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  • 映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をMX4Dで観てみた!

    映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をMX4Dで観てみた!

    映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

    STAR WARS:THE FORCE AWAKENS 136分 アメリカ 2015年

    スター・ウォーズ/フォースの覚醒

    伝説は語り継がれる―すべての人に。

    【字幕版】
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    【吹替版】
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    遂に再始動!ディズニー版スター・ウォーズ

    大ヒット上映中!ですが、実は「妖怪ウォッチ」に負けていると言う事実が・・・
    全世界的には、記録的な大ヒットのようです。
    『フォースの覚醒』ですが、スター・ウォーズサーガで言うところの、第3章の1話にあたります。

    第2章を知らないと、話が半分くらい判らないと思います。
    (巷では、それでも面白いと言う若者が多いらしいですけど...)

    何故か、テレビでの放送が、映画公開後と言う不思議、ディズニーのようなマーケティングの強い会社にしては珍しい失敗だと思います。

    と言うことで、『フォースの覚醒』を見る時は、事前に『スター・ウォーズ』のエピソードⅣ、Ⅴ、Ⅵを見ることをお勧めします。
    あと、ディズニー・ランドのスターツ・アーズが好きな人には、是非、MX4Dでの鑑賞をオススメ!

    僕の世代(40代、50代)以上の人なら判ると思うけど、1977年の『スター・ウォーズ』(当時は副題なし)は衝撃的で日本でも大ヒット。
    アメリカで大ヒットした映画と言うことで、当時の映画雑誌「スクリーン」や「ロードショー」でも多く取り上げられた記憶が有ります、日本上陸前からワクワクドキドキ。
    ちょうどテレビゲームとの相乗効果も有ったんだと思う、『スター・ウォーズ』とインベーダーゲームがリンクしていたんだと思う、この世代の若者には。

    ジョージ・ルーカスがアメリカで『スター・ウォーズ』を企画した時は、ハリウッドでは、あまりにも非現実的なストーリーに「こんな映画当たらない」とそっぽを向いたけど、独りだけ応援した人物がいた、それが既に『ジョーズ』で大ヒットメーカーになっていたスティーヴン・スピルバーグ、その人だという話(伝説?)が残っている。

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    もちろん、公開当時は一話完結で作った話(ダース・ベイダーも死なないけど)だけど、ルーカスの構想の中には、既にこの時点で9作品の話だったと言うのは、’80年代頃には有名な話。
    エピソードⅠを作り始めた頃に、ルーカス自身の年齢とかの問題で、エピソードⅦ(今回の『フォースの覚醒』)以降の構想は一旦、諦めたと言う話が日本にも飛び込んで来ていた。

    それにしても、今作品、ここまで第二章へのオマージュにあふれた作品になっているとは思わなかった。
    第一章が、第二章より昔話なのに、何故か、兵器類が洗練されて強力に見えてしまう。
    第二章の終わりから30年後の設定の今作品では、しっかりミレニアム・ファルコン号やXウィングを出してくれるところが嬉しい。

    物語は・・・と言うと、実は第二章の焼き直しのような内容。
    この辺りが、賛否の分かれるところなんだろうか?実は主人公の正体が最後まで明かされない。
    おそらくこの辺りが、この物語のキーになっていくんじゃないかなぁ~
    と言うことは、3部作が前提の作品とも言える、でもこれだけで楽しめないか?と言うと十分楽しめる。
    その辺は、『スター・ウォーズ』の良いところで、キャラクターが立っている、皆個性的という点。
    『スター・ウォーズ』が元々、有名スターを一切使わず(アレックス・ギネスとピーター・カッシングくらいかな)に、主人公たちはほぼ無名の俳優を使うのは、今回も踏襲されている。

    なんと言っても主人公(の筈)レイ役のデイジー・リドリーが魅力的、オーディションから主役を射止めた無名俳優だけど、美人だし行動的で徐々にフォースに目覚めていくとところと、そのオドオドしたところも良かった。

    今回の悪役はカイロ・レンになる訳だけど、あっさりと顔出ししてしまったのは、ダース・ベイダーと違うところ、ちょっとアッサリし過ぎかなぁ~今後の展開に何かあるのかな?
    それにしても、フィンの立場が判らない・・・う~ん、ネタバレになるからこれ以上は書けないけど。

    今回は第二章のメンバーが総出している、マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャーと。
    怪しいのは、ルピタ・ニョンゴとマックス・フォン・シドーとダニエル・グレイグ(クレジットも無し、どこに出てた?)の存在、絶対、今後、何かさせるしレイとフィンの正体にも関わってくるのでは?と感じさせる。

    今作品の監督には、J・J・エイブラムスを起用、テレビ・シリーズの「エイリアス」「LOST」の大ヒットから映画『M:I:Ⅲ』、『スター・トレック』シリーズの監督をやっている、稀代のヒットメーカー。
    従来の『スター・ウォーズ』シリーズよりもアクション性が強調されていると思う。

    そこで、今回はMX4Dで見てみた!実に3,000円超えの料金になる訳だけど(汗)
    結果から言うとこれが正解!
    機会があるなら、MX4Dでの鑑賞をオススメ!ディズニー・ランドでスターツ・アーズに乗ったことがある人なら、あれが2時間続くと思ってくれると良い。
    流石に酔う人も出そうだけど(笑)それぐらい楽しめる作りになっている。

    MX4Dの詳しい説明はこちらのリンクで

    ある意味、映画館の正常進化だと思う、3Dの映像を見ながら体感するのが4Dと言う感じ。
    こういう作りの映画だから4Dが合うわけだけど、今後もこういう映画が増えて、映画館に足を運ぶ人が増えてくれると嬉しい限り。

    私的『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

    テーマが有るか?共感できるか?

    シリーズとしては一貫して親子物語であり、善悪の表裏一体を描いているが、それ自体は共感できるし理解もできるが、3部作全作品を見てみないとどう展開するか、未だ判らない。

    作り手の強い意思を感じるか?

    監督のJ・J・エイブラムスも含め、『スター・ウォーズ』への愛情を強く感じる、それ以上でもそれ以下でもない。

    俳優の意思や演技力が伝わるか?

    今回は第二章のメンバーが、もう歳取ってでも出演したところに俳優としての意思と言うか意地を感じる。
    ただ、演技力という点では、この手の映画はもったいない、それ程、演技力を求められない作りとも言えるし。

    映画らしい楽しさが備わっているか?

    もう映画館で必ず見ましょう!と。
    VFXの凄さとも言えるけど、一応、全シリーズ映画館で見てるけど、3Dも自然だし、4D体験も何の違和感も感じなかった、むしろスターツアーズとかのノウハウが生きている感じ。
    今後の映画(の鑑賞方法)の方向性を示している感じがした。

    エンターテイメント性

    文句なし!J・J・エイブラムス監督が楽しませると言う事を徹底的にしている。
    今回はヒロインが主人公、時代性かもしれない。

    演出が素晴らしいか?

    アクション面に関しては完璧、人間ドラマの部分もハン・ソロとレイアの関係とか、ハン・ソロと...の関係とか、見せるべき点も多いが、そもそも物語として隠しているところが有るので、演出としてスッキリしないところもある。

    脚本が素晴らしいか?

    人間物語とアクションを両立させている点で素晴らしい、ただこれから期待の部分もあるため、期待値として。

    何度も見たくなるか?

    映画館でも何度も見たい。
    ただ『スター・ウォーズ』(エピソードⅣ)は、映画館だけでも10回以上は見ているが、そこまでの興奮は感じなかった。

    映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のデータ

    STAR WARS:THE FORCE AWAKENS

    監督■J・J・エイブラムス
    製作■キャスリーン・ケネディ/J・J・エイブラムス/ブライアン・バーク
    製作総指揮■トミー・ハーパー/ジェイソン・マクガトリン
    キャラクター創造■ジョージ・ルーカス
    脚本:ローレンス・カスダン/J・J・エイブラムス/マイケル・アーント
    撮影■ダニエル・ミンデル
    プロダクションデザイン■リック・カーター/ダーレン・ギルフォード
    衣装デザイン■マイケル・カプラン
    編集■メアリー・ジョー・マーキー/メリアン・ブランドン
    音楽■ジョン・ウィリアムズ

    出演■ハリソン・フォード/キャリー・フィッシャー/アダム・ドライバー/デイジー・リドリー/ジョン・ボイエガ/オスカー・アイザック/ルピタ・ニョンゴ/アンソニー・ダニエルズ/ケニー・ベイカー/ピーター・メイヒュー/マーク・ハミル/マックス・フォン・シドー/ダニエル・クレイグ

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    「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」公式サイト

    【解説】

     映画史に燦然と輝くSF映画の金字塔「スター・ウォーズ」シリーズが、監督に「スター・トレック」「SUPER 8/スーパーエイト」のJ・J・エイブラムスを迎え、新たなる3部作の幕開けとして贈る全世界待望のSF超大作。
    「スター・ウォーズ エピソードVI/ジェダイの帰還」からおよそ30年後を舞台に、家族を待ち続ける孤独な女性レイと、戦うことに葛藤するストームトルーパーの脱走兵フィンとの出会いが導く壮大な冒険の始まりを描く。
    出演はヒロインのレイ役に新人デイジー・リドリー、フィン役に「アタック・ザ・ブロック」のジョン・ボイエガ。
    そのほかアダム・ドライバー、オスカー・アイザック、ルピタ・ニョンゴらが新キャラクターとして登場。
    さらに、ハリソン・フォード、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャーはじめ旧シリーズの伝説的キャラクターを演じたキャストたちも豪華に再登場。(映画データベース –allcinema より)

  • 映画『素晴らしき哉、人生!』 クリスマス・イブの夜に奇跡的な感動に出会う

    映画『素晴らしき哉、人生!』 クリスマス・イブの夜に奇跡的な感動に出会う

    映画『素晴らしき哉、人生!』

    IT’S A WONDERFULL LIFE 130分 1946年 アメリカ

    素晴らしき哉、人生!

    クリスマスのプレゼント、古き良きアメリカの楽天主義!

    フランク・キャプラ監督の戦後初監督作品。
    彼の理想主義が戦後のアメリカでは受け入れられなかったのか?この後、数本の作品を撮って引退している、この作品もヒットしなかった らしい。
    現代の評価は、『或る夜の出来事
    』『オペラハット』『スミス都へ行く』と並ぶ、フランク・キャプラ監督の傑作の一つと言われている。
    僕も、いずれの作品も好きでビデオとしてコレクションしている(だから家がビデオだらけになるんだけど)。

    前半は、一見平凡そうな一人の男の人生を淡々と描き続けている。
    それは、ある種の理想や優しさに溢れ、それでいてどこか強情な、何処にでもいる男性像。
    主演のジェームズ・スチュアートならでは、と言う演技で安心して観ることが出来る。
    そしてある時突然、彼は不幸のどん底に陥る。
    しかし、そこで起きることは、天使が現れ主人公に、彼が居ない世界を見せる事、ここからの展開が面白い。
    そう、一見平凡な人生で有ったとしても、そこには誠実に生きてきた一人の人間の証が、いろいろなところに落ちていて、それにいろいろ な人が関わっているのである。
    それがどんな人生であれ、人間独りが生きていることには、大きな意味が有ることを彼に見せる、それは観客にこの映画が訴えかけている テーマなのだ。

    フランク・キャプラ監督は、一見、楽天主義的なこの映画で、ただ人生が素晴らしい...とだけ言っている訳ではないと思う。
    この映画が作られた時代も、今の時代においても、人間の社会が複雑になっていく中で、自己の喪失、そう社会の一部品としてしか自分を 見れなくなる事への一つの回答のような気がする。
    どんな人生でも、生きていること自体が素晴らしいことだと、それは本人以上に周りの人達が知っているのである。

    天使が現れて本人が居なかった世界を見せる発想の面白さや、フランク・キャプラ監督の俳優を捉えるカメラの鋭さ(ズーム・アップの多用)、それに応えたジェームズ・スチュアートとドナ・リードらの俳優陣の素晴らしさが、この物語を盛り上げる。

    一見、単純なストーリーとテーマであるが、そこにある人間ヘの温かみや人間の存在感は、今観ても感動する。
    ラストのハッピー・エンドは涙なくして観ることは出来ない...時はクリスマス・イブの夜。

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    私的『素晴らしき哉、人生!』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    フランク・キャプラ監督の映画は楽天主義が多い、アメリカの理想主義とでも言ったら良いのか?
    でも、それが古き良きアメリカであり、今ほど複雑ではない社会を反映している。
    だからこそ、今もこう言った純粋な映画を観ることもにも価値を感じる。
    そして、誰でも共通するテーマであり共感できる。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    世界大戦の間に、アメリカの理想を描き続けたフランク・キャプラ監督、それは戦争よりも大切なモノをそこに訴えかけていたんだと思える。
    第二次世界大戦直後に、人生の素晴らしさを描いたところに監督の思いを感じる。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    ジェームズ・スチュアートはアメリカの良心を演じ続けた俳優。
    演技力もそうだし、ちょっとのっぽでユニークな風貌、優しい表情と、アメリカ人にとっても癒される存在であり、外国からアメリカン人を見る時に彼が一つの象徴なのかもしれない。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    アメリカ映画が一番輝いていた時代、戦争という暗い時代に映画というエンターテインメントに希望とか夢を抱いた時代。
    それを代表するスター、ジェームズ・スチュアートがアメリカの理想を演じている。
    また、ドナ・リードの美しさが際立つ。

    素晴らしき哉、人生!

    ⑤ エンターテイメント性

    静かな展開の前半と、後半の対象的な演出で楽しめる、ジェームズ・スチュアートが出てる時点でも、スター映画とも言える。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    フランク・キャプラ監督の演出はいつも安定しているし、この時代らしい演出。
    その中でズーム・アップを多用して人間ドラマを表現している点は素晴らしい。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    これ以前の作品が、勧善懲悪的な理想論の作品が多かったが、この作品はその構成も面白く脚本も良かった。
    理想的なパターンを好き・嫌いの別れるところも理解出来る。

    ⑧何度も見たくなるか?

    クリスマスが来ると思い出し、観たくなる作品でクリスマスを代表する作品。

    映画『素晴らしき哉、人生!』のデータ

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    監督■フランク・キャプラ製作■フランク・キャプラ
    脚本■フランセス・グッドリッチ/アルバート・ハケット
    撮影■ジョセフ・ウォーカー/ジョセフ・バイロック
    音楽■ディミトリ・ティオムキン
    出演■ジェームズ・スチュアート/ドナ・リード/ライオネル・バリモア/ヘンリー・トラヴァース/トーマス・ミッチェル/ボーラ・ボンディ/フランク・フェイレン/ウォード・ボンド/グロリア・グレアム

    アカデミー賞 1946年
    作品賞ノミネート
    主演男優賞ノミネート ジェームズ・スチュアート
    監督賞ノミネート フランク・キャプラ
    編集賞ノミネート WILLIAM HORNBECK
    録音賞ノミネート JOHN AALBERG

    ゴールデン・グローブ賞 1946年
    授賞 フランク・キャプラ

    【解説】
     主人公のジョージという男は、いつも何処かでツキに見放され、逆境にばかり立ち向かう運命にあった。
    自分のミスではなく大金を失った彼は、全てに絶望して自殺を図る。
    ところが、12月の冷たい河に飛び降りようとしたとき、彼より先に一人の男が身を投げて救けてくれと叫んだ。
    あわてて救けたジョージに、男は、自分は見習い天使だと告げるが……。
    映画はまず、挫折つづきのジョージの人生を語る。
    この、希望が幾度となく打ち砕かれるエピソードの積み重ねには、ジョージばかりではなく観る側も、その理不尽さに怒りを感じずにはいられないだろう。
    そして、天使の案内する“もし彼が生きていなかったら”という仮定の世界で、彼は自分の存在理由をかいま見る事になる。
    果たして彼は自殺を思いとどまる充分な理由を見つけることが出来るのか、という部分がこの作品の要になるのだが、安易なハッピー・エンドに逃げていないのはF・キャプラの理想主義の賜物である。(映画データベース –allcinema より)

  • 映画『風立ちぬ』 宮﨑駿監督の最新作にして遺作?そして最高傑作!

    映画『風立ちぬ』 宮﨑駿監督の最新作にして遺作?そして最高傑作!

    映画『風立ちぬ』 THE WIND RISES

    126分 2013年 日本

    生きねば。

    宮﨑駿(監督作品)の中では、私は一番好きな作品

    宮崎駿監督5年ぶりの新作アニメ。
    零戦の設計者・堀越二郎の半生と、堀辰雄の小説「風立ちぬ」のエピソードを交えたオリジナル作品。
    後半は溢れ出しそうな涙を止めるのに苦労しました!
    周りが若いカップルばっかりなので、流石におじさん一人では泣けない(汗)

    宮崎アニメの集大成のような描写、音楽、音響・・・この作品がアニメである理由もしっかり有りました。
    本当に音の表現が素晴らしかった~飛行機や地震の音、等々。
    そして、こんなに素敵なラヴ・ストーリーとは思っていなかった。
    話の中心に、小説「風立ちぬ」が有って、主人公・二郎とヒロイン・菜穂子のラヴ・ストーリーが、暖かくそして切なく展開されていきます。
    もう一つの話が、堀越二郎の夢「美しい飛行機を作りたい」とひたすら追い求める姿が描かれる。

    風立ちぬ 生きねば。

    何故、この二つのモチーフを一つの物語に詰め込んだのか。
    一つは、男の夢と愛情は同等なもの、おそらく宮崎監督自身の想いが詰まってるんだと思う。
    宮崎監督自身のアニメに掛けてきた人生そのもの。
    二郎は菜穂子を置き去りにしても、飛行機の設計に没頭する、でも菜穂子の事も心から愛している、ストレートなくらいに。
    もう一つは、道具(飛行機)に込められた宮崎監督の想い。
    道具は、誤った使い方によっては、沢山の悲劇を生むということ。
    『ナウシカ』や『もののけ姫』での文明進歩と自然破壊をストレートに描くような事は無く、子供のような純粋な夢や想いが、戦争の武器となって悲劇を生み出してしまった結果しか描かれない。
    だからこそ主人公と主人公の作り手・宮崎監督自身は「生きねば」ならない。
    生き抜いて、語り部となる必要が有るのではと・・・

    切なく悲しいラヴ・ストーリーと共に、色んな思いが交錯する作品でした。
    こんな大人のための宮崎アニメを見るなんて思ってもいなかった。
    私は一人で観に行きましたが、是非、愛する人と見に行って欲しいなぁ~って想いました。

    二郎の妹・加代は、『トトロ』のメイが大きくなったような感じ、そんなのも嬉しかった。

    純愛、女性は自分の一番の美しい時を、好きな人に残して逝くものなのかもしれない。

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    ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

    私的『風立ちぬ』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    実は賛否が分かれるところ、この映画を反戦映画だと思うか、否か。
    私は明確に反戦映画だと感じた!
    実は、堀越二郎とカプローニは、メフィストフェレスの話であり、悪魔のカプローニが、堀越二郎に魂をよこせば10年間、好きな飛行機を作る自由を与え、堀越二郎は人を殺す兵器、数多くの人が命を落とした零戦を作った。
    ラストで再び堀越二郎とカプローニが出会うシーンは、煉獄で天国へ行くのか、地獄に堕ちるのか、魂を失い戦後の堀越二郎は何も成し遂げなかったと言われています。

    ② 作り手の強い意思を感じるか? 

    宮﨑駿監督はこの作品をもって長編アニメの制作から引退しました。
    もしからしたら復活も・・・と思いつつも、宮﨑駿監督は、最後の最後に子供向けではなく、大人向け=実は自分の好きな映画を作りました。
    宮﨑駿監督は、この作品で「自分はアニメを作ることが好きで好きでたまらない」と隠しもせずに描き続けました。
    映画自体が、監督そのものなのです。
    だから、宮﨑駿監督は、試写で初めて見て、自分の作品に初めて涙したのです。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    主演の堀越二郎の声に、全く素人の庵野秀明監督(新世紀エヴァンゲリオン)にこだわり、そこがこの作品の良さでも有ります、堀越二郎と宮﨑駿、そして庵野秀明、これが共通言語になってるのです。

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    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    ジブリのアニメにハズレは有りません!
    映像の素晴らしさはもちろんなんですが、やっぱり宮﨑駿にメカを描かせるとやっぱり良い。
    そして実写ではなくアニメにする意味、と言うものを感じさせてくれます、特に関東大震災のシーンは見事です。
    サウンド・エフェクトも人の声で作っています。

    ⑤ エンターテイメント性

    宮﨑アニメの真骨頂、裏にテーマ性を隠しつつも、楽しさを前面に出した作りになっています。
    ただ、子供受けはしなかったようですが(笑)

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    映画らしさ、とも被るんですが、今回の作品は実写でやっても良いくらいの大人向けの作品。
    それでも、アニメとしてやる価値、表現力・演出がふんだんに見ることが出来ます。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    原作の「風立ちぬ」をベースにしながら、全く別のテーマやモチーフを持ち込んで、見事に作品にしています。
    そして宮﨑アニメとしては、初めての大人のラヴ・ストーリー、それも見事に物語にしてました。

    ⑧何度も見たくなるか?

    宮﨑アニメはどれも、もちろんこの作品も何度も観たくなります。
    おそらくアニメという枠をはめることで、非現実的な世界に誘い込み、エンターテインメントとして楽しませてくれるんだと感じます。

    映画『風立ちぬ』のデータ

    the wind rises

    監督■宮崎駿
    プロデューサー■鈴木敏夫
    制作■星野康二/スタジオジブリ
    原作■宮崎駿
    脚本■宮崎駿
    作画監督■高坂希太郎
    動画検査■舘野仁美
    美術監督■武重洋二
    色彩設計■保田道世
    撮影監督■奥井敦
    編集■瀬山武司
    アフレコ演出■木村絵理子
    音楽■久石譲
    音響演出■笠松広司
    主題歌■荒井由実『ひこうき雲』
    整音■笠松広司

    声の出演:庵野秀明(堀越二郎)/瀧本美織(里見菜穂子)/西島秀俊(本庄季郎)/西村雅彦(黒川)/スティーブン・アルパート(カストルプ)/風間杜夫(里見)/竹下景子(二郎の母)/志田未来(堀越加代)/國村隼(服部)/大竹しのぶ(黒川夫人)/野村萬斎(カプローニ)

    『風立ちぬ』公式サイト

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    【解説】
     宮崎駿が月刊模型雑誌『モデルグラフィックス』に連載していた漫画を自らアニメ映画化。零戦こと零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎の半生をモチーフに、同時代の作家・堀辰雄の小説『風立ちぬ』のエピソードを盛り込みつつ、戦争という激動の時代の中で様々な矛盾を抱えながらも飛行機という自らの夢と欲望に真摯に生きた一人の青年技術者の人生を、リアリズムの中にも大胆な省略や夢と現実を行き来する自在な語り口で描き出す。声の出演は、主人公・堀越二郎役に「ヱヴァンゲリヲン」シリーズの監督でこれが声優初挑戦の庵野秀明、ヒロインの里見菜穂子役にTV「てっぱん」の瀧本美織。
     少年時代に夢の中で憧れのカプローニ伯爵と出会い、飛行機の設計士になることを決意した堀越二郎。1923年、東京帝国大学に進学するため上京した彼は、列車の中で里見菜穂子と出会い心惹かれる。そしてその移動中に関東大震災に遭遇、混乱の中で菜穂子とお供のお絹を助ける。卒業後、晴れて三菱内燃機株式会社への入社を果たした二郎は、念願の設計士としての道を歩み始める。しかし視察したドイツのユンカース社で技術力の差を痛感し、設計主務者に選ばれた七試艦上戦闘機のテスト飛行も失敗に終わる。1933年夏、失意の中で軽井沢を訪れた二郎は、そこで菜穂子と運命の再会を果たす。(映画データベース – allcinema より)
  • 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』 感動!映画好きが泣ける映画No.1

    映画『ニュー・シネマ・パラダイス』 感動!映画好きが泣ける映画No.1

    ニュー・シネマ・パラダイス

    NUOVO CINEMA PARADISO/CINEMA PARADISO 124分 1989年 イタリア=フランス

    ニュー・シネマ・パラダイス
    ニュー・シネマ・パラダイス

    映画を愛するということ

    この映画の感想を言う時は、自分の立場を明確にしなくてはいけないのかもしれない。
    それは、映画を観る者、映画を愛する者を描いた映画で有るからだ。

    もちろん僕は、こうして映画のサイトを立ち上げている以上、映画を愛している一人である。
    従って、この映画に対しても、映画を愛する一観客として観てしまう、しょうがないが... 果たして、映画を娯楽として時々しか映画を見ない人、
    そう言う人にはこの映画はどういう風に映るのであろう?

    娯楽と言えば、映画しかなかった時代に、子供が故の純粋さに、勉強よりも映画に興味を持つのは、ある種自然の成り行き。
    そんな少年が、たまたま映写室のおじさんと仲良くなって、次第に映画の世界にのめり込んでいく。
    そして、自らが映画の映写技師になっていく。
    しかし、映写室のおじさんアルフレードは、少年から青年に成長したサルヴァトーレに、街を出るように言う。
    数十年後、サルヴァトーレはローマで有名な映画監督になり、アルフレードの訃報を聞き、故郷に戻ってくる。
    サルヴァトーレの少年時代のアルフレードとのやり取り、また、街の人々が映画観る姿が微笑ましい。

    そう、この映画観ている観客達がそうであるかのように...。 もちろん、映画の中の彼らの方がもっと純粋である、それはこの映画を観ている我々の願望でも有るのかもしれない。
    そして、サルヴァトーレは成長して恋をする。
    徐々に、映画だけではない人生が彼の前に現れてくる。
    しかし、サルヴァトーレは街を出ても、映画監督になっているのである。

    ここでふと、自分を振り返る。
    人生は、映画のような作られたものではない。
    いや、映画にも素晴らしい点が沢山ある。
    しかし、アルフレードは、「街を出ろ!絶対に戻ってくるな」と言う。
    その言葉の中に、人生にはいろいろな生き方が有ることを言っているように思えて ならない。

    アルフレードの人生は、映画だけに生き、読み書きも出来ずに人生を過ごしてきた事への後悔の有った人生なのかもしれない。
    彼の素晴らしい想い出は、サルヴァトーレとの出会いだったのかもしれない。
    サルヴァトーレは、映画から離れるために街を出たが、映画の道を選び、そう人生のいろいろな生き方の中から、映画を選んだのだ。
    いろいろな人生の選択肢から、またいろいろな経験から、サルヴァトーレは映画を選んだのである。

    僕はこの映画を、決して映画こそが人生である...と言ってる訳ではないと思う。
    人生に起こるいろいろな事は、映画以上に素晴らしい事なのだ、そして、その傍らに映画を置いておくともっと豊かに素晴らしい人生が送 れるのではないか?そんな思いを抱く。
    街に戻ってきたサルヴァトーレは、映画館の取り壊しを見る。
    そしてアルフレードが残したフィルム、かつて切り取られたキス・シーンばかりを集めたフィルム、それは郷愁と共に、人生として映画を 選んだアルフレードの魂を、サルヴァトーレは感じ取ったに違いない。

    街を出たからこそ、人生が豊かに感じられるからこそ、映画の素晴らしさを感じ取れるのであろう。
    この映画は、映画そのものを描いた映画...私には涙と歓びを持ってしか観ることの出来ない、大事な映画なのである。

    私的『ニュー・シネマ・パラダイス』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    映画が好きな人なら共感できない人はいないだろう、でも映画が好きな人以外でも、自分の青春に思い入れがあるなら、何か共感できることがある筈。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    この作品が出来てから25年以上が経過するが、監督の故郷に対する思い入れの深さは今でも変わらない。最近(2015年)テレビで、トルナトーレ監督がシチリアを訪れて、映画の想い出を語ってくれたのは、印象的だった。
    映画(の内容)自体が、監督の青春そのものだったらしい。

    (2020.07.07. 追記)

    トルナトーレ監督は、地元の人々を映画に実際に出演させました。
    2015年でも、当時、映画の撮影エピソードやエキストラ出演した人々がトルナトーレ監督に話かけます。
    青春はある意味、美化されて思い出となりますが、それをそのままパッケージにしたような話であり、これはファンタジーとも言えるかもしれない。
    知り合いのプロデューサーが、この作品は「最低」という評価をしています。
    それも理解できる部分なのです、あまりに映画へのオマージュにあふれ過ぎていて、問題提起や時代性という映画の本来の力を使っていないというのも判ります。

    トルナトーレ監督は『マレーナ』や『海の上のピアニスト』でも同様に、正確な事実を描くのではなく、彼の創造した世界=ファンタジーとして、その時代をとらえている気がしてなりません。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    少年トトは実際に街に住んでいた一般の男の子の中から選ばれたカシオ少年。
    フィリップ・ノワレの名演も、カシオ少年の可愛らしさ・表現力には敵わない。
    逆に、街の人々が多くエキストラとして参加し、映画を愛していたからこそ成立した作品だと思う。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    映画のキス・シーンをカットするところとか、映画館の情景が生き生きと描かれている。
    そして、映写機からの光を反射させて、建物の外に映画を投影させるところは、映画館の素晴らしさを感じさせてくれる演出と言える。

    ⑤ エンターテイメント性

    笑って、泣いて、感動して~深く考えなくても、自分の青春へのオマージュを感じることが出来るだろう。

    (2020.07.07. 追記)

    昨日、エンニオ・モリコーネが91歳で亡くなった(合掌)。

    セルジオ・レオーネ監督の『荒野の用心棒』などのマカロニ・ウエスタンで多くの音楽を提供、と同時にジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品にも多く関わっている。
    この映画のスコアも印象的であり、ロマンチックで素敵な楽曲になっています。

    映画にとっては、音楽も重要な要素だと感じさせてくれる作品です。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    何か素晴らしいテクニックを感じることはないが、映画好きな監督らしいツボを押さえた演出になっていると思う。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    実は普遍的なテーマを正統派の語り口で描いている。これを映画ではなくてサッカーや何か青春の1ページに置き換えてみても成り立つ物語。
    出てくるアイテムも素敵で、ラストの映写シーンは、涙無くして見れない筈。

    ⑧何度も見たくなるか?

    人を前向きにさせてくれて、人生を思い返すことが出来る、と言う点で、何度も見てしまう。
    何度見ても、泣いてしまう、そんな作品。

    映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のデータ

    監督■ジュゼッペ・トルナトーレ
    製作■フランコ・クリスタルディ
    脚本■ジュゼッペ・トルナトーレ
    撮影■ブラスコ・ジュラート
    音楽■エンニオ・モリコーネ
    編集■マリオ・モッラ
    美術■アンドレア・クリザンティ
    出演■フィリップ・ノワレ/サルヴァトーレ・“トト”・カシオ/ジャック・ペラン/アニェーゼ・ナーノ/マリオ・レオナルディ/イザ・ダニエリ/レオポルド・トリエステ/ブリジット・フォッセー 『ニュー・シネマ・パラダイス』オフィシャルサイト

    アカデミー賞 1989年 外国語映画賞授賞
    カンヌ国際映画祭 1989年  審査員特別賞授賞 ジュゼッペ・トルナトーレ
    ゴールデン・グローブ 1989年  外国映画賞授賞

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    映画『ニュー・シネマ・パラダイス』

    【解説】
    シチリアの小さな村にある映画館パラダイス座。
    そこで青春時代を過ごした映画監督サルヴァトーレが、当時、慕っていた映写技師アルフレード(フィリップ・ノワレ)の訃報を聞き、故郷に帰ってくる。
    そして、少年時代、青年時代の思い出に浸っていたサルヴァトーレが受け取ったアルフレードの形見には、映画への愛とアルフレードの想いがぎっしり詰まっていた・・・。
    弱冠29歳のトルナトーレ監督が、映画を愛する全ての人に送る感動編。
    劇場とフィルムにまつわるエピソードはどれも楽しく、その中で展開される悲喜こもごもの人生模様。
    エンニオ・モリコーネの切なくも美しいメロディに包まれて迎える、映画の持つ“力”が具現化されたクライマックスは、涙なくして観られまい。

    かなり印象を異にする3時間完全オリジナル版もあるが、はっきりいってこちらだけで十二分である。(映画データベース – allcinema より)