投稿者: test_iy

  • 映画『愛情物語』とノクターンと私のニューヨーク

    映画『愛情物語』とノクターンと私のニューヨーク

    映画『愛情物語』

    THE EDDY DUCHIN STORY 123分 アメリカ 1956年

    悲劇の天才ピアニスト エディ・デューチンの 妻と子と音楽に捧げた限りない愛の人生–
    静かな感動が…暖かい心のふれ合いが 数々の名曲とともに いま甦る不朽の名作

    ハリウッド黄金期の古き良き映画、涙無くして見られない

    ハリウッド映画はハッピー・エンドという固定概念があるが、実はこの作品も含めて、ハリウッド黄金期(1940年代~1950年代)の美男美女映画は、意外と悲恋とか泣ける映画が多い。
    この作品も涙無くして見られないそんな作品になっている。

    そう1950年代の古き良きハリウッド映画です。
    監督は名匠ジョージ・シドニー、主役にはタイロン・パワーとキム・ノバクの二人。
    実際にいた不世出と言われた名ピアニスト・エディ・デューチンの伝記物語。

    主人公エディが無名な新人時代から、ニューヨークで成功して華やかな生活、愛妻の死、そして新しい恋人とはほろ苦い恋、息子との心の葛藤など、波瀾万丈な人生を送る感動のドラマ。

    なんといっても44歳で亡くなったタイロンパワーの2枚目ぶりが光る、彼の晩年の作品だが一番脂の乗っていた時期でもあった。
    そしてヒロインのキム・ノバクは『ピクニック』『黄金の腕』『夜の豹』『めまい』『媚薬』と一番美しい時期にこの役を演じている。

    私の想い出

    私が両親に連れて行ってもらった初めての洋画だと思う。
    (この後に『奇跡の人』『暗殺者のメロディ』を二本立てで見た記憶がある)

    もちろん1956年の映画なので、リバイバル上映で見たはずだが、シートが満席で両親は立って、当時小学生の低学年だった私は、通路に座って見た記憶がある。

    この作品を見ながらボロボロ泣いた記憶があり、そしてこの作品をキッカケで、ハリウッド映画にのめり込んでいった最初でもあった。
    この時期は、淀川長治さんが日曜洋画劇場をやっていたのと、確かイレギュラーで22時台スタートの白黒ハリウッド映画を放送していた気もする(未確認)。
    深夜帯にSONY一社で、途中にCMを入れない映画の放送もしていた。

    と言うことで、この作品は『慕情』や『めぐり逢い』『哀愁』といった美男美女たちの悲恋の虜になる第一弾であった。

    私的『愛情物語』

    テーマが有るか?共感できるか?

    人生の悲劇を描いている、そして人はいい時もあれば必ず苦しい時も訪れる。

    それでも人は生きていかなくてはいけない。
    本当に辛いのは、周りの人間たちなのかもしれない。

    主人公とヒロインが美男美女と言うこともあるが、貧乏人からはい上がると言うアメリカン・ドリームを手にする主人公に観客は共感せずにはいられない。

    貧しい彼を盛り上げたのは、ニューヨークで既に実業家として成功していたヒロインのキム・ノバクであった。
    成功には必ずそれをサポートするパートナーが現れるものだ。

    作り手の強い意思を感じるか?

    この頃のハリウッド映画は、美男美女を使って夢のようなメロドラマを作り上げている。
    実際、美男美女だからその悲しみの深さや喜びが伝わる場合もある。
    この際作品はだからこそ成立するのかもしれない。

    俳優の意思や演技力が伝わるか?

    タイロン・パワーはすでにこの時40代であるが、劇中で若い頃から年配までの主人公を演じきっている。
    後半は彼の実年齢に近づき、中年の渋みも加わり大人の恋愛を魅せて圧倒してくる。

    映画らしい楽しさが備わっているか?

    この作品はハリウッド黄金期の華やかさがあり、その上で最後に悲劇が訪れると言う脚本も素晴らしい。

    ハリウッドスターを揃えているという点でも、ハリウッド映画黄金期の最も華やかな美しい時代の作品とも言える。

    エンターテインメント性

    この作品では実際にエディー・デューチンの見事なピアノの調べが使われている。
    もちろん引いてるシーンにおいてはタイロンパワーがあたかも弾いているかのように演じきっている。

    この映画の最大の見どころは、やはり使われている音楽のノクターンのメロディにあると思う。

    演出が素晴らしいか?

    印象的なシーンが散りばめられている。

    新人の頃はピアノ途中で明け渡す時に椅子から落とされたり、少し笑えるしまったりする。
    一方でラスト近くになるとグランドピアノを二台並べて演奏するシーンで、交互に親子の表情が映し出されいるが、病気になった父親は途中で姿を消していく。
    そして部屋からカメラが家の外に出て行く、父親がいなくなることを象徴している演出でもある。

    脚本が素晴らしいか?

    ハリウッドスタイルのこの脚本については申し分ない。
    主人公がいくつもの困難を乗り越えて、それでもラストに悲劇が待っている。

    起承転結の他にもターニングポイントとなる中間地点で、愛する一人目の妻(キム・ノバク)を亡くす主人公。
    ラストは涙をなくしてみる事はできない。

    何度も見たくなるか?

    これぞハリウッド黄金期!2人の美男美女の演技を見るだけでも楽しい!
    さらに音楽も素晴らしくノクターンは最も好きなピアノの一曲でもある。

    私が新婚旅行でニューヨークを訪れた時に、ブルックリン橋の近くのピアノバーで、ノクターンの演奏をリクエストしたのが想い出である。

    映画『愛情物語』のデータ

    映画『愛情物語』

    監督■ジョージ・シドニー
    脚本■サミュエル・テイラー
    撮影■ハリー・ストラドリング
    音楽■モリス・ストロフ
    オリジナル音楽■ジョージ・ダニング
    ピアノ演奏■カーメン・キャバレロ
    出演■タイロン・パワー/キム・ノヴァク/ヴィクトリア・ショウ /ジェームズ・ホイットモア/ジャック・アルバートソン

    【解説】
     ピアニストとして生計を立てようとニューヨークにやって来たエディ。
     彼は資産家の令嬢マージョリーに見出され、オーケストラで演奏することに。
     また、2人の間には恋が芽生え、結婚。やがて息子ピーターが生まれたエディは、順風満帆な人生を送っていくように思われた。
     だがクリスマスの夜、マージョリーが急死してしまう。
     落ち込んだエディはピーターを残し巡業、そして第二次大戦に身を委ねていく。
     終戦後、10歳になったピーターのもとへ戻ってくるエディだが…。

     不世出と言われた名ピアニスト、エディ・デューチンの伝記物語。
     音楽家としての華々しい成功だけでなく、愛妻の死、新しい恋人とのほろ苦い恋、そして息子との心の葛藤など、人間として苦悩に満ちた生涯を送った男の感動的な人間ドラマに仕上がっている。
     監督G・シドニーは、見事な職人芸でまとめ上げており恋愛映画の教科書と言っても過言ではない。(allcinemaより)

  • 映画『バーニング・オーシャン』 実話を映画化する意味を感じさせるスペクタクル作品!

    映画『バーニング・オーシャン』 実話を映画化する意味を感じさせるスペクタクル作品!

    映画『バーニング・オーシャン』 Deepwater Horizon

    必ず、生きて帰る。

    2017年4月21日(金)全国ロードショー

    あれ『THE LAST MESSAGE 海猿』?いやいや、もっと凄いです!

    この作品は2010年に実際に有った事故を基にして描かれた海上スペクタクル、そう言えば『海猿』でも似たようなシチュエーションの作品がありましたね~。
    2010年のこの事故は、ニュースでも取り上げられてかなり印象に残っている、なんと言ってもメキシコ湾を石油だらけにした事故。

    監督のピーター・バーグと主演のマーク・ウォールバーグは、3作品立て続けで実話ベースの作品を作っている。
    2013年のアフガンでのネイビーシールズの緊迫した戦場を描いた『ローン・サバイバー』、そして今作品と今年(2017年6月)公開予定のこちらも記憶に新しいボストンマラソン爆弾テロ事件を題材にした『パトリオット・デイ』が控えている。

    3作品に共通することは、何がこれから起きるのが予想外でサスペンス的な要素を含みつつ、パニックに陥った人々の中で、勇気を見せたヒーローを描いている。
    決して、そのヒーローは強いだけではなく、あくまでどこにでもいる人々という点で、主人公に共感して感動することができる作品に仕上がっている。

    スペクタクル巨編としても迫力がある映像なので、この手の作品が好きな人は大画面でハラハラドキドキして欲しい。

    私的『バーニング・オーシャン』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    ヒーローというものが、スーパーマンやアイアンマンのような特殊な能力を持っていなくても、勇気や決断によってなされるものと言うのがよく判る。

    だからこそ、ここに出てくる主人公たちは観客から共感を呼び、そして観客に感動を与えるんだと思う。
    ラストに辛い現実の中に安堵感を感じさせる作品。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    大きな事件や事故は、人災で起きることが多い。
    そこに人の悪意がなかったとしても、善意ではない欲や都合やそれぞれの思惑が存在する、それが悲劇を生むことがある。

    人はそう言ったことから何を学ぶことができるのだろうか?それを語り継ぐことに意味があり、この映画の存在価値があるのだろう。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    主演のマーク・ウォールバーグは、プロデュースとしてもこの作品に関わっていて、この作品を映画化することに強い意志を感じる。
    彼の演じる主人公は、決して特別な人間ではなく、自分の仕事をこなすプロフェッショナル。

    家族を愛し、同僚を尊敬し、仕事にプライドを持っている普通の人。
    そのことがこの作品では重要である。

    カート・ラッセルやジョン・マルコヴィッチも個性的な役どころではあるが、彼らも社会性のある人間として市井の人々である。

    主人公の妻役のケイト・ハドソンは、かつてはラブコメ中心だったが母親役として良い味を出している。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    『タワーリング・インフェルノ』や『ポセイドン・アドベンチャー』以来のスペクタクル大作の系譜にある作品。
    この手の作品はやはり大画面と大音響で見たい!

    ⑤ エンターテインメント性

    物語としては予告で全てなんです(汗)
    それでも、この作品を見ると感動ができて、ハラハラ・ドキドキが止まりません。

    ⑥ 演出・脚本が素晴らしいか?

    実際にあった出来事をあえて映画化しています、ドキュメンタリーではなく。
    ドキュメンタリーでは事実として感動させる力や事実として認識させる力はあるかもしれませんが、人間ドラマとして、作り手の意志を盛り込むにはドラマにする必要があると思っています。

    その点で、家族のため困難に立ち向かって生き抜こうとするドラマを演出している点でこの作品は優れていると思っています。

    中盤からジェットコースターのように襲いかかる炎や残骸、それを乗り越えた先に感動があります。

    映画『バーニング・オーシャン』のデータ

    上映時間■107分
    製作国■アメリカ
    公開情報■KADOKAWA
    初公開年月■2017.4.21.
    監督■ピーター・バーグ
    出演■マーク・ウォールバーグ/カート・ラッセル/ジョン・マルコヴィッチ/ジーナ・ロドリゲス/ディラン・オブライエン/ケイト・ハドソン

    (C)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

    公式サイトはこちら

    【作品紹介】
    2010年4月、メキシコ湾で作業中だったBP社の石油掘削施設”ディープウォーター・ホライゾン”で起こった大事故を映画化。
    海底油田から逆流してきた天然ガスの引火により大規模な爆発が発生。その後も未曾有の被害を出し、米国史上最悪の事故となってしまう。施設内に閉じ込められた作業員たちの決死の脱出そして救出活動を大スケールで描いた、実話に基づく感動の海洋スペクタクル。

    監督は『ローン・サバイバー』、『バトルシップ』など、リアルなアクション描写に定評のあるピーター・バーグ。見 る者がまるでその場にいるかのような迫力の映像を作り上げた。主演はマーク・ウォールバーグ。共演に、実力 派のカート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ。さらにはジーナ・ロドリゲスやディラン・オブライエン、ケイト・ハドソン が名を連ねている。 

    (C)2017 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.

  • 映画『暗黒女子』 清水富美加 飯豊まりえ Wの魅力!

    映画『暗黒女子』 清水富美加 飯豊まりえ Wの魅力!

    映画『暗黒女子』

    わたし以外、
    幸せになるのは、
    許さない。

    あなたの予測をすべてブチ壊す
    驚愕のラスト24分

    イヤミスの傑作!「全員悪女×ダマし合い」裏切り!エンターテインメント
    2017年4月1日(土)エイプリルフール全国公開!

    イントロダクション

    今、話題の若手女優たちが集結!ということで、事前情報なしに「女の子たち」を観に行こう!

    もうネタバラシとしか言いようのないコピー「驚愕のラスト24分」は確かに意外な展開の連続。

    暗黒女子とは―キラキラと美しい表の顔とは別に、恐るべき裏の顔を持つ<女の子>のこと。
    全員悪女・嘘つき・ダマし合い―全てが逆転する圧巻の<結末>も見もの。
    そして読んでイヤな気持ちになる最悪の結末だが、後味が悪ければ悪いほど“クセ”になってしまう魅惑のミステリー――それが<イヤミス>。

    何の知識もなく見ていくと、予想外の展開に何となく、次はこうなるのでは?と予想ができてくるが、本当にその読みがラストにヒックリ返されて、後味が悪い!
    でも、演じる彼女たちが可憐過ぎて、それもまた面白い。

     

    清水富美加と飯豊まりえの魅力、全開!

    最近、テレビや映画、CMでよく見かけるなぁ~という若手女優の魅力が全開。
    それでも主演の二人、清水富美加と飯豊まりえの二人が圧巻。

    終始、妖しい雰囲気を醸し出す清水富美加は、私が試写で見た直後に驚愕の引退劇!なんかもう、作品と共にビックリ!
    虫も殺せない表情で残酷なことができる、みたいな今回の役どころを見事に演じてるのを見ると、これからの・・・を期待していたけど、この作品で見納めかもしれないので、絶対に見たほうが良い。

    天使と悪魔を演じきる飯豊まりえも魅力的、そして女の顔を見せる表情も少女から女への変化を見事に演じていた、と言うか、本人がまさに真っ只中。

    彼女たちと赤丸急上昇中の若手俳優・千葉雄大の競演。

    彼女たちを楽しむもよし、ラストのどんでん返しに騙されるもいいかも~

    私的『暗黒女子』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    作品のコピーにあるように、思春期の女の子たちの「自分以外の子が幸せになるは許せない!」のまんま、たった一度しかない青春の1ページを自分の最高にしたい、そんな乙女心を描いている。

    もちろんミステリーだから、そこを上手く逆手にとった作品。
    異性との恋愛よりも、同性の愉しみのほうが大切な訳。

    ② 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    清水富美加と飯豊まりえを楽しみましょう~

    いや、アノ件の前ですからね見たのは、邪念はありません(笑)清水富美加って本当に色っぽく妖しい役をうまく演じるなぁ~って感心。

    でも個人的には、飯豊まりえの前半後半そしてラストの変化が良かった。

    もちろん、他の女優さんたちも、見せ場があって面白い、作品の個性に上手く合っている。

    ③ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    この手のサスペンスは、映画でイッキ見が◎
    ということで、エンディングの驚愕ぶりも含めて、テレビじゃなくて映画で見たい作品。

    ④ エンターテインメント性

    ヒッチコックが何故サスペンスばかりを撮るのか?そして何故美女ばかりをいじめるのか?

    ある意味、サスペンスと美女(美少女たち)はエンターテインメントの基本かもしれない。
    にしても、こんなにカワイイ女性とばかりの学園ってあるのか?千葉雄大(演じる先生)じゃなくとも、それゃぁ~手を出す・・・

    ⑤ 脚本が素晴らしいか?

    原作もの、登場人物が物語を語る、それがそれぞれの視点で物語を進行させて行く、映画『告白』(の原作といった方がよいか)の手法がここでも使われている。
    そう言えば、『お嬢さん』も同じ手法。

    そして、予想外の展開になれたところで、更に予想外の結末に転んで行くところは見ごたえがある。

    ⑥ 何度も見たくなるか?

    最近の日本映画では『イニシエーション・ラブ』のように、2度は見て確認したくなる。
    サスペンスとしてのドキドキ感は味わえるのも、間をおいて見ると面白いかも。

    それと、彼女たちの成長の過程として、またしばらくしたら見たくなるような感じ。

    映画『暗黒女子』のデータ

    上映時間■105分
    製作国■日本
    公開情報■劇場公開(東映/ショウゲート)
    初公開年月■2017.4.1.

    出演■清水富美加/飯豊まりえ/清野菜名/玉城ティナ/小島梨里杏/平祐奈/升毅/千葉雄大
    監督■耶雲哉治
    脚本■岡田麿里
    音楽■山下宏明
    主題歌■Charisma.com「#hashdark」(ワーナーミュージック・ジャパン)
    制作プロダクション■ROBOT 
    原作■秋吉理香子『暗黒女子』(双葉文庫)

    コピーライト■© 2017「暗黒女子」製作委員会 © 秋吉理香子/双葉社

    公式サイトはこちら

    【作品紹介】
    あなたの予測をすべてブチ壊す 驚愕のラスト24分! 学園一の美少女を殺したのは誰?
    イヤミスの傑作!「全員悪女×ダマし合い」裏切り!エンターテインメント

    学園のカリスマ“白石いつみ”の謎の死――「この中の誰かが彼女を殺した。」
    セレブ女子高生たちが通う、聖母マリア女子高等学院。ある日、学院の経営者の娘で、全校生徒の憧れの的だった〈白石いつみ〉が謎の死を遂げる。校舎の屋上から落下したのだが、自殺か他殺か、事故なのかもわからない。やがて、いつみが主宰していた文学サークルの誰かが彼女を殺したという噂が立つ。
    いつみの親友だった澄川小百合がサークルの会長を引き継ぎ、部員が自作の物語を朗読する定例会を開催する。今回のテーマは、「いつみの死」。それぞれを“犯人”と告発する作品が発表されていく。
    物語は5つ、動機と結末も5つ──果たして真実はあるのか?

    イヤミス界の新時代を切りひらく、“裏切り”エンターテインメント!
    読んでイヤな気持ちになる最悪の結末だが、後味が悪ければ悪いほど“クセ”になってしまう魅惑のミステリー――<イヤミス>。今や一大人気ジャンルとなったイヤミス界に新たな旋風を起こし、発売直後から「この結末には完全にヤラレた」と中毒者が続出した、秋吉理香子の小説「暗黒女子」が、ついに映画化。
    物語が進むにつれて、事件の真相だけでなく、登場人物全員の<黒い秘密>も暴かれていく。美しすぎる女子たちの抱えた<まぶしい暗黒>が解き放たれる時、衝撃と陶酔が一つになる密室ミステリー。5つの告発の果て、史上最悪のラストには、あなたも完膚なきまでにダマされる――!

    © 2017「暗黒女子」製作委員会 © 秋吉理香子/双葉社

  • 映画『お嬢さん』 変態なほど卑猥でエロい!パク・チャヌクらしい傑作

    映画『お嬢さん』 変態なほど卑猥でエロい!パク・チャヌクらしい傑作

    映画『お嬢さん』 THE HANDMAIDEN

    幕が上がったら最後、あなたはもう、
    極限の騙し合いから逃げられない――

    絶賛公開中!

    決してカップルで見てはいけない

    こっそりと映画館に行ってください、この作品は決してカップル向きの作品ではありません。

    韓国のパク・チャヌク監督作品、『オールド・ボーイ』『親切なクムジャさん』『渇き』『イノセント・ガーデン』の最新作、どの作品もエロとバイオレンスに包まれた作品たち。

    このミステリーがすごい!第1位のサラ・ウォーターズの『荊の城』が原作、今回も原作は読んでませんが、映画では独特の世界観を展開しているという話、確かにここまで、ただただ卑猥な映像になってるのは凄い!

    映画の方は、1938年当時の日本占領下の韓国と後半は日本を舞台にしている。
    主要な俳優陣は全員韓国人、それでも少し変な日本語を駆使して物語が進行していくのは愛嬌ということで。

    バイオレンスとエロさの中に人の本質を描く

    この物語はミステリーであり、サスペンスである、主人公のお嬢さんの莫大な資産を誰が奪うのか?
    サスペンス部分は、3人の視点から徐々に謎が解き明かされて、と言うパターン。

    どうしてパク・チャヌク監督が、官能な世界を物語の中心においたか?というのが面白い。
    逆に書くと、監督の他の作品でも言えることだが、エロいから成り立つ作品でもある。

    私的『お嬢さん』 ※ ここからネタバレもあるかも

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    資産家の令嬢を巡って、物欲と性欲に溺れる男たちの愚かさを描いている。
    男にとって性欲は切っては切れないもの、男が女を操っているつもりで、実は男がもてあそばれる。

    その裏側には、真実の愛とは一体何なんだろう?という監督の投げかけもあるんだろうけど。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    日本の文化の中にある猥褻さを徹底的に描いている。
    うーん、これって日本の韓国を併合したことへの皮肉も含まれてるのかな?ようは、演じるのは韓国人俳優だが、韓国人が日本人に化けて詐欺をしようというのも。

    パク・チャヌク監督は、徹底してバイオレンスとエロさが人間の本質にあると描いている。
    人間は欺き、嫉妬をして騙し、裏切る、最後に残るのは強いもの、そして美しいものが勝つと。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    お嬢さま役のキム・ミニと女中役のキム・テリ(オーディションで選ばれた新人!)の(本当の)体当たりの演技が凄い!

    この本気度が、この作品の肝になっている、ハニー・トラップとそして愛はセックスで計るものだと言うのが良く判る。

    そして、キム・ミニがネット上で松たか子に似ていると話題に、私個人的には知り合いの女優さんに似てるんだけど(笑)

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    この卑猥さは映画でしか表現できない、果たしてこれはテレビで放送できるのだろうか?

    そういう意味では、映画でしか描けない、そして人間の本質を描くという点で優れているし、この世界観を味わうとなんとも言えない楽しさがある。

    ⑤ エンターテイメント性

    サスペンスとしても面白い!
    もちろんアダルトビデオではないので、官能シーンばかりという訳ではない(とも言えないかな)。

    片言でも日本語で演じるところがポイントで、日本の卑猥な文化というものが面白い。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    閉じた空間の使い方が上手い、のぞき穴から見てはいけないものを見せている、そんなシーンが切り取られている。
    しかも美しい映像に、官能シーンがとても工夫がされていて、なるほど~という感じで。

    ⑦ 原作・脚本が素晴らしいか?

    サスペンス部分は原作の通りなんだと思う、ここも見どころ、ただ『ワイルドシングス』とほぼ一緒の展開なんだよなぁ~と終わった後に。

    でもここまでエロティックに描くことで、ラストが本質的にセックスの相性が愛情の大きさに繋がるところがこの映画のキーポイント。

    ⑧何度も見たくなるか?

    この毒々しさがたまらなく癖になる、いつも見たい訳ではないが、時々とても見たくなるタイプの作品。
    そういうところは、パク・チャヌク監督作品に共通するところ。

    人間の本質はバイオレンスとエロにある、という大人のための映画である。

    映画『お嬢さん』のデータ

    上映時間■145分
    製作国■韓国
    公開情報■劇場公開(ファントム・フィルム)
    初公開年月■2017.3.3.

    監督■パク・チャヌク
    原作■サラ・ウォーターズ『荊の城』
    脚本■パク・チャヌク/チョン・ソギョン
    撮影■チョン・ジョンフン
    美術■リュ・ソンヒ
    音楽■チョ・ヨンウク
    出演■キム・ミニ(秀子お嬢様)/キム・テリ(スッキ・珠子)/ハ・ジョンウ(藤原伯爵・詐欺師)/チョ・ジヌン(叔父・上月)

    (C)2016 CJ E&M CORPORATION, MOHO FILM, YONG FILM ALL RIGHTS RESERVED

    公式サイトはこちら

    映画『お嬢さん』 [パク・チャヌク監督]
    【解説】
     サラ・ウォーターズの傑作ミステリー『荊の城』を「オールド・ボーイ」「イノセント・ガーデン」のパク・チャヌク監督が、舞台をヴィクトリア時代のロンドから日本統治下の朝鮮半島に移して映画化。莫大な遺産を相続する日本人令嬢と、その財産を狙う詐欺師の片棒を担ぎ侍女として令嬢に近づいた孤児の少女が辿る驚愕の運命を、過激な性愛描写を織り交ぜサスペンスフルかつ官能的に描き出す。カンヌ国際映画祭で芸術貢献賞に輝いた華麗な美術も見どころ。出演はハ・ジョンウ、キム・ミニ、チョ・ジヌン、そしてオーディションで選ばれた新人、キム・テリ。
     1939年の朝鮮半島。貧民街で泥棒一家に拾われ、スリの腕を磨いて育った孤児の少女スッキ。ある日、“伯爵”と呼ばれる詐欺師にスカウトされ、彼の計画を手伝うことに。ターゲットは、支配的な叔父・上月のもとで孤独に暮らす華族の令嬢・秀子。彼女は、結婚した暁には莫大な遺産を相続することになっていた。そこで伯爵が秀子を誘惑して結婚し、財産をまるまる奪い取ってしまおうというのだった。スッキの役割は、メイドとして屋敷に入り込み、純真で世間知らずな秀子を巧みに操り、彼女を確実に結婚へと誘導していくというものだったが…。
    <allcinema>

  • 「死にたい」と思ったときに、元気なるための映画

    「死にたい」と思ったときに、元気なるための映画

    どんな時に人は「死にたい」と思うのだろう

    ベルリン・天使の詩

    死とはなに?

    自分が「生きる」ことへの執着心が低いせいか、よく「死ぬ」ことを考えます。
    考え始めると、こんな怖いことはなくて、死ぬことが怖くなります。

    死の定義が難しいのですが、決して脳死がどうのとかと言う医学的なお話ではありません。
    どちらかと言うと宗教観に近い輪廻転生のようなものでしょうか?
    人は死んだら、輪廻転生するのか?それとも天国(や地獄)に行くのか?人が絶望しないためには、輪廻転生や天国に行けることを考えることは、その苦痛の大きさからは当然かもしれません。

    80歳になる母親は「死にたくない」と言います、長生きしたいと。
    歳を取ると覚悟ができるのかな?と思ったりするのですが、どうやらそうでもないようです。
    母は会う度に「自然に死にたい、癌になっても告知をして欲しくない」と言っています。
    自分はどうなんだろう~とそんな時にふと思います。

    もし人間が不死だったら?
    それは願望であり、だから吸血鬼のような不老不死の怪物を想像してみたり、クローン人間を想像?創造?してみたりするのだと思う。
    でもそれって、A.I.化されたアンドロイドとなにが違うんだろう~と。
    このあたりは、スティーヴン・スピルバーグ監督の『A.I.』は一つの回答で、人間が不老不死になることはないし、人の生きがいは、限りある人生だからとも言える。

    確実なことは、今の段階では肉体が滅びることが死なのは間違いないということです。

    映画『永遠の僕たち』 RESTLESS

    ガス・ヴァン・サント監督の『永遠の僕たち』は、主人公が自らの臨死体験から霊が見えるようになり、死にとらわれるようになり、見ず知らずの故人の葬式に参列することを繰り返す少年。
    ある葬式で余命3ヶ月の少女と出会うことで、少年は死を違うとらえ方をし始める。

    決して死というものを後ろ向きにとらえず、いつかは訪れるもの。
    でも一つ一つの命には価値があることを教えてくれる作品です。

    監督■ガス・ヴァン・サント
    製作■2011年/90分/アメリカ
    出演■ヘンリー・ホッパー/ミア・ワシコウスカ/加瀬亮

    映画『永遠の僕たち』

    死にたい

    何度か思ったことがある、でも具体的な行動に出たことはない、そこまでの勇気はなかったと言うべきか、それともそれ程強い願望ではなかったのかもしれない。

    若い頃の死にたいは、生きることが「辛い」の思い。

    それはいじめであったり、家庭での親子関係が上手くいかなかったり、勉強が思うようにならなかったりだった気がする。
    やはり大きいのはいじめの問題かな?
    単純にいじめと言うと、友だちから仲間外れにされたり、嫌がらせされたり、暴力を振るわれたりだけど、もっと精神的な孤立感も有るのかなと。

    映画 アニメ『聲の形』 The shape of voice

    小学生の時、聾唖の少女が転校してきて思わずいじめてしまった。
    友人の裏切りで、いじめの責任を一人に負わされてしまった主人公は、5年後、周囲から孤立して自殺を決意した主人公の少年は、かつていじめた少女に会いに行く。

    いじめという問題に向かい合い、少しずつ家族や友人に触れながら一歩前進する少年の姿を感動的に描いた作品。

    詳しくは「映画『聲の形』 ストレートに伝わらない心の声」をどうぞ

    監督■山田尚子
    アニメーション制作■京都アニメーション
    原作■大今良時
    脚本■吉田玲子
    キャラクターデザイン■西屋太志
    製作■2016/129分/日本
    声の出演■入野自由/早見沙織/悠木碧

    映画『聲の形』

    自分の場合はなかったけど、社会人の自殺は仕事に追い詰められてと言うケースが多いように思える。
    最近はそうでもないけど、仕事量とその責任に押しつぶされて自殺するサラリーマンは何人かいた。

    これはちょっと想像がつかないけど、借金苦からなのか・・・でも今の日本で死ぬほどお金に困ることはあるのかな?
    自己破産と言う手段もあるし、逆に良心の呵責から自殺してしまうのかもと。
    でも、お金に困るということは人を追い詰めていく・・・少しでも働く意欲があればよいけど。

  • 映画『ラ・ラ・ランド』 伝えずにはいられない、この楽しさ!切なさ!

    映画『ラ・ラ・ランド』 伝えずにはいられない、この楽しさ!切なさ!

    映画『ラ・ラ・ランド』 LA LA LAND

    夢をみていた

    2017年2月24日から絶賛ロードショー中!

    『セッション』のデイミアン・チャゼル監督、最新作!

    いよいよ明日に控えるアカデミー賞に14ノミネート、既に前哨戦のゴールデン・グローブ賞を歴代最多7部門受賞という作品、おそらくアカデミー賞も作品賞と監督賞は確実でしょう。

    ちなみに『セッション』は面白かったけど、世間の評判ほど私は評価しておらず・・・ジャズにこだわりを感じる監督ですが、私の知っているジャズとイメージが違ったりと、『セッション』は『愛と青春の旅だち』の焼き直しというところも有って。

    さて話はそれたので戻すと、主演の二人、ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンの魅力が全開!
    歌に踊りにピアノに!と全てを見せてくれます。

    なんと言っても、過去のミュージカル映画へのオマージュが凄かったり。
    先日、チャゼル監督が来日した時には、ウルトラワイドアングルとか映像の色使いとかは、故・鈴木清順監督に影響を受けたとも語っていた。
    本当によく勉強していて、それが画面いっぱいにあふれている、映画愛を感じる作品だし監督。

    そして映像や音楽だけではなく、恋愛映画としても本当に切ない見事な物語になっています!

    オープニングから、これがミュージカル!という入り方、あれも凄いなぁ~よく撮ったなぁ~と感心させられる、いきなり感動!
    逆にミュージカルが苦手な人は、オープニングでNGかも。

    実は大人のための『君の名は。』だったり

    去年は日本から世界中で『君の名は。』旋風が起きた、10代から30代くらいまでは熱中できた、50の私が分岐点くらいでこの世代から上はNGだったっぽい、私は『君の名は。』は大好きだが。

    個人的には、去年の『君の名は。』のような鑑賞後の興奮を感じている。

    『ラ・ラ・ランド』は逆に30代から上のゾーンにハマりそうな作品。
    実際は『ウエストサイド物語』やもっと古いハリウッドのミュージカル『雨に唄えば』や『バンド・ワゴン』など、そしてジャック・ドゥミ監督の『シェルブールの雨傘』『ロシュフォールの恋人たち』などの作品へのオマージュと思われるシーンが出てくる。

    フレッド・アステアやジーン・ケリーのダンスを模したりと、映画好きにはたまらないシーンのオンパレード。

    そう言った演出、それに音楽の良さもあるが、なんと言っても物語が映画好きの琴線に触れる。
    映画スターに夢見る女性の夢と挫折とそして・・・
    ハリウッドのアカデミー会員、映画を作っている人たち、映画好きの観客にはたまらない!

    ミュージカルが苦手じゃない映画が好きな人には絶対オススメの極上ラヴ・ストーリー!

    私的『タイトル』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    夢をあきらめるな!
    『セッション』でもそうだが、夢のためには犠牲にするものがある。

    前半はボーイ・ミーツ・ガールもので、ハッピーな恋愛ミュージカルという趣き。
    中盤から少し主人公二人の葛藤を音楽なしで語られる。
    それはシビアな現実!夢をとるのか、二人の愛をとるのか?

    ラストに結果が判るけど、どちらを選んでもそれぞれの幸せがある、それは自分が選択したことだから。
    人生は一度きり、やり直しはきかない、だったら自分の夢をあきらめるな!

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    1940年代から’60年代くらいのミュージカル映画へのオマージュが凄い!それがこの監督の映画愛なんだと思う。

    それでいて、それを越えようとするチャレンジが凄くて、映像が凄いし音楽も踊りも最高!
    オリジナルでこんな作品を作れてしまうなんて。

    ジェームス・ディーンの『理由なき反抗』の舞台となったグリフィス天文台が重要なシーンととして使われている。
    なんとなく、ライアン・ゴズリングとジェームス・ディーンが被って見えるのは私だけ?

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    ライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが、歌に踊りと見事にやりきっている!
    まるでフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのよう~(流石にレベルが違うけど)
    歌も決して上手くないけど、全編に渡って頑張ってる。

    ライアン・ゴズリングはピアノを実際に弾いてるらしい、指の動きはかなり完璧!役者根性を感じる。
    実際の演奏は他の人だと思うけど、『セッション』でもこだわった演奏シーンも迫力もの。

    エマ・ストーンはこのところ、いろんな名監督の作品に主演しているが、今回はハリウッド・スターに憧れる女優の卵、色々な表情を見せながら、同じ女優卵たちには共感できるシーンであふれている。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    ミュージカルって、本当に映画でしかできないと思う。

    そして今回は、演出が映画らしさ!にこだわっている。
    過去のミュージカルでは、スタジオ(室内セット)を使って、トワイライト・タイムのシーンを再現したりするが、今回は完全ロケ(外での撮影)!

    トワイライト・タイムは30分位しかないが、そこを一発撮りをしている。
    もちろん入念に準備をして挑んでると思うけど、背景の夕日が最高に美しいところを映像化している。

    『ウエストサイド物語』で上空からニューヨークの街中に入っていくシーンに驚かされたが、そんな映画でしかできない!と言うような驚きのシーンが冒頭から詰まっている!!

    ⑤ エンターテイメント性

    人の好き嫌いが分かれるところだけど、私にとってはミュージカルは最高のエンターテインメント。
    逆に映画の要素の他に、歌や踊りという要素にも完璧が求められる。

    個人的にはチャゼル監督のジャズへのこだわりがあまり好みではない(私がジャズを理解していない・汗)ので、そのあたりには不満はあるけど。

    この作品は、映像も凄いし、歌や踊りのノリもよい!しかし物語も、ハリウッドのサクセス・ストーリーとしての完成度も高い。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    この監督は本当に映画を勉強している、過去のシーンを真似ているのではなく、オマージュとして取り入れているという感じ。

    オープニングのクローズなカメラから音楽と踊りとともにウルトラワイドにパンしていくカメラとか、凄いなぁ~と思わせる。
    一方で、ジャズ・バーの中を移動していく主人公を追うようなハンディカメラを使った映像とかも、躍動感を映画に持たせている。

    ちょっとしたシーンでもこだわってこだわって作っている。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    オリジナル!
    ハリウッド・スターを夢見る女優の卵とジャズ・バーを持ちたいジャズピアニストの男性が出会って恋をして・・・
    そして夢に向かって、困難を乗り越えていく姿を描いている。

    この監督は、どちらの人生を選んでも、その人生に間違いはないと。
    本当は切ない物語なんだけど、でも二人とも夢を叶えた人生を歩んでいく。

    ⑧何度も見たくなるか?

    夢を諦めかけた時、夢を見失った時に勇気を与えてくれる作品。

    そして映画としてこんなに楽しい作品は久々!映画は夢の世界!そんなことを一時でも楽しめるなんて素敵なことだと思う!

    映画『ラ・ラ・ランド』のデータ

    上映時間■128分
    製作国■アメリカ
    公開情報■劇場公開(ギャガ=ポニーキャニオン)
    初公開年月■2017/02/24
    監督■デイミアン・チャゼル
    脚本■デイミアン・チャゼル
    撮影■リヌス・サンドグレン
    衣装デザイン■メアリー・ゾフレス
    振付■マンディ・ムーア
    作詞■ベンジ・パセック/ジャスティン・ポール
    作曲■ジャスティン・ハーウィッツ
    音楽■ジャスティン・ハーウィッツ
    音楽監修■スティーヴン・ギジッキ
    エグゼクティブ音楽プロデューサー■マリウス・デヴリーズ
    出演■ライアン・ゴズリング(セブ)/エマ・ストーン(ミア)/ジョン・レジェンド/ローズマリー・デウィット/ソノヤ・ミズノ/J・K・シモンズ
    (C)2016 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved. Photo credit EW0001 Sebastian(Ryan Gosling)and Mia(Emma Stone)in LA LA LAND.Photo courtesy of Lionsgate.

    公式サイトはこちら

    【解説】
     「セッション」のデイミアン・チャゼル監督がライアン・ゴズリングとエマ・ストーンを主演に迎えて贈る本格ミュージカル・ラブストーリー。大きな夢を抱いてLAへとやって来た男女の出会いと甘く切ない恋の行方を、カラフルかつマジカルなミュージカル・シーンと、夢と現実の狭間で苦闘する主人公2人の葛藤のドラマを織り交ぜほろ苦くもロマンティックに綴る。
     夢を追う人々が集う街、ロサンゼルス。女優志望のミアは映画スタジオのカフェで働きながら、いくつものオーディションを受ける日々。なかなか役がもらえず意気消沈する彼女は、場末のバーから流れてくるピアノの音色に心惹かれる。弾いていたのは、以前フリーウェイで最悪な出会いをした相手セブだった。彼も自分の店を持って思う存分ジャズを演奏したいという夢を持ちながらも、厳しい現実に打ちのめされていた。そんな2人はいつしか恋に落ち、互いに励まし合いながらそれぞれの夢に向かって奮闘していくのだったが…。<allcinema>

  • 映画『雪女』 現代・雪女の愛とエロティシズム

    映画『雪女』 現代・雪女の愛とエロティシズム

    映画『雪女』

    あなたに また、
    あいたかった-

    2017年3月4日(土) よりヒューマントラストシネマ有楽町、シネマ・ジャック&ベティほか全国順次公開

    現代に蘇る雪女

    100年以上前の小泉八雲の「怪談」の一遍「雪女」を杉野希妃監督が独自の解釈で、現代の「雪女」として蘇らせた作品。
    彼女自身が、主演の雪女とユキの二役に挑んだ意欲作。
    撮影も杉野希妃監督の故郷・広島(尾道を中心として)で撮影が行われた。

    雪深い寒村で、ユキという見知らぬ土地から来た女性を妻にしたことから、村の中では彼女や彼女の娘を差別視する。
    日本という排他的な社会を象徴するかのようでもあり、ユキと青木崇高演じる主人公の巳之吉役の二人が愛の力で乗り越えて行く。

     

    本来、雪女という怪物を、人を愛した一人の女性として描いている。
    とても現代的なメロドラマでもあり、ユキを演じる杉野希妃の妖艶な美しさを楽しむ作品とも言える。

    またそれが日本的な映像とも余って、非常に美しい映像としてスクリーンに映し出される。
    日本の美というものを、発信している作品とも言える。

    私的『タイトル』

    テーマが有るか?共感できるか?

    どちらかと言うとホラー的な視点で怖いもの、というのが「雪女」の存在で有ったが、この作品では人間を愛してしまった一人の女性という視点から描いている。

    その一方で、人間がよそ者を迫害してしまうさまを描いていると言う点で、現代社会を感じる。

    作り手の強い意思を感じるか?

    杉野希妃が自ら演出して演じている、雪女の愛の強さがこの作品の芯となるが、体当たりの演技でそれを見せてくれている。

    俳優の意思や演技力が伝わるか?

    杉野希妃監督が、主人公に青木崇高を起用したのは「山臭さを感じたから」だという。
    彼の野性味あふれる力強い部分が、ユキを飲み込んでいく愛の力となっている。

    またベテランの佐野史郎や宮崎美子らの演技も、日本の古典的な部分を上手く引き出している。
    若手の山口まゆが、日本人らしい少女を好演している。

    映画らしい楽しさが備わっているか?

    部落的な差別の隠喩を感じるとともに、杉野希妃の本気の演技は映画ならでは。

    エンターテイメント性

    国際派映画人・杉野希妃として、日本の伝統を映像化している点や上野彰吾のカメラがそれを見事にモノクロとカラーで切り取っている。

    ただ時代設定が良くわからず混乱、マタギ(東北・北海道だけの名称?)の姿や着物姿と同時に、普通の背広も出てくるので、第二次世界大戦後のどこか、なんだとは思う。

    演出が素晴らしいか?

    独特の世界観がある、日本人が見ても(当たり前だが)違和感のない寒村。
    そして古くからの行事。

    一方で、海外を意識していると思われる所作の長回しによる撮影、日本発の作品としての見せ方としては「なるほど」というところがあった。

    脚本が素晴らしいか?

    今回は完全に、男女の愛に重きを置いている。
    その中で、二人の娘の存在の大きさを感じる、ただ娘を捨てて出ていくのだろうか?
    雪女は不老不死なのかな・・・と。

    日本という国の不思議さ、美しさを堪能できる作品としてオススメ。

    映画『タイトル』のデータ

    出演■杉野希妃/青木崇高/山口まゆ/佐野史郎/水野久美/宮崎美子/山本剛史/松岡広大/梅野渚/ほか
    監督■杉野希妃
    エグゼクティブプロデューサー■坂本敏明/田中弘樹/梶浦隆章/小野光輔/門田大地/市村友一 
    プロデューサー■小野光輔/門田大地
    コプロデューサー■福島珠理/山口幸彦
    2016年/日本/日本語(英語字幕付)/96分/カラー&モノクロ/シネマスコープ/Stereo/
    ©Snow Woman Film Partners
    配給:和エンタテインメント

    公式サイトはこちら

    映画『雪女』 【杉野希妃主演】

    【ストーリー】

    —恐怖と神秘と、そして雪の結晶のように繊細ではかなく美しい愛の物語—

    ある時代、ある山の奥深く、吹雪の夜。猟師の巳之吉は、山小屋で、雪女が仲間の茂作の命を奪う姿を目撃してしまう。
    雪女は「この事を口外したら、お前の命を奪う」と言い残して消え去る。
    翌年、茂作の一周忌法要の帰り道に、巳之吉は美しい女ユキと出会う。
    やがて二人は結婚し、娘ウメが生まれる。
    14年後。
    美しく聡明な少女に成長したウメは、茂作の遠戚にあたる病弱な幹生の良き話し相手だった。
    しかしある日、茂作の死んだ山小屋で幹生が亡くなってしまう。
    幹生の遺体には、茂作と同じような凍傷の跡があった。
    ユキの血を引く娘のせいだと、巳之吉を激しく問いつめる幹生の祖父。
    巳之吉の脳裏に14年前の出来事が蘇り、以前から自分の中にあったユキに対する疑心と葛藤する。
    自分があの夜の山小屋で見たものは何だったのか、そしてユキは誰なのか…。
    ©Snow Woman Film Partners

  • 映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』悪役のケヴィン・コスナーが渋い!

    映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』悪役のケヴィン・コスナーが渋い!

    映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』 CRIMINAL

    囚人に埋め込まれた、殺されたCIAの記憶
    世界を救うタイムリミットは記憶が消えるまでの48時間

    公開情報■2017年2月25日 新宿バルト9他、全国ロードショー

    新しいバイオレンス・アクション・ムービーの登場

    『フェイス/オフ』や『ボーン・シリーズ』などのテロリストから世界を救う物語。
    007に始まったこの手のバイオレンス・アクションの作品群は、入り口にどういう設定を持ってくるか?と言う点が見どころの一つになってくる。

    『フェイス/オフ』では顔を入れ替えられ、『ボーン・シリーズ』では記憶を書き換えられる。
    この作品では、死んだCIA捜査官の記憶を犯罪者の脳に注力するというもの。
    アクションものではないが、SF映画では『トライセンデンス』が脳の機能をコンピュータに移植する、『ペイチェック 消された記憶』では記憶を消される、古くはフィリップ・K・ディック原作の『トータル・リコール』まで遡れる。

    なんとなく近いうちに記憶の一部は移植できる時代が来そう~という気にはなってきます。
    IPS細胞とかでもそうですが、人自身のコピーとか記憶のコピーができた時に、人格や人権とかどうなっていくのか?という命題にぶち当たります。

    この作品は、ハリウッドの大スター、ケヴィン・コスナーがサイコパスの犯罪者、サイコパスは脳自体に欠陥があるので、(映画ではそこに記憶を注入できるような設定のお話になっています)記憶の移植先の脳適合者となります。

    犯罪を解いていていく、そして戦うアクション・シーンと男っぽい映画であると同時に、それまで善悪や笑いや悲しみと言う共感性を持たなかった人間に、他人の記憶と共に感情が入ってくる姿が入ってくる、そこがこの作品の見どころになります。

    そこでぶち当たるのが上記の命題で、記憶の持ち主が愛した女性を愛せるのか?また愛されていた女性は、外見の違う愛した人の記憶(共有した経験)を持つ人を愛せるのか?
    というところに向かっていきます。

    アクションだけではない、見事なラブ・ストーリーになっている作品です。

    私的『タイトル』

    ① テーマが有るか?共感できるか?

    二つの記憶を持たされてしまった主人公、サイコパスで正義心や愛といった感情を持つことが無かった人生に、強制的にそれが記憶と共に入ってくる。

    記憶を挿入されて男は、徐々に死んだCIA捜査官の妻との愛の記憶を思い出し、彼女に好意を感じ始める。
    そして彼女は・・・

    作品では答えは出ませんが方向性を持って終わります、それが正しいかどうかは判りませんが、これからの時代はそういうことも考える時代がくるということかもしれません。

    ② 作り手の強い意思を感じるか?

    バイオレンス・アクションに新しい工夫をしようとする意気込みを感じることができる。
    また、愛というものがどこに存在するのか?

    一方で近未来的な物語として、脳移植や記憶の保存ということに対する倫理観がどうなるのか?
    この作品の先には興味深い世界がある気がする。

    ③ 俳優の意思や演技力が伝わるか?

    変わろうとしない男と内面から変わっていく姿をケヴィン・コスナーが見事に演じている。
    基本、正義の味方を演じてきた彼が、久々に悪役を演じているが、この役も前回同様に善悪が折り重なった役柄になっている。

    そして個人的にはなんと言っても、ガル・ガドットの存在、亡くなったCIA捜査官の妻で、元犯罪者の中にその夫の姿を見るという難しい役どころと、そして”反則”と思わせるくらいの美しさで「そりゃぁ~サイコパスでも惚れるでしょ!?」と思ってしまうくらい。

    脇にゲイリー・オールドマンとトミー・リー・ジョーンズを配しているところは豪華、ゲイリー・オールドマンは今回は正義の味方。

    ④ 映画らしい楽しさが備わっているか?

    やはりアクションものは大画面で見ると迫力があります。

    それになんと言っても映画ならではの豪華俳優陣、ケヴィン・コスナー、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズはもちろんのこと、ガル・ガドットは『ワイルド・スピード・シリーズ』の活躍が認められて『ワンダーウーマン』では主演デビュー、冒頭で殺されるCIA捜査官役にライアン・レイノルズは『デッドプール』で主演と新旧の主役級が勢揃い。
    脇でもジョルディ・モリャという悪役は、いつもどこかで観た気がする人(笑)

    ⑤ エンターテイメント性

    アクションあり、人間ドラマあり、そして恋愛ありの楽しめる作品です。
    もちろん使われているVFXもなかなか、車、ヘリコプター、軍用輸送機も使った迫力のシーンも見もの。

    ⑥ 演出が素晴らしいか?

    ノンストップ・アクション映画として取りまとめている点も良いが、個人的には主人公の変化してく様子を、ケヴィン・コスナーから演技として引き出している点と、やはりガル・がドットの魅力を引き出したことにより、冒頭に亡くなったライアン・レイノルズ演じる捜査官の愛の深さが伝わり、主人公の人格の変化にリアリティを持たせている。

    ⑦ 脚本が素晴らしいか?

    アクション映画の傑作『ザ・ロック』(マイケル・ベイ監督、ニコラス・ケイジ主演)のデヴィッド・ワイズバーグ。
    最近は脳科学や神経生物学、A.I.といった研究の進歩で、記憶の移植と言うものも可能になる日も近いと言われている。
    そのアイディアを基に壮大なアクション作品を作り上げている。

    と同時に、上にも書いたように亡くなった夫を愛する妻、その夫の記憶を持つ凶悪犯との人間関係というもの織り交ぜながら描いている。

    ⑧何度も見たくなるか?

    作品としての展開の面白さという点もあるが、個人的にはガル・ガドットの魅力が大きい。
    けっこう、そこの価値は大きいと思っている。
    でも、この手の作品が好きな人には何度でも楽しめる作品。

    映画『タイトル』のデータ

    監督■アリエル・ヴロメン『THE ICEMAN 氷の処刑人』
    脚本■ダグラス・S・クック、デヴィッド・ワイズバーグ『ザ・ロック』
    出演■ケヴィン・コスナー/ゲイリー・オールドマン/トミー・リー・ジョーンズ/ガル・ガドット/ライアン・レイノルズ
    公開情報■2017年2月25日 新宿バルト9他、全国ロードショー
    配給■KADOKAWA

    (C)2015 CRIMINAL PRODUCTIONS, INC. All Rights Reserved.

    公式サイトはこちら

    国際秩序を崩壊させかねない重大なテロを阻止しようとしていたCIAのスパイが、任務中に非業の死を遂げた。
    オープニングから圧倒的な緊迫感がみなぎる本作は、殉死したスパイの“記憶”を脳に移植された死刑囚の運命を壮大なスケールで映像化したアクション・エンターテインメント。
    CIAとテロリストの熾烈な駆け引きを背景に、凶悪犯でありながら世界を救う“最後の希望”となった男の孤独な闘いを描き出す。
    記憶が失われるまでの48時間以内にテロを防がなくてはならない設定が濃密なスリルを呼び起こすとともに、未知の感情に目覚めた主人公が新たなアイデンティティーを探し求めるドラマが、観る者の胸を熱く揺さぶってやまない。

    ハリウッドのスーパースターから円熟の演技派へと転身したケヴィン・コスナーが主演を務め、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ、さらには『デッドプール』で大ヒットを飛ばしたライアン・レイノルズ、『ワンダーウーマン』に主演するハリウッドの新ミューズ、ガル・ガドットという新旧の豪華キャスト共演が実現。“記憶”というエモーショナルなモチーフと極限のタイムリミット・サスペンスが想像を絶する形で融合し、まさに予測不可能な驚きに満ちた快作がここに誕生した!(C)2015 CRIMINAL PRODUCTIONS, INC. All Rights Reserved.

  • 成功する初めての映画デート!?メリットとデメリットから映画選びまで

    成功する初めての映画デート!?メリットとデメリットから映画選びまで

    映画はデートの定番?

    デートの定番として利用される映画だけど、実はメリット・デメリットがあるので、注意が必要です。

    しかも選ぶ映画でその後のことが変わってきます、映画は上映中は会話ができないので、距離を縮めるというよりも、一緒に感動や面白さを共有することで、お互いの中に共感を得ることができます。

    私の思いつく映画の注意点とかを書いていこうと思います。

    マナーは守るのは最低限のルール

    映画を観る時はマナーは守りましょう~マナーを守れないところを見せるのは、相手に失望感を抱かせます、逆にマナーを守ると相手からの好感度が上がります。
    映画館で鑑賞する時のマナーをまとめておきます。

    1. 映画が始まったら会話を止めましょう
    2. 映画の鑑賞中の飲食は注意、音が出るので注意が必要
    3. 前の席を蹴るのは注意、足の組み換え時に蹴ることがあります
    4. ケータイ・スマホの電源は切りましょう、間違ってもスマホを取り出して画面の確認はNG
    5. 帽子を被るのは止めましょう、後ろの席の人がマジ見えません、たまに髪型をいじる人もいますが、それもNG
    6. 時々見かけますが、風邪を引いてるのに無理して映画館に来るのは止めましょう~バイオハザードです(笑)うるさいし、バイ菌を撒き散らします。

    映画が始まったら、あまり身動きせずに集中して見るのが、映画も楽しめるし相手からも落ち着きのある人と評価されます。

    映画デートのメリット

    なんと言っても誘いやすい

    映画が嫌いなんて人いる?
    と言うのは、私のような映画好きには判らない答えですが、断る理由が少ないと言うのが大きいですね。

    二人きりになる場所や遠くまで行く、と言うのは付き合い始めたカップルにはなかなかハードルが高いデートになりますが、街中やショッピングモールにある映画館は何かと便利と言えます。

    私に言われると「映画館は会話ができないからデートじゃないでしょ?気軽に見に行かない?」と言うノリです。

    それにデート代が安いので、自分の懐にも優しいし、相手にも気を使わせなくて良いというのも良いところです。

    予定が立てやすい

    映画は時間が決まっています、天変地異でも起きなければ、予定通りの時間に映画が始まって終わります。
    と言うことは、前後の予定が立てやすいと言うことです、食事をするならレストランや居酒屋の予約も取れると言うこと。

    行き当たりばったりのデートにならないのは、付き合い始めたカップルにはとても都合が良いとも言えます。
    天候によって左右されないので「雨だから・・・」「寒いから・・・」「暑いから・・・」と言うこともなく、女性には日焼けの心配もありません(笑)

    何度でも行ける場所として

    映画デートは何度でもできます!
    当たり前ですが、シネコンでは毎日10本くらいの作品を上映していて2週間から4週間で入れ替わっていきます。

    他のデートスポットの場合、一度行ったらもういいや、とか、しばらくは行かなくても、と言うところが多いですが、月に1回程度行くデートスポットとしては最適です。

    また上に書いた予定が立てやすいので、組み合わせで利用ができます。
    買い物と合わせて、食事と合わせて、と言った具合に映画がメインでも、ついででも使えます。

    会話をしなくても近づける

    レストランや居酒屋に行ったら、会話が弾まないと気まずくなりますが、映画館では上映中は会話をする必要がありません、しかも映画が終わった後は会話のネタが提供されます。

    そして席を予約する時に、わざわざ離れた席を予約する人はいないと思うので、自然と隣同士に座って2時間前後の時間を過ごすことになります。
    そして、映画に感動できれば、お互いに共感できた時間を共有したことになります。

    意外に映画が印象に残る=そのデート自体が印象に残ることになります。

    映画デートのデメリット

    でも映画でデートする時にはメリットだけではありません。
    マナーを守らないと印象が悪くなります、ここでは気をつけることを少し書きます。

    会話ができない

    メリットの裏返しですが、上映中は会話ができないので、会話をしたい場合は映画の後の予定も組んでおく必要があります。

    もっというと会話ができないからと言って、スキンシップでイチャイチャしようとすると、周りの迷惑ですし、相手もそこまでは望んでいない場合も有りますので注意が必要です。

    私の体験談では、映画を観ている間は手をつなぎたいと言う女性がいました(笑)
    スキンシップは深まりますが、身動きが取れないので、けっこう疲れます。

    あくまで時間を共有すると言う意識でいましょう!

    眠たくなる、体調が悪い場合

    デートの前日は早く寝て体調は万全にしておきましょう!

    と言うのが前提ですが、やはり寝不足や食事後、自分には合わない映画の場合、ウトウトしてしまう事があるので注意。
    イビキをかいて寝てしまったら最悪なことに・・・

    映画がつまらなかったら

    事前にインターネットで調べても、結局、本人たちがつまらないとシラケます。
    こればかりは避けられないのですが・・・

    つまらなかったと言って、見終わった後にそのことを言うのではなくて、できるだけ相手の感想を聞いて合わせるようにしましょう。
    相手が面白かったのに、自分がつまらなかったことを強調すると感性が合わない人と思われます。

    号泣には気をつけよう!

    映画を楽しんでいるのだから悪くはないのですが、男が泣くと強さとは逆のイメージが付きます。
    既に親密な関係にあるカップルなら、最初から「泣ける」映画を選ぶのもアリですけど。

    危険なのが、最近のピクサー映画(汗)は男の泣きのツボを付いてきます!
    これは次の選ぶ映画でまた詳しく。

    またカップルで号泣してしまった時は、上映が終わるまで相手のことを見ないほうが無難かも。
    涙を拭く時間は必要です。

  • 2016年の新作映画を振り返ってみる!

    2016年の新作映画を振り返ってみる!

    アニメ大国・日本を改めて実感

    明けましておめでとうございます。

    2016年が終了して、2017年となりました。
    そこで2016年の映画を振り返りたいと思っています。

    日米のアカデミー賞、キネマ旬報や映画秘宝のベスト10が発表されるのはもう少し先。
    当然、私は新作は50本ほどしか見れないから、漏れている面白い作品が多いと思うけど、昨年見た新作の好きなもの10本をまとめておこうと思う。

    2016年はポスト・ジブリのようなところが有って、国民的アニメは誰が作るか?その中で夏以降に素晴らしいアニメが3本も登場した。

    私より年上の世代は「鉄腕アトム」「ジャングル大帝」と言った手塚治虫のアニメなのかもしれないが、自分は約40年前に「宇宙戦艦ヤマト」に出会い、「機動戦士ガンダム」に出会った世代。
    映画は『スター・ウォーズ』と共に『銀河鉄道999』を並んで初日に見に行った世代とも言える。
    その頃から宮崎駿監督は活躍していた訳だから、数十年ぶりの世代交代の年とも言えた。

    日本映画がヒットする訳

    興行収入2,000億円市場の奪い合い

    数年前に私が初めて映画をプロデュースした頃は、確か日本で劇場公開される作品数は800本を超えていた。
    2016年は1,000本を超えると言う話も聞いている(2013年から1,000本超え)が、興行収入自体はこの十数年とか、2,000億円からほとんど変わっていない、景気に影響されないエンターテイメントとも言える、但し、人口減少がこれから急速に進む中で、どうなるかは心配ではある。

    さてさて、日本映画と外国映画の公開される本数の比率だが、1950~1960年代は日本映画も全盛期で、現在の5倍以上の人が映画館で映画を見ていた。
    1970年以降は、テレビの影響で急激に観客動員数が落ち込み、一気に1/5になっている。
    逆にそれ以降は、ほとんど変わっていない。
    その中で、1980年以降は外国映画の方が公開される本数が多く、1990年頃は実に7割近くが外国映画が劇場で上映されると言う時代だった。

    2006年に再び、日本映画の公開本数が逆転して、現在は半々で少し日本映画が多いくらいと言う感じ。
    本数が増えているのは、映画が低予算でも撮れる環境ができてきたこと、もう一つはシネコンの増加にある。
    スクリーン数は1960年頃は7,000館(この頃は館数)有ったが、一気に減って1993年には1,700館まで激減。
    2000年からスクリーン数での計算になるが、増加傾向にあり現在は約3,400スクリーンとなっている。
    シネコンと通常映画館の比率は、9割弱がシネコンのスクリーンとなっている。

    シネコンの特徴

    シネコンは複合レクリエーション施設の一部として建てられることも多く、ファミリー層への訴求が高くなる。
    と同時に、スクリーン数が多いために、たくさんの映画が同時に上映が可能となる。
    これは上映本数が増えることにもつながるが、一方でヒットしている作品は長い期間上映されて、ヒットしない作品に関しては、上映期間が短くなり、一日の上映回数も減らされる、という傾向が顕著になる。

    作品の弱肉強食が明確になる。
    良い映画がヒットすると言うよりも、お金をかけて宣伝した作品がヒットする傾向に拍車がかかる。

    日本映画の露出度

    手元に日本映画と外国映画の興行収入のデータがないので、どちらがヒットしているかは不明。
    2016年で言うと『君の名は。』と『シン・ゴジラ』の2本があるので日本映画の方が稼いでいると思う。
    2014年の『アナ雪』の254億円、2015年は『ジュラシック・ワールド』『ベイマックス』が100億円弱の大ヒット作品があるので、外国映画の方が上回っている気もする。

    ただ1990年代の外国映画一辺倒の時代を知る者ととしては、今の日本映画がこれだけヒットするのは何故か?とある人に言われたことが腑に落ちた。

    日本の映画は製作委員会方式が定着して、大作にはテレビ局が製作委員会に入っているケースが多く、番宣に俳優が動員されていることが、映画のヒットと強く紐付いている。
    映画公開前になると、バラエティ番組に俳優がやたら出演するのはこのため、日本映画の露出が極端に多くなるため、数が多いと人は選択ができなくなるため必然的に露出度の高いものを選ぶ傾向になる。
    少し前だと、TVシリーズの映画化が多かったのもこのため。

    ただ今年は、『シン・ゴジラ』は逆に宣伝を抑えめにしたと言う話もあり、『君の名は。』に至っては、これ程までのヒットは予想しておらず、新海誠監督もヲタクに知名度が高いだけで、公開後の露出に比べると非常に少なかった。
    このあたりは例年とは違う傾向だったように思う。

    原作ものとシリーズもの

    日本はとにかく原作もの映画が多い、大ヒット小説・マンガが原作と言うものがほとんど。
    以前はTVシリーズの映画化だったが、現在は原作ものの傾向が強くなっている。

    一方、外国映画の中心がハリウッド映画だけど、シリーズものが多い、ただハリウッドはメジャー系の大資本がインディペンデント系の小さなプロダクションに資金を出して作品を作る傾向が有るらしい、アメリカのアカデミー賞で作品賞にノミネートされる小さな作品はこの手のものらしい。

    2016年 私の好きな10本

    そろそろ私の好きな10本の紹介、映画館に映画を見に行く時点で、映画の取捨選択をしている。
    世間的(または業界的)に評判の良いもの、好きな監督、好きな俳優というのも選ぶ基準になるから、だいたい見に行くものに外れは少ない。

    今年は、タランティーノやアルモドバルを見逃したり、怖い映画とアイドル映画は見逃したものが多い。
    怖い映画に関しては、若い頃はよく見てたけど、最近は怖いのであまり見ていない、今年見たのは『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋-』と『クリーピー 偽りの隣人』くらいかな。

    第10位『淵に立つ』

    2016年10月8日公開
    監督・オリジナル脚本■深田晃司
    出演■浅野忠信/筒井真理子/古舘寛治/大賀

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    第69回カンヌ国際映画祭「ある視点部門」部門審査員賞受賞した作品。
    カンヌも特殊なところなので、北野武、黒沢清、河瀨直美といった独特の味わいのある作品が賞をとる傾向が強い。

    この作品はオリジナル脚本で、しかも非常に個性的、欧米人から見ると不思議な日本人をロボットのような描き方をしながら、人間の内部に持っている狂気を描いている。

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    第9位『海よりもまだ深く』

    2016年5月21日公開
    監督・原案・脚本■是枝裕和
    出演■阿部寛/真木よう子/小林聡美/リリー・フランキー

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    「なりたいものに、まだなれてない」40代のさえない主人公の一言が染みる。
    人生を半分過ぎで、自分のやりたいことがやれてる人は少ない、そしてこの先自分ができることの限界も見えている、人は独りでは行きていけない、共存するから可能性が続くんだと思わせてくれる作品。

    海よりもまだ深く (特装限定版) Blu-ray — Amazonで見る

    第8位『怒り』

    2016年9月17日公開
    監督・脚本■李相日
    原作■吉田修一
    企画プロデューサー■川村元気

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    豪華な俳優たちの競演が見事!
    個人的には「人を信じることの怖さを知った2016年」であり「人を信じることの大切さを知った2016年」を象徴するようなテーマの作品。

    この作品の感想は
    映画『怒り』  レイプとゲイのラブ・シーンだけではない!
    からどうぞ。

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    第7位『スポットライト 世紀のスクープ』

    2016年4月15日公開
    監督■トム・マッカーシー
    脚本■トム・マッカーシー/ジョシュ・シンガー(実話を基にした話)
    出演■マーク・ラファロ/マイケル・キートン/レイチェル・マクアダムス

    第88回米アカデミー賞作品賞・脚本賞受賞作

    公式サイトはこちら

    「教会の闇を暴く」と言うと簡単なようだけど、日本人には想像できないかくらい困難なことに立ち向かった新聞記者たちの話。

    信念をもって何かに立ち向かう人々の姿は美しい!そして感動的。
    ラストの事実には、心が震える!

    スポットライト 世紀のスクープBlu-ray — Amazonで見る

    番外その1『海賊とよばれた男』

    2016年12月10日公開
    監督・脚本■山崎貴
    原作■百田尚樹
    出演■岡田准一/吉岡秀隆/染谷将太/鈴木亮平/綾瀬はるか/堤真一/國村隼/小林薫/近藤正臣

    公式サイトはこちら

    「日本人がおるかぎり、この国は再び立ち上がる」「いっちょやってやろうやないか」の精神で戦後日本の復興を支えた男のアイツ情熱の物語、VFXも流石、山崎貴監督。

    何故番外にしたか、それは『風立ちぬ』や『この世界の片隅に』にあって、この作品にないものを気がつかせてくれた作品だから。

    この作品の感想は
    映画『海賊とよばれた男』  モデルは出光佐三、ビジネスの成功の秘訣
    からどうぞ

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    第6位『世界から猫が消えたなら』

    2016年5月14日公開
    監督■永井聡(『ジャッジ!』が良かった)
    原作■川村元気
    脚本■岡惠和
    出演■佐藤健/宮崎あおい/濱田岳/奥田瑛二/原田美枝子

    公式サイトはこちら

    余命宣告をされた若者が、それを納得するまでの心の動きを描いた感動作。
    函館の街を背景に美しい映像が、更に残酷に感じさせます。
    「自分が生きていることに意味がある」と感じれる作品です。

    この作品の感想は
    映画『世界から猫が消えたなら』 猫が死ぬ話ではありません、僕が死にます
    からどうぞ。

    世界から猫が消えたなら Blu-ray 豪華版(特典DISC付きBlu-ray2枚組) — Amazonで見る

    第5位『聲の形』

    2016年9月17日
    監督■山田尚子
    アニメーション制作■京都アニメーション
    原作■大今良時 (講談社コミックス刊)
    脚本■吉田玲子
    キャラクターデザイン■西屋太志
    声優■入野自由/早見沙織/悠木碧/小野賢章/金子有希/石川由依/潘めぐみ

    公式サイトはこちら

    自分の素直な気持ち=声はどうやったら伝わるんだろうか?
    いじめの問題を正面から描いたマンガが原作、原作も面白いが、アニメも上手くまとめられている。

    この作品の感想は
    映画『聲の形』 ストレートに伝わらない心の声
    からどうぞ!

    聲の形(1) (週刊少年マガジンコミックス) — Amazonで見る

    第4位『 君の名は。』

    2016年8月26日公開
    監督・脚本■新海誠
    作画監督■安藤雅司
    キャラクターデザイン■田中将賀
    音楽■RADWIMPS
    声優■神木隆之介/上白石萌音/長澤まさみ/市原悦子

    公式サイトはこちら

    2016年度の大ヒット作品、興行収入が200億円を越えようとしている怪物作品。
    個人的にも本当に好きな作品で、これが1位で良いのでは?と思えるエンターテイメント性の高さ。

    楽しさを詰め込んだ作品で何度でも見たくなる楽しさ!

    この作品の感想は
    映画『君の名は。』  オッサンでも感動できる青春映画の傑作登場!
    からどうぞ!
    『君の名は。』  聖地巡礼 東京編計画書
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    番外その2『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』

    2016年12月17日公開
    監督■三木孝浩
    原作■七月隆文「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(宝島社)
    脚本■吉田智子
    音楽■松谷卓
    出演■福士蒼汰/小松菜奈/山田裕貴/清原果耶/東出昌大/大鷹明良/宮崎美子

    公式サイトはこちら

    デート映画でも、大好きな作品、これもアリかと思う、スレ違いの恋が切ない。
    ファンタジーとして楽しめばイイと思う。

    この作品の感想は
    映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』  今、最高のデート映画、泣ける!
    からどうぞ

    ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫) — Amazonで見る

    第3位『この世界の片隅に』

    2016年11月12日公開
    監督■片渕須直
    アニメーション制作■MAPPA
    企画■丸山正雄
    プロデューサー■真木太郎
    原作■こうの史代
    脚本■片渕須直
    キャラクターデザイン■松原秀典
    作画監督■松原秀典
    音楽■コトリンゴ
    主題歌■コトリンゴ  『悲しくてやりきれない』
    声優■のん/細谷佳正/稲葉菜月/尾身美詞/小野大輔/潘めぐみ

    公式サイトはこちら

    かつて戦争をしていた国、日常の中に戦争がある風景を映し出す、日本人が忘れてはいけないものがそこに有った。
    のん(能年玲奈)の声が素晴らしい。

    映画の枠を超えて、後世に伝えていきたい作品。

    この作品の感想は
    映画『この世界の片隅に』  能年玲奈が「のん」に変わる時
    からどうぞ

    この世界の片隅に 上 (アクションコミックス) — Amazonで見る

    第2位『ルーム』

    2016年4月8日公開
    監督■レニー・アブラハムソン
    製作国■アイルランド/カナダ
    監督■レニー・アブラハムソン
    原作■エマ・ドナヒュー 『部屋』(講談社刊)
    出演■ブリー・ラーソン/ジェイコブ・トレンブレイ/ジョーン・アレン/ショーン・ブリジャース/ウィリアム・H・メイシー

    公式サイトはこちら

    2016年の米アカデミー賞主演女優賞受賞作品(作品賞、監督賞、脚色賞ノミネート)で、カナダの小さな作品(撮影がカナダ・トロント)が、ハリウッドの大作を向こうに回してこれだけの評価を得たという作品。

    まず脚本が起承転結と見事に展開していくことと、前半と後半でガラッと話の内容が変わっていく、またその転換点の演出も映像的に非常に美しく、完成度の高さも素晴らしい。

    欧米が抱える「誘拐」というテーマを新しい視点から描いている点も良かった。

    ルーム Blu-ray — Amazonで見る

    第1位『 永い言い訳』

    2016年10月14日公開
    原作・脚本・監督■西川美和
    撮影■山崎裕
    出演■本木雅弘/竹原ピストル/藤田健心/白鳥玉季/堀内敬子/池松壮亮/黒木華/山田真歩/深津絵里

    公式サイトはこちら

    人が壊れることで表層に出てくる人の本質を表現することから、壊れた人間関係がどうなっていくか?
    と一歩踏み込んで描いてみせた、と言う点で、西川美和監督が一歩先に進んだ気がした。
    また、その落としどころが腑に落ちた、それが1位の理由かと。

    演出など作品の完成度は流石、本木雅弘の演技も一段と良かった。

    この作品の感想は
    映画『永い言い訳』  妻が死んでも泣けないアラフィフ男の本音と建前
    からどうぞ

    永い言い訳 (文春文庫) — Amazonで見る

    2016年のまとめの最後に

    2016年は『君の名は。』が興行収入200億円という邦画としては、ジブリ以外では初めての大台。
    共にアニメ3作品を外すことができなかった。
    『君の名は。』と『シン・ゴジラ』は、セカイ系という言葉を広めた東浩紀氏が「ヲタクの時代は終わった」と言わせた作品、どちらも確かになるほど、と。
    ようはガイナックス系(エヴァのこと)とセカイ系のヲタクをメジャーがやってしまったから、この先にあるものは?と言う感じ。
    と言う意味でも『君の名は。』はやり尽くした、何でも詰め込んだと言う意味でも、1位でも良かった。

    でも一方で、やっぱり「映画は自分の鏡」という点では、今の自分に一番近い・身近な作品は『永い言い訳』や『海よりもまだ深く』であり、やはり実写映画の完成度という点でも評価が高かった。

    外国映画に関しては、新作を見る機会が単に少なかっただけのような気もするが、2本しかしれなかった外国映画は完成度はもちろん、映画と伝えるべきものをハッキリ持っている点に関しては外せない作品だった。
    クリント・イーストウッド監督は相変わらず質が高いものの過去の作品を超えておらず、大好きなスピルバーグ監督は平均点とそれ以下の2作品ということで、今回は選ばなかった。

    個人的には2年以上、映画制作から離れていることも有って、日本の若手監督の動向が気になるが、どうも自分が思っている方向とは違う方を向いているような気がする。
    西川・是枝の師弟コンビはもちろん、深田晃司監督のオリジナル作品が、大手ではないところで制作されながら、物凄い完成度と内容の深さを感じさせてくれた。
    原作ものや大手メジャーが作るものが良くないとも思っていないが、作品の内容とは関係ないところで評価がされているところもある気がした2016年だった。

    さて、2017年もスタートして、続々と新しい映画の話も耳に入ってきている、どんどん良い作品が公開されていくのが、また楽しみでもある。