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  • 映画『若者のすべて』 美しいアラン・ドロンとヴィスコンティの出会い

    映画『若者のすべて』 美しいアラン・ドロンとヴィスコンティの出会い

    映画『若者のすべて』 ROCCO EI SUOI FRATELLI

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    ルキノ・ヴィスコンティの生涯についてはこちらから

    ルキノ・ヴィスコンティ -作品と演出- はこちら

    2016年12月 4Kデジタル完全修復版 について

    今回日本で公開が実現したのは、マーティン・スコセッシ設立のザ・フィルム・ファンデーションとGUCCIの資金提供により、フィルムを4Kで修復して2015年に完成したもの。
    当時の撮影監督:ジュゼッペ・ロトゥンノの監修により当時の映像を再現。
    また1960年当時、検閲によりカットされた2つのシーンを追加されて2分間尺が延びている。

    改めてこの作品を見ると、ギリシャ神話のような骨太な物語になっている。
    実際、ヴィスコンティは新約聖書やトーマス・マンの「ヨゼフとその兄弟」、ドストエフスキーの「白痴」をイメージしていたと言うし、新約聖書の「カインとアベル」、ようは『エデンの東』の兄弟関係も見え隠れする。

    流石に今回の完全修復版は映像が、古い作品(特にイタリア映画だと保管状態が悪いケースが多い)だと縦線が入ったり、色味(今回はモノクロだが)が微妙に違ったりするが、全て修正されていて非常に美しい。
    改めて大画面の映画館で見る価値はある!

    -イタリア・ネオレアリズモの軌跡- 公式サイトはこちら

    『若者のすべて デジタル完全修復版』
    『郵便配達は二度ベルを鳴らす デジタル修復版』 2017年1月7日~
    『揺れる大地 デジタル修復版』 2017年1月21日~

    2016年12月24日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

    アラン・ドロンとの出会いでリアリズムから耽美主義へ

    この作品を観ると、ヴィスコンティの二面性が見えてくる。
    一つはネオ・レアリズモの旗手としてのヴィスコンティと、もう一つは耽美主義的な作品を輩出したヴィスコンティ。
    『夏の嵐』以降に作品に見られる耽美主義的な側面と、それ以前の作品に見られたリアリズムが見事に融合している。

    イタリアの第二次世界大戦後の貧しい家族をリアリティに描くことの恐ろしさ。
    それを最も顕著に表現していたのは、ロッコ達5人兄弟の母親で有った。
    それは、お金に執着する姿...その度に背筋に冷たいものが走る。
    ヴィスコンティは、この母親を通してイタリアの戦後を描いてみせた。
    それはロッセリーニやデ・シーカの初期の作品に共通するものが有る。
    彼らの作品以上に、この作品(と言うかヴィスコンティ)が素晴らしいのは、リアリズムと同時に、そこに出てくる登場人物の描写が実に丹念で、その情念までも画面に映し出されてしまうことだ。

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    と、同時にロッコ、シモーネとナディアとの三角関係を通して、愛の不毛を描いている。
    ロッコの聖人のような寛容な心とシモーネの世俗的な邪悪な心...それに翻弄される一人の女性ナディア。
    ヴィスコンティの後の作品『地獄に堕ちた勇者ども』と共通する、自由主義(個人主義)とロマン主義(全体主義)の対峙が既にそこに描かれている。

    この作品には、イタリアの貧しい生活を描いたリアリズムと同時に、人間に内在する2つの側面を兄弟を通して描いてみせる。
    人間の持つ欲望の恐ろしさを見事に描き、それが一つの家族を崩壊へと導く。
    第二次世界大戦直後という時代が、イタリアの人々、いや庶民の心を荒廃させた...本当の貧しさ、お金を持たないこと、それ以上に人を愛する心を失う事...いや、愛し方すら忘れた心、そんな思いを強く訴えかけてくる。

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    愛の不毛と言えば、ミケランジェロ・アントニーニを思い出す。
    彼はヴィスコンティの下で映画を学んだ、この作品を観ていて、ふとそんなことを思い出した。
    また、この作品でのアラン・ドロンは、実に生き生きして清々しい魅力を振りまいていた。
    『太陽がいっぱい』と並ぶ、いやそれ以上の彼の名演技だと思う。

    rocco-e-i-suoi-fratelli

     

    映画『若者のすべて』のデータ

    若者のすべて Blu-ray — Amazonで見る

    ROCCO EI SUOI FRATELLI 177分 1960年 イタリア=フランス

    監督■ルキノ・ヴィスコンティ
    製作■ゴッフリード・ロンバルド
    原作■ジョヴァンニ・テストーリ『ギゾルファ橋』
    原案■ルキノ・ヴィスコンティ/ヴァスコ・プラトリーニ
    脚本■ルキノ・ヴィスコンティ/スーゾ・チェッキ・ダミーコ/パスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ/マッシモ・フランチオーザ/エンリコ・メディオーリ
    撮影■ジュゼッペ・ロトゥンノ
    音楽■ニーノ・ロータ
    編集■マリオ・セランドレイ
    美術■マリオ・ガルブリア
    衣装■ピエロ・トージ
    助監督■リナルド・リッチ
    製作会社■ティタヌス/フィルム・マルソー
    備考■白黒
    日本初公開■1960年
    1960年12月27日日本公開時:140分
    1982年6月8日完全版日本公開時:177分
    2016年12月24日デジタル完全修復版日本公開時:179分
    出演■アラン・ドロン/アニー・ジラルド/レナート・サルヴァトーリ/クラウディア・カルディナーレ/カティーナ・パクシヌー/ロジェ・アンナ/パオロ・ストッパ/スピロス・フォーカス/マックス・カルティエール/ロッコ・ヴィドラッツィ/コラド・パーニ/アレッサンドラ・パナーロ/アドリアーナ・アスティ/シュジー・ドレール/クラウディア・モーリ

    ヴェネチア国際映画祭 1960年
    審査員特別賞授賞 ルキノ・ヴィスコンティ
    国際映画評論家連盟賞授賞 ルキノ・ヴィスコンティ

     巨匠ヴィスコンティが悠揚迫らぬタッチでつづる、兄弟愛の大ロマンである。
    南部で貧窮にあえいでいたパロンディ家は、先に北部の大都市ミラノに出稼ぎに来ていた長兄ヴィンチェを頼って、老いた母と兄弟4人でやって来る(冒頭、広大なミラノ駅をガラス張りの天井越しに眺める俯瞰ショットが小さな母子たちをパンして捉える。大作の予感が充ち満ちる)。長兄には同郷出身の婚約者ジネッタ(カルディナーレ)がいたが、田舎出の彼らに対する風当たりは厳しい。
    そして、次兄シモーネ(サルヴァトーリ)が主に登場する第二部へ。彼は三男のロッコ(ドロン)と共にプロ・ボクサーを目指しジムに入ったが、娼婦ナディア(ジラルド)に夢中になり、自らその可能性を潰して、悪の道に陥る。が、そのナディアはロッコを愛し始め、これに憤ったシモーネは仲間と共に、ロッコの目の前で彼女を犯す(まさに圧巻の場面!)。ロッコのお蔭で立ち直りかけていたナディアだが、輪姦に心深く傷つき、再び街娼へと逆戻りした。
    そして第三部ロッコ篇。ロッコもまたナディアを諦めた。クリーニング店で地道に働いていたのだが、それも辞め、一家の期待を一身にボクサー稼業へ舞い戻る。一方、シモーネの暮らしは荒れに荒れ、結局、ナディアを誘ったバカンス旅行(豪華な園遊会を開くホテルを前にたたずむ二人が妙に寒々しかったのが記憶に残る)で彼女を殺してしまう(夜、森の池のそばで。これも凄まじいシーン)。ロッコがボクサーに復帰して5年経っていた。いよいよチャンピオンとなった彼を祝っている時、憔悴しきったシモーネが家に帰ってくる。彼にとことん侮辱され、また愛した女を殺されたロッコではあったが、今は何も言わず、泣きながら兄を抱き締めるのだった・・・。

     このネオレアリズモの総集編のような壮大な叙事詩を放ってのち、ヴィスコンティは、より典雅で耽美的かつ様式的な貴族階級を描く独自の世界に没入していくことになる。

  • 映画『揺れる大地 (海の挿話)』 ネオレアリズモの代表作

    映画『揺れる大地 (海の挿話)』 ネオレアリズモの代表作

    映画『揺れる大地 (海の挿話)』LA TERRA TREMA (EPISODIO DEL MARE)

    la_terra_trema

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    2017年1月上映 デジタル2Kリマスター版について

    今回上映されたものは、2016年3月に修復が完成したリマスター版、尺に関しては今回は160分となっている。
    過去の今作品においては165分の記載があったり、紀伊國屋書店から出ているDVDでは158分となっているので、イタリアの古い映画に関しては多数のバージョンが存在すると思ったほうが良い。

    DVDと比較してみてもかなり綺麗にリマスター化されている、紀伊國屋書店のDVDに関しても元のフィルムに良いものを使用しているが、DVDにあった白い点がなくなっているのと、画面の端の歪みが消えていた。

    『無防備都市』『戦火のかなた』『自転車泥棒』などに並ぶ、ネオレアリズモの傑作、27年ぶり(?)の正式上映なので、この機会に映画館で是非見てもらいたい作品。

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    『若者のすべて デジタル完全修復版』
    『郵便配達は二度ベルを鳴らす デジタル修復版』 2017年1月7日~
    『揺れる大地 デジタル修復版』 2017年1月21日~

    2016年12月24日(土)より新宿武蔵野館ほか全国順次公開

    ヴィスコンティ初期のネオレアリズモの傑作

    第二次世界大戦後イタリアの苦難の状態を、貴族出身のヴィスコンティが映像化したことに興味が有る。
    また、この作品では、プロの俳優を一切使わずにロケ地アチ・トレッツァの人々を起用している点も大きな意味が有る。
    ヴィスコンティがこの作品を撮影した時は既に40歳代に入っている。
    デビュー作『郵便配達は二度ベルを鳴らす』に続く長編第2作目。

    この作品を観ていると、白黒映像にも関わらず、海の碧さが感じられ、しかもそれが非常に塩の香りと魚臭さが感じられる。
    後のヴィスコンティ作品に観られるような華麗な映像や流麗な音楽は存在しない。
    ここにあるのは、リアルな映像と冷たいまでのナレーションだけと言っても過言ではない。
    話は至極単純なもので、仲買人に搾取される漁師達の一人が自立して事業を起こすが、それも挫折していく姿を描いている。
    しかし、この映画に映し出されるのは漁師達の本当の貧しさ、それは私が想像するより遙かに苦しいもの。
    そこに住む人々は、その事自体に何の疑問を持たず、慣習を重んじ、それを破る者を除け者にしようとする。
    ここに浮き彫りにされているのは、労働者<プロレタリア>と搾取者<ブルジョア>の関係である。
    搾取する人々は、自分達が居てはじめて、労働をするための秩序が存在していると心から信じている。
    労働者は、そう言った彼らと共存することによってのみ存在し得ると考えている。
    一人の理想に燃える若者アントニオも、結局、一人(一家族)の力では何もできない...無力であることを知るのみだっ た。
    冷徹なまでのナレーションがラストに語る...何が足りなかったか?それは“団結”だと。
    一人の無力さに涙を流すこの若者、本当の貧しさや、疎外感が彼に涙を流させる。
    そして、屈辱のうちに、また、元の虐げられる労働者に戻っていく。

    la_terra_trema

    実際の漁師を俳優に起用することで、その背景となるものまでが、全てリアルに目の前に提示される。
    日々の暮らしの苦しさ、そして裕福になった事への妬み、そして家を失い、家族が崩壊していく中で誇りも捨てて最低の暮らしの中に戻っていく姿。
    この深い悲しみを正面から冷徹に捉えることで、観る者に悲しみをかき立てる。
    そして、それが次への反動となる。
    これだけ人々の心情を映し出しながら突き放したところがある、この映像の凄さ!それだけに、悲しいのである。

    ヴィスコンティは、第二次世界大戦を通してファシズムに共産党の立場として対峙した。
    また、この作品の資金を提供したのも共産党であった。
    ヴィスコンティは、この頃は未だ共産主義の理念に燃えていた時期と思える節がある。
    そして裕福なイタリアの北部(ヴィスコンティの出身も北部ミラノ)に対して、南部は貧しい事も有る。
    彼は自分の貴族出身という立場を脱却しようと、この作品の中で、真の貧しさとその苦しみとその原因を描いてみせた。
    そして、貧しさを脱却するには、人々の“団結”が必要であると訴えかける。

    la_terra_trema

    この作品は、彼のこれまでの半生の集大成かもしれない。
    いや彼の半生がもたらした、次へのステップへの理想への道程と言うべきかもしれない。
    ヴィスコンティ自身も、この作品の後、共産主義の理念が、スターリン主義と共に地に堕ちる事によって挫折を味わう。
    そこには人間社会の中にうごめく伝統や習慣、慣習と言うものが欲望に支えられ、理想というものの前に立ちはだかる。
    彼の作品は、この作品の後、急激に人間の欲望が生み出す破滅と言うものを描き始める...。
    イタリアのネオレアリズモの枠を超えて、真実を描きながらプロパカンダとしてのメッセージ性を持った作品でも有る。

     

    映画『揺れる大地 (海の挿話)』のデータ

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    LA TERRA TREMA (EPISODIO DEL MARE) 165分 1948年 イタリア

    監督■ルキノ・ヴィスコンティ
    助監督■フランチェスコ・ロージ/フランコ・ゼフィレッリ
    製作■サンヴォ・ダンジェロ
    原案■ルキノ・ヴィスコンティ(ジョヴァンニ・ヴェルガの『マラヴォリア家の人々』による)
    脚本■ルキノ・ヴィスコンティ
    ナレーター■アントニオ・ピエトランジェリ
    ナレーション台本■マリオ・ピーズ
    撮影■G・R・アルド
    音楽選曲■ルキノ・ヴィスコンティ/ウィリ・フェルレーロ
    編集■マリオ・セランドレイ
    製作会社■ウニヴェルサリア
    備考■白黒
    日本公開■日本未公開
    1990年1月19日
    2017年1月21日日本公開時:160分

    出演■アントニオ・アルチディアコノ/ジュゼッペ・アルチディアコノ/アントニーノ・ミカーレ ※アチ・トレッツアの漁師と住民が演じた。

    ヴェネチア国際映画祭 1948年
    国際賞 ルキノ・ヴィスコンティ

    【解説】
     ヴィスコンティ版「怒りの葡萄」。ネオ・レアリズモ仕様・漁師篇。なんて書くとやたら軽薄な感じだが、事実その通りの内容で、ここで若き巨匠は、ヴィットリオ・デ・シーカ監督に倣ってプロの俳優を一切使わず、シチリア島アーチ=トレッツアの漁師を起用し、作品の現実味を増させることに成功している。網元の搾取に苦しむ漁師たちに組合結成を呼びかける青年アントニオは、網元と結託する警察に捕まる。釈放後、非協力的な村民をしり目に独力で漁に出、これを事業として軌道に乗せるが、ある日、大時化に襲われ、全てを失う。素朴な島の民俗が盛り込まれ、権力と自然に拮坑する労働者の有り様と、一人の若者の闘いと挫折を、力強く描く、ヴィスコンティ初期の意義深い名作。(映画データベース – allcinema より)

     元々、監督のヴィスコンティは、漁民たちの状態、農地問題、鉱山の失業というシチリア経済の三つの問題を三部作として描こうとした、この作品はその『海の挿話』の部分。
    残念ながら、残りの2話は資金源でも有った共産党から資金が調達できず、製作することが出来なかった。

  • 映画『百円の恋』 人生の転機!頑張る!!日本版女ロッキー

    映画『百円の恋』 人生の転機!頑張る!!日本版女ロッキー

    映画『百円の恋』

    百円の恋

    呆れる程に、痛かった。

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    人生、どこでやる気を起こすか!

    『百円の恋』を観てきました!(気合w)
    2014年の年末、ギリギリ映画館に滑り込んで見てビックリしました!
    こんなに勇気をもらえる映画に出会えるなんて。

    周南映画祭で創設された脚本賞“松田優作賞”の第1回グランプリに輝いた足立紳さんのオリジナル脚本を映画化した作品で、東映ビデオが出資をしているみたいで、単独だからインデペンデント映画なんだと思う、これが重要。

    実家にひきこもって自堕落な生活をする32歳の女性が、仕方なく一人暮らしをする始め、仕方なく100円ショップでアルバイトを始め、そんな中ボクシングジムで知り合った男性と付き合い始めて、自らもボクシングジムに通い始める・・・

    前半の安藤サクラさん演じる主人公・一子のグタグタ感が半端無く、作品もダラダラとした日常を描き続ける。
    女を捨てた三十路女、アルバイトをしてもまともな接客も出来ず、アルバイト先の同僚に処女をレイプで奪われてしまう。
    そんな日常を描いて作品はどこへ向かうのか?と不安になるが、それは後半のカタルシスのために必須だったことが判る。

    後半は、一転してボクシングにマジに取り組んでいく一子の姿を描く。
    それが、何か一念発起して!とかではなくて、なんとなくカッコ良さそう~とか、男にフラれたからと言う動機、でもその本気度は本物!

    ここからの安藤サクラさんの迫力が凄い!演技なのか?本気なのか?
    ブヨブヨの身体が引き締まって、顔も一回り小さくなっている。
    (あとで聞いたら、撮影を2度に分けたらしい)
    マジで日本版ロッキー!一気に胸を熱くさせられる。

    最後に「エイドリアン~」とは叫ばず、ボソッと「勝ちたかった」と言って泣くあたりは、日本映画ならではの良さでしょう。
    新井浩文さん演じる引退したボクサー・狩野に「かわいこぶってるんじゃねぇぞ、ブス!」と言われる一子が最高だった。

    安藤サクラさんの体当たりの演技が素晴らしい!今年最高の演技を見せられた気がする。
    そして、限られた予算のインデペンデント映画でも、これだけの脚本を書けて、企画立案すればこれだけの作品が出来るという希望を感じる事が出来た作品。
    年末に一発かましてくれたロッキー的感動作品だった!

    私的『百円の恋』

    テーマが有るか?共感できるか?

    人生負け組なんて、気持ちの持ちよう、本人のやる気で変われる!これぞ日本版ロッキー

    作り手の強い意思を感じるか?

    渾身の脚本を劇場公開、そして大ヒット!までに持って行ったそれぞれのスタッフの意欲を感じる作品。

    俳優の意思や演技力が伝わるか?

    安藤サクラさんの体型から、なりふり構わない演技は凄みが有った!
    新井浩文さんの存在感も際立っていた。

    映画らしい楽しさが備わっているか?

    低予算の映画でしたが、ラストに向かっていくカタルシスが良かった、テレビや他のメディアでは出来ない思いっきりさが良かった。

    エンターテイメント性

    前半のウダウダ感に意味があるものの、ちょっとそこが退屈に感じる部分。
    逆に、本当にダメダメぶりが面白かったんですけど。

    演出が素晴らしいか?

    日本のインディーズ系らしい演出、それはそれで良さと感じた、ある意味、古さでもあるけど。

    脚本が素晴らしいか?

    文句がないくらい素晴らしい脚本、断片的なリアリティ感と、絶対無さそうなジャパン・ドリーム的なところのギャップが良かった!

    何度も見たくなるか?

    自分を変えたい、もう一度勇気を持ちたい!そんな時に観たくなる作品。

    映画『百円の恋』のデータ

    百円の恋

    113分 日本 2014年

    監督■武正晴
    製作■間宮登良松
    エグゼクティブプロデューサー■加藤和夫
    プロデューサー■佐藤現/平体雄二/狩野善則
    脚本■足立紳
    撮影■西村博光
    美術■将多
    衣装■宮本まさ江
    編集■洲崎千恵子
    音楽■海田庄吾
    音楽プロデューサー■津島玄一
    主題歌■クリープハイプ 『百八円の恋』

    メイク■金森恵
    企画監修■黒澤満
    照明■常谷良男
    録音■古谷正志
    助監督■山田一洋
    出演■安藤サクラ/新井浩文/稲川実代子/早織/宇野祥平/根岸季衣

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    映画「百円の恋」 公式サイト

    【解説】
     今や日本を代表する実力派女優の一人となった「かぞくのくに」「0.5ミリ」の安藤サクラが、渾身の体当たり演技で各方面から絶賛された闘う女の人生再生ドラマ。
    故・松田優作の出身地・山口県で開催されている周南映画祭で創設された脚本賞“松田優作賞”の第1回グランプリに輝いた足立紳のオリジナル脚本を、「イン・ザ・ヒーロー」の武正晴監督が映画化。
    自堕落な生活を送るダメダメな三十路女が、中年ボクサーとの出会いをきっかけに、自らもボクシングに目覚め、次第に肉体とともに心もシェイプしていく姿を描く。
    共演は「アウトレイジ ビヨンド」「愛の渦」の新井浩文。

     実家にひきこもり、自堕落な毎日を送る32歳の一子。
    ある日、離婚して子連れで出戻ってきた妹と衝突して家を飛び出し、一人暮らしをするハメに。
    仕方なく、100円ショップで深夜のバイトを始めた一子は、そこで同じように社会からこぼれ落ちた不器用な人間たちと出会っていく。
    そんな中、近所のボクシングジムでストイックに練習を続ける引退間近の中年ボクサー・狩野と付き合い始めた一子は、やがて自分もボクシングのトレーニングを始めるようになるのだったが…。(映画データベース –allcinema より)

  • 映画『リンカーン』 リーダーの孤独と資質を描いたスピルバーグの最高傑作!

    映画『リンカーン』 リーダーの孤独と資質を描いたスピルバーグの最高傑作!

    映画『リンカーン』

    LINCOLN 150分 アメリカ 2012年

    リンカーン

    世界を変えた英雄の<28日間>の物語―

    2013年に映画館で観た映画の中で圧倒的なNo.1でした

    監督はスティーヴン・スピルバーグです、私が周りの人に勧めたら、早速見に行ってくれた人がいましたが、その人の感想は「退屈」でした、確かにスピルバーグ監督作品なのに戦闘シーンもほとんどなく、議会での会話のやり取りばかりです。

    スピルバーグ監督と言えば、今も『JAWS/ジョーズ』を一番の作品に挙げる人もいますし、もちろん大ヒット作『E.T.』も有りますし、その他にも好きな作品がたくさんあります。
    いずれ、監督としてここで取り上げたいと思います。

    スピルバーグ監督の最新作『 ブリッジ・オブ・スパイ』が公開中(2016年1月9日から)です。

    スピルバーグ監督からのアメリカへのメッセージ

    スピルバーグがリンカーン大統領を描くと言えば「人類の平等を訴えた博愛主義的な作品」と思いきや良い意味で予想を裏切ってくれた。
    それは今のアメリカへのスピルバーグ監督からのメッセージだったと思う。

    アメリカには、三権分立の上に成り立つ民主主義が存在する国家、それを成り立たせているのは、国民から選ばれた議員の信条と誠実さの上に成り立っている。
    大統領は行政の長であり、議会に立つことは出来ない、だからこそ大統領としての発する言葉に魂が有る。
    リンカーンが喩え話が好きな人物とは初めて知ったが、政治家の資質である言葉を大切にする事を丁寧に描いている、時にはそれが冗長に感じるのだが。

    人類における正義とは何か!それを成り立たせる仕組みがアメリカには有る、それがアメリカの尊厳で有ると訴えかけてくる。
    史実がそうだったのか?スピルバーグの演出なのかは、私の知識では知るよしも無いのだけど、奴隷解放の議決は、一人ずつ名前を呼ばれて賛否を回答する。
    これはアメリカだけでは無く日本の政治家にも心して欲しいが、後世に政治家が成したことは名前とともに残る。

    当時の政治家は、黒人の男性に参政権を与えると、ゆくゆくは女性にも参政権を与えることになる、そんな事は有り得ないとまで言う。
    今、アメリカでは民主主義の根幹が試されている。
    国民の多数が望んでいる、国民皆保険や銃規制が、党利党略・企業のロビィ活動によって否決されている。
    民主主義の崩壊こそが、アメリカの崩壊なのだから。
    そんな切実なメッセージがスピルバーグから届いたような気がした。

    ダニエル・デイ=ルイスの静かな佇まいと共に、力強さがリンカーンの信念の強さを見事に表現していた。
    ここに政治家に必要な資質を映し出しているようなだった。
    そしてその「言葉」=演説の一つ一つが心に焼き付いた・・・

    面白かったのは、意外と当時は大統領の警護と言うのがほとんど無い。
    リンカーンも気軽に人の家を訪問したりしている。
    まぁ~リンカーンが暗殺されたから、その後は警護ともしっかりするようになったのかもしれない。

    何に感動したのか?聞かれたので、こう答えた。
    政治の世界で、高い目標を達成するために汚いことでも率先して行う姿、だからこその理想の神々しさが有ると。
    そして、その高みに上がるためには孤独がつきまとう、大統領というトップに立つものの孤独の姿をダニエル・デイ=ルイスが見事に演じていた。
    これは、大統領だけではなくても、会社のトップや映画製作のトップに立つ者、何にでもその孤独と日々の積み重ね、それを達成するための高い目標と理想、これが必要だと気づかせてくれる作品。

    リンカーン

    私的『リンカーン』

    テーマが有るか?共感できるか?

    日本ではなかなか理解されづらい部分はあるが、民主主義とは何か?と言う大きなテーマ。
    そしてリーダーの資質とは何か?そこにある孤独に立ち向かうリンカーンを描くことは、真リーダー像が見えてきて心が震える。

    作り手の強い意思を感じるか?

    スピルバーグ監督は、あきらかにオバマ政権への応援歌としてリンカーンを描いた節がある。
    そこには民主主義への危機感があったんだと僕は感じました。
    スピルバーグ監督はメッセージ性の強い作品が意外と多い監督だと判る。

    俳優の意思や演技力が伝わるか?

    ダニエル・デイ=ルイスの演技が圧巻!リーダー像を見事に演じきっていた。
    もちろんリンカーンの実像を知る訳ではないが、魂を感じる演技だった。

    映画らしい楽しさが備わっているか?

    議会の駆け引きが中心の人間ドラマ、それでもリアリティにこだわった映像、強いメッセージ性を感じる作品。

    エンターテイメント性

    個人的には地味とは思わない、人と人との駆け引きが面白い。
    そしてアメリカの民主主義がこれほど解りやすい形で描かれた作品は無かった。

    演出が素晴らしいか?

    スピルバーグ監督はどの作品でもその演出に隙はない。
    このあたりは、クリント・イーストウッド監督など、ベテランの域の仕事だと思う。
    なんと言っても俳優たちの素晴らしい演技を引き出している。

    脚本が素晴らしいか?

    雄弁さと背中から感じさせる部分、脚本と演出の素晴らしさが光る。
    リンカーンの有名な演説「人民の人民による・・・」は出て来ない、それでもリンカーンの話す言葉にメッセージを感じる。

    何度も見たくなるか?

    感動的な物語、リーダーとしての志・姿勢を確認する意味でも、時折に観たい作品。

    映画『リンカーン』のデータ

    リンカーン

    監督■スティーヴン・スピルバーグ
    製作■スティーヴン・スピルバーグ/キャスリーン・ケネディ
    製作総指揮■ダニエル・ルピ/ジェフ・スコール/ジョナサン・キング
    原作■ドリス・カーンズ・グッドウィン 『リンカーン』(中央公論新社刊)
    脚本■トニー・クシュナー
    撮影■ヤヌス・カミンスキー
    プロダクションデザイン■リック・カーター
    衣装デザイン■ジョアンナ・ジョンストン
    編集■マイケル・カーン
    音楽■ジョン・ウィリアムズ
    出演■ダニエル・デイ=ルイス/サリー・フィールド/デヴィッド・ストラザーン/ジョセフ・ゴードン=レヴィット―/ジェームズ・スペイダー/ハル・ホルブルック/トミー・リー・ジョーンズ

    ■アカデミー賞 2012年
    主演男優賞 ダニエル・デイ=ルイス
    美術賞 リック・カーター
    ■全米批評家協会賞 2012年
    主演男優賞 ダニエル・デイ=ルイス
    脚本賞 トニー・クシュナー
    ■NY批評家協会賞 2012年
    男優賞 ダニエル・デイ=ルイス
    助演女優賞 サリー・フィールド
    脚本賞 トニー・クシュナー
    ■ゴールデン・グローブ 2012年
    男優賞(ドラマ) ダニエル・デイ=ルイス
    ■英国アカデミー賞 2012年
    主演男優賞 ダニエル・デイ=ルイス
    ■放送映画批評家協会賞 2012年
    主演男優賞 ダニエル・デイ=ルイス
    脚色賞 トニー・クシュナー
    音楽賞 ジョン・ウィリアムズ

    映画『リンカーン』 ダニエル・デイ=ルイス,スティーヴン・スピルバーグ(監督、製作)

    映画「リンカーン」オフィシャルサイト

    【解説】
     「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」の巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督が、“アメリカ史上最も愛された大統領”エイブラハム・リンカーンの偉大な足跡を映画化した感動の伝記ドラマ。
    国が大きく分断された過酷な状況において、リンカーンはいかにして奴隷解放という大いなる目的を達成するに至ったのか、その知られざる政治の舞台裏を、理想のリーダー像という視点から丁寧に描き出していく。
    主演は本作の演技で「マイ・レフトフット」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」に続いて、みごと3度目のアカデミー主演男優賞に輝いた名優ダニエル・デイ=ルイス。
    共演はサリー・フィールド、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、トミー・リー・ジョーンズ。
     南北戦争末期。国を二分した激しい戦いは既に4年目に入り、戦況は北軍に傾きつつあったが、いまだ多くの若者の血が流れ続けていた。
    再選を果たし、任期2期目を迎えた大統領エイブラハム・リンカーンは、奴隷制度の撤廃を定めた合衆国憲法修正第13条の成立に向け、いよいよ本格的な多数派工作に乗り出す。
    しかし修正案の成立にこだわれば、戦争の終結は先延ばししなければならなくなってしまう。
    一方家庭でも、子どもの死などで心に傷を抱える妻メアリーとの口論は絶えず、正義感あふれる長男ロバートの北軍入隊を、自らの願いとは裏腹に黙って見届けることしかできない歯がゆさにも苦悩を深めていく。そんな中、あらゆる手を尽くして反対派議員の切り崩しに奔走するリンカーンだったが…。(映画データベース –allcinema より)

  • 映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をMX4Dで観てみた!

    映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をMX4Dで観てみた!

    映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

    STAR WARS:THE FORCE AWAKENS 136分 アメリカ 2015年

    スター・ウォーズ/フォースの覚醒

    伝説は語り継がれる―すべての人に。

    【字幕版】
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    【吹替版】
    スター・ウォーズ/フォースの覚醒 (吹替版) — Amazonで見る

    遂に再始動!ディズニー版スター・ウォーズ

    大ヒット上映中!ですが、実は「妖怪ウォッチ」に負けていると言う事実が・・・
    全世界的には、記録的な大ヒットのようです。
    『フォースの覚醒』ですが、スター・ウォーズサーガで言うところの、第3章の1話にあたります。

    第2章を知らないと、話が半分くらい判らないと思います。
    (巷では、それでも面白いと言う若者が多いらしいですけど...)

    何故か、テレビでの放送が、映画公開後と言う不思議、ディズニーのようなマーケティングの強い会社にしては珍しい失敗だと思います。

    と言うことで、『フォースの覚醒』を見る時は、事前に『スター・ウォーズ』のエピソードⅣ、Ⅴ、Ⅵを見ることをお勧めします。
    あと、ディズニー・ランドのスターツ・アーズが好きな人には、是非、MX4Dでの鑑賞をオススメ!

    僕の世代(40代、50代)以上の人なら判ると思うけど、1977年の『スター・ウォーズ』(当時は副題なし)は衝撃的で日本でも大ヒット。
    アメリカで大ヒットした映画と言うことで、当時の映画雑誌「スクリーン」や「ロードショー」でも多く取り上げられた記憶が有ります、日本上陸前からワクワクドキドキ。
    ちょうどテレビゲームとの相乗効果も有ったんだと思う、『スター・ウォーズ』とインベーダーゲームがリンクしていたんだと思う、この世代の若者には。

    ジョージ・ルーカスがアメリカで『スター・ウォーズ』を企画した時は、ハリウッドでは、あまりにも非現実的なストーリーに「こんな映画当たらない」とそっぽを向いたけど、独りだけ応援した人物がいた、それが既に『ジョーズ』で大ヒットメーカーになっていたスティーヴン・スピルバーグ、その人だという話(伝説?)が残っている。

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    もちろん、公開当時は一話完結で作った話(ダース・ベイダーも死なないけど)だけど、ルーカスの構想の中には、既にこの時点で9作品の話だったと言うのは、’80年代頃には有名な話。
    エピソードⅠを作り始めた頃に、ルーカス自身の年齢とかの問題で、エピソードⅦ(今回の『フォースの覚醒』)以降の構想は一旦、諦めたと言う話が日本にも飛び込んで来ていた。

    それにしても、今作品、ここまで第二章へのオマージュにあふれた作品になっているとは思わなかった。
    第一章が、第二章より昔話なのに、何故か、兵器類が洗練されて強力に見えてしまう。
    第二章の終わりから30年後の設定の今作品では、しっかりミレニアム・ファルコン号やXウィングを出してくれるところが嬉しい。

    物語は・・・と言うと、実は第二章の焼き直しのような内容。
    この辺りが、賛否の分かれるところなんだろうか?実は主人公の正体が最後まで明かされない。
    おそらくこの辺りが、この物語のキーになっていくんじゃないかなぁ~
    と言うことは、3部作が前提の作品とも言える、でもこれだけで楽しめないか?と言うと十分楽しめる。
    その辺は、『スター・ウォーズ』の良いところで、キャラクターが立っている、皆個性的という点。
    『スター・ウォーズ』が元々、有名スターを一切使わず(アレックス・ギネスとピーター・カッシングくらいかな)に、主人公たちはほぼ無名の俳優を使うのは、今回も踏襲されている。

    なんと言っても主人公(の筈)レイ役のデイジー・リドリーが魅力的、オーディションから主役を射止めた無名俳優だけど、美人だし行動的で徐々にフォースに目覚めていくとところと、そのオドオドしたところも良かった。

    今回の悪役はカイロ・レンになる訳だけど、あっさりと顔出ししてしまったのは、ダース・ベイダーと違うところ、ちょっとアッサリし過ぎかなぁ~今後の展開に何かあるのかな?
    それにしても、フィンの立場が判らない・・・う~ん、ネタバレになるからこれ以上は書けないけど。

    今回は第二章のメンバーが総出している、マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャーと。
    怪しいのは、ルピタ・ニョンゴとマックス・フォン・シドーとダニエル・グレイグ(クレジットも無し、どこに出てた?)の存在、絶対、今後、何かさせるしレイとフィンの正体にも関わってくるのでは?と感じさせる。

    今作品の監督には、J・J・エイブラムスを起用、テレビ・シリーズの「エイリアス」「LOST」の大ヒットから映画『M:I:Ⅲ』、『スター・トレック』シリーズの監督をやっている、稀代のヒットメーカー。
    従来の『スター・ウォーズ』シリーズよりもアクション性が強調されていると思う。

    そこで、今回はMX4Dで見てみた!実に3,000円超えの料金になる訳だけど(汗)
    結果から言うとこれが正解!
    機会があるなら、MX4Dでの鑑賞をオススメ!ディズニー・ランドでスターツ・アーズに乗ったことがある人なら、あれが2時間続くと思ってくれると良い。
    流石に酔う人も出そうだけど(笑)それぐらい楽しめる作りになっている。

    MX4Dの詳しい説明はこちらのリンクで

    ある意味、映画館の正常進化だと思う、3Dの映像を見ながら体感するのが4Dと言う感じ。
    こういう作りの映画だから4Dが合うわけだけど、今後もこういう映画が増えて、映画館に足を運ぶ人が増えてくれると嬉しい限り。

    私的『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』

    テーマが有るか?共感できるか?

    シリーズとしては一貫して親子物語であり、善悪の表裏一体を描いているが、それ自体は共感できるし理解もできるが、3部作全作品を見てみないとどう展開するか、未だ判らない。

    作り手の強い意思を感じるか?

    監督のJ・J・エイブラムスも含め、『スター・ウォーズ』への愛情を強く感じる、それ以上でもそれ以下でもない。

    俳優の意思や演技力が伝わるか?

    今回は第二章のメンバーが、もう歳取ってでも出演したところに俳優としての意思と言うか意地を感じる。
    ただ、演技力という点では、この手の映画はもったいない、それ程、演技力を求められない作りとも言えるし。

    映画らしい楽しさが備わっているか?

    もう映画館で必ず見ましょう!と。
    VFXの凄さとも言えるけど、一応、全シリーズ映画館で見てるけど、3Dも自然だし、4D体験も何の違和感も感じなかった、むしろスターツアーズとかのノウハウが生きている感じ。
    今後の映画(の鑑賞方法)の方向性を示している感じがした。

    エンターテイメント性

    文句なし!J・J・エイブラムス監督が楽しませると言う事を徹底的にしている。
    今回はヒロインが主人公、時代性かもしれない。

    演出が素晴らしいか?

    アクション面に関しては完璧、人間ドラマの部分もハン・ソロとレイアの関係とか、ハン・ソロと...の関係とか、見せるべき点も多いが、そもそも物語として隠しているところが有るので、演出としてスッキリしないところもある。

    脚本が素晴らしいか?

    人間物語とアクションを両立させている点で素晴らしい、ただこれから期待の部分もあるため、期待値として。

    何度も見たくなるか?

    映画館でも何度も見たい。
    ただ『スター・ウォーズ』(エピソードⅣ)は、映画館だけでも10回以上は見ているが、そこまでの興奮は感じなかった。

    映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のデータ

    STAR WARS:THE FORCE AWAKENS

    監督■J・J・エイブラムス
    製作■キャスリーン・ケネディ/J・J・エイブラムス/ブライアン・バーク
    製作総指揮■トミー・ハーパー/ジェイソン・マクガトリン
    キャラクター創造■ジョージ・ルーカス
    脚本:ローレンス・カスダン/J・J・エイブラムス/マイケル・アーント
    撮影■ダニエル・ミンデル
    プロダクションデザイン■リック・カーター/ダーレン・ギルフォード
    衣装デザイン■マイケル・カプラン
    編集■メアリー・ジョー・マーキー/メリアン・ブランドン
    音楽■ジョン・ウィリアムズ

    出演■ハリソン・フォード/キャリー・フィッシャー/アダム・ドライバー/デイジー・リドリー/ジョン・ボイエガ/オスカー・アイザック/ルピタ・ニョンゴ/アンソニー・ダニエルズ/ケニー・ベイカー/ピーター・メイヒュー/マーク・ハミル/マックス・フォン・シドー/ダニエル・クレイグ

    スター・ウォーズ/フォースの覚醒 MovieNEX(初回限定版) ブルーレイ+DVD+デジタルコピー(クラウド対応)+MovieNEXワールド Blu-ray — Amazonで見る

    「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」公式サイト

    【解説】

     映画史に燦然と輝くSF映画の金字塔「スター・ウォーズ」シリーズが、監督に「スター・トレック」「SUPER 8/スーパーエイト」のJ・J・エイブラムスを迎え、新たなる3部作の幕開けとして贈る全世界待望のSF超大作。
    「スター・ウォーズ エピソードVI/ジェダイの帰還」からおよそ30年後を舞台に、家族を待ち続ける孤独な女性レイと、戦うことに葛藤するストームトルーパーの脱走兵フィンとの出会いが導く壮大な冒険の始まりを描く。
    出演はヒロインのレイ役に新人デイジー・リドリー、フィン役に「アタック・ザ・ブロック」のジョン・ボイエガ。
    そのほかアダム・ドライバー、オスカー・アイザック、ルピタ・ニョンゴらが新キャラクターとして登場。
    さらに、ハリソン・フォード、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャーはじめ旧シリーズの伝説的キャラクターを演じたキャストたちも豪華に再登場。(映画データベース –allcinema より)

  • 映画『風に立つライオン』 自分をはげましたい時に見たい映画

    映画『風に立つライオン』 自分をはげましたい時に見たい映画

     映画『風に立つライオン』

    139分 日本 2015年

    風に立つライオン

    遥か遠いケニアの大地――
    愛する人たちへ捧ぐ「命の讃歌」

    自分をはげますことで出来ること

    「頑張れって言うのは人に言う言葉じゃないよ、あれは自分に向かって言ってるんだ」

    大沢たかおさん演じる主人公が、アフリカの大地の地平線に向かって「ガンバレ~」と叫びます。
    それを見ていた女性(看護婦)に主人公が言ったセリフです。

    さだまさしさんが1987年に発表した同曲をモチーフに、俳優・大沢たかおさんがさださんに熱望して小説化、そして映画化された作品。
    監督は三池崇史、共演に石原さとみ、真木よう子。

    「風に立つライオン」オリジナル・サウンドトラック — Amazonで見る

    1987年にアフリカ・ケニアのに渡った一人の青年医師が見た想像を絶するような過酷な現実、それにどう向かっていったかを描いています。

    実はこの作品には非常に興味が有りました、それは最貧国の子供達を描いているからです。
    それを稀代のエンターティナー・三池崇史監督が描いたことで、不安も有り、そして期待もして見ました。
    この作品、2時間30分近い長さの作品なのですが、個人的にはちょっと長過ぎる。
    おそらく、色々と詰め込み過ぎてるんだと思います、確かに僕が物語を考えたとしても、日本とケニアを対比して描きたい、と言う気持ちになります。
    ただ、映画にする時は日本のパートはバッサリ切っても良かったのではないでしょうか?(日本のパートも出来は良いし、地方医療の大切さを描いているのですが)

    風に立つライオン

    更に言うと、本筋のケニア・ロケ、やっぱり日本映画が海外ロケをすると、言葉に表現しづらい違和感を感じるのです。
    言葉の問題で現地の俳優さんを上手く演技指導出来ないとか、ハードルは高いのかもしれません。
    結果、どうしても主人公演じる大沢たかおに頼った演出にならざる得ない。

    その一方で、この難しい題材を映画化したことに、キャスト・スタッフに敬意を払いたい。
    特に三池崇史監督は、どちらかと言うと職人監督さんで『グローズZERO』や『悪の教典』等のなんでも撮れてしまう監督が、敢えて社会的なテーマに切り込んだ作品でした。
    そして地球の反対側で生命の大切さを痛感して生き抜いた日本人を描いた、このテーマを映画にした、これ程素晴らしい事はないと思う。

    主人公が、この過酷な現実の中に見つけたのは、子供と言う希望だろう、その希望のために志を抱いて行動をした。
    それを伝えられる手段としての映画の素晴らしさを感じるのです。
    志を貫いた日本人の姿を感動的に描き切った作品、最後は涙があふれてくる「ガンバレ~!ガンバレ~!」っと。

    そして改めて子供に必要なものは「愛情」と「教育」であることを教えてくれる。

    四半世紀前からこの現状は、今も変わらないと言う事を、今の日本の若者にも知って欲しい、そして是非、観て欲しい作品。
    そして、自分へのエール「ガンバレ~!」

    さだまさしさんの歌とこの小説には、元々、モデルになった医師がいます。
    柴田紘一郎先生という人です、JICAの専門家になります。

    下の映像はJICAとは関係有りませんが、映画の背景に何が有るかを感じ取ってもらえると思います。
    「何もかもは」はできなくても「何か」はきっとできる。
    「何か」をする自分も励ましたいと思う。
    少し長い映像ですが、これが世界の現実です。

    私的『風に立つライオン』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    この世の中にまだ最貧国があり、日本は先進国であると言う事実、その中で何ができるのか?ということを考えるのは大切なことではないでしょうか?
    それを気付かせてくれます。
    日本の地域医療と言うテーマが対比するものなのか?と言う点で少し疑問点は残る。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    さだまさしさんの歌を聞いて映画にしたい、映像にしたいと言う想いをもった俳優の大沢たかおさん。
    そしてそれを演出した三池崇史監督、それぞれの想いが詰まった作品に感じます。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    大沢たかおさんや日本人の俳優さんたちは素晴らしい。
    やはり残念なのは、日本の映画が海外に行くと、海外の俳優(現地の人たち)の演技に違和感を感じてしまう。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    日本映画には珍しいスケールの大きな作品、アフリカの大地が美しい。
    ただ現実は厳しいということ、映画館で見ることで迫力を感じることもできる作品になっている。

    ⑤ エンターテイメント性

    最貧国で扱われる子供たちと、日本地域医療と言う2つのテーマを追ったことによって、エンターテイメントと言う点では、ちょっとブレた感じが有り、どうしても日本のパートが重く感じられてしまったのが残念。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    海外作品の壁を感じてしまう。
    果たして、これは乗り越えられる壁なのか、ちょっと思いつかない
    けれども。
    スタッフの素晴らしい仕事は感じられるだけに惜しい。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    日本のパートの扱いが難しい、離れ離れになる主人公とその恋人の関係や、主人公がアフリカで出会う看護婦との関係など、詰め込み過ぎの部分が感じられる。

    ⑧何度も見たくなるか?

    これは作品の出来と言う話になってしまうが、きっとアフリカのパートだけで上手くまとめることが出来れば、一つのテーマで作られた映画となったと思う。

    映画『風に立つライオン』のデータ

    風に立つライオン (Blu-ray) 2枚組(本編1枚+特典ディスクDVD1枚) — Amazonで見る

    監督■三池崇史
    企画■大沢たかお
    エグゼクティブプロデューサー■門屋大輔
    プロデューサー■藤村直人/坂美佐子/前田茂司
    ゼネラルプロデューサー■奥田誠治
    原作■さだまさし
    脚本■斉藤ひろし
    撮影■北信康
    美術■林田裕至
    編集■山下健治
    音響効果■柴崎憲治
    音楽■遠藤浩二
    主題歌■さだまさし
    VFXスーパーバイザー■太田垣香織
    スタイリスト■前田勇弥
    照明■渡部嘉
    装飾■坂本朗
    録音■中村淳
    助監督■原田健太郎/倉橋龍介
    出演■大沢たかお/石原さとみ/真木よう子/萩原聖人/鈴木亮/石橋蓮司

    風に立つライオン (幻冬舎文庫) — Amazonで見る

    映画『風に立つライオン』公式サイト

    【解説】

     アフリカで医療活動に従事した実在の日本人医師にインスパイアされたさだまさしが87年に発表した同名曲をモチーフに、さだ自らが2013年に書き下ろした小説を、大沢たかお主演で映画化したヒューマン・ドラマ。
    共演に石原さとみ、真木よう子。
    監督は「藁の楯 わらのたて」「神さまの言うとおり」の三池崇史。
     1987年、大学病院に勤務する島田航一郎はケニアの研究施設に派遣されることが決まり、恋人の貴子を日本に残し、ケニアへと旅立った。
    現地で研究と臨床に明け暮れ、充実した日々を送っていた航一郎だったが、その後、国境近くの赤十字病院からの派遣要請を受ける。
    航一郎は、想像を絶する過酷な状況に戸惑いながらも、同病院で出会った日本人看護師・草野和歌子と力を合わせ、負傷者の手当に当たる。ある日、そんな航一郎の前に、一人の少年兵ンドゥングが担ぎ込まれてくるが…。(映画データベース –allcinema より)

     

     

  • 「2015年を振り返って」 スティーブ・ジョブズの言葉

    「2015年を振り返って」 スティーブ・ジョブズの言葉

    試練の一年

    2015年、今年一年で言えることは試練の一年でした。
    一年と言う表現は間違っているかもしれません。
    この10年間のいろんなツケがこの一年間に集約されたようでした。

    その中で改めて自分の中に残った言葉が
    「毎日、これが人生最後の日と思って生きてみなさい。そうすればいつかそれが正しいとわかる日がくるだろう。」と言う内容を本で読んだスティーブ・ジョブズが

    「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいことだろうか?」
    それに対する答えが“NO”の日が何日も続くと、何かを変える必要があるなと気が付くわけです。

    と言っていた事でした。
    これは自分には衝撃的でした、50年近く生きてきて、こんな覚悟を持って生きていなかった自分・・・

    10年間の紆余曲折

    10年前にベンチャー企業で、10人弱の直属の部下と会社全体の事業を任される事業部長との兼務で仕事をしていました。
    その会社が突然、オーナー(ファウンダー)の意向で売却されてしまったのです。
    そこでその会社を辞めて、知り合いの会社社長と起業をする準備を始めました。
    準備段階として、とりあえず知り合いの社長の会社に入社しました。
    10年前の時点で、既に5年以上の付き合いもあり、数年前にその社長さんの会社が潰れかかっている時に顧客を紹介して、復活のキッカケとするなど、良好な関係でした。

    しかし、その会社に入ってみると、2億円の負債、紹介した大手企業の孫請け(紹介した時は、もちろん直契約でした)になっていると言う始末。
    その後、その会社を再び再起させるために、孫請けから直請けにして・・・と様々な努力をしました。
    それでも、この会社では2つの社会人人生初の体験をしました。

    ・給与の引き下げ
    ・クビの宣告

    です、それまでキャリアパスをステップアップしてきた自分としては、驚きでした。
    当時の会社を傾けた原因となったのが、とある役員の奔放な行動でした、20人弱の売上2億位の会社でその役員独りで、社用車3台(その他に社長もベンツを社用車として乗り回してました)を持ち、意味のない旅行の領収書、なんでも有りでした。
    その問題の役員と一緒に1年間仕事をしましたが、毎回、客先への待ち合わせに30分から1時間以上遅れてくる、一度約束したことを反故にする、などなど、様々な問題を起こしました。
    それに対して、社長にクレームを言ったところ、上記の2つを言われました。

    クビは免れましたが、その時、自己防衛のために自分で会社を作りました。
    この会社は社員がいる訳ではありませんが、独りで映画の勉強をして映画のプロデュースを始めました。

    はじめの一歩を踏み出そう―成功する人たちの起業術 — Amazonで見る

    さて、話を戻すと、「クビを免れた」会社で5年前にこれでは行けないと、小さな反乱を起こしました。
    その当時の社内の心あるメンバーと別会社を作ったのです。
    もちろん、その資金をどうするか?等々課題は有りましたが、私の過去の経験や人脈を使って資金の捻出してどうにか、会社設立まで持って行きました。
    ただ、一点、今から考えると失敗だったのは、自分で代表にならずに人に任せてしまったことでした。

    それから2年後、所属していた会社は傾いて、私と開発メンバー数名で新しい会社の方に完全に移籍しました。
    元の会社は既にバラバラになって、当時の社長と私の人間関係もそれで終わりました、その社長は銀行から借金が有るので、直ぐに会社を潰すことも自己破産することも出来ないのでしょう、会社名だけは残っているようです。

    3年前心機一転、事務所を借りて会社を再スタート、以前の顧客を引き継いでいたので、自己資金もあるし顧客も有る状態からの絶好のスタートを切れました。
    それから3年目の今年・・・
    会社の売上は伸びず(横這い)、社員も入っては辞めて・・・と言う状況で、私の立場が少しずつなくなっていき、代表との対立・・・その後のことはここでは、この位にしておきます。

    むしろ自分に合わないビジネスを、自分と合わない人たちとやり始めてしまった事で、成果も出ずに、更には自分を追い詰めていく結果となりました。
    5年前には「一緒に起業した仲間」でしたが、何故かこの数年間は「単なる部下の一人」と言う立場になっていて、目指しているものが自分と会社との間に乖離が有ったのでしょう。

    「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいことだろうか?」

    ジョブズ氏スピーチ全訳、米スタンフォード大卒業式(2005年6月)にて(日本経済新聞より)

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    スティーブ・ジョブズの人生を(伝記で間接的に)知ってる人も多いとも思うけど、普通の経営者の真逆を行く人物。
    成功には正解はない、と言うことかもしれない。

    でも、これは堀江貴文さん(ホリエモン)も言ってることだけど、過去・未来に縛られるのではなく「今」を見つめる必要があるということ。

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    「今」最善を尽くすことは何か?
    それを考えて行動を取ることが大切に思う。

    スティーブ・ジョブズは、このスタンフォード大学での名スピーチを残して、数年後に亡くなっている。Steve Jobs 1955-2011
    56歳と言う若さである。

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    2016年を控えて

    おそらくこれだけソーシャル・ネットワークが普及してきた時代、ただ商売をして物を売り買いしているだけでは生き残ることは難しいのかもしれない。
    なにか、感動を与えられるもの、それは何か・・・来年、少しずつそれを実行していければと思っている。

    改めて、自分の座右の銘「一期一会」を大切にしながら・・・
    「感動」をできる「Can do」一年にしていきたいと思う、そのためには捨てるものを捨てる・・・

    海外で共感の嵐!今すぐやらないと後悔する「21のコト」

    捨てることも大切。今年はそれを知った年でした。
    皆さん、本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

  • 映画『インビクタス/負けざる者たち』 ラグビーの臨場感が凄い!

    映画『インビクタス/負けざる者たち』 ラグビーの臨場感が凄い!

    インビクタス/負けざる者たち

    INVICTUS 134分 2009年 アメリカ

    インビクタス/負けざる者たち

    Amazonビデオで配信中!

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    ひとつの願いが、 ほんとうに世界を変えた物語。

    南アフリカがラグビーでワールド開催をした意味とは

    今年(2015年)は、ラクビーワールドカップで日本中が湧いた年でした。

    日本が大金星を挙げた相手が南アフリカでした。
    南アフリカはラグビーの強豪国でしたが、アパルトヘイトのために当初はワールドカップに参加が出来ませんでした。
    1994年にアパルトヘイトがネルソン・マンデラによって廃止されて、初めてワールドカップに参加、それも自国開催に踏み切った・・・この作品はそんな背景の話です。

    この作品は本当に本当に立派な映画です。
    クリント・イーストウッド監督は『グラン・トリノ』で俳優の生涯を終えて(引退→その後出演してますが)、監督一本にと言っても、もう既にアカデミー賞も数々の賞も授賞して、今は本当に撮りたい作品だけを撮れる偉大な監督の一人だと思う。
    何故、アメリカ人の彼がこの作品を撮りたかったのか?本当にそこが知りたいところ。
    アカデミー賞にもノミネートされず、アメリカでは興行的に成功では無かった作品。
    理由は簡単で、ストーリー自体がアメリカ人には理解出来ないから・・・ 顕著なのは『硫黄島からの手紙』だった。
    アメリカでは興行は散々、評価も殆どされなかったが、個人的にはイーストウッド監督の最高傑作だと思っている。

    硫黄島からの手紙 Blu-ray — Amazonで見る

    さてこちらに話を戻すと、アメフトの国アメリカ、でラグビーの話しなんて誰も理解出来ないと思う。
    アメリカでは、3大スポーツ(アメフト、バスケ、野球)の下にアイスホッケーやオリンピック?その下にサッカー、更に下の下位にラグビーが有ると言っても良いかも。
    日本でもラグビーの位置付けは、アメリカ程低くは無いと思うが(実際は知らない)、ある程度ラグビーを知っている、少なくともラグビーのワールドカップを見たことが無いと判らない部分が多いと思う。
    私はと言うと、それ程ラグビーに造詣が深い訳では無いが、高校の授業でラグビーをやらされたせいか、ワールドカップは毎回見ている。
    もちろん今回の舞台になった’95年の大会も決勝戦はTV観戦している。
    そう言う視点で見ると、もうホント、映画としてイーストウッド監督が立派に撮っていると言う点、政治とスポーツの関係(その中にある理念や信念)も立派なのだが、それ以上にスポーツ映画なのだ!!
    ここは強調したいが、立派なラグビー映画に仕上がっている。
    ある意味、『炎のランナー』はオリンピックの100m走を知らない(そんな人はいないと思うが)と理解出来ないし、サッカーを知らないと『ベルンの奇蹟』や『GOAL!』を見ても感動出来ないかもしれない。
    日本人には、アメリカのアメフト映画が理解出来ないのと同様だ。

    もう臨場感溢れる立派なラグビー映画、もちろんニュージーランド・オール・ブラックスのハカも出てくる。
    そんな立派なスポーツ映画、ラグビー映画だからこそ、スポーツ・ラグビーの素晴らしさが伝わり、それこそが人々の心を一つにする共通の言語だと伝えてくれる。
    映画と言う共通言語、スポーツと言う共通言語、そのことが国民を一つにして、差別の壁を取り去っていく。。。不可能を可能に!(インビクタスとはラテン語で「不屈」を意味します)

    そしてまた立ち戻るが・・・アメリカ人のイーストウッド監督が何故、ラグビー映画を撮ったのか?しかもこんなに立派に。
    エンディングには、ホルストの「惑星」第4曲「Jupiter」が流れるが、日本では平原綾香が歌った曲が有名だが、これはラグビーのワールドカップのテーマ・ソング「ワールド・イン・ユニオン」(1991~)として歌われている。

    Rugby World Cup Official Song “World in Union” from 95’s Ver
    There’s a dream I feel, so rare, so real: All the world in union, the world as one gathering together, one mind, one heart, Every creed, every colour, once joined never apart. Searching for the best in me, I will find what I can be, If I win, lose or draw, there’s a winner in us all, It’s the world in union, the world as one, as we climb to reach our destiny, Our New Age has begun! We face high mountains, must cross rough seas, We must take our place in history, and live with dignity, Just to be the best I can Sets the goal for every man, If I win, lose or draw, it’s a victory for all, It’s the world in union, the world as one, as we climb to reach our destiny, Our New Age has begun. Build the world in the union, Our New Age has begun!!

    (私には、夢がある―― とっても貴重で、とっても誠実な夢 全ての世界は繋がっている、そう、世界は1つ 全人類が共に集まり、一つの精神、一つの心を共有する―― 全ての主義、全ての肌の色―― 一度一緒になれば、それは二度と離れ離れになることはない 自分の中の“ベスト”を捜して、自分が出来る事はきっと見つかる 例え勝っても、負けても、引き分けでも、全てが“勝利”なのだから! 世界は一つの共同体(=ラグビーの事)、一つになった世界 自信の運命に手を伸ばし、登りつめて行く時―― 私たちの新しい時代が始まる!)

    もう、独りで劇場で涙しながら観ちゃいました(汗)

    マンデラ大統領とピナール

    私的『インビクタス/負けざる者たち』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    映画が世界で見られる訳、そしてラグビーと言ったスポーツが愛される訳、言葉が通じなくても感動は通じる共通言語。ラグビーと言う共通言語のスポーツを通して人種差別のない世界を望む強い意思を感じることができる。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    原作映画でもあり、イーストウッド監督は共感を持って作ったのが感じられる。
    そして、本当に臨場感があるラクビーの試合シーンを再現している。
    黒人のマンデラ大統領と白人のキャプテン・ピナールの友情も、人種の融和を表現していて見事。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    モーガン・フリーマンのネルソン・マンデラは見事!
    似ているかどうかはともかく、偉大な人物に共通のもの、意志が強くそして柔和な外見、そんな人柄を表現している。
    マット・デイモンは、体重を大幅に増やしてラグビー選手体型になって臨んだ作品だけに気合十分、モーガン・フリーマンとのバランスも良かった。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    ラクビーの決勝戦がクライマックスに来るこの作品、大迫力。
    スタジアムにいる臨場感が感じられる!

    ⑤ エンターテイメント性

    立派な映画で政治的な映画でもある、しかしスポーツ映画で有り、感動的でしかも爽快感も味わうことができる作品。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    イーストウッド監督は、どんなテーマの作品を撮っても、一級の作品に仕上げてくる。
    特に今回は、ラグビーと言うスポーツであり、ここまで臨場感のある試合シーンを演出仕上げている点は驚き。
    もちろん作品全般としても、流石の演出で友情という人間性も表現していた。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    原作のある作品である以上、半分は原作の面白さとも言えるが、政治的な繊細な部分を友情で乗り越えていくリンクぶりが脚本の上手いところか。

    ⑧何度も見たくなるか?

    人に勇気を与えてくれる、そして何事も乗り越えられると言うことを教えてくれる。
    それでいてエンターテインメントとしても十分に楽しめると言う点で優れている。

    映画『インビクタス/負けざる者たち』のデータ

    インビクタス/負けざる者たち(初回生産限定スペシャル・パッケージ) Blu-ray — Amazonで見る

    監督■クリント・イーストウッド
    製作■ロリー・マクレアリー/ロバート・ロレンツ/メイス・ニューフェルド/クリント・イーストウッド
    製作総指揮■モーガン・フリーマン/ティム・ムーア
    原作■ジョン・カーリン
    脚本■アンソニー・ペッカム
    撮影■トム・スターン
    衣装デザイン■デボラ・ホッパー
    編集■ジョエル・コックス/ゲイリー・D・ローチ
    音楽■カイル・イーストウッド/マイケル・スティーヴンス
    出演■モーガン・フリーマン/マット・デイモン/トニー・キゴロギ/パトリック・モフォケン/マット・スターン/ジュリアン・ルイス・ジョーンズ/アッジョア・アンドー/マルグリット・ウィートリー/レレティ・クマロ/パトリック・リスター/ペニー・ダウニー

     「チェンジリング」、「グラン・トリノ」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、アパルトヘイト(人種隔離政策)後の南アフリカで開催されたラグビーワールドカップを巡る感動の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。
    アパルトヘイト撤廃後も人種間対立が残る中、国民が一つにまとまる大きな転機となった自国開催のラグビーW杯での奇跡の初優勝までの道のりを、ネルソン・マンデラ大統領と代表チーム・キャプテンを務めたフランソワ・ピナール選手との間に芽生える絆を軸に描き出す。
    主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。
     1990年、アパルトヘイトに反対し27年間も投獄されていたネルソン・マンデラがついに釈放される。
    そして1994年、初めて全国民が参加した総選挙が実施され、ネルソン・マンデラは南アフリカ初の黒人大統領に就任する。
    しかしアパルトヘイト撤廃後も、白人と黒人の人種対立と経済格差は依然として解消されず、国家はいまだ分断状態にあった。
    マンデラ大統領にとって国民の統合こそが悲願であり、自ら寛容の精神で範を示し、国民に和解と融和を呼びかける。
    そして、翌’95年に南アフリカで初開催されるラグビーW杯を国民融和の絶好のチャンスと捉える。
    彼は、長らく国際試合から閉め出され弱小化していた代表チームのキャプテン、フランソワを官邸に招き、国を一つにまとめるためにW杯での優勝が欠かせないと訴えかける。
    戸惑いつつも、大統領の不屈の信念に心打たれたフランソワは、やがて誰もが不可能と考えた優勝目指してチームを引っ張っていくのだが…。(映画データベース – allcinema より)

  • 子どもを救うわけ I want to Save the Children of the World

    子どもを救うわけ I want to Save the Children of the World

    Most Shocking Second a Day Video

    2014年3月にYoutubeに公開されて話題になった映像。
    既に見た人も多いと思いますが、改めてここで紹介します。

     

    なぜ、今更・・・

    そう、セーブ・ザ・チルドレンの宣伝であり、寄付を求めるCMとも言える。
    この手のCMを嫌う人たちもいるのも知っているけど、僕はこういう取り組みは必要だと思っているる。

    世界の半分が飢えるのはなぜ?―ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実 — Amazonで見る

    この映像は、誕生日を迎えた女の子が、何らかの戦争(内戦)に巻き込まれていき、最後は避難所で次の誕生日を迎えると言うもの。
    幸せな日々を過ごしている映像の後ろでテレビが、戦争へと向かうニュースを流している。
    子供たちの悲劇を大げさに喧伝している、とも言えるのかも。

    CMだから大げさなのは当たり前・・・作り物だから。
    でも、実際に世界のどこかで起きている事、そう思って欲しい。

    この映像では戦争に巻き込まれる子供を描いているが、最貧国では教育の受けることすらできない子供が沢山いる。
    最貧国に学校を作る取り組みも、子供に教育を受けさせるために必要な施策の一つでもある。

    実は、
    学校を作れば子供が学校に通える訳ではない。
    その地域のインフラの充実も重要な要素でもある。
    例えば、
    アフリカのとある村の側には水を補給する場所がないから、子供たちに片道1時間以上も歩かせて水を取りに向かわせる。
    親は貧しいため働かないといけないから、自然と水を取りに行くのは子供の役割。
    そこで、井戸を掘ったり、水道を通したりして、村に水を手に入れる手段を用意することで、子供が水汲みと言う労働から開放され、勉強する時間が確保できるようになる。

    最貧国では、親が子供を労働力として使おうとする。
    もちろん教育に時間をさく訳にはいかないと考える。
    それは、親が教育を受けたことがないから、子供が教育を受けることによって、負のスパイラルから抜け出せると言う発想がないから。

    当たり前のことだけど、僕の住んでいる日本とアジア・アフリカの最貧国では物価が違う。
    日本でも子供の貧困が言われている、
    日本の場合は、最貧国の子供たちより恵まれていながら、その物価の高さから負のスパイラルから抜け出せなくなる。
    話はそれたけど、最貧国では1日150円有れば生活が出来ると言われている。

    直接的に、食事を与えると言う取り組みも、学校を作る取り組みも、そしてインフラを整備することによる取り組みも、それぞれが子供の教育の向上へ繋がっていく。
    教育を受けた子供たちが大きくなった時に、負のスパイラルから抜け出せるキッカケになって行く。

    今回取り上げた映像が一つのキッカケになって、子供たちへの支援の重要性を考える人が、日本のような先進国に増えて欲しいと願う。
    実は、NGO、NPOとして、寄付で子供を救う取り込みをしている組織は沢山ある。
    もちろんどこの組織が良くて、どこが悪いか?と言うのは、自分で判断してくれれば良いと思う。
    こう言った組織・団体によっては、会計の透明化を徹底しているところもあるし、逆に不透明な組織もある。
    どんな取り組みに、どれだけお金を使って、職員たちにはどれだけ経費がかかったかをオープンにしている組織もある。
    やはり、自分の寄付したお金が使われる以上、できるだけ多くのお金が子供たちのために使われる事を願いたい。

    実際のところ
    東京新聞:子ども貧困基金、寄付低調 首相呼び掛けも大口なし:話題のニュース(TOKYO Web) 
    と言う実情もある。

    日本人は、寄付と言うものを余りしない。
    海外では、お金儲けをした人は基金などを作って寄付をすることを積極的にやる。
    裏返しのことを書くと「日本は金儲けは悪」と言うイメージが有り、お金を持っていることを隠したがる。
    寄付をする=お金を持っている、と思われる、そういう心理から寄付に対して意識が低いのかもしれない。

    寄付も一つの手段

    ユニセフ UNICEF

    セーブ・ザ・チルドレン Save the Children Japan

    日本赤十字社

    World Food Programme

    国際UNHCR協会

    ワールド・ビジョン・ジャパン

    などなど、自分で調べてみると色々と有ると思います。興味が有れば是非!

    正解はないけど

    BVLGARI と Save the Children の一つの取り組みの形