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  • 映画『影武者』 コッポラとルーカスが認めた黒澤明作品

    映画『影武者』 コッポラとルーカスが認めた黒澤明作品

    映画『影武者』 THE SHADOW WARRIOR

    影武者

    動乱の戦国を巨大なる幻が行く--

    晩年の歴史絵巻、戦記ものというより人間ドラマ

    黒澤明監督晩年の作品と言って良いのだろう。
    黒澤監督は、やはりダイナミックな映像がその最大の持ち味だと思う。
    それこそは映画であり、また人々がダイナミックに躍動することで、一人一人のキャラクターが浮かび上がってくる。

    この作品では、歴史と言うものが大前提にある。
    影武者を捜し出すエピソード自体はオリジナルになるが、武田信玄の「喪を三年秘す」のは歴史的な事実。
    また弟・信廉が一時期、信玄の影武者になっていたのは、これまた歴史的な通説。

    信玄の偉大さが、影武者になった泥棒と武田勝頼を通して描かれている。
    そしてそこにあるのは、戦争の無情さで有る。
    武田信玄ほどの武将になると、戦国時代という時代であったとしても、人命の尊さを知っているのである。
    その事が人の上に立つものの資質なのかもしれない。

    それ以上にこの映画の醍醐味は、武田の騎馬隊を再現した数々の戦闘シーン。
    これだけの規模の人間達を操り、見事に合戦シーンを再現してみせた。
    これこそが映画なのである、黒澤監督にしか出来ないこだわりと完全主義。

    武田信玄と泥棒(影武者)、人格者と卑しい者、この相反する人間性の二役を見事に仲代達也が演じている。
    当初は勝新太郎が演じていたが、勝も黒澤監督も完全主義者で強情、意見が分かれて互いに折れず、勝が役を降りたという。
    そこには黒澤監督の、また勝新太郎の映画への執念が感じ取れる。
    この作品自体、執念の固まりのような凄味が有る。

    Reviewed in 12.1999

    2017年に改めて振り返って見ると

    黒澤明監督は1965年(私が生まれた年)までに作った映画が一番良い時期だったように思う。
    1999年頃はまだ私も日本映画をそれほど見ておらず、黒澤明監督の映画もそれほど見ていなかった。

    この『影武者』にしても続く『乱』にしても、黒澤明時代劇として十分に楽しめる作品だし、VFXを使わずに戦闘シーンを再現できるのは、黒澤明の名前がなければできないことだと思う。

    大規模戦闘シーンを再現できるだけの巨匠になったことは、それを作る資格を意味するが、ダイナミズムがそれで達成できるものではないことも事実と判った。
    『野良犬』『羅生門』から『天国と地獄』『赤ひげ』までのダイナミズムを超えることはもうなかった気がする。

    映画『影武者』のデータ

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    THE SHADOW WARRIOR 179分 1980年 日本

    監督■黒澤明
    製作■黒澤明/田中友幸
    外国版製作■フランシス・コッポラ/ジョージ・ルーカス
    脚本■黒澤明/井手雅人
    撮影■斎藤孝雄/上田正治
    撮影協力■中井朝一/宮川一夫
    美術■村木与四郎/桜木晶(助手)
    音楽■池辺晋一郎
    録音■矢野口文雄
    監督部チーフ■本多猪四郎
    アドバイザー■橋本忍
    照明■佐野武治
    編集■黒澤明
    出演■仲代達也/山崎努/隆大介/萩原健一/根津甚八/大滝秀治/油井昌由樹/桃井かおり/倍賞美津子/室田日出男/志村喬

    カンヌ国際映画祭 1980年
    パルム・ドール(グランプリ)授賞

    英国アカデミー賞
    監督賞授賞 黒澤明
    衣装デザイン賞

    フランス・セザール賞
    最優秀外国映画賞授賞

    <DATA>

     巨匠・黒澤明監督が「デルス・ウザーラ」以来5年ぶり(日本映画としては「どですかでん」以来10年ぶり)に製作した、戦国スペクタクル巨編。
     武田信玄の影武者として生きた男の悲喜劇を荘厳にして絢爛な映像で描く。
     戦国時代。
     家康の野田城攻めの折り、鉄砲で撃たれこの世を去った武田信玄。
     弟信廉は信玄死すの報を打ち消すため信玄の影武者を立てる。男は盗みの罪から処刑されるところを信玄と瓜二つだったことから助けられたのだった。
     だが男にとって戦国の雄・信玄として生きることはあまりにも過酷だった……。
     製作費の高騰で計画が頓挫しかかったり、当初主役だった勝新太郎が監督との意見の相違から途中降板するなどの話題にも事欠かなかった。
     カンヌ国際映画祭グランプリ受賞。 <allcinema>

    全国統一の気運が高まる戦国時代、その雄“武田信玄”は敵を欺くため、影武者を使ったと言われている。
    死刑執行寸前だった泥棒(仲代達也)が、実は武田信玄に瓜二つだったことからこの物語は始まる。
    そして、京に進軍の途中、信玄が死にその遺言で、三年の間信玄の死を隠すことに...
    海外版製作を、黒澤監督を師と仰ぐフランシス・コッポラ、ジョージ・ルーカスが引 き受けることで、製作が実現化した。

  • 映画『リンカーン』 リーダーの孤独と資質を描いたスピルバーグの最高傑作!

    映画『リンカーン』 リーダーの孤独と資質を描いたスピルバーグの最高傑作!

    映画『リンカーン』

    LINCOLN 150分 アメリカ 2012年

    リンカーン

    世界を変えた英雄の<28日間>の物語―

    2013年に映画館で観た映画の中で圧倒的なNo.1でした

    監督はスティーヴン・スピルバーグです、私が周りの人に勧めたら、早速見に行ってくれた人がいましたが、その人の感想は「退屈」でした、確かにスピルバーグ監督作品なのに戦闘シーンもほとんどなく、議会での会話のやり取りばかりです。

    スピルバーグ監督と言えば、今も『JAWS/ジョーズ』を一番の作品に挙げる人もいますし、もちろん大ヒット作『E.T.』も有りますし、その他にも好きな作品がたくさんあります。
    いずれ、監督としてここで取り上げたいと思います。

    スピルバーグ監督の最新作『 ブリッジ・オブ・スパイ』が公開中(2016年1月9日から)です。

    スピルバーグ監督からのアメリカへのメッセージ

    スピルバーグがリンカーン大統領を描くと言えば「人類の平等を訴えた博愛主義的な作品」と思いきや良い意味で予想を裏切ってくれた。
    それは今のアメリカへのスピルバーグ監督からのメッセージだったと思う。

    アメリカには、三権分立の上に成り立つ民主主義が存在する国家、それを成り立たせているのは、国民から選ばれた議員の信条と誠実さの上に成り立っている。
    大統領は行政の長であり、議会に立つことは出来ない、だからこそ大統領としての発する言葉に魂が有る。
    リンカーンが喩え話が好きな人物とは初めて知ったが、政治家の資質である言葉を大切にする事を丁寧に描いている、時にはそれが冗長に感じるのだが。

    人類における正義とは何か!それを成り立たせる仕組みがアメリカには有る、それがアメリカの尊厳で有ると訴えかけてくる。
    史実がそうだったのか?スピルバーグの演出なのかは、私の知識では知るよしも無いのだけど、奴隷解放の議決は、一人ずつ名前を呼ばれて賛否を回答する。
    これはアメリカだけでは無く日本の政治家にも心して欲しいが、後世に政治家が成したことは名前とともに残る。

    当時の政治家は、黒人の男性に参政権を与えると、ゆくゆくは女性にも参政権を与えることになる、そんな事は有り得ないとまで言う。
    今、アメリカでは民主主義の根幹が試されている。
    国民の多数が望んでいる、国民皆保険や銃規制が、党利党略・企業のロビィ活動によって否決されている。
    民主主義の崩壊こそが、アメリカの崩壊なのだから。
    そんな切実なメッセージがスピルバーグから届いたような気がした。

    ダニエル・デイ=ルイスの静かな佇まいと共に、力強さがリンカーンの信念の強さを見事に表現していた。
    ここに政治家に必要な資質を映し出しているようなだった。
    そしてその「言葉」=演説の一つ一つが心に焼き付いた・・・

    面白かったのは、意外と当時は大統領の警護と言うのがほとんど無い。
    リンカーンも気軽に人の家を訪問したりしている。
    まぁ~リンカーンが暗殺されたから、その後は警護ともしっかりするようになったのかもしれない。

    何に感動したのか?聞かれたので、こう答えた。
    政治の世界で、高い目標を達成するために汚いことでも率先して行う姿、だからこその理想の神々しさが有ると。
    そして、その高みに上がるためには孤独がつきまとう、大統領というトップに立つものの孤独の姿をダニエル・デイ=ルイスが見事に演じていた。
    これは、大統領だけではなくても、会社のトップや映画製作のトップに立つ者、何にでもその孤独と日々の積み重ね、それを達成するための高い目標と理想、これが必要だと気づかせてくれる作品。

    リンカーン

    私的『リンカーン』

    テーマが有るか?共感できるか?

    日本ではなかなか理解されづらい部分はあるが、民主主義とは何か?と言う大きなテーマ。
    そしてリーダーの資質とは何か?そこにある孤独に立ち向かうリンカーンを描くことは、真リーダー像が見えてきて心が震える。

    作り手の強い意思を感じるか?

    スピルバーグ監督は、あきらかにオバマ政権への応援歌としてリンカーンを描いた節がある。
    そこには民主主義への危機感があったんだと僕は感じました。
    スピルバーグ監督はメッセージ性の強い作品が意外と多い監督だと判る。

    俳優の意思や演技力が伝わるか?

    ダニエル・デイ=ルイスの演技が圧巻!リーダー像を見事に演じきっていた。
    もちろんリンカーンの実像を知る訳ではないが、魂を感じる演技だった。

    映画らしい楽しさが備わっているか?

    議会の駆け引きが中心の人間ドラマ、それでもリアリティにこだわった映像、強いメッセージ性を感じる作品。

    エンターテイメント性

    個人的には地味とは思わない、人と人との駆け引きが面白い。
    そしてアメリカの民主主義がこれほど解りやすい形で描かれた作品は無かった。

    演出が素晴らしいか?

    スピルバーグ監督はどの作品でもその演出に隙はない。
    このあたりは、クリント・イーストウッド監督など、ベテランの域の仕事だと思う。
    なんと言っても俳優たちの素晴らしい演技を引き出している。

    脚本が素晴らしいか?

    雄弁さと背中から感じさせる部分、脚本と演出の素晴らしさが光る。
    リンカーンの有名な演説「人民の人民による・・・」は出て来ない、それでもリンカーンの話す言葉にメッセージを感じる。

    何度も見たくなるか?

    感動的な物語、リーダーとしての志・姿勢を確認する意味でも、時折に観たい作品。

    映画『リンカーン』のデータ

    リンカーン

    監督■スティーヴン・スピルバーグ
    製作■スティーヴン・スピルバーグ/キャスリーン・ケネディ
    製作総指揮■ダニエル・ルピ/ジェフ・スコール/ジョナサン・キング
    原作■ドリス・カーンズ・グッドウィン 『リンカーン』(中央公論新社刊)
    脚本■トニー・クシュナー
    撮影■ヤヌス・カミンスキー
    プロダクションデザイン■リック・カーター
    衣装デザイン■ジョアンナ・ジョンストン
    編集■マイケル・カーン
    音楽■ジョン・ウィリアムズ
    出演■ダニエル・デイ=ルイス/サリー・フィールド/デヴィッド・ストラザーン/ジョセフ・ゴードン=レヴィット―/ジェームズ・スペイダー/ハル・ホルブルック/トミー・リー・ジョーンズ

    ■アカデミー賞 2012年
    主演男優賞 ダニエル・デイ=ルイス
    美術賞 リック・カーター
    ■全米批評家協会賞 2012年
    主演男優賞 ダニエル・デイ=ルイス
    脚本賞 トニー・クシュナー
    ■NY批評家協会賞 2012年
    男優賞 ダニエル・デイ=ルイス
    助演女優賞 サリー・フィールド
    脚本賞 トニー・クシュナー
    ■ゴールデン・グローブ 2012年
    男優賞(ドラマ) ダニエル・デイ=ルイス
    ■英国アカデミー賞 2012年
    主演男優賞 ダニエル・デイ=ルイス
    ■放送映画批評家協会賞 2012年
    主演男優賞 ダニエル・デイ=ルイス
    脚色賞 トニー・クシュナー
    音楽賞 ジョン・ウィリアムズ

    映画『リンカーン』 ダニエル・デイ=ルイス,スティーヴン・スピルバーグ(監督、製作)

    映画「リンカーン」オフィシャルサイト

    【解説】
     「シンドラーのリスト」「プライベート・ライアン」の巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督が、“アメリカ史上最も愛された大統領”エイブラハム・リンカーンの偉大な足跡を映画化した感動の伝記ドラマ。
    国が大きく分断された過酷な状況において、リンカーンはいかにして奴隷解放という大いなる目的を達成するに至ったのか、その知られざる政治の舞台裏を、理想のリーダー像という視点から丁寧に描き出していく。
    主演は本作の演技で「マイ・レフトフット」「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」に続いて、みごと3度目のアカデミー主演男優賞に輝いた名優ダニエル・デイ=ルイス。
    共演はサリー・フィールド、ジョセフ・ゴードン=レヴィット、トミー・リー・ジョーンズ。
     南北戦争末期。国を二分した激しい戦いは既に4年目に入り、戦況は北軍に傾きつつあったが、いまだ多くの若者の血が流れ続けていた。
    再選を果たし、任期2期目を迎えた大統領エイブラハム・リンカーンは、奴隷制度の撤廃を定めた合衆国憲法修正第13条の成立に向け、いよいよ本格的な多数派工作に乗り出す。
    しかし修正案の成立にこだわれば、戦争の終結は先延ばししなければならなくなってしまう。
    一方家庭でも、子どもの死などで心に傷を抱える妻メアリーとの口論は絶えず、正義感あふれる長男ロバートの北軍入隊を、自らの願いとは裏腹に黙って見届けることしかできない歯がゆさにも苦悩を深めていく。そんな中、あらゆる手を尽くして反対派議員の切り崩しに奔走するリンカーンだったが…。(映画データベース –allcinema より)

  • 映画『風立ちぬ』 宮﨑駿監督の最新作にして遺作?そして最高傑作!

    映画『風立ちぬ』 宮﨑駿監督の最新作にして遺作?そして最高傑作!

    映画『風立ちぬ』 THE WIND RISES

    126分 2013年 日本

    生きねば。

    宮﨑駿(監督作品)の中では、私は一番好きな作品

    宮崎駿監督5年ぶりの新作アニメ。
    零戦の設計者・堀越二郎の半生と、堀辰雄の小説「風立ちぬ」のエピソードを交えたオリジナル作品。
    後半は溢れ出しそうな涙を止めるのに苦労しました!
    周りが若いカップルばっかりなので、流石におじさん一人では泣けない(汗)

    宮崎アニメの集大成のような描写、音楽、音響・・・この作品がアニメである理由もしっかり有りました。
    本当に音の表現が素晴らしかった~飛行機や地震の音、等々。
    そして、こんなに素敵なラヴ・ストーリーとは思っていなかった。
    話の中心に、小説「風立ちぬ」が有って、主人公・二郎とヒロイン・菜穂子のラヴ・ストーリーが、暖かくそして切なく展開されていきます。
    もう一つの話が、堀越二郎の夢「美しい飛行機を作りたい」とひたすら追い求める姿が描かれる。

    風立ちぬ 生きねば。

    何故、この二つのモチーフを一つの物語に詰め込んだのか。
    一つは、男の夢と愛情は同等なもの、おそらく宮崎監督自身の想いが詰まってるんだと思う。
    宮崎監督自身のアニメに掛けてきた人生そのもの。
    二郎は菜穂子を置き去りにしても、飛行機の設計に没頭する、でも菜穂子の事も心から愛している、ストレートなくらいに。
    もう一つは、道具(飛行機)に込められた宮崎監督の想い。
    道具は、誤った使い方によっては、沢山の悲劇を生むということ。
    『ナウシカ』や『もののけ姫』での文明進歩と自然破壊をストレートに描くような事は無く、子供のような純粋な夢や想いが、戦争の武器となって悲劇を生み出してしまった結果しか描かれない。
    だからこそ主人公と主人公の作り手・宮崎監督自身は「生きねば」ならない。
    生き抜いて、語り部となる必要が有るのではと・・・

    切なく悲しいラヴ・ストーリーと共に、色んな思いが交錯する作品でした。
    こんな大人のための宮崎アニメを見るなんて思ってもいなかった。
    私は一人で観に行きましたが、是非、愛する人と見に行って欲しいなぁ~って想いました。

    二郎の妹・加代は、『トトロ』のメイが大きくなったような感じ、そんなのも嬉しかった。

    純愛、女性は自分の一番の美しい時を、好きな人に残して逝くものなのかもしれない。

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    ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

    私的『風立ちぬ』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    実は賛否が分かれるところ、この映画を反戦映画だと思うか、否か。
    私は明確に反戦映画だと感じた!
    実は、堀越二郎とカプローニは、メフィストフェレスの話であり、悪魔のカプローニが、堀越二郎に魂をよこせば10年間、好きな飛行機を作る自由を与え、堀越二郎は人を殺す兵器、数多くの人が命を落とした零戦を作った。
    ラストで再び堀越二郎とカプローニが出会うシーンは、煉獄で天国へ行くのか、地獄に堕ちるのか、魂を失い戦後の堀越二郎は何も成し遂げなかったと言われています。

    ② 作り手の強い意思を感じるか? 

    宮﨑駿監督はこの作品をもって長編アニメの制作から引退しました。
    もしからしたら復活も・・・と思いつつも、宮﨑駿監督は、最後の最後に子供向けではなく、大人向け=実は自分の好きな映画を作りました。
    宮﨑駿監督は、この作品で「自分はアニメを作ることが好きで好きでたまらない」と隠しもせずに描き続けました。
    映画自体が、監督そのものなのです。
    だから、宮﨑駿監督は、試写で初めて見て、自分の作品に初めて涙したのです。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    主演の堀越二郎の声に、全く素人の庵野秀明監督(新世紀エヴァンゲリオン)にこだわり、そこがこの作品の良さでも有ります、堀越二郎と宮﨑駿、そして庵野秀明、これが共通言語になってるのです。

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    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    ジブリのアニメにハズレは有りません!
    映像の素晴らしさはもちろんなんですが、やっぱり宮﨑駿にメカを描かせるとやっぱり良い。
    そして実写ではなくアニメにする意味、と言うものを感じさせてくれます、特に関東大震災のシーンは見事です。
    サウンド・エフェクトも人の声で作っています。

    ⑤ エンターテイメント性

    宮﨑アニメの真骨頂、裏にテーマ性を隠しつつも、楽しさを前面に出した作りになっています。
    ただ、子供受けはしなかったようですが(笑)

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    映画らしさ、とも被るんですが、今回の作品は実写でやっても良いくらいの大人向けの作品。
    それでも、アニメとしてやる価値、表現力・演出がふんだんに見ることが出来ます。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    原作の「風立ちぬ」をベースにしながら、全く別のテーマやモチーフを持ち込んで、見事に作品にしています。
    そして宮﨑アニメとしては、初めての大人のラヴ・ストーリー、それも見事に物語にしてました。

    ⑧何度も見たくなるか?

    宮﨑アニメはどれも、もちろんこの作品も何度も観たくなります。
    おそらくアニメという枠をはめることで、非現実的な世界に誘い込み、エンターテインメントとして楽しませてくれるんだと感じます。

    映画『風立ちぬ』のデータ

    the wind rises

    監督■宮崎駿
    プロデューサー■鈴木敏夫
    制作■星野康二/スタジオジブリ
    原作■宮崎駿
    脚本■宮崎駿
    作画監督■高坂希太郎
    動画検査■舘野仁美
    美術監督■武重洋二
    色彩設計■保田道世
    撮影監督■奥井敦
    編集■瀬山武司
    アフレコ演出■木村絵理子
    音楽■久石譲
    音響演出■笠松広司
    主題歌■荒井由実『ひこうき雲』
    整音■笠松広司

    声の出演:庵野秀明(堀越二郎)/瀧本美織(里見菜穂子)/西島秀俊(本庄季郎)/西村雅彦(黒川)/スティーブン・アルパート(カストルプ)/風間杜夫(里見)/竹下景子(二郎の母)/志田未来(堀越加代)/國村隼(服部)/大竹しのぶ(黒川夫人)/野村萬斎(カプローニ)

    『風立ちぬ』公式サイト

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    【解説】
     宮崎駿が月刊模型雑誌『モデルグラフィックス』に連載していた漫画を自らアニメ映画化。零戦こと零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎の半生をモチーフに、同時代の作家・堀辰雄の小説『風立ちぬ』のエピソードを盛り込みつつ、戦争という激動の時代の中で様々な矛盾を抱えながらも飛行機という自らの夢と欲望に真摯に生きた一人の青年技術者の人生を、リアリズムの中にも大胆な省略や夢と現実を行き来する自在な語り口で描き出す。声の出演は、主人公・堀越二郎役に「ヱヴァンゲリヲン」シリーズの監督でこれが声優初挑戦の庵野秀明、ヒロインの里見菜穂子役にTV「てっぱん」の瀧本美織。
     少年時代に夢の中で憧れのカプローニ伯爵と出会い、飛行機の設計士になることを決意した堀越二郎。1923年、東京帝国大学に進学するため上京した彼は、列車の中で里見菜穂子と出会い心惹かれる。そしてその移動中に関東大震災に遭遇、混乱の中で菜穂子とお供のお絹を助ける。卒業後、晴れて三菱内燃機株式会社への入社を果たした二郎は、念願の設計士としての道を歩み始める。しかし視察したドイツのユンカース社で技術力の差を痛感し、設計主務者に選ばれた七試艦上戦闘機のテスト飛行も失敗に終わる。1933年夏、失意の中で軽井沢を訪れた二郎は、そこで菜穂子と運命の再会を果たす。(映画データベース – allcinema より)
  • 映画『インビクタス/負けざる者たち』 ラグビーの臨場感が凄い!

    映画『インビクタス/負けざる者たち』 ラグビーの臨場感が凄い!

    インビクタス/負けざる者たち

    INVICTUS 134分 2009年 アメリカ

    インビクタス/負けざる者たち

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    ひとつの願いが、 ほんとうに世界を変えた物語。

    南アフリカがラグビーでワールド開催をした意味とは

    今年(2015年)は、ラクビーワールドカップで日本中が湧いた年でした。

    日本が大金星を挙げた相手が南アフリカでした。
    南アフリカはラグビーの強豪国でしたが、アパルトヘイトのために当初はワールドカップに参加が出来ませんでした。
    1994年にアパルトヘイトがネルソン・マンデラによって廃止されて、初めてワールドカップに参加、それも自国開催に踏み切った・・・この作品はそんな背景の話です。

    この作品は本当に本当に立派な映画です。
    クリント・イーストウッド監督は『グラン・トリノ』で俳優の生涯を終えて(引退→その後出演してますが)、監督一本にと言っても、もう既にアカデミー賞も数々の賞も授賞して、今は本当に撮りたい作品だけを撮れる偉大な監督の一人だと思う。
    何故、アメリカ人の彼がこの作品を撮りたかったのか?本当にそこが知りたいところ。
    アカデミー賞にもノミネートされず、アメリカでは興行的に成功では無かった作品。
    理由は簡単で、ストーリー自体がアメリカ人には理解出来ないから・・・ 顕著なのは『硫黄島からの手紙』だった。
    アメリカでは興行は散々、評価も殆どされなかったが、個人的にはイーストウッド監督の最高傑作だと思っている。

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    さてこちらに話を戻すと、アメフトの国アメリカ、でラグビーの話しなんて誰も理解出来ないと思う。
    アメリカでは、3大スポーツ(アメフト、バスケ、野球)の下にアイスホッケーやオリンピック?その下にサッカー、更に下の下位にラグビーが有ると言っても良いかも。
    日本でもラグビーの位置付けは、アメリカ程低くは無いと思うが(実際は知らない)、ある程度ラグビーを知っている、少なくともラグビーのワールドカップを見たことが無いと判らない部分が多いと思う。
    私はと言うと、それ程ラグビーに造詣が深い訳では無いが、高校の授業でラグビーをやらされたせいか、ワールドカップは毎回見ている。
    もちろん今回の舞台になった’95年の大会も決勝戦はTV観戦している。
    そう言う視点で見ると、もうホント、映画としてイーストウッド監督が立派に撮っていると言う点、政治とスポーツの関係(その中にある理念や信念)も立派なのだが、それ以上にスポーツ映画なのだ!!
    ここは強調したいが、立派なラグビー映画に仕上がっている。
    ある意味、『炎のランナー』はオリンピックの100m走を知らない(そんな人はいないと思うが)と理解出来ないし、サッカーを知らないと『ベルンの奇蹟』や『GOAL!』を見ても感動出来ないかもしれない。
    日本人には、アメリカのアメフト映画が理解出来ないのと同様だ。

    もう臨場感溢れる立派なラグビー映画、もちろんニュージーランド・オール・ブラックスのハカも出てくる。
    そんな立派なスポーツ映画、ラグビー映画だからこそ、スポーツ・ラグビーの素晴らしさが伝わり、それこそが人々の心を一つにする共通の言語だと伝えてくれる。
    映画と言う共通言語、スポーツと言う共通言語、そのことが国民を一つにして、差別の壁を取り去っていく。。。不可能を可能に!(インビクタスとはラテン語で「不屈」を意味します)

    そしてまた立ち戻るが・・・アメリカ人のイーストウッド監督が何故、ラグビー映画を撮ったのか?しかもこんなに立派に。
    エンディングには、ホルストの「惑星」第4曲「Jupiter」が流れるが、日本では平原綾香が歌った曲が有名だが、これはラグビーのワールドカップのテーマ・ソング「ワールド・イン・ユニオン」(1991~)として歌われている。

    Rugby World Cup Official Song “World in Union” from 95’s Ver
    There’s a dream I feel, so rare, so real: All the world in union, the world as one gathering together, one mind, one heart, Every creed, every colour, once joined never apart. Searching for the best in me, I will find what I can be, If I win, lose or draw, there’s a winner in us all, It’s the world in union, the world as one, as we climb to reach our destiny, Our New Age has begun! We face high mountains, must cross rough seas, We must take our place in history, and live with dignity, Just to be the best I can Sets the goal for every man, If I win, lose or draw, it’s a victory for all, It’s the world in union, the world as one, as we climb to reach our destiny, Our New Age has begun. Build the world in the union, Our New Age has begun!!

    (私には、夢がある―― とっても貴重で、とっても誠実な夢 全ての世界は繋がっている、そう、世界は1つ 全人類が共に集まり、一つの精神、一つの心を共有する―― 全ての主義、全ての肌の色―― 一度一緒になれば、それは二度と離れ離れになることはない 自分の中の“ベスト”を捜して、自分が出来る事はきっと見つかる 例え勝っても、負けても、引き分けでも、全てが“勝利”なのだから! 世界は一つの共同体(=ラグビーの事)、一つになった世界 自信の運命に手を伸ばし、登りつめて行く時―― 私たちの新しい時代が始まる!)

    もう、独りで劇場で涙しながら観ちゃいました(汗)

    マンデラ大統領とピナール

    私的『インビクタス/負けざる者たち』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    映画が世界で見られる訳、そしてラグビーと言ったスポーツが愛される訳、言葉が通じなくても感動は通じる共通言語。ラグビーと言う共通言語のスポーツを通して人種差別のない世界を望む強い意思を感じることができる。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    原作映画でもあり、イーストウッド監督は共感を持って作ったのが感じられる。
    そして、本当に臨場感があるラクビーの試合シーンを再現している。
    黒人のマンデラ大統領と白人のキャプテン・ピナールの友情も、人種の融和を表現していて見事。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    モーガン・フリーマンのネルソン・マンデラは見事!
    似ているかどうかはともかく、偉大な人物に共通のもの、意志が強くそして柔和な外見、そんな人柄を表現している。
    マット・デイモンは、体重を大幅に増やしてラグビー選手体型になって臨んだ作品だけに気合十分、モーガン・フリーマンとのバランスも良かった。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    ラクビーの決勝戦がクライマックスに来るこの作品、大迫力。
    スタジアムにいる臨場感が感じられる!

    ⑤ エンターテイメント性

    立派な映画で政治的な映画でもある、しかしスポーツ映画で有り、感動的でしかも爽快感も味わうことができる作品。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    イーストウッド監督は、どんなテーマの作品を撮っても、一級の作品に仕上げてくる。
    特に今回は、ラグビーと言うスポーツであり、ここまで臨場感のある試合シーンを演出仕上げている点は驚き。
    もちろん作品全般としても、流石の演出で友情という人間性も表現していた。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    原作のある作品である以上、半分は原作の面白さとも言えるが、政治的な繊細な部分を友情で乗り越えていくリンクぶりが脚本の上手いところか。

    ⑧何度も見たくなるか?

    人に勇気を与えてくれる、そして何事も乗り越えられると言うことを教えてくれる。
    それでいてエンターテインメントとしても十分に楽しめると言う点で優れている。

    映画『インビクタス/負けざる者たち』のデータ

    インビクタス/負けざる者たち(初回生産限定スペシャル・パッケージ) Blu-ray — Amazonで見る

    監督■クリント・イーストウッド
    製作■ロリー・マクレアリー/ロバート・ロレンツ/メイス・ニューフェルド/クリント・イーストウッド
    製作総指揮■モーガン・フリーマン/ティム・ムーア
    原作■ジョン・カーリン
    脚本■アンソニー・ペッカム
    撮影■トム・スターン
    衣装デザイン■デボラ・ホッパー
    編集■ジョエル・コックス/ゲイリー・D・ローチ
    音楽■カイル・イーストウッド/マイケル・スティーヴンス
    出演■モーガン・フリーマン/マット・デイモン/トニー・キゴロギ/パトリック・モフォケン/マット・スターン/ジュリアン・ルイス・ジョーンズ/アッジョア・アンドー/マルグリット・ウィートリー/レレティ・クマロ/パトリック・リスター/ペニー・ダウニー

     「チェンジリング」、「グラン・トリノ」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、アパルトヘイト(人種隔離政策)後の南アフリカで開催されたラグビーワールドカップを巡る感動の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。
    アパルトヘイト撤廃後も人種間対立が残る中、国民が一つにまとまる大きな転機となった自国開催のラグビーW杯での奇跡の初優勝までの道のりを、ネルソン・マンデラ大統領と代表チーム・キャプテンを務めたフランソワ・ピナール選手との間に芽生える絆を軸に描き出す。
    主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。
     1990年、アパルトヘイトに反対し27年間も投獄されていたネルソン・マンデラがついに釈放される。
    そして1994年、初めて全国民が参加した総選挙が実施され、ネルソン・マンデラは南アフリカ初の黒人大統領に就任する。
    しかしアパルトヘイト撤廃後も、白人と黒人の人種対立と経済格差は依然として解消されず、国家はいまだ分断状態にあった。
    マンデラ大統領にとって国民の統合こそが悲願であり、自ら寛容の精神で範を示し、国民に和解と融和を呼びかける。
    そして、翌’95年に南アフリカで初開催されるラグビーW杯を国民融和の絶好のチャンスと捉える。
    彼は、長らく国際試合から閉め出され弱小化していた代表チームのキャプテン、フランソワを官邸に招き、国を一つにまとめるためにW杯での優勝が欠かせないと訴えかける。
    戸惑いつつも、大統領の不屈の信念に心打たれたフランソワは、やがて誰もが不可能と考えた優勝目指してチームを引っ張っていくのだが…。(映画データベース – allcinema より)

  • 「スクラム組もうぜ!」ラグビーワールドカップ日本大金星!

    「スクラム組もうぜ!」ラグビーワールドカップ日本大金星!

    思わずガッツポーズをした瞬間!

    もうあれから2ヶ月が経つのか、と思うと今年の大きなトピックスはこのシーンだと思う。
    2015年にイングランド(実際は英国)で行われたラグビーワールドカップでの「日本VS南アフリカ」の試合。
    歴史的な大金星の瞬間がこれ。

     

    私の好きなスポーツは、一番はサッカー。
    50歳の僕が40年以上前にサッカークラブに入ってサッカーをやっていたのだから、かなりブームの先取りしていると思う(汗)
    二番目に好きなスポーツはアメリカン・フットボールのNFL。
    サッカーもアメフトの話も、いずれここで書く機会が有ると思うけど、今回はラクビー。
    実は、ラグビーのルールをあまり知らない。

    そんな僕がラグビーのワールドカップは第1回目から見ている。
    まぁ~第1回目を見たのは偶然半分、興味半分と言った感じで、見始めたら面白過ぎて、ワールドカップ”だけ”見るようになった。
    正直、一時期のラグビー・ブームの頃も、多少大学ラグビーを見るくらいで、社会人は新日鉄釜石と神戸製鋼くらいしか知らななかった。
    で、興味半分のところは、高校の授業でラグビーをやった経験から。
    普通、授業でラグビーはやらんでしょ(笑)

    サッカーはワールドワイドなスポーツだけど、ラグビーは実は英国圏とフランスくらいの国しかやってないスポーツ、いやマジで。
    英国3協会(イギリは3つの地域に分かれる、サッカーは4つに分ける)のイングランド、スコットランド、ウェールズ、そしてアイルランド。
    あとヨーロッパのフランス。
    英国圏の南半球の国(元植民地とも言える)のオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ。
    この計8カ国がとにかく強かった。
    ここに最初に絡んできたのが、南半球のフィジー、サモアと言ったオセアニアの英連邦系。
    あとはカナダ・・・これもイギリスが宗主国(英連邦王国のひとつ)。
    で、この英連邦系を唯一、打ち破ってるのがアルゼンチン!
    実は、何故、アルゼンチンが強いのかはよく知らない(汗)

    そんなことで、日本は世界から見ると、数少ないラグビーをやっている端っこの国。
    かつては、ニュージーランドに記録的な大差で負けている。

    17-145と、1試合最多失点の大会記録となる大敗を喫し、「ブルームフォンテーンの悪夢」と呼ばれている。

    日本代表は、今大会史上最強と言われてのぞんだ大会。
    でも大会前の国際親善試合では、あまり良い成績とは言えず、目標のベスト8も夢に近い目標だったと思う。
    それにしても、日本代表なのに、なんで日本人以外の人がこんなに多いんだろう?と、サッカー日本代表、侍ジャパン(野球)を見ている人は感じると思う。
    正式なルールは判らないけど、ラグビーはリーグの代表と言う意味合いが強いらしい。
    元々、サッカーよりも歴史が古いラグビーのワールドカップの歴史が浅い。
    ここにも大きな理由が有り、元々、ラグビーはアマチュアのスポーツとされてきた。
    サッカーが庶民のスポーツで、ある時期からプロ化されてお金を稼ぐ手段取れさたのに対して、ラグビーは紳士のスポーツとして、大学を中心としたアマチュアリズムのスポーツから発展してきた。
    そこで、商業的なワールドカップは1987年まで開かれなかったらしい。
    サッカーに遅れること半世紀とな。
    そんな訳で、日本代表にも、ニュージーランドやトンガ出身の選手も多数いる。
    逆に言うと、世界最強(今大会の優勝で史上最多の3回)のニュージーランドも、トンガやフィジー出身の選手もいたりする。

    トップ8+アルゼンチンを中心として展開されるワールドカップは、もちろんベスト8からが面白くなる。
    逆に言うと、上位を狙うチームは、ベスト8以降にコンディションのピークを持ってくる。
    そのせいで予選プールで足元をすくわれて敗退したりする訳だけど。
    基本、ラグビーは非常に番狂わせの少ないスポーツ、その理由を説明するのは難しいところだけど、サッカーのように守りに守って、1点差で逃げ勝つ、ということが出来ない。
    野球のようにピッチャーの調子への依存度が高いスポーツでもない。

    ワールドカップに優勝したことがあるチームは4つしかない。
    ニュージーランド(3回)、オーストラリアと南アフリカ(2回)、イングランドで、フランスは2位が3回あるが優勝経験がない。
    日本はアジア予選で、韓国や香港と試合をすると50点差くらいつけて勝てる。
    でも、ワールドカップに行くと、トップ4のチームには50点差以上をつけられて負けることも珍しくない。
    ラグビーではそれくらい力の差がある。

    南アフリカ戦が始まり、シーソーゲームが続くものの最後は南アフリカが日本を振りきって勝つと思ってしまう自分がテレビの前にいた。
    そして、この瞬間を迎える!

    201512060239

    思わずガッツポーズ!
    いやいや有り得ないでしょう!(笑)
    奇跡を見た瞬間だと思いましたよ。本当にもう、それぐらいの鳥肌モノでした。
    ラグビーは他のスポーツと違って、ヘッドコーチの指示が出来ないスポーツで、選手たちが自分たちで判断してプレーを選ぶ、最後のスクラムもキャプテンと選手たちのあうんの呼吸の中での判断です。
    長々と書いてきましたが、どんだけの大金星かを説明するために書いてきました~

    さて、日本は目標のベスト8は達成できず、残念!
    これも理由が有って、トップ8のシード国は、試合日程が調整されている、日本は南アフリカ戦の後、中3日でのスコットランド戦と言う過密スケジュール。
    南アフリカは次のサモア戦まで中7日有ったことを考えると、いかに厳しい日程かが判る。
    これは世界ランキングで決められることなのでしょうがない、日本が次のステップに行くためには、この4年間、世界のトップ8に居続ける必要があるということ。

    ラグビー・ワールドカップ2015 日本代表の軌跡 ~歴史を変えたJAPAN WAY~ Blu-ray — Amazonで見る

    この大会で、五郎丸選手がベスト15に選ばれる活躍、4試合見て納得の評価だと思う。
    キックでの得点力もそうだけど、守備力が凄かったと思う。
    しっかり有名になったのが、こちらのルーティーン。

    でも、このルーティーンは、元々は2003年の第5回ワールドカップで優勝したイングランドのスター選手ジョニー・ウィルキンソンに似ている。
    五郎丸選手もリスペクトしているから、マネという訳ではないと思うけど。
    キッカーにルーティーンは大切。

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    ウィルキンソンと言えばドロップゴール、しかし今大会のスーパースターのニュージーランドのダン(ダニエル)・カーターの決勝のドロップゴールが凄かった。

    左がダン・カーター(中央リッチー・マコウ主将)

    ウィルキンソンのドロップゴールも凄かったけど、決勝のあのプレッシャーとあの距離から決めたのは、やはりダン・カーターはスーパースターだと思った。
    前大会では、地元ながら早々に怪我をして大会を去ってしまった(それでも優勝したけど)。
    今回は、ダン・カーターを見れただけでも価値が有ったと思える位の大会だった。
    あっ、日本戦から話が逸れてしまいました。

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    ラグビーは見るだけでも力が入って、トライの瞬間に感動できるスポーツですね。
    もちろんサッカーも、アメフトも、ですけどね。
    イギリスでは、サッカーもラグビーも高人気。
    2つのスポーツのスーパースターの競演、adidasのCMですけどね。

  • 子どもを救うわけ I want to Save the Children of the World

    子どもを救うわけ I want to Save the Children of the World

    Most Shocking Second a Day Video

    2014年3月にYoutubeに公開されて話題になった映像。
    既に見た人も多いと思いますが、改めてここで紹介します。

     

    なぜ、今更・・・

    そう、セーブ・ザ・チルドレンの宣伝であり、寄付を求めるCMとも言える。
    この手のCMを嫌う人たちもいるのも知っているけど、僕はこういう取り組みは必要だと思っているる。

    世界の半分が飢えるのはなぜ?―ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実 — Amazonで見る

    この映像は、誕生日を迎えた女の子が、何らかの戦争(内戦)に巻き込まれていき、最後は避難所で次の誕生日を迎えると言うもの。
    幸せな日々を過ごしている映像の後ろでテレビが、戦争へと向かうニュースを流している。
    子供たちの悲劇を大げさに喧伝している、とも言えるのかも。

    CMだから大げさなのは当たり前・・・作り物だから。
    でも、実際に世界のどこかで起きている事、そう思って欲しい。

    この映像では戦争に巻き込まれる子供を描いているが、最貧国では教育の受けることすらできない子供が沢山いる。
    最貧国に学校を作る取り組みも、子供に教育を受けさせるために必要な施策の一つでもある。

    実は、
    学校を作れば子供が学校に通える訳ではない。
    その地域のインフラの充実も重要な要素でもある。
    例えば、
    アフリカのとある村の側には水を補給する場所がないから、子供たちに片道1時間以上も歩かせて水を取りに向かわせる。
    親は貧しいため働かないといけないから、自然と水を取りに行くのは子供の役割。
    そこで、井戸を掘ったり、水道を通したりして、村に水を手に入れる手段を用意することで、子供が水汲みと言う労働から開放され、勉強する時間が確保できるようになる。

    最貧国では、親が子供を労働力として使おうとする。
    もちろん教育に時間をさく訳にはいかないと考える。
    それは、親が教育を受けたことがないから、子供が教育を受けることによって、負のスパイラルから抜け出せると言う発想がないから。

    当たり前のことだけど、僕の住んでいる日本とアジア・アフリカの最貧国では物価が違う。
    日本でも子供の貧困が言われている、
    日本の場合は、最貧国の子供たちより恵まれていながら、その物価の高さから負のスパイラルから抜け出せなくなる。
    話はそれたけど、最貧国では1日150円有れば生活が出来ると言われている。

    直接的に、食事を与えると言う取り組みも、学校を作る取り組みも、そしてインフラを整備することによる取り組みも、それぞれが子供の教育の向上へ繋がっていく。
    教育を受けた子供たちが大きくなった時に、負のスパイラルから抜け出せるキッカケになって行く。

    今回取り上げた映像が一つのキッカケになって、子供たちへの支援の重要性を考える人が、日本のような先進国に増えて欲しいと願う。
    実は、NGO、NPOとして、寄付で子供を救う取り込みをしている組織は沢山ある。
    もちろんどこの組織が良くて、どこが悪いか?と言うのは、自分で判断してくれれば良いと思う。
    こう言った組織・団体によっては、会計の透明化を徹底しているところもあるし、逆に不透明な組織もある。
    どんな取り組みに、どれだけお金を使って、職員たちにはどれだけ経費がかかったかをオープンにしている組織もある。
    やはり、自分の寄付したお金が使われる以上、できるだけ多くのお金が子供たちのために使われる事を願いたい。

    実際のところ
    東京新聞:子ども貧困基金、寄付低調 首相呼び掛けも大口なし:話題のニュース(TOKYO Web) 
    と言う実情もある。

    日本人は、寄付と言うものを余りしない。
    海外では、お金儲けをした人は基金などを作って寄付をすることを積極的にやる。
    裏返しのことを書くと「日本は金儲けは悪」と言うイメージが有り、お金を持っていることを隠したがる。
    寄付をする=お金を持っている、と思われる、そういう心理から寄付に対して意識が低いのかもしれない。

    寄付も一つの手段

    ユニセフ UNICEF

    セーブ・ザ・チルドレン Save the Children Japan

    日本赤十字社

    World Food Programme

    国際UNHCR協会

    ワールド・ビジョン・ジャパン

    などなど、自分で調べてみると色々と有ると思います。興味が有れば是非!

    正解はないけど

    BVLGARI と Save the Children の一つの取り組みの形