と虚構を融合させている物語の見事さに目を見張る。

    劇中劇である「ロミオとジュリエット」は、元々、イタリアの説教くさい話がベースになっているとも。
    それを思い切って、シェイクスピア自身の恋と結びつけたアイディアの良さ!シェイクスピアの作った物語を知り尽くしたスタッフが、その世界を見事に(私のようなそれ程、詳しくない人間にも)分かり易 く作品の中に取り入れている、これこそ脚本の上手さ!

    この作品の最も素晴らしい点がここに有る。
    そうシェイクスピアとその恋人ヴァイオラの話すセリフの素晴らしさ!!
    シェイクスピア劇そのままの独特な言い回し、そして劇の中のセリフのような会話。

    「ロミオとジュリエット」のセリフと映画のセリフが見事に融合する。
    セリフが見事に言霊になる。
    そうロミオのセリフが、ジュリエットのセリフが、シェイクスピアとヴァイオラの恋の会話になる。
    劇中劇の「ロミオとジュリエット」がどうやって出来たか?その言葉一つ一つに込められたシェイクスピアの思い、それが伝わってくる。
    映画そのもの以上に、劇中劇『ロミオとジュリエット』に感動する、涙する。

    かつて映画『アマデウス』が、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルトの作品(音楽)を見事に魅せた作品になっていた。
    と同様に、この作品ではシェイクスピアの劇(ここでは「ロミオとジュリエット」)を見事に魅せてくれる、いや見方を教えてくれる。

    グウィネス・パルトロウが、アカデミー賞主演女優賞を見事に授賞したが、クィーンズ・イングリッシュを駆使して、表情豊かにヴァイオラを演じているのを見ると相応しいのが判る。
    脇役陣はもう素晴らしいとしか言えない。
    ジュディ・デンチは見事としか言いようがない存在感!ジェフリー・ラッシュの道化ぶりも楽しい。
    ラストのヴァイオラが「十二夜」にひも付くところは、ツボを押さえている!

    蛇足:この作品は公開最終週に劇場に行ったけど、観客が1割もいなかった(泣)お陰で一番観やすいところでゆったり静かに観れたけど。

    Reviewed in 07.1999

    恋におちたシェイクスピア
    Miramax/Photofest/ゲッティイメージズ

    「ロミオとジュリエット」から「十二夜」へ

    ワイド・テレビとDVDプレイヤーを購入したので、再度、DVDビデオでこの作品を再見。

    また観ると新しい発見が!
    それにしてもこの作品、本当に脚本が良くできている、つくづく感心させられる。

    そして脚本だけではなく、演出も素晴らしい。
    脚本の出来に良く応えて、見事な画面構成を見せてくれる。
    映画を娯楽と言うなら、この恋愛劇は見事な映画と言えるだろう。

    「ロミオとジュリエット」の物語が出来るまでを、“ウィル”・シェイクスピアとヴァイオラの恋と絡めて進行させていくところは見事。
    と同時に、映画の後半では徐々に「十二夜」の物語もタブって来る。
    このあたりは、う~ん、と感心させられる。※ ちなみにシェイクスピアは好きで本はかなり読んでいる

    それと(おそらく)「ロミオとジュリエット」の物語を知らなくても、何となくその全体像が見えてくる。
    と言うのは、劇中劇の「ロミオとジュリエット」は、シーンをトピックス的に取り上げているに過ぎないのだが、それまでの映画のストーリーとだぶっているので、その悲劇的な物語が伝わってくる。

    面白いのが、この脚本家たちがメイキングで語っているが、物語を書く仕事をする人間の共通の悩みを、天才シェイクスピアにも投影していること。
    シェイクスピアも、一つの物語を生むために悩み苦しみ、そして自らの体験で綴っていく。

    もう一つ、これは劇の舞台裏も描いている。
    劇の俳優達の姿、飲み屋で飲んだくれたり、台詞の練習をしたり、その苦労する姿も楽しめる。

    この入り乱れるような物語を、映像で絡めて一本のストーリーに見せるあたりは、監督ジョン・マッデンの力量がうかがえる。

    このDVDビデオには、映画からカット編集されたシーンが特典映像として付いている。
    その中で重要なのが、もう一つのラスト。
    ここでヴァイオラの乗った船が難波して、漂流した先が“アメリカ”だと台詞で語られる。
    それと、その前のシェイクスピアとヴァイオラが別れるシーンでは、このカットされた方は、別れを惜しみながら悲しみの中に別れていく。
    もちろんオリジナルはご存じのように、シェイクスピアとヴァイオラの会話がそのまま、「十二夜」の物語へと続いていく。
    実はこれ、オリジナルの方が数段優れているのだけど、ここにもこの映画の良さが伝わってくる。

    シェイクスピアの作った物語が、実は彼の人生の一部であることが判るからだ。
    改めてみると確かに面白いし、グウィネスの男優役も結構面白い。
    お勧めできる一本である。

    Reviewed in 05.2000

    2017年から1999年の公開時を振り返ると

    この作品はこの年のアカデミー賞で、実に13部門にノミネートされ、作品賞・主演女優賞(グウィネス・パルトロウ)を含む7部門で受賞した。
    この年は大激戦だったと思う、他に『エリザベス』『ライフ・イズ・ビューティフル』『プライベート・ライアン』『シン・レッド・ライン』と話題作がノミネートされている。

    今振り返ると『プライベート・ライアン』の評価が一番高いように思うし、私個人的にも、どの作品も好きだが、特に『プライベート・ライアン』が後世に残る名作と言えるかも。

    一方でも、映画のエンターテインメント性とアカデミー賞というお祭り、映画をたくさんの人にもらったことによる功労賞的な意味合いで考えると『恋におちたシェイクスピア』の作品賞受賞も個人的には納得の結果ではある。

    映画『恋におちたシェイクスピア』のデータ

    映画『恋におちたシェイクスピア』

    SHAKESPEARE IN LOVE 123分 1998年 アメリカ

    監督■ジョン・マッデン
    製作■デヴィッド・パーフィット/ドナ・ジグリオッティ/ハーヴェイ・ウェインスタイン/エドワード・ズウィック/マーク・ノーマン
    製作総指揮■ボブ・ウェインスタイン/ジュリー・ゴールドスタイン
    脚本■マーク・ノーマン/トム・ストッパード
    撮影■リチャード・グレートレックス
    美術■マーティン・チャイルズ/ジル・クォーティアー
    衣裳■サンディ・パウエル
    ヘア&メイク■リサ・ウェストコット
    編集■デヴィッド・ギャンブル
    音楽■スティーヴン・ウォーベック
    出演■グウィネス・パルトロウ/ジョセフ・ファインズ/ジェフリー・ラッシュ/コリン・ファース/ルパート・エヴェレット/ベン・アフレック/ジュディ・デンチ/トム・ウィルキンソン/サイモン・カロウ/ジム・カーター/マーチン・クラネス/イメルダ・スタントン

    アカデミー賞 1998年
    作品賞授賞
    主演女優賞授賞 グウィネス・パルトロウ
    助演男優賞ノミネート ジェフリー・ラッシュ
    助演女優賞授賞 ジュディ・デンチ
    監督賞ノミネート ジョン・マッデン
    脚本賞授賞 トム・ストッパード/マーク・ノーマン
    撮影賞ノミネート リチャード・グレートレックス 音楽賞(オリジナル・ミュージカル/コメディ)授賞 スティーヴン・ウォーベック
    美術賞授賞 マーティン・チャイルズ/ジル・クォーティアー
    衣裳デザイン賞授賞 サンディ・パウエル
    メイクアップ賞ノミネート ヴェロニカ・ブレブナー/リサ・ウェストコット
    音響賞ノミネート ドミニク・レスター/ロビン・オドノヒュー/ピーター・グロサップ
    編集賞ノミネート デヴィッド・ギャンブル

    ベルリン国際映画祭 1999年
    功労賞授賞 トム・ストッパード/マーク・ノーマン

    NY批評家協会賞 1998年
    脚本賞授賞 マーク・ノーマン/トム・ストッパード

    ゴールデン・グローブ 1998年
    作品賞(コメディ/ミュージカル)授賞
    女優賞(コメディ/ミュージカル) 授賞グウィネス・パルトロウ
    脚本賞授賞 トム・ストッパード/マーク・ノーマン

    <DATA>

     芝居熱が過熱する16世紀終わりのロンドンで、新進気鋭の劇作家シェイクスピア(ジョセフ・ファインズ)が恋におちた。
     一人の女性ヴァイオラ(グウィネス・パルトロウ)を愛して、愛して、愛して・・・その狂おしさから、あの華麗なる悲劇“ロミオとジュリエット”は生まれた。
     不朽のラブストーリー誕生の陰に存在した本物の恋。

     天才劇作家シェイクスピアが、今、歴史の壁をくぐり抜け、ひとりの“恋する男”になる。
     若き日のシェイクスピアに扮しているのは、「魅せられて」のジョセス・ファインズ。
     射すくめるような瞳で、シェイクスピアの才気と情熱を強烈に演じている。
     一方、運命の女性ヴァイオラには、「エマ」、「スライディング・ドア」で魅力全開のグウィネス・パルトロウ。

  • 映画『汚名』 イングリッド・バーグマンの美しさが罪

    映画『汚名』 イングリッド・バーグマンの美しさが罪

    映画『汚名』 NOTORIOUS

    汚名

    イングリッド・バーグマンの美しさに酔う

    ヒッチコック作品か?それともイングリッド・バーグマンの作品か?それ程、この作品のバーグマンは美しい。
    とは言え、そのバーグマンの美しさを引き出したのは、間違いなくヒッチコックである。

    サスペンスとしての見せ方は、やはり一級。
    作品の細かい背景を全て省き、シンプルな構成に、しかしその中に複雑に張り巡らさせた伏線が、観客をいつの間にか、登場人物に同化させる作用となっている。

    アリシア(イングリッド・バーグマン)とデブリン(ケイリー・グランド)、二人の愛情が、セバスチャン(クロード・レインズ)の嫉妬を生み、それが物語のあらゆる伏線に。
    ブラジルでのセバスチャンと仲間たちの会話で、仲間の一人のミスを責め、暗殺する相談をする。
    この事がセバスチャン自身のミスの隠蔽へとつながる。
    セバスチャンと仲間達の強い絆と共に、そこにある真実は相互不信に他ならない。
    またアリシアが、アメリカでアル中であったことが、毒を飲まされた彼女を見たデブリンに誤解を生ませる。

    相変わらずカット割りの上手さで、見せ方が良い。
    それ以上にバーグマンの美しさが光る、酔いしれる。
    バーグマンは背が高いが、彼女の一番美しいアングルは、上向き加減に目を閉じてキスをする表情。
    これを背の高いケイリー・グラントと組み合わせて、存分に魅せてくれる。

    逆に背の低いセバスチャン役のクロード・レインズの立場が強調されてくる。
    そう彼のコンプレックス、一つは背が低いこと。
    もう一つはマザコンで有ること、この事が大きな伏線になる。
    彼はアリシアのような美しく、大きな女性にモテるはずが無い、受け入れられるはずが無いと考えてい た。
    だからこそ、アリシアが近づいてきた時に、それを有頂天になって何の疑いもなく受け入れてしまっている。
    これは、ヒッチコック自身の、母親に対する愛情の深さと、自分の体型に対するコンプレックスの裏返しだろう。

    また重要なのは、アリシアの中の二つの観念。
    一つは愛国心という道徳観と、もう一つは愛情というもの。
    愛国心のため、またデブリンに対する愛情のために、アリシアは敵のスパイであるセバスチャンと結婚までしてしまう。
    この板挟み、同時にそれはデブリンにも言えること(好きな女性を、他人の妻に送り込む)で、この事が、観客の心情に迷 いを生じさせ同情を生む。
    完璧なまでに作り込まれた脚本(ベン・ヘクト)と、ヒッチコックの見事な演出、そしてバーグマン、グラント、レインズの見事な演技が醸し出す、サスペンスとラブ・ロマンス。

    ヒッチコック作品の中でも秀逸な一本で有る。

    Reviewed in 09.1999 

    映画『汚名』のデータ

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    NOTORIOUS 101分 1946年 アメリカ

    監督■アルフレッド・ヒッチコック
    製作■アルフレッド・ヒッチコック
    共同製作■バーバラ・ケオン
    助監督■ウィリアム・ドーフマン
    原案■アルフレッド・ヒッチコック
    脚本■ベン・ヘクト
    撮影■テッド・テツラフ
    特殊効果■ヴァーレン・L・ウォーカー/ポール・イーグラー
    美術■アルバート・S・ダゴスティーノ/キャロル・クラーク/ダレル・シルヴェラ/クロード・カーペンター
    音楽■ロイ・ウェッブ
    衣装■イディス・ヘツド
    録音■ジョン・トリビー/クレム・ポートマン
    編集■テロン・ウォース
    製作会社■RKO
    備考■白黒
    日本公開■1948年、1968年、1983年
    出演■ケイリー・グラント/イングリッド・バーグマン/クロード・レインズ/ルイス・カルハーン/レオポルディン・コンスタンティン/ラインホルト・シュンツェル/マローニ・オルセン/イヴァン・トリーソルト/アレクシス・ミノティス/エバーハルト・クルンシュミット/フェイ・ベイカー

    アカデミー賞 1946年
    助演男優賞ノミネート クロード・レインズ
    脚本賞ノミネート ベン・ヘクト

    <DATA>

     父親にドイツのスパイ容疑がかけられ、売国奴の娘と呼ばれたアリシア(イングリッド・バーグマン)にFBIの捜査官デブリン(ケイリー・グラント)が接近してきた。
     ナチの残党と思しき人物セバスチャン(クロード・レインズ)が父の友人であったことから、アリシアにその内情を探って欲しいという依頼だった。
     舞台は、マイアミからリオ・デ・ジャネイロに移り、アリシアはそこでセバスチャンの求婚に応じるが、デブリンとの連絡も引き続き行われていた。
     やがて、彼女は屋敷の酒蔵で組織の秘密を突き止めるが、その事に気づいたセバスチャンは・・・。

     ヒッチコック作品の中では、スリラーの要素よりもメロドラマの色を濃くした作品で、バーグマンとグラントが見せた熱烈なラブ・シーンは公開当時かなりの話題となった。
     登場人物の設定と行動について、いささか説明不足の感もあり、ドラマの中にすんなり入って行けるとは言い難いが、さすが、個々のサスペンス醸造は見事。 <allcinema>

  • 映画『甘い生活』 イタリア人のローマ、そしてイタリア人そのものを描いた傑作

    映画『甘い生活』 イタリア人のローマ、そしてイタリア人そのものを描いた傑作

    映画『甘い生活』 LA DOLCE VITA

    甘い生活

    フェリーニの映画は楽しい、でも苦手

    この作品もフェリーニらしい作品、とにかくフェリーニの映画の本質は、“サーカス”なので有る!そしてパレード...

    この作品には、印象的なシーンが多い、オープニングのキリスト像が、空をヘリコプターに宙吊りにされて運ばれていくシーン、アニタ・エクバーグ演じる女優が、レストラン(?)でそこにいる人々を連れて踊り回るシーン、またその女優が酔ってトレビの泉に入るシーン、主人公マルチェロ(マルチェロ・マストロヤンニ)が、父親を連れて行ったクラブで芸人のラッパを聞くシーン、マリアが現れたと言い人々が集まるシーン等々。
    それは常に“サーカス”に人が集い、喜び、悲しむシーン。

    この作品は、公開当時は大きな反響を持って迎えられたらしい。
    フランスではヌーヴェルバーグが始まった頃、反体制的であり反宗教的で有ること。
    それらが、反響の元で有るようだ。(フェリーニ本人は、反体制でも反宗教でも無く、形骸化したものへの反発心が有るだけだと思うのだが)
    でも、今、これを観ても、それ程、おぞましく感じることは出来ない。
    時代は変わってしまったのだ。

    甘い生活、退廃的な生活で有り、目的も無く無軌道な生活。
    しかし、そこには文明がもたらした甘美な世界が有る。
    主人公マルチェロの友人スタイナーが、子供2人を道連れに自殺してしまうところは、この世の救済にも絶望感が感じられる。
    ラストでは、唯一の望みで有る少女バロラの存在が有るが、結局、彼女とはどこで出会ったかも判らず、元の仲間の所へ戻ってしまうマルチェロ。

    当時、その世界を見事に描いてみせたフェリーニの冷徹さ、その表現力の素晴らしさは伝わるが、残念ながら、ここの描かれたテーマ自体が古くなってしまったと思う。
    今は、もっと退廃的な世の中になってしまったと思えるのだ。

    主演のマストロヤンニが若い!彼はこの作品で見事な俳優になったと聞く。
    確かにイタリア人の良さと嫌らしさを見事に表現していた。

    またフェリーニの女性の趣味もアニタ・エクバーグを通して見ることが出来る。
    そう、グラマラスで健康的な女性、と同時にアヌーク・エーメのような女性の描き方も上手い。

    ニーノ・ロータの音楽も軽妙で、この作品をより際立たせる。
    美術を担当したゲラルディのローマの繁華街“ヴェネト通り”は雰囲気を伝える。

    フェリーニの独特な甘美な世界、見事な表現力を持った作品で有ると同時に、その時代を描く事により、時代の移り変わりに取り残されてしまった傑作とも言える。

    Reviewed in 05.1999

    甘い生活

    映画『甘い生活』のデータ

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    LA DOLCE VITA
    LA DOUCEUR DO VIVRE [仏] 185分 1959年 イタリア=フランス
    監督■フェデリコ・フェリーニ
    製作■ジュゼッペ・アマート/アンジェロ・リッツォーリ
    原案■フェデリコ・フェリーニ
    脚本■フェデリコ・フェリーニ/エンニオ・フライアーノ/トゥリオ・ピネッリ/ブルネッロ・ロンディ
    撮影■オテッロ・マルテッリ
    音楽■ニーノ・ロータ
    美術■ピエロ・ゲラルディ
    編集■レオ・カトッツォ
    製作会社■リアマ・フィルム/パテ・コンソルティウム・シネマ
    備考■白黒
    日本公開■1960年
    出演■マルチェロ・マストロヤンニ/アニタ・エクバーグ/アヌーク・エーメ/ワルテル・サンテッソ/レックス・バーカー/アラン・キュニー/アンニバーレ・ニンキ/ポリドール/バーバラ・スティール/ナディア・グレイ/ラウラ・ベッティ/イヴォンヌ・フルノー/マガリ・ノエル/ヴァレリア・チァンゴッティーニ/アラン・ディジョン

    1961年アカデミー賞
    監督賞ノミネート フェデリコ・フェリーニ
    脚本賞ノミネート フェデリコ・フェリーニ/エンニオ・フライアーノ/トゥリオ・ピネッリ/ブルネッロ・ロンディ

    1960年カンヌ国際映画祭
    パルム・ドール授賞 フェデリコ・フェリーニ

    1961年N.Y.批評家協会賞
    外国映画賞授賞

    <DATA>

     強烈な通俗性の中に、豊潤な映像美学を開花させ、一つの大都市をこれだけ魅力的に捉えた作品は他にない。
     この映画の主役は間違いなくローマそのものだ。
    無論、M・マストロヤンニという最適の語り部を用意してはいるが。

     作家志望の夢破れて、今はしがないゴシップ記者のマルチェロ(マルチェロ・マストロヤンニ)は豪華なナイトクラブで富豪の娘マッダレーナ(アヌーク・エーメ)と出会い、安ホテルで一夜を明かす。
     ハリウッドのグラマー女優(アニタ・エクバーグ)を取材すれば、野外で狂騒し、トレビの泉で戯れる。
     乱痴気と頽廃に支配された街ローマ。
     同棲中のエンマ(イヴォンヌ・フルノー)は彼の言動を嘆く。
     二人で訪れた友人スタイナー(アラン・キュニー)一家の知的で落ち着いた暮らしぶりを羨むマルチェロだが、彼らも子連れの無理心中で突如死に、残るは絶望の実感のみ。
     いよいよ狂乱の生活に没入するマルチェロは海に近い別荘で仲間と淫らに遊び耽る。
     彼らが享楽に疲れ果てた体を海風にさらす朝、マルチェロは波打ち際に打ち上げられた怪魚の、悪臭を放って腐り果てるさまを凝視した。
     彼方で顔見知りの可憐な少女バロラ(ヴァレリア・チァンゴッティーニ)が声をかけるが、波音に消されて聞こえない。かくて純粋な青春の時は終わったのか・・・。

     素晴らしいラストシーンを持った、フェリーニにしか描けない都市のデカダンスが弾ける。N・ロータの音楽も多様な変奏を聴かせ、映画と完全に溶け合って見事。 <allcinema>

  • 映画『アイズ ワイド シャット』 夫婦の形とセックスについての考察

    映画『アイズ ワイド シャット』 夫婦の形とセックスについての考察

    映画『アイズ ワイド シャット』 EYES WIDE SHUT

    アイズ ワイド シャット

    見てはいけない、愛

    偉大な哲学者・スタンリー・キューブリック監督の遺作

    この作品を見終わった時、或る種の脱力に襲われる。

    シーン、シーンの素晴らしさには目を見張るものの...この作品から何かを受け取ることが出来なかった。
    もっと言うなら、意味不明...理解不能。
    キューブリックは何を描きたかったの?過去のキューブリック作品では、色々な疑問難問は提示されるものの、作品自体からは溢れるばかりのオーラ...と言うか、観ていて面白い!と言うものを感じることが出来た。
    この作品で初めて、それ自体も“?”が付いてしまった。

    先に書いてしまうと、この作品に対して賛否両論の批評感想が有る。
    私が感じたこの作品に対する不満は、(いろいろなHPも見たけど、)この作品を批判する評の中にも書かれていない。
    この作品に満足したという批評や感想...それにも納得するものが現れていない。

    オープニングのトム・クルーズとニコール・キッドマンの夫婦が出かける何気ないシーン、そこには、この夫婦の倦怠期の関係がさりげなく描かれている。
    出かけて行ったパーティー会場の部屋の調度品等のエロチックな点...そしてニコールとハンガリー人の男性の絡 み...
    夫婦共に、意識する・しないに関わらず、異性と近づく。
    その反動でパーティーから戻り、夫婦の営み(Sex)のシーンに画面が切れ代わる。
    それはこの夫婦の欲求不満の表れ、なかなか刺激的なカット。

    更に刺激を求め、ドラックを楽しみながらのSex、そこから出た会話に夫婦の真実が語られるシーン。
    妻の語った言葉に衝撃を受け、ニューヨークの町中を彷徨い歩く夫。
    また怪しいパーティー会場に足を運びそこで目にするもの。

    夫婦の心の変化や、表層に現れる言動。
    その描き方の上手さ、いや完璧なまでの演出。
    トム・クルーズ演じる夫の動揺の仕方が、余りにも純粋すぎる人物として描かれている。

    また怪しいパーティーのシーンが、今の時代では古すぎる。
    このこと自体を非難するのは、当てはまらない。

    “性”、“Sex”と言うものを描いているものの、その描写自体は時代遅れなのかもしれない。
    それは単にストーリーとしての設定にしか過ぎない。
    一つ一つの描写は完璧なのだ!

    多少、冗長な感じを受けるのは、本当にキューブリックが最後まで編集を手掛けたのか?それとも私がただ単に途中で、理解不能・感覚麻痺状態だったから?

    根本的に、この作品を理解不能にさせたのは、キューブリックがこの作品で描いた、“愛”の形や、“夫婦”関係、“Sex”、 “家族”の関係が、私の考えているものと余りに違いが有るからだろう。(もちろん私の妻がニコール・キッドマンのようにセクシーとか、主人公の医師のように高い収入が有るとかじゃなくてね)

    ド ラッグをやりながら夫婦の会話で語られる内容は真実では有るが、それに対する妻の妄想の告白、夫の動揺。
    そんなに夫婦関係は単純なの?(作品の中で、ちょっ見には、複雑な夫婦の関係にように見えるけど...)
    逆に、夫婦を結びつける真実は語られていない。
    “Sex”だけじゃないでしょ(ここには書かないけど、もっと重要なものが 有ると、私は思っている)。

    仮面を通して人間の二面性を描きつつも、主人公である“夫”の二面性が余りにも無視されている。
    いや主人公の男性としての“性”が抜け落ちている。
    男性は、本当は妻の「あなたも他の女と寝たいと思っているのね?」の言葉の答えを、確信的に持っていると私は思う。
    でもそれは相手には言わないけど、それが夫婦だからごまかすものでしょ?
    その前提が崩れてしまうから、私はその後、脳が麻痺してスクリーンの前でオロオロしてしまう。

    完璧な演出と、それを支えたニコールの魅力的な演技、肢体の美しさ(彼女が眼鏡を掛けて、夜、夫を待つ姿などは素晴らしい!)、トム・クルーズの野暮ったい演技や彼の持つ雰囲気は、意外と合っているのかもしれない、嫌らしさを感じさせない。

    この作品を褒める言葉をいおうと思えばいくらでも。
    演出の素晴らしさと音楽の調和、夫婦の微妙な関係とそれに関わ る人々、それを表現する映像の力、流石、キューブリック!
    ただ、その持つテーマから発する“何か?”が感じられない、もちろん私だけかもしれないが。

    “Sex”と“愛”自体をテーマにする事は、決して間違っていないと思う。
    何度か観ることによって、キューブリックが問い掛けているもの、訴えているものが判るかもしれない。 しかしそれは、私にとって“感じる”と言う行為ではなく、既に“考える”と言う行為になっている。
    “考える”と言うことも、また楽しいのだけど。

    この作品の完成度と言う点では申し分ない、お薦めの作品である、でも私は何も受け止めることが出来なかった。
    もちろん人によっては、受け取るものが大きい場合も有るだろうけど。

    アイズ ワイド シャット

    『アイド ワイド シャット』に見る愛の形

    キューブリックの遺作『アイズ ワイド シャット』を観に行く。
    13年ぶりの新作と言うことも有るし、キューブリック作品が好きな私には、やはり期待度は大きい。

    はたして3時間近くになるこの大作、見終わった時、私はいろいろな事を考えはじめる。
    そう、面白いとか感動したとか、逆につまんなかった、納得できないとか、そう言った感情が起きてこない。
    この作品を観て、私の感性には何も訴えてくるものが存在しなかった。

    この作品で一番の疑問点は、やはりトム・クルーズ演じる主人公だろう。
    確かに彼は、今時、絶対に存在し得ない純粋な男性と言えるのかもしれない。
    金と地位と女性に恵まれ、しかもニューヨークという大都会に住んでいるのである。
    彼のような人物が存在するかしないかは別にして、この夫婦の会話が突然、私には信じられないものに聞こえてくる。
    その事によって、この作品からのメッセージが、私の耳には届かなくなってしまった、と。
    作品は、非常に微妙な夫婦関係を丁寧にとらえている。
    しかし主人公の医師は、あまりに男性としての“性”とかけ離れている。

    妻の「他の女性と寝ない理由…」を問い質されても、答えも「君を愛しているから…」。
    嘘でしょ!違うでしょ!夫婦の間には、“愛情”以外の“信頼”と言うものが有るでしょ!私が言いたいのは、愛という保証の上に立つ“信用”ではなく、長い時間をかけて、築き上げてきたもの。
    本当は、他に妻より愛することの出来る女性が現れれば、その女性とSexしたいというのは男の本能だと思う。
    それを押さえるのは、二人で築き上げたものの重さによるのだと!

    もちろん若い夫婦の離婚はアメリカでは当たり前のように起こり、日本でもその傾向が強まっている。
    それは二人の築き上げたものが、余りに軽いからではないか?
    人生を長い間一緒に暮らしてきた夫婦が離婚する場合も有る、築き上げたものが幻想だったから。

    妻が、他の男性に抱かれる妄想を抱いたと、告白する。
    妄想を抱いたことが裏切りではなく、告白したことが裏切りだと思う。
    夫婦の間で、全ての真実を語り合うことが必要なの?全てを語り合える関係が有ることが幸せなの?と。

    ある特定の人に、それが妻・夫で有ったり、親友で有ったり、恋人であったとしても、何もかも自分の内に秘めた真実を語ることは出来るのだろうか?

    人が生きていくためには様々な障害が存在する。
    それは夫婦で乗り越えなくてはいけない障害の場合も有るし、個人が乗り越えなければいけない障害の場合も有る。
    その中には、それぞれの個人に隠された問題が存在し、必要に応じてそれを相手に隠すことも信頼の証だと思うのだが...。

    この作品の中で、仮面舞踏会風の乱交パーティが開かれるシーンが有る。
    ここで象徴されていることは、“Sex”と“愛”の関係。
    この作品を通じて、ニューヨークの街中で主人公が経験する出来事も、“Sex”と“愛”の関係である。
    愛がなくてもSexは出来ると言うことを映し出す。
    逆にラストの危機を乗り越えた夫婦が、今必要なこととして「ファック!」と妻が言うのは、愛情を継続させるには“Sex”が必要で有ることを明示しているが、夫婦の関係を続ける事に必要なのは、“Sex”のような一瞬の喜びではないはず。

    この作品を観てラストを幸せと感じ、「良い作品だったなぁ~」と感じる人は、人生においても幸せなんだと思う。
    この作品を観て「つまんない」と感じた人は不幸な人なんだと思う。
    不幸という言葉の意味には2つあって、この映画を全く理解できずにけなすしか感性を持てない人。
    もう1つは、この作品の主人公以上に複雑な人生を歩んでいる人。
    不幸すぎて(私は人生こそが苦難の道と思っているけど)理解することが出来ないと思う。

    だからキューブリックの描いた愛のこの作品、今、幸せに溢れている人は、この作品をキューブリックの愛の贈り物と感じ、今、障害に立ち向かっている人には、自分で愛を探しに行くに違いない...

    Reviewed in 08.1999 

    映画『アイド ワイド シャット』のデータ

    映画『アイズ ワイド シャット』 [ トム・クルーズ /ニコール・キッドマン]

    EYES WIDE SHUT 159分 1999年 アメリカ

    監督■スタンリー・キューブリック
    製作■スタンリー・キューブリック
    製作総指揮■ヤン・ハーラン
    原作■アルトゥール・シュニッツラー
    脚本■スタンリー・キューブリック/ フレデリック・ラファエル
    撮影■ラリー・スミス
    出演■トム・クルーズ/ニコール・キッドマン/シドニー・ポラック/トッド・フィールド/マリー・リチャードソン/アラン・カミング/マディソン・エジントン/トーマス・ギブソン/レイド・セルベッジア/リーリー・ソビエスキー/ヴィネッサ・ショウ

    <DATA>

    スタンリー・キューブリックが「フルメタル・ジャケット」以来、12年ぶりに手がけた最新作にして遺作。全て が極秘の内に製作され、マスコミにもほとんどの情報が流されず、わずかにトム・クルーズとニコール・キッ ドマンが実生活同様に夫婦を演じ、愛とセックスがテーマらしい事だけが知らされていた。その話題作が遂 にベールを脱いだ。

     ニューヨークの瀟洒なアパートメントに暮らす内科医ビル・ハーフォード(トム・クルーズ)には美しい妻アリス(ニコール・キッドマン)と6歳になる娘がいた。
     だが、幸福に包まれたかのように見えたビルの人生は、ある夜、パーティから帰宅した妻の口 から出た台詞で闇の中に放り込まれてしまう。
     かつてアリスは、一度視線を交わしただけの男に抱かれる事を夢想した事があると言うのだ。
     敬虔な妻であり、娘の母であったはずのアリスからのこの意外な告白に、妻へ絶対の信頼を寄せていたビルの心は大きく動く。
     そして夜の街をさまよう内に、ビルは郊外の屋敷で開かれている秘密のパーティに潜り込むのだった・・・。

     今をときめくハリウッドの夫婦スターを起用し、セックスをテーマとしたキューブリックの最新作は、それだけでも話題性が充分だったのに、フィルムの完成直後にキューブリックが急逝したため、噂には拍車がかかった。
     いつものごとく秘密主義と完璧主義を貫いて作り上げたキューブリックの遺言状。
     そこにこめられ たものは果たして何だったのか...