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  • 映画『風に立つライオン』 自分をはげましたい時に見たい映画

    映画『風に立つライオン』 自分をはげましたい時に見たい映画

     映画『風に立つライオン』

    139分 日本 2015年

    風に立つライオン

    遥か遠いケニアの大地――
    愛する人たちへ捧ぐ「命の讃歌」

    自分をはげますことで出来ること

    「頑張れって言うのは人に言う言葉じゃないよ、あれは自分に向かって言ってるんだ」

    大沢たかおさん演じる主人公が、アフリカの大地の地平線に向かって「ガンバレ~」と叫びます。
    それを見ていた女性(看護婦)に主人公が言ったセリフです。

    さだまさしさんが1987年に発表した同曲をモチーフに、俳優・大沢たかおさんがさださんに熱望して小説化、そして映画化された作品。
    監督は三池崇史、共演に石原さとみ、真木よう子。

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    1987年にアフリカ・ケニアのに渡った一人の青年医師が見た想像を絶するような過酷な現実、それにどう向かっていったかを描いています。

    実はこの作品には非常に興味が有りました、それは最貧国の子供達を描いているからです。
    それを稀代のエンターティナー・三池崇史監督が描いたことで、不安も有り、そして期待もして見ました。
    この作品、2時間30分近い長さの作品なのですが、個人的にはちょっと長過ぎる。
    おそらく、色々と詰め込み過ぎてるんだと思います、確かに僕が物語を考えたとしても、日本とケニアを対比して描きたい、と言う気持ちになります。
    ただ、映画にする時は日本のパートはバッサリ切っても良かったのではないでしょうか?(日本のパートも出来は良いし、地方医療の大切さを描いているのですが)

    風に立つライオン

    更に言うと、本筋のケニア・ロケ、やっぱり日本映画が海外ロケをすると、言葉に表現しづらい違和感を感じるのです。
    言葉の問題で現地の俳優さんを上手く演技指導出来ないとか、ハードルは高いのかもしれません。
    結果、どうしても主人公演じる大沢たかおに頼った演出にならざる得ない。

    その一方で、この難しい題材を映画化したことに、キャスト・スタッフに敬意を払いたい。
    特に三池崇史監督は、どちらかと言うと職人監督さんで『グローズZERO』や『悪の教典』等のなんでも撮れてしまう監督が、敢えて社会的なテーマに切り込んだ作品でした。
    そして地球の反対側で生命の大切さを痛感して生き抜いた日本人を描いた、このテーマを映画にした、これ程素晴らしい事はないと思う。

    主人公が、この過酷な現実の中に見つけたのは、子供と言う希望だろう、その希望のために志を抱いて行動をした。
    それを伝えられる手段としての映画の素晴らしさを感じるのです。
    志を貫いた日本人の姿を感動的に描き切った作品、最後は涙があふれてくる「ガンバレ~!ガンバレ~!」っと。

    そして改めて子供に必要なものは「愛情」と「教育」であることを教えてくれる。

    四半世紀前からこの現状は、今も変わらないと言う事を、今の日本の若者にも知って欲しい、そして是非、観て欲しい作品。
    そして、自分へのエール「ガンバレ~!」

    さだまさしさんの歌とこの小説には、元々、モデルになった医師がいます。
    柴田紘一郎先生という人です、JICAの専門家になります。

    下の映像はJICAとは関係有りませんが、映画の背景に何が有るかを感じ取ってもらえると思います。
    「何もかもは」はできなくても「何か」はきっとできる。
    「何か」をする自分も励ましたいと思う。
    少し長い映像ですが、これが世界の現実です。

    私的『風に立つライオン』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    この世の中にまだ最貧国があり、日本は先進国であると言う事実、その中で何ができるのか?ということを考えるのは大切なことではないでしょうか?
    それを気付かせてくれます。
    日本の地域医療と言うテーマが対比するものなのか?と言う点で少し疑問点は残る。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    さだまさしさんの歌を聞いて映画にしたい、映像にしたいと言う想いをもった俳優の大沢たかおさん。
    そしてそれを演出した三池崇史監督、それぞれの想いが詰まった作品に感じます。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    大沢たかおさんや日本人の俳優さんたちは素晴らしい。
    やはり残念なのは、日本の映画が海外に行くと、海外の俳優(現地の人たち)の演技に違和感を感じてしまう。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    日本映画には珍しいスケールの大きな作品、アフリカの大地が美しい。
    ただ現実は厳しいということ、映画館で見ることで迫力を感じることもできる作品になっている。

    ⑤ エンターテイメント性

    最貧国で扱われる子供たちと、日本地域医療と言う2つのテーマを追ったことによって、エンターテイメントと言う点では、ちょっとブレた感じが有り、どうしても日本のパートが重く感じられてしまったのが残念。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    海外作品の壁を感じてしまう。
    果たして、これは乗り越えられる壁なのか、ちょっと思いつかない
    けれども。
    スタッフの素晴らしい仕事は感じられるだけに惜しい。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    日本のパートの扱いが難しい、離れ離れになる主人公とその恋人の関係や、主人公がアフリカで出会う看護婦との関係など、詰め込み過ぎの部分が感じられる。

    ⑧何度も見たくなるか?

    これは作品の出来と言う話になってしまうが、きっとアフリカのパートだけで上手くまとめることが出来れば、一つのテーマで作られた映画となったと思う。

    映画『風に立つライオン』のデータ

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    監督■三池崇史
    企画■大沢たかお
    エグゼクティブプロデューサー■門屋大輔
    プロデューサー■藤村直人/坂美佐子/前田茂司
    ゼネラルプロデューサー■奥田誠治
    原作■さだまさし
    脚本■斉藤ひろし
    撮影■北信康
    美術■林田裕至
    編集■山下健治
    音響効果■柴崎憲治
    音楽■遠藤浩二
    主題歌■さだまさし
    VFXスーパーバイザー■太田垣香織
    スタイリスト■前田勇弥
    照明■渡部嘉
    装飾■坂本朗
    録音■中村淳
    助監督■原田健太郎/倉橋龍介
    出演■大沢たかお/石原さとみ/真木よう子/萩原聖人/鈴木亮/石橋蓮司

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    映画『風に立つライオン』公式サイト

    【解説】

     アフリカで医療活動に従事した実在の日本人医師にインスパイアされたさだまさしが87年に発表した同名曲をモチーフに、さだ自らが2013年に書き下ろした小説を、大沢たかお主演で映画化したヒューマン・ドラマ。
    共演に石原さとみ、真木よう子。
    監督は「藁の楯 わらのたて」「神さまの言うとおり」の三池崇史。
     1987年、大学病院に勤務する島田航一郎はケニアの研究施設に派遣されることが決まり、恋人の貴子を日本に残し、ケニアへと旅立った。
    現地で研究と臨床に明け暮れ、充実した日々を送っていた航一郎だったが、その後、国境近くの赤十字病院からの派遣要請を受ける。
    航一郎は、想像を絶する過酷な状況に戸惑いながらも、同病院で出会った日本人看護師・草野和歌子と力を合わせ、負傷者の手当に当たる。ある日、そんな航一郎の前に、一人の少年兵ンドゥングが担ぎ込まれてくるが…。(映画データベース –allcinema より)

     

     

  • 映画『海街diary』 それぞれの運命を背負って静かに生きていく姿が感動的!

    映画『海街diary』 それぞれの運命を背負って静かに生きていく姿が感動的!

    映画『海街diary』 OUR LITTLE SISTER

    海街Diary-カンヌ

    家族を捨てた父が、のこしてくれた家族

    日常の連続性を丁寧に見せることで家族を描く

    『そして父になる』で第66回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞した是枝裕和監督作品『海街diary』です。
    原作は、吉田秋生さんの同名マンガ、未読(その後、ちゃんと読みました)です。
    でも好きな漫画家さんなんです、昔よく読みました。

    海街Diary

    物語は・・・
    鎌倉に住む三姉妹、幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)のもとに別居している父の訃報が届く。
    父は15年前に不倫の末、家を出て行ってしまっていた。
    山形の葬儀に参列した三姉妹は、そこで父が二度目の結婚で出来た腹違いの妹・すず(広瀬すず)と出会う。
    「鎌倉で暮らさない」と言う幸の一言から、鎌倉での四姉妹の共同生活が始まるが・・・というもの。

    実は、好き嫌いが分かれるのかな?と、僕は大好き!とても感動した作品。
    でも、この作品、日記なので、日常が淡々と描かれていくんです、大事件は起きない、昔の日本映画を見ているみたい、小津とか溝口ね。

    それまで別々に暮らしていた血の繋がりの有る家族が、一緒に暮らし始めて、微妙な感情のズレとかが有りながら、その少しのズレが、ホンの少しずつ、ピタリと重なりあっていく、そんな瞬間を丁寧に描いている。
    特に日本人は、と思うんですが、本音や想いを時には心の中にしまって言葉にしなかったり、そんな時の映像の間や見せる表情が素敵な映画でした。

    一つ一つのシーンが素敵で、そこで発せられる言葉に重みが有って、原作を読んでいないのに、これはきっと吉田秋生さんの原作のセリフなんだろうなぁ~って感じさせる。
    それでいて、ちゃんと伏線が有って、それがちょっとしたことで、日常の連続性を紡いてくれているところも良かったです。
    とても表現が簡潔で、不要なものは見せない(逆に必要なものは間の中で見せる)、説明をしない(確か回想とかもない)ので、幸の恋愛関係がどういう形かはハッキリと描かれない、シーンの重要性をそうやって高めている。
    一番良いのは「お父さん」が出て来ないことかもしれない。
    そう、昔の日本の映画は余計なことをしゃべらなかった、いつから登場人物が自分の心情をしゃべりまくるドラマばかりになったんだろう。

     是枝監督が原作を気に入って映画化、脚本は是枝監督自ら書いています。
    淡々としていて大上段にテーマを掲げてはいないのですが、『そして父になる』に共通する、そして吉田秋生さんがよく描く「血」のつながりの絆を、色々な親子の形で描いて見せてくれる。
    そんな家族にとって日々の積み重ねだけが、人生を歩んでいくんだと言う事を気づかせてくれる、人生には正解がないから一歩ずつ進むんだと、そう正解は自分で見つけるしかない。

    今回、四姉妹が本当に素晴らしい、奔放な長澤まさみさんもいいなぁ~と思ったら、広瀬すずちゃんの瑞々しさも、そして夏帆ちゃんの「三女だから」と軽く見られながらも、実は色々と考えてるんだよ~的なところも本当に良かった。
    でも見る前、ミスキャストでは?と思った綾瀬はるかさんが本当に良かった!
    キャピキャピした可愛い女性と言う今までのイメージを払拭して、凛とした長女の部分と大人の色気を持った女性像を作り上げていた、一皮むけた感が有った。

    何回も観たくなった・・・で、おそらく映画とは違うであろう、吉田秋生さんの原作も読みたくなった、そんな作品でした。
     鎌倉に行きたくなる映像も素敵です!

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    脇道。

    吉田秋生-海街Diary

    吉田秋生さんの原作も素敵でした。
    映画のセリフはほとんど原作のままでした。
    ある意味、原作マンガのダイジェスト的な作りになっているのですが、そこがそうなっていない絶妙な味付けの脚本も素晴らしかった。
    原作はやはり、吉田秋生さんらしい「血縁」と言うところが強調されていた。
    原作もオススメです!

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    私的『海街diary』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    人間のつながりとは何か?人は人と繋がっている、と実感させてくれます。
    そして日々の生活を大切にすることを気づかせてくれます。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    原作の吉田秋生さんが作品を見て「なんかちょっぴり、くやしかった(笑)」とコメントしています。
    長編マンガの原作を、エッセンスだけ抜き出してみせたところは、是枝監督の思い入れを感じました。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    キャスティングを見た時に「あれ?」と思ったのですが、全員が素晴らしい演技だった。
    原作のキャラクターにもはまっていました。

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    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    鎌倉の街が素敵に描かれています、もう一度、同じ場所を訪れてみたくなるくらい。

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    ⑤ エンターテイメント性

    静かな映画です、でも飽きることはなかった。
    人生ってドラマだから・・・そのドラマをちゃんとエンターテインメントとして描いていました。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    是枝監督の小さな子供が出てくる映画は実は苦手です(汗)
    どの作品でも、子役も俳優さんも生き生きとしています、この作品では子役は出てきませんが、登場人物が生き生きとしています。
    だから、間が生きてくるんだと感じました。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    原作も素晴らしい作品です、でもダイジェスト的に話を網羅してるのですが、ちゃんと伏線が張られていて、ちゃんとその伏線を回収しているので、後でジーンと来るシーンが多い、素晴らしい脚本だと思います。

    ⑧何度も見たくなるか?

    人生の素晴らしさを、しみじみと感じさせてくれる作品です、そう言う意味で人生の節目で何度でも観たくなる作品に感じしまた。

    映画『海街diary』のデータ

    海街Diary

    2015年 128分 日本

    監督■是枝裕和
    製作■石原隆/都築伸一郎/市川南/依田巽
    プロデューサー■松崎薫/田口聖
    アソシエイトプロデューサー■西原恵
    ラインプロデューサー■熊谷喜一
    原作■吉田秋生『海街diary』(小学館『月刊フラワーズ』連載)
    脚本■是枝裕和
    撮影■瀧本幹也
    美術■三ツ松けいこ
    キャスティング■田端利江
    スクリプター■矢野千鳥
    衣裳デザイン■伊藤佐智子
    照明■藤井稔恭
    装飾■松尾文子
    録音■弦巻裕
    ヘアメイクデザイン■勇見勝彦
    助監督:兼重淳遠藤薫
    出演■綾瀬はるか/長澤まさみ/夏帆香田/広瀬すず/加瀬亮/鈴木亮平/キムラ緑子/中村優子/樹木希林/リリー・フランキー/風吹ジュン/堤真一/大竹しのぶ

    映画『海街diary』公式サイト

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    【解説】
     人気少女漫画家・吉田秋生の同名傑作コミックスを「歩いても 歩いても」「そして父になる」の是枝裕和監督が映画化。
    鎌倉の古い一軒家に暮らす3姉妹が、腹違いの妹を迎え入れ、それぞれに複雑な想いを抱えながらも日々の暮らしを通して家族としての絆を紡いでいく1年の物語を、鎌倉の四季折々の美しい風景とともに綴る。
    主役の四姉妹には綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず。共演に加瀬亮、鈴木亮平、樹木希林、リリー・フランキー、風吹ジュン、堤真一、大竹しのぶ。
     鎌倉の古い家に暮らす幸、佳乃、千佳の香田三姉妹。
    父は不倫の末に15年前に家を出て行き、その後、母も再婚してしまい、今この家に住むのは3人だけ。
    ある日、その父の訃報が3人のもとに届く。
    父の不倫相手も既に他界しており、今は3人目の結婚相手と山形で暮らしていた。
    葬儀に参加した三姉妹は、そこで腹違いの妹すずと出会う。
    父が亡くなった今、中学生のすずにとってこの山形で身寄りと呼べるのは血のつながりのない義母だけ。
    気丈に振る舞うすずだったが、肩身の狭い思いをしているのははた目にも明らか。
    すずの今後を心配した幸は、別れ際に“鎌倉で一緒に暮らさない?”と提案する。
    こうして鎌倉へとやって来たすずだったが、最初は自分の母が幸たちの父を奪ったことへの負い目を拭えずにいた。
    それでも、異母姉たちと毎日の食卓を囲み、日常を重ねていく中で、少しずつ凝り固まった心が解きほぐされていく。
    また、入部した地元のサッカーチームでも仲間に恵まれ、中学生らしい元気さも取り戻していくすずだったが…。(映画データベース –allcinema より)

  • 映画『風立ちぬ』 宮﨑駿監督の最新作にして遺作?そして最高傑作!

    映画『風立ちぬ』 宮﨑駿監督の最新作にして遺作?そして最高傑作!

    映画『風立ちぬ』 THE WIND RISES

    126分 2013年 日本

    生きねば。

    宮﨑駿(監督作品)の中では、私は一番好きな作品

    宮崎駿監督5年ぶりの新作アニメ。
    零戦の設計者・堀越二郎の半生と、堀辰雄の小説「風立ちぬ」のエピソードを交えたオリジナル作品。
    後半は溢れ出しそうな涙を止めるのに苦労しました!
    周りが若いカップルばっかりなので、流石におじさん一人では泣けない(汗)

    宮崎アニメの集大成のような描写、音楽、音響・・・この作品がアニメである理由もしっかり有りました。
    本当に音の表現が素晴らしかった~飛行機や地震の音、等々。
    そして、こんなに素敵なラヴ・ストーリーとは思っていなかった。
    話の中心に、小説「風立ちぬ」が有って、主人公・二郎とヒロイン・菜穂子のラヴ・ストーリーが、暖かくそして切なく展開されていきます。
    もう一つの話が、堀越二郎の夢「美しい飛行機を作りたい」とひたすら追い求める姿が描かれる。

    風立ちぬ 生きねば。

    何故、この二つのモチーフを一つの物語に詰め込んだのか。
    一つは、男の夢と愛情は同等なもの、おそらく宮崎監督自身の想いが詰まってるんだと思う。
    宮崎監督自身のアニメに掛けてきた人生そのもの。
    二郎は菜穂子を置き去りにしても、飛行機の設計に没頭する、でも菜穂子の事も心から愛している、ストレートなくらいに。
    もう一つは、道具(飛行機)に込められた宮崎監督の想い。
    道具は、誤った使い方によっては、沢山の悲劇を生むということ。
    『ナウシカ』や『もののけ姫』での文明進歩と自然破壊をストレートに描くような事は無く、子供のような純粋な夢や想いが、戦争の武器となって悲劇を生み出してしまった結果しか描かれない。
    だからこそ主人公と主人公の作り手・宮崎監督自身は「生きねば」ならない。
    生き抜いて、語り部となる必要が有るのではと・・・

    切なく悲しいラヴ・ストーリーと共に、色んな思いが交錯する作品でした。
    こんな大人のための宮崎アニメを見るなんて思ってもいなかった。
    私は一人で観に行きましたが、是非、愛する人と見に行って欲しいなぁ~って想いました。

    二郎の妹・加代は、『トトロ』のメイが大きくなったような感じ、そんなのも嬉しかった。

    純愛、女性は自分の一番の美しい時を、好きな人に残して逝くものなのかもしれない。

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    私的『風立ちぬ』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    実は賛否が分かれるところ、この映画を反戦映画だと思うか、否か。
    私は明確に反戦映画だと感じた!
    実は、堀越二郎とカプローニは、メフィストフェレスの話であり、悪魔のカプローニが、堀越二郎に魂をよこせば10年間、好きな飛行機を作る自由を与え、堀越二郎は人を殺す兵器、数多くの人が命を落とした零戦を作った。
    ラストで再び堀越二郎とカプローニが出会うシーンは、煉獄で天国へ行くのか、地獄に堕ちるのか、魂を失い戦後の堀越二郎は何も成し遂げなかったと言われています。

    ② 作り手の強い意思を感じるか? 

    宮﨑駿監督はこの作品をもって長編アニメの制作から引退しました。
    もしからしたら復活も・・・と思いつつも、宮﨑駿監督は、最後の最後に子供向けではなく、大人向け=実は自分の好きな映画を作りました。
    宮﨑駿監督は、この作品で「自分はアニメを作ることが好きで好きでたまらない」と隠しもせずに描き続けました。
    映画自体が、監督そのものなのです。
    だから、宮﨑駿監督は、試写で初めて見て、自分の作品に初めて涙したのです。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    主演の堀越二郎の声に、全く素人の庵野秀明監督(新世紀エヴァンゲリオン)にこだわり、そこがこの作品の良さでも有ります、堀越二郎と宮﨑駿、そして庵野秀明、これが共通言語になってるのです。

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    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    ジブリのアニメにハズレは有りません!
    映像の素晴らしさはもちろんなんですが、やっぱり宮﨑駿にメカを描かせるとやっぱり良い。
    そして実写ではなくアニメにする意味、と言うものを感じさせてくれます、特に関東大震災のシーンは見事です。
    サウンド・エフェクトも人の声で作っています。

    ⑤ エンターテイメント性

    宮﨑アニメの真骨頂、裏にテーマ性を隠しつつも、楽しさを前面に出した作りになっています。
    ただ、子供受けはしなかったようですが(笑)

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    映画らしさ、とも被るんですが、今回の作品は実写でやっても良いくらいの大人向けの作品。
    それでも、アニメとしてやる価値、表現力・演出がふんだんに見ることが出来ます。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    原作の「風立ちぬ」をベースにしながら、全く別のテーマやモチーフを持ち込んで、見事に作品にしています。
    そして宮﨑アニメとしては、初めての大人のラヴ・ストーリー、それも見事に物語にしてました。

    ⑧何度も見たくなるか?

    宮﨑アニメはどれも、もちろんこの作品も何度も観たくなります。
    おそらくアニメという枠をはめることで、非現実的な世界に誘い込み、エンターテインメントとして楽しませてくれるんだと感じます。

    映画『風立ちぬ』のデータ

    the wind rises

    監督■宮崎駿
    プロデューサー■鈴木敏夫
    制作■星野康二/スタジオジブリ
    原作■宮崎駿
    脚本■宮崎駿
    作画監督■高坂希太郎
    動画検査■舘野仁美
    美術監督■武重洋二
    色彩設計■保田道世
    撮影監督■奥井敦
    編集■瀬山武司
    アフレコ演出■木村絵理子
    音楽■久石譲
    音響演出■笠松広司
    主題歌■荒井由実『ひこうき雲』
    整音■笠松広司

    声の出演:庵野秀明(堀越二郎)/瀧本美織(里見菜穂子)/西島秀俊(本庄季郎)/西村雅彦(黒川)/スティーブン・アルパート(カストルプ)/風間杜夫(里見)/竹下景子(二郎の母)/志田未来(堀越加代)/國村隼(服部)/大竹しのぶ(黒川夫人)/野村萬斎(カプローニ)

    『風立ちぬ』公式サイト

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    【解説】
     宮崎駿が月刊模型雑誌『モデルグラフィックス』に連載していた漫画を自らアニメ映画化。零戦こと零式艦上戦闘機の設計者として知られる堀越二郎の半生をモチーフに、同時代の作家・堀辰雄の小説『風立ちぬ』のエピソードを盛り込みつつ、戦争という激動の時代の中で様々な矛盾を抱えながらも飛行機という自らの夢と欲望に真摯に生きた一人の青年技術者の人生を、リアリズムの中にも大胆な省略や夢と現実を行き来する自在な語り口で描き出す。声の出演は、主人公・堀越二郎役に「ヱヴァンゲリヲン」シリーズの監督でこれが声優初挑戦の庵野秀明、ヒロインの里見菜穂子役にTV「てっぱん」の瀧本美織。
     少年時代に夢の中で憧れのカプローニ伯爵と出会い、飛行機の設計士になることを決意した堀越二郎。1923年、東京帝国大学に進学するため上京した彼は、列車の中で里見菜穂子と出会い心惹かれる。そしてその移動中に関東大震災に遭遇、混乱の中で菜穂子とお供のお絹を助ける。卒業後、晴れて三菱内燃機株式会社への入社を果たした二郎は、念願の設計士としての道を歩み始める。しかし視察したドイツのユンカース社で技術力の差を痛感し、設計主務者に選ばれた七試艦上戦闘機のテスト飛行も失敗に終わる。1933年夏、失意の中で軽井沢を訪れた二郎は、そこで菜穂子と運命の再会を果たす。(映画データベース – allcinema より)
  • 映画『インビクタス/負けざる者たち』 ラグビーの臨場感が凄い!

    映画『インビクタス/負けざる者たち』 ラグビーの臨場感が凄い!

    インビクタス/負けざる者たち

    INVICTUS 134分 2009年 アメリカ

    インビクタス/負けざる者たち

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    ひとつの願いが、 ほんとうに世界を変えた物語。

    南アフリカがラグビーでワールド開催をした意味とは

    今年(2015年)は、ラクビーワールドカップで日本中が湧いた年でした。

    日本が大金星を挙げた相手が南アフリカでした。
    南アフリカはラグビーの強豪国でしたが、アパルトヘイトのために当初はワールドカップに参加が出来ませんでした。
    1994年にアパルトヘイトがネルソン・マンデラによって廃止されて、初めてワールドカップに参加、それも自国開催に踏み切った・・・この作品はそんな背景の話です。

    この作品は本当に本当に立派な映画です。
    クリント・イーストウッド監督は『グラン・トリノ』で俳優の生涯を終えて(引退→その後出演してますが)、監督一本にと言っても、もう既にアカデミー賞も数々の賞も授賞して、今は本当に撮りたい作品だけを撮れる偉大な監督の一人だと思う。
    何故、アメリカ人の彼がこの作品を撮りたかったのか?本当にそこが知りたいところ。
    アカデミー賞にもノミネートされず、アメリカでは興行的に成功では無かった作品。
    理由は簡単で、ストーリー自体がアメリカ人には理解出来ないから・・・ 顕著なのは『硫黄島からの手紙』だった。
    アメリカでは興行は散々、評価も殆どされなかったが、個人的にはイーストウッド監督の最高傑作だと思っている。

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    さてこちらに話を戻すと、アメフトの国アメリカ、でラグビーの話しなんて誰も理解出来ないと思う。
    アメリカでは、3大スポーツ(アメフト、バスケ、野球)の下にアイスホッケーやオリンピック?その下にサッカー、更に下の下位にラグビーが有ると言っても良いかも。
    日本でもラグビーの位置付けは、アメリカ程低くは無いと思うが(実際は知らない)、ある程度ラグビーを知っている、少なくともラグビーのワールドカップを見たことが無いと判らない部分が多いと思う。
    私はと言うと、それ程ラグビーに造詣が深い訳では無いが、高校の授業でラグビーをやらされたせいか、ワールドカップは毎回見ている。
    もちろん今回の舞台になった’95年の大会も決勝戦はTV観戦している。
    そう言う視点で見ると、もうホント、映画としてイーストウッド監督が立派に撮っていると言う点、政治とスポーツの関係(その中にある理念や信念)も立派なのだが、それ以上にスポーツ映画なのだ!!
    ここは強調したいが、立派なラグビー映画に仕上がっている。
    ある意味、『炎のランナー』はオリンピックの100m走を知らない(そんな人はいないと思うが)と理解出来ないし、サッカーを知らないと『ベルンの奇蹟』や『GOAL!』を見ても感動出来ないかもしれない。
    日本人には、アメリカのアメフト映画が理解出来ないのと同様だ。

    もう臨場感溢れる立派なラグビー映画、もちろんニュージーランド・オール・ブラックスのハカも出てくる。
    そんな立派なスポーツ映画、ラグビー映画だからこそ、スポーツ・ラグビーの素晴らしさが伝わり、それこそが人々の心を一つにする共通の言語だと伝えてくれる。
    映画と言う共通言語、スポーツと言う共通言語、そのことが国民を一つにして、差別の壁を取り去っていく。。。不可能を可能に!(インビクタスとはラテン語で「不屈」を意味します)

    そしてまた立ち戻るが・・・アメリカ人のイーストウッド監督が何故、ラグビー映画を撮ったのか?しかもこんなに立派に。
    エンディングには、ホルストの「惑星」第4曲「Jupiter」が流れるが、日本では平原綾香が歌った曲が有名だが、これはラグビーのワールドカップのテーマ・ソング「ワールド・イン・ユニオン」(1991~)として歌われている。

    Rugby World Cup Official Song “World in Union” from 95’s Ver
    There’s a dream I feel, so rare, so real: All the world in union, the world as one gathering together, one mind, one heart, Every creed, every colour, once joined never apart. Searching for the best in me, I will find what I can be, If I win, lose or draw, there’s a winner in us all, It’s the world in union, the world as one, as we climb to reach our destiny, Our New Age has begun! We face high mountains, must cross rough seas, We must take our place in history, and live with dignity, Just to be the best I can Sets the goal for every man, If I win, lose or draw, it’s a victory for all, It’s the world in union, the world as one, as we climb to reach our destiny, Our New Age has begun. Build the world in the union, Our New Age has begun!!

    (私には、夢がある―― とっても貴重で、とっても誠実な夢 全ての世界は繋がっている、そう、世界は1つ 全人類が共に集まり、一つの精神、一つの心を共有する―― 全ての主義、全ての肌の色―― 一度一緒になれば、それは二度と離れ離れになることはない 自分の中の“ベスト”を捜して、自分が出来る事はきっと見つかる 例え勝っても、負けても、引き分けでも、全てが“勝利”なのだから! 世界は一つの共同体(=ラグビーの事)、一つになった世界 自信の運命に手を伸ばし、登りつめて行く時―― 私たちの新しい時代が始まる!)

    もう、独りで劇場で涙しながら観ちゃいました(汗)

    マンデラ大統領とピナール

    私的『インビクタス/負けざる者たち』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    映画が世界で見られる訳、そしてラグビーと言ったスポーツが愛される訳、言葉が通じなくても感動は通じる共通言語。ラグビーと言う共通言語のスポーツを通して人種差別のない世界を望む強い意思を感じることができる。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    原作映画でもあり、イーストウッド監督は共感を持って作ったのが感じられる。
    そして、本当に臨場感があるラクビーの試合シーンを再現している。
    黒人のマンデラ大統領と白人のキャプテン・ピナールの友情も、人種の融和を表現していて見事。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    モーガン・フリーマンのネルソン・マンデラは見事!
    似ているかどうかはともかく、偉大な人物に共通のもの、意志が強くそして柔和な外見、そんな人柄を表現している。
    マット・デイモンは、体重を大幅に増やしてラグビー選手体型になって臨んだ作品だけに気合十分、モーガン・フリーマンとのバランスも良かった。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    ラクビーの決勝戦がクライマックスに来るこの作品、大迫力。
    スタジアムにいる臨場感が感じられる!

    ⑤ エンターテイメント性

    立派な映画で政治的な映画でもある、しかしスポーツ映画で有り、感動的でしかも爽快感も味わうことができる作品。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    イーストウッド監督は、どんなテーマの作品を撮っても、一級の作品に仕上げてくる。
    特に今回は、ラグビーと言うスポーツであり、ここまで臨場感のある試合シーンを演出仕上げている点は驚き。
    もちろん作品全般としても、流石の演出で友情という人間性も表現していた。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    原作のある作品である以上、半分は原作の面白さとも言えるが、政治的な繊細な部分を友情で乗り越えていくリンクぶりが脚本の上手いところか。

    ⑧何度も見たくなるか?

    人に勇気を与えてくれる、そして何事も乗り越えられると言うことを教えてくれる。
    それでいてエンターテインメントとしても十分に楽しめると言う点で優れている。

    映画『インビクタス/負けざる者たち』のデータ

    インビクタス/負けざる者たち(初回生産限定スペシャル・パッケージ) Blu-ray — Amazonで見る

    監督■クリント・イーストウッド
    製作■ロリー・マクレアリー/ロバート・ロレンツ/メイス・ニューフェルド/クリント・イーストウッド
    製作総指揮■モーガン・フリーマン/ティム・ムーア
    原作■ジョン・カーリン
    脚本■アンソニー・ペッカム
    撮影■トム・スターン
    衣装デザイン■デボラ・ホッパー
    編集■ジョエル・コックス/ゲイリー・D・ローチ
    音楽■カイル・イーストウッド/マイケル・スティーヴンス
    出演■モーガン・フリーマン/マット・デイモン/トニー・キゴロギ/パトリック・モフォケン/マット・スターン/ジュリアン・ルイス・ジョーンズ/アッジョア・アンドー/マルグリット・ウィートリー/レレティ・クマロ/パトリック・リスター/ペニー・ダウニー

     「チェンジリング」、「グラン・トリノ」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、アパルトヘイト(人種隔離政策)後の南アフリカで開催されたラグビーワールドカップを巡る感動の実話を映画化したヒューマン・ドラマ。
    アパルトヘイト撤廃後も人種間対立が残る中、国民が一つにまとまる大きな転機となった自国開催のラグビーW杯での奇跡の初優勝までの道のりを、ネルソン・マンデラ大統領と代表チーム・キャプテンを務めたフランソワ・ピナール選手との間に芽生える絆を軸に描き出す。
    主演はモーガン・フリーマンとマット・デイモン。
     1990年、アパルトヘイトに反対し27年間も投獄されていたネルソン・マンデラがついに釈放される。
    そして1994年、初めて全国民が参加した総選挙が実施され、ネルソン・マンデラは南アフリカ初の黒人大統領に就任する。
    しかしアパルトヘイト撤廃後も、白人と黒人の人種対立と経済格差は依然として解消されず、国家はいまだ分断状態にあった。
    マンデラ大統領にとって国民の統合こそが悲願であり、自ら寛容の精神で範を示し、国民に和解と融和を呼びかける。
    そして、翌’95年に南アフリカで初開催されるラグビーW杯を国民融和の絶好のチャンスと捉える。
    彼は、長らく国際試合から閉め出され弱小化していた代表チームのキャプテン、フランソワを官邸に招き、国を一つにまとめるためにW杯での優勝が欠かせないと訴えかける。
    戸惑いつつも、大統領の不屈の信念に心打たれたフランソワは、やがて誰もが不可能と考えた優勝目指してチームを引っ張っていくのだが…。(映画データベース – allcinema より)

  • 「スクラム組もうぜ!」ラグビーワールドカップ日本大金星!

    「スクラム組もうぜ!」ラグビーワールドカップ日本大金星!

    思わずガッツポーズをした瞬間!

    もうあれから2ヶ月が経つのか、と思うと今年の大きなトピックスはこのシーンだと思う。
    2015年にイングランド(実際は英国)で行われたラグビーワールドカップでの「日本VS南アフリカ」の試合。
    歴史的な大金星の瞬間がこれ。

     

    私の好きなスポーツは、一番はサッカー。
    50歳の僕が40年以上前にサッカークラブに入ってサッカーをやっていたのだから、かなりブームの先取りしていると思う(汗)
    二番目に好きなスポーツはアメリカン・フットボールのNFL。
    サッカーもアメフトの話も、いずれここで書く機会が有ると思うけど、今回はラクビー。
    実は、ラグビーのルールをあまり知らない。

    そんな僕がラグビーのワールドカップは第1回目から見ている。
    まぁ~第1回目を見たのは偶然半分、興味半分と言った感じで、見始めたら面白過ぎて、ワールドカップ”だけ”見るようになった。
    正直、一時期のラグビー・ブームの頃も、多少大学ラグビーを見るくらいで、社会人は新日鉄釜石と神戸製鋼くらいしか知らななかった。
    で、興味半分のところは、高校の授業でラグビーをやった経験から。
    普通、授業でラグビーはやらんでしょ(笑)

    サッカーはワールドワイドなスポーツだけど、ラグビーは実は英国圏とフランスくらいの国しかやってないスポーツ、いやマジで。
    英国3協会(イギリは3つの地域に分かれる、サッカーは4つに分ける)のイングランド、スコットランド、ウェールズ、そしてアイルランド。
    あとヨーロッパのフランス。
    英国圏の南半球の国(元植民地とも言える)のオーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ。
    この計8カ国がとにかく強かった。
    ここに最初に絡んできたのが、南半球のフィジー、サモアと言ったオセアニアの英連邦系。
    あとはカナダ・・・これもイギリスが宗主国(英連邦王国のひとつ)。
    で、この英連邦系を唯一、打ち破ってるのがアルゼンチン!
    実は、何故、アルゼンチンが強いのかはよく知らない(汗)

    そんなことで、日本は世界から見ると、数少ないラグビーをやっている端っこの国。
    かつては、ニュージーランドに記録的な大差で負けている。

    17-145と、1試合最多失点の大会記録となる大敗を喫し、「ブルームフォンテーンの悪夢」と呼ばれている。

    日本代表は、今大会史上最強と言われてのぞんだ大会。
    でも大会前の国際親善試合では、あまり良い成績とは言えず、目標のベスト8も夢に近い目標だったと思う。
    それにしても、日本代表なのに、なんで日本人以外の人がこんなに多いんだろう?と、サッカー日本代表、侍ジャパン(野球)を見ている人は感じると思う。
    正式なルールは判らないけど、ラグビーはリーグの代表と言う意味合いが強いらしい。
    元々、サッカーよりも歴史が古いラグビーのワールドカップの歴史が浅い。
    ここにも大きな理由が有り、元々、ラグビーはアマチュアのスポーツとされてきた。
    サッカーが庶民のスポーツで、ある時期からプロ化されてお金を稼ぐ手段取れさたのに対して、ラグビーは紳士のスポーツとして、大学を中心としたアマチュアリズムのスポーツから発展してきた。
    そこで、商業的なワールドカップは1987年まで開かれなかったらしい。
    サッカーに遅れること半世紀とな。
    そんな訳で、日本代表にも、ニュージーランドやトンガ出身の選手も多数いる。
    逆に言うと、世界最強(今大会の優勝で史上最多の3回)のニュージーランドも、トンガやフィジー出身の選手もいたりする。

    トップ8+アルゼンチンを中心として展開されるワールドカップは、もちろんベスト8からが面白くなる。
    逆に言うと、上位を狙うチームは、ベスト8以降にコンディションのピークを持ってくる。
    そのせいで予選プールで足元をすくわれて敗退したりする訳だけど。
    基本、ラグビーは非常に番狂わせの少ないスポーツ、その理由を説明するのは難しいところだけど、サッカーのように守りに守って、1点差で逃げ勝つ、ということが出来ない。
    野球のようにピッチャーの調子への依存度が高いスポーツでもない。

    ワールドカップに優勝したことがあるチームは4つしかない。
    ニュージーランド(3回)、オーストラリアと南アフリカ(2回)、イングランドで、フランスは2位が3回あるが優勝経験がない。
    日本はアジア予選で、韓国や香港と試合をすると50点差くらいつけて勝てる。
    でも、ワールドカップに行くと、トップ4のチームには50点差以上をつけられて負けることも珍しくない。
    ラグビーではそれくらい力の差がある。

    南アフリカ戦が始まり、シーソーゲームが続くものの最後は南アフリカが日本を振りきって勝つと思ってしまう自分がテレビの前にいた。
    そして、この瞬間を迎える!

    201512060239

    思わずガッツポーズ!
    いやいや有り得ないでしょう!(笑)
    奇跡を見た瞬間だと思いましたよ。本当にもう、それぐらいの鳥肌モノでした。
    ラグビーは他のスポーツと違って、ヘッドコーチの指示が出来ないスポーツで、選手たちが自分たちで判断してプレーを選ぶ、最後のスクラムもキャプテンと選手たちのあうんの呼吸の中での判断です。
    長々と書いてきましたが、どんだけの大金星かを説明するために書いてきました~

    さて、日本は目標のベスト8は達成できず、残念!
    これも理由が有って、トップ8のシード国は、試合日程が調整されている、日本は南アフリカ戦の後、中3日でのスコットランド戦と言う過密スケジュール。
    南アフリカは次のサモア戦まで中7日有ったことを考えると、いかに厳しい日程かが判る。
    これは世界ランキングで決められることなのでしょうがない、日本が次のステップに行くためには、この4年間、世界のトップ8に居続ける必要があるということ。

    ラグビー・ワールドカップ2015 日本代表の軌跡 ~歴史を変えたJAPAN WAY~ Blu-ray — Amazonで見る

    この大会で、五郎丸選手がベスト15に選ばれる活躍、4試合見て納得の評価だと思う。
    キックでの得点力もそうだけど、守備力が凄かったと思う。
    しっかり有名になったのが、こちらのルーティーン。

    でも、このルーティーンは、元々は2003年の第5回ワールドカップで優勝したイングランドのスター選手ジョニー・ウィルキンソンに似ている。
    五郎丸選手もリスペクトしているから、マネという訳ではないと思うけど。
    キッカーにルーティーンは大切。

    五郎丸日記 — Amazonで見る

    ウィルキンソンと言えばドロップゴール、しかし今大会のスーパースターのニュージーランドのダン(ダニエル)・カーターの決勝のドロップゴールが凄かった。

    左がダン・カーター(中央リッチー・マコウ主将)

    ウィルキンソンのドロップゴールも凄かったけど、決勝のあのプレッシャーとあの距離から決めたのは、やはりダン・カーターはスーパースターだと思った。
    前大会では、地元ながら早々に怪我をして大会を去ってしまった(それでも優勝したけど)。
    今回は、ダン・カーターを見れただけでも価値が有ったと思える位の大会だった。
    あっ、日本戦から話が逸れてしまいました。

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    ラグビーは見るだけでも力が入って、トライの瞬間に感動できるスポーツですね。
    もちろんサッカーも、アメフトも、ですけどね。
    イギリスでは、サッカーもラグビーも高人気。
    2つのスポーツのスーパースターの競演、adidasのCMですけどね。

  • 子どもを救うわけ I want to Save the Children of the World

    子どもを救うわけ I want to Save the Children of the World

    Most Shocking Second a Day Video

    2014年3月にYoutubeに公開されて話題になった映像。
    既に見た人も多いと思いますが、改めてここで紹介します。

     

    なぜ、今更・・・

    そう、セーブ・ザ・チルドレンの宣伝であり、寄付を求めるCMとも言える。
    この手のCMを嫌う人たちもいるのも知っているけど、僕はこういう取り組みは必要だと思っているる。

    世界の半分が飢えるのはなぜ?―ジグレール教授がわが子に語る飢餓の真実 — Amazonで見る

    この映像は、誕生日を迎えた女の子が、何らかの戦争(内戦)に巻き込まれていき、最後は避難所で次の誕生日を迎えると言うもの。
    幸せな日々を過ごしている映像の後ろでテレビが、戦争へと向かうニュースを流している。
    子供たちの悲劇を大げさに喧伝している、とも言えるのかも。

    CMだから大げさなのは当たり前・・・作り物だから。
    でも、実際に世界のどこかで起きている事、そう思って欲しい。

    この映像では戦争に巻き込まれる子供を描いているが、最貧国では教育の受けることすらできない子供が沢山いる。
    最貧国に学校を作る取り組みも、子供に教育を受けさせるために必要な施策の一つでもある。

    実は、
    学校を作れば子供が学校に通える訳ではない。
    その地域のインフラの充実も重要な要素でもある。
    例えば、
    アフリカのとある村の側には水を補給する場所がないから、子供たちに片道1時間以上も歩かせて水を取りに向かわせる。
    親は貧しいため働かないといけないから、自然と水を取りに行くのは子供の役割。
    そこで、井戸を掘ったり、水道を通したりして、村に水を手に入れる手段を用意することで、子供が水汲みと言う労働から開放され、勉強する時間が確保できるようになる。

    最貧国では、親が子供を労働力として使おうとする。
    もちろん教育に時間をさく訳にはいかないと考える。
    それは、親が教育を受けたことがないから、子供が教育を受けることによって、負のスパイラルから抜け出せると言う発想がないから。

    当たり前のことだけど、僕の住んでいる日本とアジア・アフリカの最貧国では物価が違う。
    日本でも子供の貧困が言われている、
    日本の場合は、最貧国の子供たちより恵まれていながら、その物価の高さから負のスパイラルから抜け出せなくなる。
    話はそれたけど、最貧国では1日150円有れば生活が出来ると言われている。

    直接的に、食事を与えると言う取り組みも、学校を作る取り組みも、そしてインフラを整備することによる取り組みも、それぞれが子供の教育の向上へ繋がっていく。
    教育を受けた子供たちが大きくなった時に、負のスパイラルから抜け出せるキッカケになって行く。

    今回取り上げた映像が一つのキッカケになって、子供たちへの支援の重要性を考える人が、日本のような先進国に増えて欲しいと願う。
    実は、NGO、NPOとして、寄付で子供を救う取り込みをしている組織は沢山ある。
    もちろんどこの組織が良くて、どこが悪いか?と言うのは、自分で判断してくれれば良いと思う。
    こう言った組織・団体によっては、会計の透明化を徹底しているところもあるし、逆に不透明な組織もある。
    どんな取り組みに、どれだけお金を使って、職員たちにはどれだけ経費がかかったかをオープンにしている組織もある。
    やはり、自分の寄付したお金が使われる以上、できるだけ多くのお金が子供たちのために使われる事を願いたい。

    実際のところ
    東京新聞:子ども貧困基金、寄付低調 首相呼び掛けも大口なし:話題のニュース(TOKYO Web) 
    と言う実情もある。

    日本人は、寄付と言うものを余りしない。
    海外では、お金儲けをした人は基金などを作って寄付をすることを積極的にやる。
    裏返しのことを書くと「日本は金儲けは悪」と言うイメージが有り、お金を持っていることを隠したがる。
    寄付をする=お金を持っている、と思われる、そういう心理から寄付に対して意識が低いのかもしれない。

    寄付も一つの手段

    ユニセフ UNICEF

    セーブ・ザ・チルドレン Save the Children Japan

    日本赤十字社

    World Food Programme

    国際UNHCR協会

    ワールド・ビジョン・ジャパン

    などなど、自分で調べてみると色々と有ると思います。興味が有れば是非!

    正解はないけど

    BVLGARI と Save the Children の一つの取り組みの形

     

  • 映画『ニュー・シネマ・パラダイス』 感動!映画好きが泣ける映画No.1

    映画『ニュー・シネマ・パラダイス』 感動!映画好きが泣ける映画No.1

    ニュー・シネマ・パラダイス

    NUOVO CINEMA PARADISO/CINEMA PARADISO 124分 1989年 イタリア=フランス

    ニュー・シネマ・パラダイス
    ニュー・シネマ・パラダイス

    映画を愛するということ

    この映画の感想を言う時は、自分の立場を明確にしなくてはいけないのかもしれない。
    それは、映画を観る者、映画を愛する者を描いた映画で有るからだ。

    もちろん僕は、こうして映画のサイトを立ち上げている以上、映画を愛している一人である。
    従って、この映画に対しても、映画を愛する一観客として観てしまう、しょうがないが... 果たして、映画を娯楽として時々しか映画を見ない人、
    そう言う人にはこの映画はどういう風に映るのであろう?

    娯楽と言えば、映画しかなかった時代に、子供が故の純粋さに、勉強よりも映画に興味を持つのは、ある種自然の成り行き。
    そんな少年が、たまたま映写室のおじさんと仲良くなって、次第に映画の世界にのめり込んでいく。
    そして、自らが映画の映写技師になっていく。
    しかし、映写室のおじさんアルフレードは、少年から青年に成長したサルヴァトーレに、街を出るように言う。
    数十年後、サルヴァトーレはローマで有名な映画監督になり、アルフレードの訃報を聞き、故郷に戻ってくる。
    サルヴァトーレの少年時代のアルフレードとのやり取り、また、街の人々が映画観る姿が微笑ましい。

    そう、この映画観ている観客達がそうであるかのように...。 もちろん、映画の中の彼らの方がもっと純粋である、それはこの映画を観ている我々の願望でも有るのかもしれない。
    そして、サルヴァトーレは成長して恋をする。
    徐々に、映画だけではない人生が彼の前に現れてくる。
    しかし、サルヴァトーレは街を出ても、映画監督になっているのである。

    ここでふと、自分を振り返る。
    人生は、映画のような作られたものではない。
    いや、映画にも素晴らしい点が沢山ある。
    しかし、アルフレードは、「街を出ろ!絶対に戻ってくるな」と言う。
    その言葉の中に、人生にはいろいろな生き方が有ることを言っているように思えて ならない。

    アルフレードの人生は、映画だけに生き、読み書きも出来ずに人生を過ごしてきた事への後悔の有った人生なのかもしれない。
    彼の素晴らしい想い出は、サルヴァトーレとの出会いだったのかもしれない。
    サルヴァトーレは、映画から離れるために街を出たが、映画の道を選び、そう人生のいろいろな生き方の中から、映画を選んだのだ。
    いろいろな人生の選択肢から、またいろいろな経験から、サルヴァトーレは映画を選んだのである。

    僕はこの映画を、決して映画こそが人生である...と言ってる訳ではないと思う。
    人生に起こるいろいろな事は、映画以上に素晴らしい事なのだ、そして、その傍らに映画を置いておくともっと豊かに素晴らしい人生が送 れるのではないか?そんな思いを抱く。
    街に戻ってきたサルヴァトーレは、映画館の取り壊しを見る。
    そしてアルフレードが残したフィルム、かつて切り取られたキス・シーンばかりを集めたフィルム、それは郷愁と共に、人生として映画を 選んだアルフレードの魂を、サルヴァトーレは感じ取ったに違いない。

    街を出たからこそ、人生が豊かに感じられるからこそ、映画の素晴らしさを感じ取れるのであろう。
    この映画は、映画そのものを描いた映画...私には涙と歓びを持ってしか観ることの出来ない、大事な映画なのである。

    私的『ニュー・シネマ・パラダイス』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    映画が好きな人なら共感できない人はいないだろう、でも映画が好きな人以外でも、自分の青春に思い入れがあるなら、何か共感できることがある筈。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    この作品が出来てから25年以上が経過するが、監督の故郷に対する思い入れの深さは今でも変わらない。最近(2015年)テレビで、トルナトーレ監督がシチリアを訪れて、映画の想い出を語ってくれたのは、印象的だった。
    映画(の内容)自体が、監督の青春そのものだったらしい。

    (2020.07.07. 追記)

    トルナトーレ監督は、地元の人々を映画に実際に出演させました。
    2015年でも、当時、映画の撮影エピソードやエキストラ出演した人々がトルナトーレ監督に話かけます。
    青春はある意味、美化されて思い出となりますが、それをそのままパッケージにしたような話であり、これはファンタジーとも言えるかもしれない。
    知り合いのプロデューサーが、この作品は「最低」という評価をしています。
    それも理解できる部分なのです、あまりに映画へのオマージュにあふれ過ぎていて、問題提起や時代性という映画の本来の力を使っていないというのも判ります。

    トルナトーレ監督は『マレーナ』や『海の上のピアニスト』でも同様に、正確な事実を描くのではなく、彼の創造した世界=ファンタジーとして、その時代をとらえている気がしてなりません。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    少年トトは実際に街に住んでいた一般の男の子の中から選ばれたカシオ少年。
    フィリップ・ノワレの名演も、カシオ少年の可愛らしさ・表現力には敵わない。
    逆に、街の人々が多くエキストラとして参加し、映画を愛していたからこそ成立した作品だと思う。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    映画のキス・シーンをカットするところとか、映画館の情景が生き生きと描かれている。
    そして、映写機からの光を反射させて、建物の外に映画を投影させるところは、映画館の素晴らしさを感じさせてくれる演出と言える。

    ⑤ エンターテイメント性

    笑って、泣いて、感動して~深く考えなくても、自分の青春へのオマージュを感じることが出来るだろう。

    (2020.07.07. 追記)

    昨日、エンニオ・モリコーネが91歳で亡くなった(合掌)。

    セルジオ・レオーネ監督の『荒野の用心棒』などのマカロニ・ウエスタンで多くの音楽を提供、と同時にジュゼッペ・トルナトーレ監督の作品にも多く関わっている。
    この映画のスコアも印象的であり、ロマンチックで素敵な楽曲になっています。

    映画にとっては、音楽も重要な要素だと感じさせてくれる作品です。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    何か素晴らしいテクニックを感じることはないが、映画好きな監督らしいツボを押さえた演出になっていると思う。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    実は普遍的なテーマを正統派の語り口で描いている。これを映画ではなくてサッカーや何か青春の1ページに置き換えてみても成り立つ物語。
    出てくるアイテムも素敵で、ラストの映写シーンは、涙無くして見れない筈。

    ⑧何度も見たくなるか?

    人を前向きにさせてくれて、人生を思い返すことが出来る、と言う点で、何度も見てしまう。
    何度見ても、泣いてしまう、そんな作品。

    映画『ニュー・シネマ・パラダイス』のデータ

    監督■ジュゼッペ・トルナトーレ
    製作■フランコ・クリスタルディ
    脚本■ジュゼッペ・トルナトーレ
    撮影■ブラスコ・ジュラート
    音楽■エンニオ・モリコーネ
    編集■マリオ・モッラ
    美術■アンドレア・クリザンティ
    出演■フィリップ・ノワレ/サルヴァトーレ・“トト”・カシオ/ジャック・ペラン/アニェーゼ・ナーノ/マリオ・レオナルディ/イザ・ダニエリ/レオポルド・トリエステ/ブリジット・フォッセー 『ニュー・シネマ・パラダイス』オフィシャルサイト

    アカデミー賞 1989年 外国語映画賞授賞
    カンヌ国際映画祭 1989年  審査員特別賞授賞 ジュゼッペ・トルナトーレ
    ゴールデン・グローブ 1989年  外国映画賞授賞

    Amazonビデオで配信中!

    映画『ニュー・シネマ・パラダイス』

    【解説】
    シチリアの小さな村にある映画館パラダイス座。
    そこで青春時代を過ごした映画監督サルヴァトーレが、当時、慕っていた映写技師アルフレード(フィリップ・ノワレ)の訃報を聞き、故郷に帰ってくる。
    そして、少年時代、青年時代の思い出に浸っていたサルヴァトーレが受け取ったアルフレードの形見には、映画への愛とアルフレードの想いがぎっしり詰まっていた・・・。
    弱冠29歳のトルナトーレ監督が、映画を愛する全ての人に送る感動編。
    劇場とフィルムにまつわるエピソードはどれも楽しく、その中で展開される悲喜こもごもの人生模様。
    エンニオ・モリコーネの切なくも美しいメロディに包まれて迎える、映画の持つ“力”が具現化されたクライマックスは、涙なくして観られまい。

    かなり印象を異にする3時間完全オリジナル版もあるが、はっきりいってこちらだけで十二分である。(映画データベース – allcinema より)