タグ: パニック

パニック

  • 映画『バーニング・オーシャン』 実話を映画化する意味を感じさせるスペクタクル作品!

    映画『バーニング・オーシャン』 実話を映画化する意味を感じさせるスペクタクル作品!

    映画『バーニング・オーシャン』 Deepwater Horizon

    必ず、生きて帰る。

    2017年4月21日(金)全国ロードショー

    あれ『THE LAST MESSAGE 海猿』?いやいや、もっと凄いです!

    この作品は2010年に実際に有った事故を基にして描かれた海上スペクタクル、そう言えば『海猿』でも似たようなシチュエーションの作品がありましたね~。
    2010年のこの事故は、ニュースでも取り上げられてかなり印象に残っている、なんと言ってもメキシコ湾を石油だらけにした事故。

    監督のピーター・バーグと主演のマーク・ウォールバーグは、3作品立て続けで実話ベースの作品を作っている。
    2013年のアフガンでのネイビーシールズの緊迫した戦場を描いた『ローン・サバイバー』、そして今作品と今年(2017年6月)公開予定のこちらも記憶に新しいボストンマラソン爆弾テロ事件を題材にした『パトリオット・デイ』が控えている。

    3作品に共通することは、何がこれから起きるのが予想外でサスペンス的な要素を含みつつ、パニックに陥った人々の中で、勇気を見せたヒーローを描いている。
    決して、そのヒーローは強いだけではなく、あくまでどこにでもいる人々という点で、主人公に共感して感動することができる作品に仕上がっている。

    スペクタクル巨編としても迫力がある映像なので、この手の作品が好きな人は大画面でハラハラドキドキして欲しい。

    私的『バーニング・オーシャン』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    ヒーローというものが、スーパーマンやアイアンマンのような特殊な能力を持っていなくても、勇気や決断によってなされるものと言うのがよく判る。

    だからこそ、ここに出てくる主人公たちは観客から共感を呼び、そして観客に感動を与えるんだと思う。
    ラストに辛い現実の中に安堵感を感じさせる作品。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    大きな事件や事故は、人災で起きることが多い。
    そこに人の悪意がなかったとしても、善意ではない欲や都合やそれぞれの思惑が存在する、それが悲劇を生むことがある。

    人はそう言ったことから何を学ぶことができるのだろうか?それを語り継ぐことに意味があり、この映画の存在価値があるのだろう。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    主演のマーク・ウォールバーグは、プロデュースとしてもこの作品に関わっていて、この作品を映画化することに強い意志を感じる。
    彼の演じる主人公は、決して特別な人間ではなく、自分の仕事をこなすプロフェッショナル。

    家族を愛し、同僚を尊敬し、仕事にプライドを持っている普通の人。
    そのことがこの作品では重要である。

    カート・ラッセルやジョン・マルコヴィッチも個性的な役どころではあるが、彼らも社会性のある人間として市井の人々である。

    主人公の妻役のケイト・ハドソンは、かつてはラブコメ中心だったが母親役として良い味を出している。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    『タワーリング・インフェルノ』や『ポセイドン・アドベンチャー』以来のスペクタクル大作の系譜にある作品。
    この手の作品はやはり大画面と大音響で見たい!

    ⑤ エンターテインメント性

    物語としては予告で全てなんです(汗)
    それでも、この作品を見ると感動ができて、ハラハラ・ドキドキが止まりません。

    ⑥ 演出・脚本が素晴らしいか?

    実際にあった出来事をあえて映画化しています、ドキュメンタリーではなく。
    ドキュメンタリーでは事実として感動させる力や事実として認識させる力はあるかもしれませんが、人間ドラマとして、作り手の意志を盛り込むにはドラマにする必要があると思っています。

    その点で、家族のため困難に立ち向かって生き抜こうとするドラマを演出している点でこの作品は優れていると思っています。

    中盤からジェットコースターのように襲いかかる炎や残骸、それを乗り越えた先に感動があります。

    映画『バーニング・オーシャン』のデータ

    上映時間■107分
    製作国■アメリカ
    公開情報■KADOKAWA
    初公開年月■2017.4.21.
    監督■ピーター・バーグ
    出演■マーク・ウォールバーグ/カート・ラッセル/ジョン・マルコヴィッチ/ジーナ・ロドリゲス/ディラン・オブライエン/ケイト・ハドソン

    (C)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

    公式サイトはこちら

    【作品紹介】
    2010年4月、メキシコ湾で作業中だったBP社の石油掘削施設”ディープウォーター・ホライゾン”で起こった大事故を映画化。
    海底油田から逆流してきた天然ガスの引火により大規模な爆発が発生。その後も未曾有の被害を出し、米国史上最悪の事故となってしまう。施設内に閉じ込められた作業員たちの決死の脱出そして救出活動を大スケールで描いた、実話に基づく感動の海洋スペクタクル。

    監督は『ローン・サバイバー』、『バトルシップ』など、リアルなアクション描写に定評のあるピーター・バーグ。見 る者がまるでその場にいるかのような迫力の映像を作り上げた。主演はマーク・ウォールバーグ。共演に、実力 派のカート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ。さらにはジーナ・ロドリゲスやディラン・オブライエン、ケイト・ハドソン が名を連ねている。 

    (C)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

  • 映画『何者』  ウザいな、二階堂ふみ!就職戦線はゾンビだらけのホラー映画?

    映画『何者』 ウザいな、二階堂ふみ!就職戦線はゾンビだらけのホラー映画?

    映画『何者』

    何者

    恋愛、友情、就活、裏切り。
    これが僕たちのリアル。

    イントロダクション

    原作は映画『桐島、部活やめるってよ』で大ヒットを飛ばし、平成生まれの作家として初めて直木賞を受賞した朝井リョウのベストセラー「何者」(新潮社)。
    就活活動を通して自分が「何者か?」を模索する5人の大学生たちの青春物語。

    お互いを励まし合いながらも、SNSで表と裏の顔を使い分ける今時の彼ら、“痛いほど圧倒的な現代のリアル”が詰まった問題作を映画化。
    監督・脚本は、演劇界の若き鬼才・三浦大輔。
    演劇ユニット「ポツドール」主宰者として数々の話題作を上演している、映画では『愛の渦』が近年話題になっている。

    主人公・拓人を演じるのは人気絶頂の実力派の若手・佐藤健。
    競演にも、今、旬の若手俳優達、有村架純、二階堂ふみ、菅田将暉、岡田将生、山田孝之といった実力派が並ぶ。

    これから就活を始める人、就職で苦労した人、必見の就活青春エンターテイメント!

    何者

    今の就職戦線とSNSは切り離せない

    2chとかを普通に使っている自分にとっては「なりすまし」や「ネカマ」とか「裏アカウント」とかは普通なので、結構“あるある”感の方が大きくって、2chでの潰し合いを知ってるから、Twitterでの裏の顔も楽しく見れた。

    それにしても、カッコイイよなぁ~映画自体が、作りが洗練されている。。
    これから就職を控える大学生・若者は絶対見ておいた方が面白いし、就職活動を終えたばかりの新人サラリーマンとかは、やっぱり「あるある」だと思う。
    実際、オジサン(私)の周りを埋め尽くした若者からは上映後「ああいう奴、いるよなぁ~」「ウザいな、二階堂ふみ」とか声が聞こえてきた。

    そして、中田ヤスタカ×米津玄師の音楽が最高な訳だし。

    そしてここで語られるのが、SNSの怖さ、就職によって自分が「何者」かを試される、そしてふるいにかけられていく残酷な体験をする。
    本音と建前、お前らゾンビだろ~と言うくらいSNSにはびこっている、こんなヤツらいるよなぁ~意識高い系からそれを裏で悪口を書きまくるヤツと、どんどん怖くなってくる。

    若者にとっては「こんなヤツ周りにいたよ」とか、就職ってこんなもんなんだ~疑似体験できる楽しさ?怖さがある。
    通り過ぎてきた、オジサンを含めた上の世代は、自分の子供たちがこういうところに突っ込んで行く、という大変さが本当に判る、本音を言わない建前のSNS社会でどうやって上手く生きていくか。
    まっ、facebookも、気持ち悪いくらいポジティブなことしか書かないのってどうなの?あっ!(笑)

    就職活動で苦労した人間には”共感ハンパねぇ~”楽しいエンターテイメント。

    私的『何者』ネタバレあり

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    当たり前だけど、大人になる人のほとんどの人が就職活動をする。
    そこで否応なく自分が「何者」かを相手に伝える必要がある、それは本音が伝わる場合もあれば、建前で乗り切れるヤツもいる。
    就職って意外と運だったりするし、甘い青春の終わりの始まりだったりと。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    原作者の朝井リョウがその世代そのものと言うのもあるんだろうけど、『桐島、部活やめるってよ』同様になんかイタイところがそこかしこに出てくる。
    「学生時代にはこんなことに打ち込んでいました!」「友達が沢山いて人脈作りをしてきました!」「慈善活動でこんなに充実してました!」と言ったアピール。

    もう就活から社会の仕組みの競争という歯車に組み込まれていく姿が見事に表現されている。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    佐藤健演じる主人公の冷静に分析しながら裏の顔を・・・と言うのは怖い反面、なんか一番あるなぁ~と。
    それにしても、みんながハマっていて。
    一番好きなことやって、就職に無関心なヤツ=菅田将暉演じるバンドマンが一番最初に内定もらったりと。

    女性二人が対照的で面白い、二階堂ふみは真面目て意識高い系だけど、チラッと胸元を見せながらも、彼氏を紹介してしまう嫌な女・・・

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    顔が出てこない演劇に熱中している主人公の親友が出てくる、あらゆるところで舞台のシーンが出て来る。
    後半の物語の進行と、舞台が混じり合うところが面白いし「まさか!?」と思わせるところがある。

    それと、就職を「横並び」で表現するところが度々出てきて、そうそう学生時代まではなんでも横並びになったなぁ~と思ったりして。

    何者

    ⑤ エンターテインメント性

    ネタバレ!

    で、書くと、この映画は実は映画の予告が「騙し絵」になっている。
    ほぼ、重要なシーンが予告に流れてるのに、予告を見ると絶対見た人は誤解する。

    でも、それとは違う方向性に走っていく面白さは有った、それと上手に伏線が張っていて最後一気にまきとっているところが鮮やか。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    ラストのどんでん返しに向かって、結構、演出の罠がある、まぁ~フィクションだから許して、と言う感じで。
    なんとなく、就職活動経験者(30年前だけど)には「あれ?」と感じさせる。
    そのくらい上手く仕込んでいるので、これは見て騙されるか、何となく気付くか、楽しめる。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    原作は主人公の一人称らしいけど、それが今回はそれぞれの視点で語られていくから、その点で人の表と裏がジワーっと出てきて面白い。
    それと、舞台との融合がちょっと面白い雰囲気がある。

    でも・・・ネタバレ・その2

    どんでん返しが、てっきり「この物語は全部舞台で、舞台に熱中しているイタイやつ」と主人公・拓人が同一人物、くらいの意外性を期待していた~
    人生って就職だけじゃないだろ~くらいの原作にないどんでん返しを入れても良かったのでは?と。

    何者

    ⑧何度も見たくなるか?

    テンポが良くて、音楽と俳優の競演と言う感じでセンスが抜群、ノリの良さで見れる作品。
    一方で、朝井リョウ原作と言うこともあり、今の若者、現代と言うものを意外な切り口で見せてくれる。

    私の世代は、金子修介監督、織田裕二主演の『就職戦線異状なし』(1991年)が懐かしい。

    映画『何者』のデータ

    何者

    原作■朝井リョウ(『何者』新潮文庫刊)
    監督・脚本■三浦大輔
    音楽■中田ヤスタカ
    主題歌■「NANIMONO(feat.米津玄師)」中田ヤスタカ(ワーナーミュージック・ジャパン)
    企画・プロデュース■川村元気
    出演■佐藤健/有村架純/二階堂ふみ/菅田将暉/岡田将生/山田孝之
    公開日■2016年10月15日
    公開情報■全国東宝系にてロードショー

    映画『何者』

    【ストーリー】
    就職活動の情報交換のために集まった、5人の22歳。

    企業に入れば特別な「何者」かになれるのか、そして自分は「何者」になりたいのか。
    それぞれが疑問を抱えながら、就活に立ち向かっていた。

    かつて演劇サークルで脚本を書いていた、人を分析するのが得意な拓人(佐藤健)。
    天真爛漫で何も考えていないようで、着実に内定に近づいていく光太郎(菅田将暉)。
    光太郎の元カノで、拓人が思いを寄せ続ける、実直な性格の瑞月(有村架純)。
    「意識高い系」でありながら、結果が出ず不安を募らせていく理香(二階堂ふみ)。
    社会の決めたルールには乗らないと宣言しながらも、焦りを隠せない隆良(岡田将生)。
    そんな5人を先輩として見守る、大学院生のサワ先輩(山田孝之)。

    力を合わせて就活を進める中、5人はそれぞれの思いや悩みをツイートするが、それはあくまで表の顔。内定が決まらない中、お互いの就活へのスタンスや取り組み方の違いに嫌悪感を抱き、人間関係に歪みが生じ始める。やがて「内定者」が現れたとき、そこで見えてきたのは、これまで隠されてきた裏の顔だった――。
    (C)2016映画「何者」製作委員会 
    (C)2012 朝井リョウ/新潮社

  • 『君の名は。』  聖地巡礼 東京編

    『君の名は。』 聖地巡礼 東京編

    映画『君の名は。』  your name. のロケ地に行きたい!

    君の名は。

    聖地巡礼(ロケ地巡り)の事前準備に計画書を作成、後日、行ったらInstagramに記録予定(笑)

    (追記)
    東京に関しては、随時、行って写真を撮ってきました。
    平日でも、グループやカップルで聖地巡礼をしている人たちがたくさんいました。
    また外国の人(東南アジアの人)も聖地巡礼をしてました~とても国際的、少しお話もしました!

    東京都と岐阜県飛騨市が中心になるようです。

    映画『君の名は。』の感想はこちらから

    参考文献:もちろん映画!とこちらのビジュアルガイド

    新海誠監督作品『君の名は。』公式ビジュアルガイド

    それと注意ですが、ポケモンGOではありませんが、私有地への勝手な侵入や撮影はNGです。
    撮影する場合は、必ずお店や所有者の人の許可をもらってください。
    早朝・深夜に行くのは止めましょう~周辺の迷惑になります、こちらは責任は負いませんので。

    公式サイトからもアナウンスが出ています、ご確認ください。

    『君の名は。』関連場所訪問(聖地巡礼)についてのお願い

    『君の名は。』関連場所訪問(聖地巡礼)についてのお願い

    拝啓 平素より格別のご愛顧をいただき、厚く御礼申し上げます。
    さて、『君の名は。』公開後、本編中に登場する、または関連のある場所へ、多くのファンの皆様にお越しいただいておりますが、近隣の方々より騒音や早朝深夜の訪問に関する苦情を多数いただきました。関連場所への訪問を予定されている皆様におかれましては、節度のある行動、及びマナーに十分心掛けていただきますようお願い申し上げます。

    敬具
    「君の名は。」製作委員会

    映画『君の名は。』Blu-rayスペシャル・エディション3枚組

    東京編

    Google Map にまとめてみました。

    主人公・瀧くんの自宅マンション以外の撮影ポイントは、かなり正確にマッピングしました。
    瀧くんの自宅マンションと思われる場所は、かなり閑静な住宅街でしたので、正確な場所は載せていませんが、近くに行かれても周りに迷惑をかけないようにお願いします。

    四ツ谷駅周辺

    JR四ツ谷駅から上智大学の背景
    JR四ツ谷駅から上智大学の背景

    君の名は。

    四ツ谷駅赤坂口
    四ツ谷駅赤坂口

    四ツ谷駅赤坂口
    四ツ谷駅赤坂口

    四ツ谷駅で、瀧くんと奥寺先輩が待ち合わせをするシーンなど、何度か出てきます。
    どのシーンも、赤坂口になります。

    紀之国坂から四ツ谷駅方面

    君の名は。

    君の名は。

  • 映画『ハドソン川の奇跡』  初めて起こったことは、みな前例はない

    映画『ハドソン川の奇跡』 初めて起こったことは、みな前例はない

    映画『ハドソン川の奇跡』 SULLY

    ハドソン川の奇跡

    155人の命を救い、
    容疑者になった男。

    実際にあった本当の奇跡の話を、イーストウッド監督の演出力で魅せる

    2009年当時、日本でもニュースが話題になったが、凄い奇跡が有るものだ!と感心した。
    日本人にとっては、ニューヨークという都会のど真ん中の川への不時着がどういうものか?、隅田川か淀川に飛行機が不時着?というくらいのイメージ(怖)

    それを徹底的にリアルにイーストウッド監督は見せてくれる、ドキュメンタリーとは違う、そこがイーストウッド監督の凄いところ!

    で、この作品ではその先が描かれていて、奇跡を起こした機長に過失が有ったのでは?と言うことが調査が始まる。
    それは内部的なもので有って、実際どこまでアメリカのマスコミで報じられたかは日本にいては知らないけど。

    最近製作されたロバート・ゼメキス監督(こちらも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の名匠)の『フライト』(’12)に酷似しているなぁ~と思ったけど、『フライト』は“堕ちた英雄”の話でマスコミでも叩かる。
    一方、こちらは事故調査委員会も非常に論理的に行われ、逆にだからこそ主人公・サリーが精神的に追い詰められていく。
    それでも、彼のとった態度は毅然としたものだった、それは何か?

    民間航空史上、予想し得なかった絶望的な状況に突然放り込まれた時、”自分の仕事に誇りを持ち”「自分のやるべきことをやっただけ」と言える、そこにあるのは主人公の責任感=他者に対する思いやりであり、その心情を描くことを見事に実現した作品である。

    ハドソン川の奇跡

    私的『ハドソン川の奇跡』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    飛行機を飛ばすことは主人公・サリーにとっては、いつもやっている仕事であり、人命を最も尊ぶ気持ちを持ち続けることがその仕事を遂行させることができる、自分の強い意志であることを持ち続けている。

    だから一貫して自分の仕事に誇りを持ち、揺るぎない自信を持っている、一方で飛行機を不時着させるという一生に一度経験できるか判らない緊急事態に対する恐怖感、この主人公の心の葛藤が伝わってくる。

    常に人を思いやる気持ちが伝わってくることで、それを受け取った助かった人々と映画を観た観客が一体化して共感し、感動に涙できる作品だった。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    今回のストーリーの基になったのは、チェズレイ・サレンバーガー機長の手記「Highest Duty: My Search for What Really Matters/機長、究極の決断」で、本人は事故後5日後に行われたオバマ大統領就任式にも招待され、様々な表彰を受け、ニューヨーク州知事のデビッド・パターソンは、この件を「Miracle on the Hudson/ハドソン川の奇跡」と呼び、機長を賞賛している。

    その中で、機長自身の知られざる苦悩が有ったことをベースに、映画もそこにスポット当てて描いていることで、極限の状態で人は何をするか?日常からの継続が人の危機を救うと言うことが良く判る。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    主演は名優トム・ハンクス、作品中のほとんどが主人公の心情を描いており、映像としても描かれている部分と、トム・ハンクスの名演によって描かれてる部分が大きい。
    彼も、その奇跡の物語を当然のように知っており、主演が決まった時には、チェズレイ・サレンバーガー機長やアテンダント等の話を聞いて役作りをしたと言う。

     

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    飛行機の不時着シーンが何度か映し出される、その迫力と緊迫感は大画面で見る醍醐味が有る。
    なんと言っても、巨大な旅客機がマンハッタンのど真ん中の川に着水するのである。

    そして緊迫感を出すための演出が散りばめられている。

    ⑤ エンターテインメント性

    アメリカでも何度も再現ドラマとして映像化されていると思う(実際は知らないけど、日本では「ザ!世界仰天ニュース」で再現ドラマ化している)。
    主人公のサリーの心情を映像でどう表現するか?冒頭から見事に表現している。

    公聴会での緊張感も“大逆転”ありと楽しめる。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    90分ちょっとと言う非常に短い作品になっている、近年のイーストウッド監督作品でも短い方だと思うが、それは数十分間の奇跡に対して、主人公・サリーの心の動きに注力して、その心情に合わせて映像化している。

    実際の出来事と物語は時間通りには進まない、時間軸が入れ替わることで主人公の心情の動きが明確になった。

    ハドソン川の奇跡

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    あえて、副機長やその他のクルーの心情、そしてパニックになる乗客を描くことを最低限している。
    更に言うと、サリーの妻とのやり取りは電話で行われるが、こちらも最小限の描き方をしている。
    それでも重要な点をしっかりと取り込んでいる脚本も素晴らしい、サリーと妻との最後のやり取り、妻がサリーに話す言葉が突き刺さる。

    実際に起きた事実が有ることも理由だと思うけど、あえてサリー以外の心情はできるだけ排除しているように思える。

    ⑧何度も見たくなるか?

    主人公の勇気に、自分がどうあるべきか?日常の仕事に対してもどうあるべきか?を考えさせてくれる。
    そんな時に、またこの作品を見ると、自分の仕事に自信を持ったり、迷いを少しでも吹っ切れる気がする。

    そしてこちらが、チェズレイ・サレンバーガー機長夫妻本人。

    ハドソン川の奇跡

    映画『ハドソン川の奇跡』のデータ

    監督■クリント・イーストウッド
    原作■チェズレイ・“サリー”・サレンバーガー/ジェフリー・ザスロウ
    脚本■トッド・コマーニキ
    撮影■トム・スターン 
    衣装デザイン■デボラ・ホッパー
    音楽■クリスチャン・ジェイコブ/ザ・ティアニー・サットン・バンド
    出演■トム・ハンクス/アーロン・エッカート/ローラ・リニー
    上映時間■96分
    製作国■アメリカ
    配給■ワーナー・ブラザース映画
    公開情報■丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他 全国公開中

    ハドソン川の奇跡 ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) Blu-ray — Amazonで見る

    公式サイトはこちら

    【作品紹介】
    2009年1月15日、極寒のニューヨーク上空850mで155名を乗せた航空機を突如襲った全エンジン停止事故。
    160万人が住む大都会の真上で70トンの機体は高速で墜落していく。
    近くの空港に着陸するよう管制室から指示がある中、機長サリーはそれを不可と判断し、ハドソン川への不時着を決断。
    航空史上誰も予想しえない絶望的な状況の中、見事に成功させ“全員生存”の偉業を成し遂げる。
    その偉業は「ハドソン川の奇跡」と呼ばれ、サリーは一躍英雄として称賛されるも、機長の“究極の決断”に思わぬ疑惑が掛けられ、一夜にして殺人未遂の罪に問われることに…。

  • 宇宙人だった?! スピルバーグ監督作品 ベスト+【王様のブランチ】トップ10

    宇宙人だった?! スピルバーグ監督作品 ベスト+【王様のブランチ】トップ10

    スピルバーグ映画は好きですか?

    スピルバーグ

    世界中で、日本でも、スピルバーグ監督の作品は大ヒットします!
    でも意外とスピルバーグ監督作品を、観客に媚びた作品として「つまらない」と言う人もいるみたいです。
    ちなみに・・・

    私はスピルバーグ監督作品が大好きです!

    十代にハリウッド映画にハマったのは、チャップリンと美男美女俳優と、ルーカス×スピルバーグでした。
    『スター・ウォーズ』や『インディー・ジョーンズ』は青春の1ページです。

    ルーカスが想像したスペース・ファンタジー『スター・ウォーズ』の特撮はそれまで無かったものでワクワクさせられた。
    そして、スピルバーグの作品はワクワクだけでなく、泣いたり・笑ったり・感動できたりした!と言う意味で「映画の全てがあった」と言う思いです。

    宇宙人?だったスピルバーグ

    1946年12月18日にアメリカのオハイオ州シンシナティでウクライナ系ユダヤ人の家庭に生まれ、アリゾナ州に育ったそうです。

    スピルバーグ自身が宇宙人と言う訳ではなく、宇宙人を描くことがアメリカ人としての使命だったと言えます。
    『未知との遭遇』はアメリカ人の憧れなのです。
    “?”と思ったでしょう~アメリカは200年ちょっとの歴史しかない国で、伝説や伝統がない国です。
    ヨーロッパならギリシャ神話からアーサー伝説とか色んな伝説が有り、日本にも天照大神から綿々と伝説が数多く有ります。
    そんなアメリカには、先住民族の伝説は有ってもヨーロッパから移住してきた人々には何の伝説も有りません、だからこそ、宇宙人に選ばれた民族としてのアメリカ人と言う物語が必要なのです!

    だから宇宙人は必ずアメリカに舞い降ります、スーパーマンも落ちたところはアメリカです!(笑)
    エリア51を聖地にする必要があり、世界中にエンターテイメントとして広めたのがスピルバーグその人でした。

    高校くらいの頃には、早川書房から数々のSF小説が日本に紹介されました。
    ロバート・A・ハインラインやフィリップ・K・ディック、アイザック・アシモフ(ソ連生まれのアメリカ育ち)、アーサー・C・クラーク(イギリス人)と言った作家たち。
    それぞれが映画化された原作を数多く書いているSF界の重鎮たち。

    文字の中の世界をスピルバーグが明確に、宇宙人・宇宙船の映像化を果たし、世界のスタンダードにしてしまった。
    今、スピルバーグ監督作品について語ること、それは彼はSFだけではなく、パニック映画やヒーロー物、ヒューマンドラマからシリアスなものまで、自分の作りたい作品を自由に作っている、アメリカの現代の映画史そのものと言える。

    スピルバーグ

    みんなが選んだスピルバーグ・ベスト10

    ローリングストーン誌が選んだベスト10はこちら~

    10位 『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』 237百万ドル:13位

    9位 『1941』 109百万ドル:19位

    8位 『ジュラシック・パーク』 796百万ドル:3位

    7位 『プライベート・ライアン』 369百万ドル:9位

    6位 『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』 766百万ドル:4位

    5位 『激突!』 

    4位 『未知との遭遇』 481百万ドル:5位

    3位 『E.T.』 1,228百万ドル:1位

    2位 『シンドラーのリスト』 199百万ドル:15位

    1位 『JAWS/ジョーズ』 1,109百万ドル:2位

    ※ 現在の価値に換算した場合 Boxofficeより、順位はスピルバーグ監督作品内

    人気投票で、ダントツの1位が『JAWS/ジョーズ』だそうで、2位に倍の投票が有ったらしく、映画の専門家(評論家とか関係者)の間でも評価は高いので納得。

    その他、米VULTUREが選んだ全作品のランキングでは、トップは『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』でした。

    スピルバーグ&是枝裕和監督

    【王様のブランチ】好きなスピルバーグ監督作品TOP10

    2020年5月23日の【王様のブランチ】では、スピルバーグ監督作品の視聴者が選んだトップ10が放送されました。

    10位 『宇宙戦争』 (’95年公開)

    9位 『激突』 (’73年公開)

    8位 『レディ・プレイヤー1』 (’18年公開)

    7位 『シンドラーのリスト』 (’94年公開)

    6位 『A.I.』 (’01年公開)

    5位 『未知との遭遇』 (’78年公開)

    4位 『ジョーズ』 (’75年公開)

    3位 『E.T.』 (’82年公開)

    2位 『インディー・ジョーンズ』シリーズ (’81年公開~)

    1位 『ジュラシックパーク』 (’93年公開)

    ちなみに『ジュラシックパーク』は『インディー・ジョーンズ』と同様にシリーズ化されていて、第2作まで監督として演出を手がけています。

    『ジュラシック・パーク』 (1993) 監督
    『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』 (1997) 監督
    『ジュラシック・パーク III』 (2001) 製作総指揮
    『ジュラシック・ワールド』 (2015) 製作総指揮
    『ジュラシック・ワールド/炎の王国』 (2018) 製作総指揮

  • 映画『君の名は。』  オッサンでも感動できる青春映画の傑作登場!

    映画『君の名は。』 オッサンでも感動できる青春映画の傑作登場!

    映画『君の名は。』  your name.

    君の名は。

    まだ会ったことのない君を、探している

    『君の名は。』  聖地巡礼 東京編計画書 はこちらへ

    遂にBlu-ray&DVDが発売!

    【Amazon.co.jp限定】「君の名は。」Blu-rayコレクターズ・エディション 4K Ultra HD Blu-ray同梱5枚組 (初回生産限定)(早期購入特典:特製フィルムしおり付き)(オリジナル特典:描き下ろしA4特製フレーム高画質印刷+特殊加工ポストカード2枚組付き) — Amazonで見る

    予想外の展開が待っている!これから映画を観る人へ

    新海誠監督+川村元気プロデューサー(企画・プロデュース)作品。
    決して新海誠ファンではないけど凄かった!

    もちろん日本映画は沢山見るし、ジブリ作品も見る、50のオッサンだからヤマトやガンダム、999を通過した世代、アニメ大好き世代でもあるけど、単なるラヴコメ・アニメを見たいとも思わない。

    それらを全部、見事に良い意味で予想を裏切ってくれる作品。

    『秒速5センチメートル』(07年)、『言の葉の庭』(13年)など意欲的な作品を数多く作り出してきた気鋭のアニメーション映画監督・新海誠、と言う前説はあるものの、私は見たこともなかった。
    世界的に既に有名なアニメーター(演出家?)で、精密な風景描写や色彩の豊かさも評判になってるのは知ってるくらい。
    夢の中で、少年少女が入れ替わる、と言うどこかで聞いたことの有るような話。
    まぁ~ハッキリ言ってオジサン世代にとっては大林宣彦監督の『転校生』へのオマージュを感じずにはいられないし、途中でどこかで『時をかける少女』になるのでは?とも想像してしまう。

    印刷用_君の名は。_サブ01【7月5日差替】

    この作品、映画館で見る、と言う価値がある美しい映像が広がる、日本のアニメーションの品質の高さとも言えるけど、この映画は単なるラヴコメではない壮大な物語を展開していく、それにふさわしい映像が展開されていく。
    そして・・・
    予告に流れるお話はほんの序章に過ぎず『時をかける少女』への展開も想像できるけど、そこからが予想外の展開が待っている!

    高校生の心情が見事に描かれていて、そこは友情だったり、先輩への淡い想いだったり・・・
    そこから青春の1ページに収まらない物語が展開していく。
    若い人たちには、きっと壮大なSFチックな恋愛青春映画に映るんだと思う。
    でも、オッサンにしてみると「そう青春ってこういうもんだった」と思い返しながら、それは続いていつかまた青春に出会うのかも?と思わせてくれる、そんな不思議な青春映画になっている。

    この夏!(もう残暑だけど)絶対見たほうが良い青春映画、いや若者だけじゃなくて、どんな年代でも人との出会いの大切さを感じることができる作品!

    ちなみに宣伝的に、詳しい情報を書いとくと・・・
    作画監督を務めるのは『千と千尋の神隠し』(01年)など数多くのスタジオジブリ作品を手掛けた、アニメーション界のレジェンド・安藤雅司。
    また『心が叫びたがってるんだ。』(15年)などで新時代を代表するアニメーターとなった田中将賀をキャラクターデザインに迎えるなど、日本最高峰のスタッフがスタジオに集結。
    あっ、田中将賀さんのファンも多いらしい。
    そして主題歌を含む音楽は、その唯一無二の世界観と旋律で熱狂的な支持を集めるロックバンド・RADWIMPSが担当する。

    夏休みの劇場は、高校生・学生であふれかえっていた。

    君の名は。

    私的『君の名は。』 ここからは思いっきりネタバレ!要注意!!

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    ここからはネタバレで行くので、見てない人は見てから読んでください。

    「運命の出会い」=赤い糸を、さかのぼって物語にするとこうなるんだろう、と言う想像からできた気がする。
    だからラスト・シーンの「君の名前は?」に運命を感じるんだと思う。

    そう観客の一人ひとりの運命の出会いの裏側には実は壮大な物語があるのかもしれない。
    それくらい人との出会いって意味があって、意義のあるものと言うのを感じさせてくれる。

    だから歳を取っても、運命の出会いはあるかもしれないし、逆に歳を取っている分、もっと壮大なストーリーが人との出会いにはあるのかもしれない、と思いたい、そう思える作品。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    企画・プロデュースの川村元気Pは「世界から猫が消えたなら」の原作者でも有り、この物語が新海誠監督主導だったのか、どうなのか興味深いところ。
    後半は怒涛の展開なんだけどディテールが丁寧で、赤い糸の使い方が上手い!

    アラフォー世代が作ってる作品だけど、未だ青春ど真ん中だと思って生きてる人たちの熱意を感じまくった!

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    今回はアニメなので、さてどう表現したらよいのかなぁ~
    神木隆之介はアニメも沢山やってるから、この手の役は上手い。
    むしろキャラクターデザイン的なところなんだと思うけど、CGではない日本のアニメの良さを感じる。

    あっ、でもこの手のアニメってなんで日本でしか描けないのかな?

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    冒頭の数分間は、30分のTVアニメのような始まり方でちょっと焦った。
    何か狙いが有ったのかな?
    逆にその後の映像とかは、ジブリや細田守監督のような広大な世界が広かっていく。

    そして、なんと言っても映像が美しい!
    これは実写じゃできないよなぁ~と思いつつ。

    ⑤ エンターテイメント性

    青春映画であり、恋愛映画でもあるし、でも若者向けだけでもない。
    身体が入れ替わる話から、タイムパラドックスの話に展開していきながら、実は運命の出会いって、自分の忘れた過去の繋がりから来てる、って思わせる展開、ラストのタイトルを見て「君の名前は?」と本当につぶやきたくなる瞬間、うわーっと来てジーンと来るこの展開には脱帽。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    映像が心情を表す、この辺が素晴らしい。
    後半をたたみ掛ける展開になるが、前半の丁寧な作りが聞いてくる。
    でも、やっぱりアニメじゃないとできない演出だよね、いつかこれを実写でできる時代が日本にも来るのかな?(興行的に考えたらアニメが良いに決まってるけど)

    君の名は。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    主人公の男の子とバイト先の先輩の素敵な女性との会話とか、細かいところの脚本が丁寧で好き!
    もちろん、女の子が朝になるとおっぱいを揉むところとかも・・・
    あとは、主人公の女の子の髪型が変わる理由が後で判るところとも。

    でも、途中から一切予想外の展開、ラストの「運命」を感じさせてくれる展開は凄かった。

    ⑧何度も見たくなるか?

    いつまでも青春でありたい!と願う若い人、オジサンやあらゆる世代の人、どの年代でも見れるし、だからこそ見たい映画。
    既にカップルの人たちも、記憶にないこんな凄い出会うまでのストーリーがあるのかも?と思わせる。

    また、観ようっと(笑)

    新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド — Amazonで見る

    映画『君の名は。』のデータ

    【声の出演・スタッフ】
    神木隆之介 上白石萌音 
    成田凌 悠木碧 ※島崎信長 石川界人 谷花音
    長澤まさみ 市原悦子

    ※島崎信長さんの「崎」は正しい文字が環境により表示できないため、「崎」を代用文字としています。

    監督・脚本:新海誠
    作画監督:安藤雅司
    キャラクターデザイン:田中将賀
    音楽:RADWIMPS

    2016年8月26日 全国東宝系にてロードショー

    「君の名は。」Blu-rayスタンダード・エディション — Amazonで見る

    公式サイトはこちらから

    【ストーリー】
    千年ぶりとなる彗星の来訪を一か月後に控えた日本。
    山深い田舎町に暮らす女子高校生・三葉は憂鬱な毎日を過ごしていた。
    町長である父の選挙運動に、家系の神社の古き風習。
    小さく狭い町で、周囲の目が余計に気になる年頃だけに、都会への憧れを強くするばかり。
    「来世は東京のイケメン男子にしてくださ―――い!!!」
    そんなある日、自分が男の子になる夢を見る。
    見覚えのない部屋、見知らぬ友人、目の前に広がるのは東京の街並み。
    念願だった都会での生活を思いっきり満喫する三葉。
    一方、東京で暮らす男子高校生、瀧も、奇妙な夢を見た。
    行ったこともない山奥の町で、自分が女子高校生になっているのだ。
    繰り返される不思議な夢。そして、明らかに抜け落ちている、記憶と時間。
    二人は気付く。
    「私/俺たち、入れ替わってる!?」
    いく度も入れ替わる身体とその生活に戸惑いながらも、現実を少しずつ受け止める瀧と三葉。
    残されたお互いのメモを通して、時にケンカし、時に相手の人生を楽しみながら、状況を乗り切っていく。
    しかし、気持ちが打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが途切れてしまう。
    入れ替わりながら、同時に自分たちが特別に繋がっていたことに気付いた瀧は、三葉に会いに行こうと決心する。
    「まだ会ったことのない君を、これから俺は探しに行く。」
    辿り着いた先には、意外な真実が待ち受けていた……。

    出会うことのない二人の出逢い。運命の歯車が、いま動き出す

    (C)2016「君の名は。」製作委員会


  • 映画『シン・ゴジラ』 2016夏・ゴジラが復活!日本が再生する!

    映画『シン・ゴジラ』 2016夏・ゴジラが復活!日本が再生する!

    映画『シン・ゴジラ』 SHIN GODZLLA

    現実(ニッポン)対虚構(ゴジラ)。

    復活したゴジラが日本映画の象徴になる

    2016年夏、ゴジラが復活した!
    第1作の『ゴジラ』(1954年)が公開されてから約60年、現在までに国内で計28作品が製作され「ゴジラ・シリーズ」
    今作品で、遂に累計観客動員数が1億人を突破したそれも納得の作品、日本を代表するシリーズ映画として君臨する「ゴジラ」。
    但し、第1作以外のゴジラは、ウルトラマンやガメラなどの子供向けの怪獣映画になっていってしまった。
    実際、’50年代の映画の隆盛期から衰退期に入って、興行収入を考えると子供に観てもらえる映画としてシリーズ化するのは当然かもしれない推移だった。

    一方、日本で誕生したゴジラというキャラクターは、世界の「Godzilla」となり“キングオブモンスター”として人気を博しています。
    海外でも「ゴジラ」の評価は高くローランド・エメリッヒの『GODZILLA』(ゴジラと言うよりイグアナの大きいの)や記憶に新しい2014年にはハリウッド版『GODZILLA』(世界の渡辺謙さんが出演!)が全世界で興行収入570億円以上、国内でも32億円と大ヒットを記録している。

    印刷用_シン・ゴジラ_サブ10

    そして今回、庵野秀明総監督+樋口真嗣監督(特撮監督)で見事な復活!
    初代『ゴジラ』が帰ってきた!そんな感じ。
    実は私は「ヱヴァンゲリヲン」を観たことがない!(自慢w)どちらかと言うと庵野秀明さんと言えば、宮﨑駿監督の『風立ちぬ』の主人公・堀越二郎の声をやった人、と言う印象しかない(汗)
    「ヱヴァンゲリヲン」を知ってる人は、今回のゴジラは、まんまヱヴァらしい。
    チラッとテレビで見たけど雰囲気は判る。
    それと2作目以降のゴジラ・シリーズもほとんど見たことがない、特に平成ゴジラは全く見ていない・・・『ゴジラ FINAL WARS』はゲテモノ見たさでと言うのはあるけど。

    そして今作品は、初代・ゴジラと同様にゴジラ誕生から日本初上陸の話になっている。
    原点に戻って、ゴジラを再構築したと言う感じ、登場の仕方もビックリしたけどネタバレになるからこれ以上は書きません。
    にしても、怪獣映画と言う虚構を映像化にする以上、ゴジラの存在以外をリアルに描いている。
    映画では「一つだけ(大きな)嘘をついて良い」と言う物語作りの暗黙の了解(?)があるけど、逆に言うとそれ以外、リアリティが求められる。
    これは『ジュラシック・パーク』にも言えることだけど、現代に恐竜を復活させる技術は未だないが、そこに嘘が有るとして、恐竜の動きや生態に関しては出来る限りリアルに描く必要がある。
    今回、ゴジラと言う未知の生物で有り、敵の登場に日本政府や日本人がどう接するか?このとことんリアリティにこだわった作りが凄かった。

    印刷用_シン・ゴジラ_サブ01

    ’54年に現れたゴジラを、2016年の今復活させた意味、それは今の日本を描くことにある。
    自衛隊のあり方や日本の政治家、それを超えた知恵と勇気、アメリカを含む海外の思惑。
    そのためには、自衛隊の扱い方のリアリティも凄かった、10式戦車から富士山麓から155ミリ榴弾砲をぶっ放す、無人戦闘機から何から何までリアルに演出している。
    ある意味、福島の原発のメルトダウンとゴジラが被っている部分もあると思う。

    全体としては、本当に詰め込み過ぎというくらい、今の日本を克明に描きつつ、ゴジラ退治のためにアメリカの力を借りて、核融合をエネルギーとしているゴジラを核爆弾で退治すると言う話を縦軸に配して、様々な横軸が展開していく。
    長谷川博己演じる主人公(主人公はゴジラだけど、半分以上寝てるので)は、日本の政治構造や外交と言ったものに関わりながら、日本人の良心を表現している

    一方で日本的な人間ドラマ(恋愛とか家族愛)と言ったものをスッパリ切り捨てた潔さには拍手!
    最後に新幹線とかを突っ込ませるのも最高!!
    怪獣映画として、そしてVFXとして、日本生まれのゴジラ映画として、何の手抜きもない作品に仕上がっていて、ここまやるか!?と感心させられた。
    オープニングも伊福部昭のゴジラのテーマ曲も、故・岡本喜八監督のカメオ出演も、その他沢山の俳優がカメオ出演しているし、ゴジラ愛・日本映画愛を感じる作品。

    唯一残念だったのが石原さとみ。
    彼女の役は、アメリカ人にやって欲しかった、40代で女性のアメリカ大統領になる名門の出が日系アメリカ人と言うのは、ゴジラの存在並みに真実味がない、嘘は一つまで。
    好きな女優さんだけにちょっともったいなかった。

    印刷用_シン・ゴジラ_サブ09

    私的『シン・ゴジラ』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    この作品には初代ゴジラと共通のテーマが有る、それはゴジラよりも人間の行いの方が恐ろしいと言うもの。
    人間は自分たちの利益を再優先する、ゴジラが生まれた理由、ゴジラを殺す方法、全てが人間のエゴの上に立っている。
    しかし、窮地に立ってそこを乗り越えていく、戦後の日本人の姿にも共通するものを感じた。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    何故、今、ゴジラなのか?ちゃんとその答えを持っている、第1作目の『ゴジラ』も喧々諤々とその対策を練るシーンが描かれる。
    ゴジラを通して日本人を描こうとしている、そして今の日本、将来の日本への希望が描かれている。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    長谷川博己も力演、その他の主要の配役も力演。
    防衛大臣が女性と言うのもモデルがいるのか?(笑)斎藤工、犬童一心監督、小出恵介と沢山の俳優がカメオ出演、みんな日本映画への愛を感じる。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    日本でここまでVFXを使ってスケールの大きな作品を作ってくれるとは。
    白組の頑張りが凄い!ゴジラの武器もそう来ますか!

    ⑤ エンターテイメント性

    ゴジラをちゃんと描いた、ハリウッドを超えるエンターテイメントだったと思う。
    『パシフィック・リム』にもちゃんと勝っていた、ギレルモ・デル・トロ監督の日本の怪獣映画愛にもちゃんと応えたと思う。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    演出はヱヴァのまんまらしい。
    それはおいといて、最近の日本映画(洋画も?)はやたらと俳優のドアップが多くないか?と。
    にしても、自衛隊とか日本の政治家とか、リアル過ぎてその演出は良かった。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    意外性もあるのに、ちゃんと初代ゴジラの主旨も受け継いでいた。
    怪獣映画に徹して、日本映画に有りがちな、恋愛や家族愛に走らなかったのも良かった。

    ⑧何度も見たくなるか?

    これは映画館でも、ビデオになっても何度も見たくなる。
    それ以前に、色々と詰め込み過ぎ、しかもちょっとした庵野秀明監督の思い入れのシーンとか遊びも有って、細々とチェックしてみたい。
    ゴジラ愛・映画愛が高じるとここまでこだわった映画になる、それは何度も見たくなる。

    映画『シン・ゴジラ』のデータ

    2016年製作

    G_poster_B1out0407

    【キャスト・スタッフ】
    長谷川博己 竹野内豊 石原さとみ

    脚本・総監督:庵野秀明
    監督・特技監督:樋口真嗣
    准監督・特技統括:尾上克郎
    音楽:鷺巣詩郎

    公開日 :2016年7月29日
    公開情報 :全国東宝系にてロードショー

    シン・ゴジラ Blu-ray特別版3枚組 — Amazonで見る

    公式サイトはこちら

    【ストーリー】
    東京湾・羽田沖—。
    突如、東京湾アクアトンネルが巨大な轟音とともに大量の浸水に巻き込まれ、崩落する原因不明の事故が発生した。
    首相官邸では総理大臣以下、閣僚が参集されて緊急会議が開かれ、「崩落の原因は地震や海底火山」という意見が大勢を占める中、内閣官房副長官・矢口蘭堂(長谷川博己)だけが、海中に棲む巨大生物による可能性を指摘。内閣総理大臣補佐官の赤坂秀樹(竹野内豊)をはじめ、周囲は矢口の意見を一笑に付すものの、直後、海上に巨大不明生物の姿が露わになった。
    慌てふためく政府関係者が情報収集に追われる中、謎の巨大不明生物は鎌倉に上陸。普段と何も変わらない生活を送っていた人々の前に突然現れ、次々と街を破壊し、止まること無く進んでいく。
    政府は緊急対策本部を設置し、自衛隊に防衛出動命令を発動。さらに米国国務省からは、女性エージェントのカヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)が派遣されるなど、未曽有の脅威に対し、日本のみならず世界もその行方を注視し始める。
    そして、川崎市街にて、“ゴジラ”と名付けられたその巨大不明生物と、自衛隊との一大決戦の火蓋がついに切られた。
    果たして、人智を遥かに凌駕する完全生物・ゴジラに対し、人間に為す術はあるのか?
    (C)2016 TOHO CO.,LTD.